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2018 新たな時代へ “君たちはどう生きるか”…異例の大ヒット! NHKクローズアップ現代 2018.1.9

2018-02-27 22:43:01 | 教育 学校 家庭 いじめ
2018 新たな時代へ “君たちはどう生きるか”

2018 新たな時代へ “君たちはどう生きるか”

NHK クローズアップ現代+ http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4081/index.html

2018.1.9

8日は成人式。新たに大人の仲間入りをする若者たちの間で、いま静かに広がり続けている漫画がある。「君たちはどう生きるか」。80年前、吉野源三郎によって書かれた小説を原作とする本だ。なぜ戦時中に書かれた物語が、2018年を生きる若者の心をとらえるのか? 番組では、「君たち〜」押しの若者に人気のタレントや各界の著名人たちと共に作品の魅力とメッセージを紐解き、2018年を生きる“処方せん”を考える。

異例の大ヒットはなぜ “君たちはどう生きるか”

出版不況の時代に、130万部を超す異例のヒットが生まれています。「君たちはどう生きるか」。80年前に書かれた物語が、時代や世代を超えて人々の心を強く捉えているのです。

女優 小芝風花さん
「すごくこれは自分に当てはまった。」

モデル・女優 池田エライザさん
「今だからこそ読んでほしい。」

“僕たちは、自分で自分を決定する力をもっている。だから、誤りから立ち直ることもできるのだ。”

この本を読み、みずからの人生を見つめ直す人も。

タレント ベッキーさん
「今このタイミングで出会ったことに意味がある。」

新たな時代のベストセラーに込められた、珠玉の言葉をひもときます。

2018年、今年は123万人の新成人が生まれました。若者たち、そして、私たちは先行きが見えないこの時代をどう生きていけばいいのか。そのヒントをこの本とともに探してみませんか。

若者たちの心に響く “君たちはどう生きるか”

昨日(8日)成人式を迎えた、女優の小芝風花さんです。
14歳でデビューした小芝さん。今月(1月)からスタートしたドラマでも、重要な役を演じています。「君たちはどう生きるか」を初めて読んだのは、ドラマの撮影が終わった去年(2017年)の冬でした。
物語の舞台は昭和の初期。主人公の中学2年生・本田潤一君は、「コペル」というあだ名で呼ばれています。

学校生活を送る中、友人関係やいじめなど、多くの悩みに直面するコペル君。そのたびに生きていくうえでのヒントをくれるのが、近所に住む叔父さんです。

ノートにつづられる2人のやり取りを通じて、物語は進んでいきます。

(朗読)俳優 池松壮亮さん
“世間の目よりも何よりも、君自身がまず人間の立派さがどこにあるか、それを本当に君の魂で知ることだ。”

女優 小芝風花さん
「『立派な人になってほしいと思っている』というのがたくさん出てきていて、立派って、まず何だろう。」

小芝さんが気になった「立派」という言葉。コペル君の友人で、家が貧しいためにいじめられていた浦川君のエピソードとして出てきます。

浦川君を守るために、いじめっ子に仕返しをしようとするコペル君の仲間たち。すると、いじめられていた当の浦川君がいじめっ子をかばう行動に出たのです。

“世間には、他人の目に立派に見えるように、見えるようにと振る舞っている人が、ずいぶんある。そういう人は、自分がひとの目にどう映るかということを一番気にするようになって、本当の自分、ありのままの自分がどんなものかということを、つい、お留守にしてしまうものだ。
いつでも、君の胸からわき出てくる、いきいきとした感情に貫かれていなくてはいけない。”

一方的にやられる痛みを知っているからこそ、止めに入った浦川君。「周りの流れに勇気を振り絞って逆らった浦川君は立派だ」とコペル君は気付きます。

女優 小芝風花さん
「私あまり自分の意見を言える方ではなくて、たぶん、みんながAって言って、自分の中でBかなと思っていても、まわりに合わせちゃうタイプだったんです。だからすごく自分に当てはまったというか。」

小芝さんは、しっかりと自分の考えを持つ大人になりたいと感じています。

女優 小芝風花さん
「もう二十歳だし、まわりの目ばかり気にしてないで、思ったことは一度言ってみよう。例えば台本を読んで私なりの演技プランというか、このシーンをこう思ってきたけど、どうですかって、自分の意見は言うようにしようと。少しでも、立派そうに見える人から立派な人になれるように、少しずつでも自分の中に積み上げられたらなと。」

