★8日、生活の党代表・小沢一郎は会見で、民主党の前首相・野田佳彦が生活の党と民主党が合流することに消極的なのは小沢の合流を嫌っているからと発言したことについて「私が嫌われているのは不徳の致すところだ。野党の大同団結をどれほど国民が期待しているか。首相経験者なのだから、もう少し高いレベルで話をした方がいい」と強い不快感を示した。

 ★ただ、小沢は7日付の自身のメルマガで「私は以前から野党が大同団結して共闘し、自公に代わって政権を担うことができる受け皿をつくらない限り国民の支持は得られない、と主張してきた。維新の党が民主党に入ることで国民が『ああよかった。これで政権を担う受け皿となる党ができた』と評価してくれるのであれば全く問題ない。しかし、現状を見ると国民の皆さんはそう評価していないと思う。むしろ『なんだ、結局、民主党にいた人たちが戻っただけじゃないか』という受け止め方のほうが多いのではないか。民主党が『これでいける』と考えているならちょっと危うい」と記した。

 ★また政策についても「安保法案の廃止と集団的自衛権行使容認の閣議決定の撤回だけでは国民の心は打たない」とし、「消費税増税を進め、原発を推進していくのでは自民党政治と何ら変わりがない」と民主党のあいまいな政策を批判しながら、原発の廃炉についても「単に脱原発というだけではダメ。日本は今まで国策として原発を推進してきたわけで、電力会社もそれに歩調を合わせて企業活動を行ってきた。そこにいきなりはしごを外すようなことを言っても激しく抵抗するだけだ。電力会社の企業経営が成り立つ方策を提示さえすれば脱原発シフトは可能。東電任せにせず、国が前面に立って抜本的な放射能封じ込め対策を講じないといけない」と政策提言した。これが野党大同団結の芯になるのならば国民は対立軸を描きやすい。(K)※敬称略