美しい姿勢で話し方レッスン   shimaoka minobu          

美しい姿勢は、一生の宝物! 「見た目を磨くレッスン」と「コミュニケーション力を磨くレッスン」のヒント集

発見が楽しい山口晃の絵

2013年05月12日 06時34分39秒 | オススメ
空気が潤って、これから晴れる日曜日、島岡美延です。
以前から気になっていた山口晃氏の展覧会を横浜のそごう美術館で見てきました(19日まで)。
時間をかけて、じっくりご覧になることをオススメします。
というのも、とにかく細かい絵の中は、想像もできないお楽しみの宝庫!
大きな戦国の合戦図のような作品、近づくと、武士が乗っているのは、馬の形をしたバイク。描かれた多くの武士の中に、背広の人や制服の女子高生まで、あまりにさりげなく溶け込んでいる・・・!
古今東西、時空を超えた作品で知られる山口氏。
Tokio山水(東京圖2012)と題された絵は墨によって東京一円を描き出しています。
スカイツリー、東京タワー、東京都庁、企業のビルなども細かく描写。
写実的というより、「江戸」を描いているような巧みな空気感。
同時開催『山愚痴屋澱(やまぐちやおり)エンナーレ』という、トリエンナーレをもじった「一人国際展」は、インスタレーションを含む現代アートが盛りだくさん。
自在な発想の刺激的な世界へ、ぜひ!
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ゴスペルの底力!

2012年04月26日 06時54分38秒 | オススメ
ハナミズキがきれいですね、島岡美延です。
GW中に、文化・芸術に触れるのもいいですし、自ら舞台に立つ、祭りのパレードなどに参加する、という方もいるでしょう。
自分が情熱を傾けるもので街を活気づける・・・、それならさらに素敵!
映画『ジョイフル・ノイズ(28日公開)』をご紹介します。
ジョージア州の小さな町は不況にあえぎ、人々の唯一の楽しみは、教会の聖歌隊が全米聖歌隊コンクール「ジョイフル・ノイズ」で優勝すること。実力ある聖歌隊だが、中心的女性シンガー2人が対立し、分裂の危機に。
新しい指導者に選ばれたヴァイ(クイーン・ラティファ)と教会の後援者G.G.(ドリー・パートン)。そこにG.G.の孫ランディが現れ、ヴァイの娘オリビアに接近し、さらなる火種が!
好意を抱く若者同士は、音楽も実力派とあって、聖歌隊の救世主とも思われたが、女の戦いは収まらない。そして大会が近づく・・・。
グラミー賞受賞者たちやブロードウェイ出演者の「ホンモノ」の歌の力は最高! 映画館が、まるでコンサート会場です。
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奇跡の馬が駆け抜ける

2012年02月28日 07時40分17秒 | オススメ
昨日はアカデミー賞の発表でした、島岡美延です。
毎年のことですが、月曜日の映画番組の生放送は、まさに授賞式直後の時間帯。速報をふまえてのトークになります。
私が特におすすめしたい映画『戦火の馬(3月2日公開)』は複数部門ノミネートながら受賞ならず。監督も音楽家も常連すぎたかしら?
それでもスピルバーグ監督がこの物語の舞台版に出会い、映画にしたいと自ら走り回った作品。馬と人間の奇跡のような交流を私たちに見せてくれることになりました。
第一次世界大戦前夜のイギリス。仔馬の誕生に感動した少年アルバートは、父親がその馬を競り落としたことを喜び、ジョーイと名付けて育てる。
やがて戦争が始まり、ジョーイは軍に売られ、アルバートとは引き離されてしまう。戦うための馬となったジョーイの運命は?
一方、成長して兵士となったアルバートの姿はフランスの激戦地に・・・。
スクリーンに「希望」そのものが駆け抜ける瞬間を見つめて下さい。
ジョン・ウィリアムズの音楽もあって、短いとすら感じた約2時間半をぜひ!
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ピラミッド、見たことある?