異例の大ヒットとなった「君たちはどう生きるか」。若い世代の火付け役の1人が、モデル、そして女優として若者に人気の、池田エライザさんです。

60万人以上いるSNSのフォロワーにこの本を薦めたところ、次々と反応が寄せられました。この本を繰り返し読むたびに心を打たれるというエライザさん。

モデル・女優 池田エライザさん
「ものの見方とか自分の意見も変わってくるだろうし、私自身がそうだったから(薦めたい)。」

特に響いたのが「当たり前のように見えることへの感謝」です。家が貧しく、家業の手伝いで学校にも十分に通えない友だちの浦川君。コペル君も父親を早くに亡くし、母子家庭に育ちました。しかし、叔父さんは「学校に通えるだけでも恵まれていることなんだ」と語りかけます。

“『ありがたい』という言葉によく気をつけてみたまえ。この言葉のもとの意味は、『そうあることがむずかしい』という意味だ。『めったにあることじゃあない』という意味だ。自分の受けている仕合せが、めったにあることじゃあないと思えばこそ、われわれは、それに感謝する気持ちになる。”

子育てのかたわら働く母を、幼いころから見て育ったエライザさん。仕事に追われながらも常に支え続けてくれた母がいたからこそ、今の自分がいる。そう感じるようになりました。

モデル・女優 池田エライザさん
「私自身、母親とか父親の苦労を目の当たりにしてきて、それでも見返りを求めてこない親のすごさは、年齢を重ねてどんどん感じるようになってきたんですけど。
私が頑張れるのは、私が頑張れるフィールドを作ってくれる人がいたからこそ、今ここで頑張れているんだという意識。だからそれは忘れちゃいけないと思います。」

異例の大ヒットはなぜ “君たちはどう生きるか”

それにしても、なぜ81年も前に書かれた「君たちはどう生きるか」が今の時代に響くのでしょうか?
日中戦争が始まったこの年。言論や思想は厳しく統制され、国全体が戦争へ突き進もうとしていました。そんな世の中に危機感を抱いたのが、著者の吉野源三郎です。民主的で自由な考えは危険な思想とみなされ、吉野も厳しい弾圧を受けます。自由に考え生きることの大切さを、子ども向けのこの本に込めたのです。
物語が生まれた時代と、今の時代に重なる部分がある。そう考えるのが、ジャーナリストの池上彰さんです。

異例のブームが起きる前からこの本に注目し、いち早く講義などで紹介してきました。

ジャーナリスト 池上彰さん
「コペル君も、いろいろな経験があった後、それをじっくり考えるわけでしょ。」

ジャーナリスト 池上彰さん
「(80年前は)同調圧力のような、ちょっとでも政府の方針に違反すると、売国奴とか非国民とか、そういうことを言われるようになってきた重苦しい雰囲気。今なにか政府の批判をすると、それだけで反日とレッテルをはられてしまう。ネットですぐ炎上したり、なんとなく若者も空気を読む。まわりを見て忖度(そんたく)をして、という形で息苦しい思い。(原作が出版された)当時と、共通したようなものがあるのかなと思う。」

「君たちはどう生きるか」には、時代を超える普遍性が詰まっている。そう考えるのは羽賀翔一さん。漫画版の作者です。

漫画家 羽賀翔一さん
「コペル君の髪型とかは、時代考証的には間違ってたりするんですけど。(当時は)みんな坊主頭なので。自分がこう描いてて、生き生きするなっていう絵を優先してました。」

原作者の吉野が作品に込めたメッセージを現代にどう届けるか、試行錯誤してきました。

漫画家 羽賀翔一さん
「叔父さんが思想犯として捕まって、みたいな設定で描いたときもあった。」

当初、羽賀さんは吉野をモチーフに「叔父さん」を描いていました。弾圧を受けて投獄されていた重い過去を持つという、物語が生まれた時代を意識した設定を考えていました。
しかし、原作を読み込むうちに、羽賀さんは作品の持つ普遍性を大事にしたいと思うようになりました。学校や教室、自分の家など。いつの時代にも、そして誰にとっても身近な所にこそ考えるべき問題があることを、吉野は伝えようとしたのではないかと考えたからです。

漫画家 羽賀翔一さん
「世の中全体っていうものから、教室という狭い場所に限定して(吉野が)描いたからこそ、時代とかをこえて共感しやすいものになっている。一時のブームというか、終わってしまうんじゃなくて、原作がさらにまたこの先80年読まれるための、(漫画版が)かけ橋になったらと思います。」

“君たちはどう生きるか” あの後悔に背中おされて…

「君たちはどう生きるか」。タイトルにもなっているこの問いに、本は最後まで答えを出してはくれません。だからこそ、多くの人たちがこの本を通して、みずから悩み、考えようとしています。

「自分自身はどう生きるのか」。タレントのベッキーさんは、本をきっかけにその問いと向き合い続けています。

ベッキーさんは、かつて不倫関係にあったことを報じられ、仕事が一時、激減。支えてくれた人たちの思いを裏切ってしまったと後悔してきました。

タレント ベッキーさん
「本当にトンネルの中にいる感じでした。私は迷惑をかけた側なので、真っ先に言ってはいけないんですけど、正直つらかったです。申し訳ないなという気持ちとか、いろんな気持ちがありました。」

ベッキーさんには、印象に残った本の場面があります。仲間が上級生に制裁を加えられる場面。助けると約束していたのに、恐怖心から一歩も動けなかったコペル君。
友だちを裏切ってしまった…。後悔の意識にさいなまれるコペル君に、お母さんがみずからの苦い思い出を語り始めます。若いころ、街で重い荷物を運ぶおばあさんを見かけたとき、声をかけて手伝ってあげられなかった。お母さんは、そのとき感じた後悔が、あとになって背中を押してくれることがあると伝えます。

タレント ベッキーさん
「後悔が背中を押してくれるという言葉は、はっとしました。もう人を悲しませないって思いながら。あのときの日々が私の背中を押しているというのはありますね。後悔というか反省ですけどね。」

“自分の過ちを認めることはつらい。しかし、過ちをつらく感じるということの中に、人間の立派さもあるんだ。僕たちは、自分で自分を決定する力をもっている。だから誤りを犯すこともある。しかし―

僕たちは、自分で自分を決定する力をもっている。だから、誤りから立ち直ることもできるのだ。”

タレント ベッキーさん
「わたしは、まっすぐに生きたいです。格好つけると、人のために頑張りたいです。結果、それがまた自分のためにもなっているから。どれだけ仕事を頑張るか、その姿勢でありがとうを伝えたい。」

“君たちはどう生きるか” サッカー 頂点めざす若者たち

君たちはどう生きるか。その問いは、この冬、全国の頂点を目指した若者たちにも向けられていました。

全国制覇7度の強豪校・東福岡高校サッカー部。45年間このチームを指導してきた、総監督の志波芳則さんです。

本の中の言葉には、今の若者に必要なものが詰まっていると感じていました。

東福岡高校サッカー部 総監督 志波芳則さん
「ああ、なるほどな。やっぱり子どもと接する中において、ものすごく必要なことだなと感じました。」

志波さんの心に留まったのは、コペル君が叔父さんと共にデパートの屋上に上るシーン。コペル君は突然、不思議な感覚に襲われます。群衆に紛れる自分の姿が見えたような気がしたのです。物質をかたちづくる分子のように、自分も世の中という大きな流れの中の1つにすぎないのではないか。叔父さんは、それこそが大きな発見だと語りかけます。

“自分ばかりを中心にして、物事を判断してゆくと、世の中の本当のことも、ついに知ることができないでしまう。だから、今日、君がしみじみと、自分を広い広い世の中の一分子だと感じたということは、ほんとうに大きなことだと、僕は思う。”

東福岡高校サッカー部 総監督 志波芳則さん
「自分の目線だけでものごとを考えるのではなくて、もっと広いところから、ひとつの局面を見る。そういうものの見方、それを僕はあの本を読んで特に感じましたね。」

全国大会を前にした去年の暮れ。志波さんは選手にも本を薦めていました。
キャプテンの福田湧矢さんです。3年生最後の大会にキャプテンとしてどう臨むのか。志波さんは、本を通じて自分中心ではなく、広い視野を持ってほしいと考えていました。

3年生 キャプテン 福田湧矢さん
「人としてのあり方が大事だなと改めて気付かされましたし、人間として大きくなれるなと、この本を読んで感じました。」

志波さんは、福田さんからの感想文を受け取っていました。

東福岡高校サッカー部 総監督 志波芳則さん
「しっかり彼も読んでくれたんだと思いましたね。自分さえ良ければいいという部分が、だんだん消えてきました。我の強い子なんですけどね。」

先週、東福岡は、2回戦で優勝候補の一角と激突。ロスタイムに失点し、惜しくも敗れました。
敗戦後、初めての全体ミーティング。勝ち負けだけではなく、人としてどう生きるかが選手としての成長に大切だ。志波さんはそう語りかけました。

東福岡高校サッカー部 総監督 志波芳則さん
「本当に人間として当たり前のことを、当たり前にできる人間になってほしい。そちらの方がもっと大事かもしれません、最終的には。いいかい、戦うのは自分です。その気持ちを忘れないように。」

“君たちはどう生きるか” 考えることの大切さ

本が投げかける「どう生きるか」という問いに、答えを出したという人もいます。作家の高橋源一郎さんです。

30年以上前に初めて本に出会って以来、たびたび読み返してきました。高橋さんは「君たちはどう生きるか」に対する自分なりの答えとして、去年、小説を発表しました。タイトルは、「ぼくたちはこの国をこんなふうに愛することに決めた」。