2012年02月16日 07時17分16秒 | オススメ
寒さに逆戻り、島岡美延です。
どれくらい世界遺産に出かけたことありますか? 私は海外はイタリアのローマくらい。
あまりにも刺激的な映画を見て、エジプトに一度は行ってみたくなりました。
『ピラミッド 5000年の嘘(18日公開)』をご紹介します。
ギザの大ピラミッド、クフ王の墓と「言われて」います。これを中心に古代エジプトの遺跡は、実際にどんな技術で作られたのか、37年に渡る調査・研究を6年間、徹底検証したドキュメンタリー。
例えば使われている200万個の石。一つ一つが、セダン1台分ほどの大きさ! 直方体ばかりではない石をある種の法則性で積み上げていて、恐るべき耐震性。
どんな工法なら可能だったのか。
大ピラミッドは高さ146m、一辺230m。それが真北に向かって誤差100分の5度というのは、17世紀の建造物の5倍という精度。
さらに地球上の様々な遺跡に対する壮大なる仮説も。知れば知るほど謎は深まるばかり。
試写室で一緒だった吉村教授も堪能されたご様子。あなたも自分の目で確かめて!
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女の不惑、何想う

2011年11月22日 07時51分57秒 | オススメ
ふとんから出にくい朝、島岡美延です。各地の紅葉も一段と進みますね。
昨日、日本ハムへの入団拒否を語った菅野投手。トレーニングをしながら来年にかけるそう。
人生には様々な岐路があり、「これでよかったのか」と思う瞬間は誰にもあるはず。
映画『不惑のアダージョ(26日公開)』をご紹介します。
昨日のラジオに、この初の長編で各国の映画祭で高い評価を受ける井上都紀(つき)監督が登場。小学校卒業後、京都から東京のバレエスクールに入ったという彼女が描くバレエシーンも必見!
若き日に修道女となった真梨子(柴草玲)。40歳、人より早い更年期の身体の変化を感じていた。
ある日、バレエ教室の臨時ピアニストを引き受けたことで、音楽への喜び、ダンサーへの興味が生まれる。
「ときめき」を遠ざけてきた彼女の人生に何が起きる?
西島千博、橘るみというトップダンサーの特別出演、シンガーソングライターの柴草玲の好演!
百合の花、紅葉などの描写が繊細に織り込まれ、女性だけでなく男性にも何かを感じてほしい作品です。
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主役は「名前のない男」

2011年08月21日 07時16分50秒 | オススメ
日大三高、強かったですね、島岡美延です。東北に優勝旗、は叶いませんでしたが、青森光星学院の輝きに拍手を送りたいです。
戦争、お盆、故郷・・・、想いが募る時期の甲子園。東日本大震災を経て、日常のありがたさを選手も観客も感じながらの大会でした。
終戦から66年、「あの時、本当は何があったのか」、戦争の際、その中枢にいた人たちはどれほど明らかにしてきたでしょう。
政治家の回顧録を書き綴る名前のない男が主役、映画「ゴーストライター(27日公開)」をご紹介します。「戦場のピアニスト」の巨匠、ロマン・ポランスキー監督による最高のサスペンス!
元英国首相アダム・ラング(ピアース・ブロスナン)の自叙伝執筆を依頼されたゴーストライター(ユアン・マクレガー)。真冬のアメリカ東海岸の孤島に滞在するラングを取材するうち、彼の経歴に違和感を持ち、前任ライターの謎の死は、我が身にも迫る。国家を揺るがす秘密に触れた「普通の男」の運命は・・・。
目の前の相手は、敵か味方か。あなたが「ゴースト」なら、どうする!?
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「普通の男」の戦い方