小学生が自分たちで新たな国を作るという、一風変わった課題に取り組む物語です。憲法や国旗などをどうするか。先生は悩む子どもたちに、みずから考えることの大切さを語りかけます。

“わたしの考える『おとな』についてはなしましょう。『おとな』というのは『ひとり』ではなすことができるひとのことです。ただ『ひとり』で、自分の名前をもっていて、それだけの条件で、なにかをはなす、あるいはなにかを考える、それが『おとな』であることです。”

作家 高橋源一郎さん
「僕たちは疑問や質問があると、答えがあると思う。その答えがあるという場合の答えは、誰かが解いた答えなんです。自分の経験と知恵だけで頑張ってみる。そこで得られたものは、もしかしたら貧しいものかもしれないけれど、少なくとも自分の限界まで行ってみる。そういうことを繰り返すことで限界も広がっていくわけですね。」

作者・吉野源三郎は、物語の最後をこう締めくくります。

“最後に、みなさんにおたずねしたいと思います。君たちは、どう生きるか。”

私がこの本でいちばん心に残っている言葉は、「僕たちは、自分で自分を決定する力をもっている」です。先が見えない時代にどう生きるかを考え選び取ることは、時として怖いことでもあります。しかし、この言葉は、その大きな問いに向かっていく勇気を与えてくれるものだと思います。

 

 

 

 


立憲議員が国を提訴 …4分の1以上の議員がモリカケ臨時国会の召集を要求したのに逃げたのは憲法53条違反 2018.2.26 〔Everyone says I love you !〕

2018-02-27 14:23:57 | 政治 選挙 

立憲議員が国を提訴 「国会召集に応じなかったのは違憲」

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/224047
2018.2.26

 昨年6月に野党が求めた臨時国会の早期召集に政府が応じなかったのは憲法違反で、国会議員としての職務を果たせず損害を受けたとして、立憲民主党の高井崇志衆院議員が26日、国に慰謝料110万円を求める訴訟を岡山地裁に起こす。

 野党4党は昨年6月22日、森友、加計学園問題の真相究明に向け、憲法53条に基づき臨時国会の召集を要求した。安倍内閣は要求から98日目の同9月28日に召集したが、審議を行わず冒頭で衆院を解散した。

 高井氏側は、質問や討論など国会議員としての権利を侵害され「精神的苦痛を受け、国民からの社会的信頼を失った」などと主張。遅くとも20日以内に召集すべきで、政府の対応は憲法違反と訴えている。憲法53条は、衆参いずれかの総議員の4分の1以上の要求があれば、内閣は召集を決定しなければならないと規定しているが、召集期間の定めはない。

 

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転載元:https://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/42f6cf6dfeadf2aef7b89ee24021ea2c
安倍内閣に対して違憲訴訟が提起される!「4分の1以上の議員がモリカケ臨時国会の召集を要求したのに逃げたのは憲法53条違反」

Everyone says I love you !2018年02月26日 

 

 2016年に安保法案が成立してしまったあとと、森友加計疑惑が追及されていた2017年。

 日本国憲法53条には

いずれかの議院の総議員の4分の1以上の要求があれば、内閣は、その召集を決定しなければならない。

とはっきり規定があるのに、総議員の4分の1以上の野党議員が臨時会の招集を要求したにもかかわらず、安倍内閣が国会を召集しなかった問題については、私も再三再四、違憲だと書いてきました。

安倍首相が臨時国会召集見送り。都合が悪いと憲法違反。枝野幹事長の「どこの独裁国家だ」は正しい。

産経新聞、内閣法制局長官が「臨時国会召集しなくても違憲でない」と答弁している、と「誤報」。

臨時国会招集を要求しないおおさか維新、次世代、元気、新党改革は自民・公明と共に議員歳費を返上すべき

安倍首相、憲法には「臨時国会を召集しなければならない」と書いてあるのに、何を与党と相談するのですか?

 

 この問題について、森友・加計学園問題の真相解明を求め、野党が2017年6月に臨時国会の召集を要求したのに、安倍晋三内閣が98日間もの間召集しなかったのは憲法違反だとして、立憲民主党の高井崇志衆院議員が2018年2月26日、国に損害賠償を求める国家賠償請求訴訟を岡山地裁に起こしました。

 高井氏ら衆参各4分の1以上の国会議員は2017年6月22日に臨時国会の召集を要求したのに、安倍内閣の国会召集は98日間経過した9月28日で、しかも国会での審議を行わず、冒頭で衆院を解散した事を問題にしたものです。

 この訴訟で、まず第1に問題になるのは、この裁判が原告の具体的な権利が侵害された具体的な事件になっているかの問題である「法律上の争訟」といえるかです。

 そもそも、原告の具体的な権利に何ら関係ない訴えは、本人にとって裁判をするメリットがないわけですから、裁判に適していないということで却下=門前払いされてしまいます。

 本件の場合は、国会議員は国会が召集されないと質問権を行使するなど、国会議員としての権利行使をできませんから具体的な権利の侵害があったと言え、この関門は突破できる可能性があります。

 もう一つの問題は、憲法53条の明文には要求から召集までの期限が規定されていないことです。

 これについて、高井議員は

1 2003年に当時の内閣法制局長官は

「召集のために必要な合理的な期間を超えない期間内」

に召集決定の必要があると国会で述べた。

2 憲法54条が衆院解散後の国会召集を総選挙から30日以内と定めている

3 自民党の憲法改正草案は臨時国会召集を要求から「20日以内」と規定している

などの点から、「合理的な期間」を遅くとも20日以内と主張しています。

 

 そもそも、自民党が自分の改憲案で20日以内の臨時会の招集を掲げながら、安倍政権が3か月以上も国会を召集しなかったことは言語道断です。

 司法が安倍内閣の憲法蹂躙の態度に鉄槌を下すことを期待したいと思います。


伊藤詩織さん「#WeToo にしたらどうだろう」あらゆる暴力、皆で許さない社会を #metoo 2018.2.23 弁護士ドットコムニュース

2018-02-27 13:55:02 | 命 人権 差別

 

伊藤詩織さん「#WeToo にしたらどうだろう」あらゆる暴力、皆で許さない社会を #metoo

https://www.bengo4.com/internet/n_7488/

2018年02月23日 22時08分

伊藤詩織さん「#WeToo にしたらどうだろう」あらゆる暴力、皆で許さない社会を #metoo伊藤詩織さん

世界に広がる「MeToo」ムーブメント。しかし、日本では下火の印象すら受ける。どうやって性暴力に反対する社会をつくれば良いのか。2月23日、都内のイベントに登壇したジャーナリストの伊藤詩織さんは「WeTooならどうだろう」と会場に呼びかけた。

なぜ、日本でMeTooが十分に広がらなかったのか。詩織さんはこう分析する。

「私も今まで誰かを傷つけたことはたくさんあると思うし、意識していない中でしてしまった行動だってある。自分の胸に手を当てると、みんな何かしら思い当たるものがある。それが、MeTooと言っている人と距離を置いたり、批判してしまったりすることにつながっていると感じています」

しかし、詩織さんは過去ではなく、未来を見て欲しいのだと言う。

「(MeTooは)これからの未来の話だと思っています。性暴力、セクハラ、パワハラ、どんな形の暴力も絶対に許してはいけない。見た人は無視してもいけないということにして欲しい。いつどこで自分や大切な人に起こるか分からないから。(暴力が残る社会を)これからみんなで一緒に変えていくのが、このMeTooの運動だと思っています」

日本に限らず、「MeToo」には勇気がいる。時にはバッシングやフラッシュバックなどの危険性も伴う。だから詩織さんは言う。

「(MeTooが無理なら)『WeToo』にしたらどうなんだろうって思うんです。私たちは『全体』でこういうことは許しませんとは言えないでしょうか」「MeTooできなかった人も一緒にWeTooと言ってくれたら嬉しい」

●英国拠点に「加害者」の取材を開始「背景や構造知ることが性暴力をなくす鍵」

詩織さんは現在イギリスを拠点に「新しい取材」を始めているという。それは「加害者」のこと。

「加害は1人で始まるわけではないと思う。その人を排除しても意味がない。どういう背景や構造で、そういう行動を起こしてしまったのかを知ることが、性暴力をなくす大きなキーになる」

その上では、何をもって「加害」と言うのかという認識も重要になる。昨年「厳罰化」された改正刑法(性犯罪規定)には、付則で2020年の見直し規定がついた。「法律の見直しも今後は重要なキーワードになると思います」

発言は、NPO法人ヒューマンライツ・ナウ主催のイベント「#Me Too からChangeへ  私たちの声をどう生かすか」でのもの。

(弁護士ドットコムニュース)

 

 

 

 


「働き方改革の捏造データの作られ方、教えます」 古賀茂明 2018.2.26 AERAdot.

2018-02-27 11:50:41 | 労働 生活一般

 

古賀茂明「働き方改革の捏造データの作られ方、教えます」

連載「政官財の罪と罰」


古賀茂明 
2018.2.26 07:00

著者:古賀茂明(こが・しげあき)/1955年、長崎県生まれ。東京大学法学部卒業後、旧通産省(経済産業省)入省。国家公務員制度改革推進本部審議官、中小企業庁経営支援部長などを経て2011年退官、改革派官僚で「改革はするが戦争はしない」フォーラム4提唱者。元報道ステーションコメンテーター。最新刊『日本中枢の狂謀』(講談社)、『国家の共謀』(角川新書)。「シナプス 古賀茂明サロン」主催

 

衆院予算委員会で裁量労働制に関する答弁を撤回し、おわびする安倍晋三首相 (c)朝日新聞社 
衆院予算委員会で裁量労働制に関する答弁を撤回し、おわびする安倍晋三首相 (c)朝日新聞社

 

 働き方改革法案の基礎となったデータの捏造疑惑が大問題となっている。

 あえて「捏造」という言葉を使ったのは、今回の不祥事は、単なるミスではなく、明らかに「故意」だとほぼ断定できるからだ。

 安倍政権が進める働き方改革の柱の一つである裁量労働制は、労働者が自分の裁量で日々の労働時間を自由に決められることにする一方、労働時間の上限規制は適用されず、経営者はあらかじめ決められたみなし労働時間に基づく給料を実際に働いた時間と関係なく支払えばよいという制度だ。仕事の配分や進め方を労働者がやりたいように決められるので労働者にとって便利で、効率も上がり、結果的に労働時間も短くなると政府は主張している。

 現在、この裁量労働制を適用できるのは、弁護士、会計士、新聞記者、テレビ局のディレクター、デザイナーなど専門的な職種と、本社などで企画、立案、調査、分析などをする一部の職員などに限定されているが、これをもっと拡大して欲しいという経団連の強い要望に応えて、安倍政権は、裁量労働制を営業職的な職種を含めて大幅に拡大する改正を今国会に提出する通称「働き方改革法案」に盛り込もうとしている。

 これに対して、裁量労働制とは言っても、本当に自由裁量で労働時間を決められる労働者は極めて限られており、実際には「働かせ放題」につながり過労死も増えるという批判が労働者側からなされている。

 この争点に関して、厚労省は、裁量労働の方が一般労働よりも労働時間が短いというデータがあるとして反論してきた。そのデータは、元々は塩崎恭久厚労相時代に発表されて以来使われていたものだが、今国会への法案提出を前に、衆議院予算委員会などでも取り上げられ、安倍総理もこのデータを基にして、「平均的な方で比べると裁量労働の方が労働時間が短いというデータもある」と答弁していた。

 政権側にとっては、裁量労働制の導入で「労働時間は長くなるはずだ」という批判への唯一の反論材料がこのデータであり、しかも定性的な言葉ではなく、具体的数字で示すことができるので、非常に使い勝手が良いデータだ。
しかし、逆にもし、このデータが嘘だったということになると、裁量労働で労働時間が短くなるはずだと論証する手掛かりがほとんどなくなってしまう。いわば、政権にとっては、命綱と言っても良い重要なデータだったのだ。

 ところが、その根拠となる調査に根本的な誤りがあることがわかった。しかも、その誤りが並の誤りではない。

 この調査では、一般労働者には「最長の残業時間」を尋ねる一方で裁量労働制で働く人には単に労働時間を聞いていた。つまり、全く異なる質問への答えを比較して「裁量労働制の方が労働時間が短い」としていたのだ。この一点だけでも、この調査結果は何の意味もないということになる。

 また、個々の調査データを見ると、1日の残業時間が12時間45分なのに1週間の合計残業時間が4時間30分になっているというようなありえないデータが100件以上あることがわかり、調査の土台が信用できないということになった。

 さらには、当初は調査の原票がないと言っていたのに、数日後にはそれが入った32箱の段ボールが見つかり、隠ぺいしようとしたのではないかとの疑惑も生じた。

 はっきりしていることは、発見された大量の「不自然な数字」は単なる書き間違えとか転記ミスというような「過失」によっては到底説明できないということだ。日本の官僚は、創造力はないが、単純作業を正確にこなすということにかけては一流だ。そんな彼らが、これほどおかしなミスを大量に犯すとは到底考えられない。

 明らかに、明確な「故意」あるいは、そういうミスはあるかもしれないなと思いながらあえて精査しない「未必の故意」があったとしか考えられないのである。

 ■「無理筋」な要求を通したのは政治家の命令か官僚の忖度か

 では、なぜこんな「犯罪」まがいの行為が行われたのだろうか。

 霞が関で31年働いた私の経験から言えば、官僚は自分たちの利権、とりわけ天下り先確保のためには相当ひどいことをするが、それ以外では案外まともに仕事をするものだ。普通の仕事をしているときに、こんな「捏造」をするなどということは聞いたこともない。とても官僚の自由意思によるものとは思えないのである。

 ということは、上からの相当強力な圧力があったのではないかということになる。
そう考えると、誰でも思いつくのは、安倍総理やその側近、あるいは当時の塩崎厚労相から、そういうデータを作るように指示ないし、何らかの働きかけがあったのではないかということだ。国会でも野党がそういう質問をしていた。その可能性はもちろん、否定できない。

 一方、政治家から直接の働きかけがないのに、官僚の方が、安倍総理や塩崎厚労相の意向を忖度して、勝手に暴走したという可能性も十分にある。
 
 実は、並の経済官僚なら誰でも知っているデータがある。それは、裁量労働の方が一般の労働よりも労働時間が長いという、厚労省傘下の独立行政法人「労働政策研究・研修機構(JILPT)」の2014年のレポートだ。これによって、「裁量労働制」の方が労働時間が長くなるというのが官僚たちの間では常識になっていた。

 また、官僚たちは、自分たちの経験から、日本の通常の職場では、裁量労働が事実上青天井の長時間労働になることを知っている。

 どういうことかというと、まず、役所には根強い「長時間労働信仰」があり、仕事を早く終わらせたから夕方定時で帰りますということが許されない雰囲気がある。多くの民間企業と同じだ。

 一方、役所では、労働基準法の適用がないから、何時間残業させてもお上にとがめられる心配はない。もちろん、建前上勤務時間は決まっていて、それを超えると残業代が払われるが、実際には予算の制約があり、一定時間以上働くとそれ以上は残業代はもらえなくなる。残業代定額制のようなものだ。そして、残業は上からの命令ではなく「自発的に」行われる。多くの上司は、夕方、若手にこう語りかけるのを日課にしている。「あまり遅くなるなよ。早く帰れよ」。いかにも、若手職員が労働時間を自由に決められるかのような言葉だ。

 つまり、役所の働かせ方は、民間企業で行われている「企画型裁量労働」の実態に非常に近いのだ。そんな彼らは、国会の作業なども含めて、深夜勤務が続くことも多いが、だからと言って、国会がない期間は4時間労働で帰りますということはよほどのことがない限り言えない。

 こんな経験を積んでいる官僚たちにとって、裁量労働制が普通の労働者に拡大すれば、きっと自分たちと同じ状況になるだろうと想像するのは非常にたやすいことだ。

 ところが、裁量労働制の拡大を進める安倍政権の「働き方改革」は、初めから結論ありきだった。労働の実態を調査検討して、最適な改正案を作るというまともな仕事をする自由は厚労省の官僚にはなかったのだ。

 そうなると、厚労省の官僚たちは非常に苦しい立場に陥る。自らは裁量労働制で労働時間は長くなると確信しながら、また、それを実証するデータの存在も熟知しながら、裁量労働拡大の正当性を証明しなければならないからだ。とりわけ、彼らにとって、JILPTのデータは、まさに「不都合な真実」であった。

 追い詰められた彼らは、これと反対のデータを自ら何とか作れないかと考えたのだろう。その際、確実に「良い」結果が出るように、質問の仕方、集計の仕方に「工夫」を加えて良い結果を導こうとしてしまった。

■寸劇風「歴史的捏造データの作られ方」
 
 私が30年以上の官僚の生活で得た知見をもとに、全くの仮説だが、いったいどうしてこんなことになったのかということを想像してみた。もちろん、実際に起きたことは、これとは全く異なる経過をたどったかもしれないが、役所ではこんなことが起こり得るのだということを知っていただくために紹介したい。

ある日大臣室で
大臣 「裁量労働にすれば労働時間は短くなると言えるんですよね」
局長 「実は、データではその逆になっておりまして、なかなか悩ましいところです」
大臣 「こっちはただ言葉で短くなるはずですと言うだけということか。それでは、苦しいな。何かうまいデータはないんですかね。安倍さんは経団連に約束しちゃってますからね。失敗は許されませんよ」

帰りの廊下で
局長 「大臣も相当なプレッシャーを感じてるんだな。確かに、労働時間が長くなるというデータしかないというのは苦しいな。短くなるというデータはないのかね」
課長 「色々見たんですが、ないんですよ。そもそも、今の日本の職場で裁量労働なんて入れたら労働時間が長くなるのは目に見えてますからね」
局長 「君、そんな他人事みたいなこと言ってちゃ困るな。何とかしてくれよ!」

課内で
課長 「いやあ、参ったなあ。大臣は安倍さんのことしか見てないし、局長も大臣のプレッシャーを感じちゃって、無理なこと言うんだよ。だけど、局長の立場もわかるよな。下手すると官邸に目をつけられて次官の目もなくなっちゃうしな。何とかうまくやっていいデータはできないかね」

課長補佐 「まず無理だと思いますよ」
課長 「……」
課長補佐 (小声で)「でも、やるだけやってみますか」
係長 「そんなこと絶対に無理ですよ! 相当なイカサマ調査をやるということになりますよ!」
課長 「イカサマやれとは言ってないよ!何とかいいデータはできないかなと言ってるだけだ。とにかく、やるだけやってみてくれよ。責任は俺が取るから」

深夜、課長退庁後の課内で
係長 「色々考えましたが、これくらいデタラメやれば何とかなるかもしれませんが……、あまりにもひどすぎますよね。やっぱり、無理だなあ」
課長補佐 「でも、俺たち、どっちにしてもこの法案出して、それを国会でディフェンドしなくちゃいけないんだよな。できなければクビだよ。馬鹿みたいだけど、やるだけやってみて、上に上げてみるか。どうせボツになるだろうけどな」

数カ月後、課内で
課長 「おおっ!よくこんなデータができたな!やっぱり、何でもやってみるもんだ」
課長補佐 「課長、これ、相当滅茶苦茶ですよ。その注釈(比較の仕方などを解説したもの。ひどい内容であることをアリバイのために書いておく)をよく読んでください」
係長 「それを読めば、誰も使えませんよね。このデータ」
課長 「うーん。確かに、ずいぶん無理をした比較だな。これじゃあちょっと無理かなあ。でも、これしかないんだろう?じゃあ、局長と相談してみるよ」

局長室で
局長 「いやあ、よかったなあ、いいデータができて。注釈は気になるけど、こんな細かいことはいちいち言う必要はないよな」
課長 「大臣に説明する時は必ず、無理のあるデータだということをよくご理解いただいたうえで、それでも使うということであれば、やむを得ないかと思いますが……」(官僚の責任逃れの常套句)

大臣室で
大臣 「おうおう、これで、立派に反論できるな。さすが、局長、お見事!」(官僚をおだてるのができる政治家)
局長 「いやあ、いろいろ無理をしまして。部下にもずいぶん文句を言われましたが、何とか……」
大臣 「法案が通ったら若い連中を呼んで盛大に慰労会をやらなくちゃいかんな」

課内で
課長補佐 「えーっ!?局長はあのデータの問題点を大臣に言わなかったんですか?大臣は知らないってことですか?それ、話が違うじゃないですか!課長、ひどいですよ!」
課長 「いやあ、俺も、局長が言わないから、自分で言おうかと思ったんだけど、局長は確信犯だな。全くそんな雰囲気じゃなかったんだ。帰りにおかしいと言ったら、そのうち、俺から話しておくからって」

夜、課長退庁後の課内で
係長 「局長絶対に大臣に言わないでしょ。今更言えないと思いますよ。後でばれたら、全部俺たちの責任ってことですよ!」
課長補佐 「……」
係長 「すみません。補佐も被害者ですよね。こうなったら、ばれないように祈るだけということですね」
課長補佐 「でも、絶対にばれるだろうな。あー、大臣がブチ切れる姿が目に浮かぶなあ……」


■独裁者安倍晋三にひれ伏し、良心、正義感、勇気、全てを失う官僚たち

 「捏造」されたデータは、その後も使われ続けた。あと数カ月嘘がばれなければ、彼らの目論見は成功したかもしれない。

 しかし、悲しいことに、結局失敗に終わった。今回の問題の発覚は単に厚労行政の不祥事というだけでは済まされない。どうして、こんな大それたデータ「捏造」が起きたのか。官僚は悪人ばかりなのだろうか。

 確かに、最近、官僚の評判はすこぶる悪い。しかし、彼らは決して悪人というわけではない。もちろん、聖人君子でもない。普通の人だ。普通の人は、良心もあり正義感もあり勇気もある。しかし、同時に弱い心も持っている。官僚も同じだ。官僚には能力の高い人がたくさんいる。良心も持ち合わせているだろう。正義感も不正と闘う勇気もあるはずだ。しかし、彼らの良心、正義感、勇気全てが劣化していると感じるのは私だけだろうか。

 どうしてそんなことになるのか。それは、安倍総理の独裁性が極限にまで高まり、少し前までは強大な力を持つと信じられていた官僚たちにさえ、最初から良心を放棄させ、正義感を忘れさせ、政権の過ちを指摘する勇気も失わせてしまったのではないか。

 今回の厚労省のあまりにもひど過ぎる不祥事を見て、あらためて、日本には、「独裁者」が誕生しつつあるのだということを痛感させられるのだ。

 

 

 

 


裁量労働制は年収要件がなく、若い人がターゲットになる / <職場はこう変わる>すでにハローワークでは「裁量労働」の求人続出! 2018.2.25 日刊ゲンダイ 

2018-02-27 01:24:55 | 労働 生活一般

Movie Iwj「裁量労働制は年収要件がなく、若い人がターゲットになる」〜安倍政権の「働き方改革」見直し求め、野党と市民が集会開催!過労死遺族「明らかに命が奪われる法律、見過ごせない」と憤り 2018.2.23

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KK @Trapelus 8 時間8 時間前