2011年08月04日 06時52分57秒 | オススメ
今日も急な雨の予報、島岡美延です。昨日はゲリラ豪雨に遭遇。正確にいうと、電車の中で急に降り出し、雨が少しは落ちついた中を5分ほど歩き、到着直後に猛烈な雨を目撃。あとわずかタイミングがずれていたら・・・。
人生、一秒先に何が起こるか、誰にもわかりません。映画「この愛のために撃て(6日公開)」をご紹介します。
パリの病院の看護助手サミュエルは、救急搬送されてきた男のベッド近くの怪しい人影に気づく。彼の機転で患者はことなきを得たが、翌日、自宅に謎の男たちが押し入り、臨月の妻ナディアを連れ去る。「今から3時間以内に、警察の監視下にある例の患者を連れ出せ」との電話が。妻を救うには、ある事件の容疑者サルテを逃がさなければならない・・・。奇妙な二人三脚が始まった!
「普通の男」は、格闘技もしないし武器とも無縁。超人的な車の運転技術もなし。それでも最愛の妻のために頭をフル回転させ、街中を走り回る。
冒頭から85分間ノンストップ、二転三転するシナリオが見事! フレッド・カヴァイエ監督、ハリウッドも注目です。
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発明は「罪」、だったのか

2011年06月17日 08時17分39秒 | オススメ
雨が降り続いて、少し肌寒い朝、島岡美延です。
新聞で宇宙飛行士の1日の被曝量が地上の150倍、という数値を知りました。マイクロシーベルトという単位を毎日、目にする今の日本で、5年ぶりに再演されたこの芝居。その意味は、より深く重くなりました。
紀伊國屋ホールで上演中の劇団扉座「アトムへの伝言(19日まで)」。作・演出の横内謙介氏によるサイエンス人情物(SN)という新ジャンル!
エリート研究者たちが開発した、世界初のコメディアン・ヒューマノイド、カッパ(山中崇史)。完全自立型ロボットで、「ツッコミ」もかなり習得。さらなる完成度を求め、研究者たちも笑いを勉強するため、伝説の漫才師、海老乃家ラッパ(六角精児)にカッパ共々「弟子入り」。
客席を爆笑の渦に巻き込みながら、物語は、思わぬ方向に・・・。
原発もロボットも「人類の明るい未来」のために、開発されたはず。でも時に、人の手に負えない結果を招く存在にも。
「解体」を命じられたカッパに作られた最後の「花道」とは!? 涙、涙の人情劇です。
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あの「怪人」の少年時代

2011年06月14日 07時40分36秒 | オススメ
昨夜は劇場の外に月が出ていて、舞台の続きのような心地よさを味わいました、島岡美延です。
シアターサンモールで上演中のスタジオライフ「ファントム 語られざりし物語(27日まで)」は、ロンドンの小劇場のような興奮をもたらしてくれます。
オペラ座に棲む謎の怪人、エリックの出生から少年時代を描く物語。「異形の顔」を仮面で覆って暮らす彼は、ずば抜けた頭脳を持ち、建築学、音楽と才能を発揮していく。ただ、母はこの息子との生活で精神を病んでいく。12歳で家を飛び出し、ジプシーたちに捕らえられ、「見世物」として生きた彼は、15歳でそこを逃げ出す。石工の親方に見出され、ようやく居場所ができたと思われたが・・・。
見たこともないほど、全体に抑えられた照明(節電のためでは、もちろんありません!)。「暗さ」を生かせるのもこの劇場の広さならでは。
世界的人気の美術&映像デザイナー、マット・キンリー(日本初登場)による「魔法のような映像づかい」が、想像力を刺激します。
人間とはどんな存在かを考え、濃密な芝居に酔う3時間! 
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横浜美術館のがんばり

2011年06月05日 08時14分51秒 | オススメ
汗ばむ陽気の中、横浜みなとみらい地区へ行ってきました、島岡美延です。
横浜美術館で開催予定だった「プーシキン美術館展」のペアチケットを早々と買って、母と出かけるはずが、大震災の影響で企画展は中止、払い戻しに。その後、急遽開催となった「生誕120年記念 長谷川潔展(26日まで)」を見てきたのです。
横浜で生まれ、27歳で渡仏、89歳で亡くなるまでパリで活躍した版画家。横浜美術館は660点以上の版画を所蔵し、今回は貴重な銅原版や道具なども含め200点余りを展示。正直なところ、想像以上の満足感!
わずかに油絵などもありますが、ほとんどがモノクロの版画。特に銅版画のメゾチントといわれる技法に惹かれました。「漆黒の闇」の中に浮かぶような花や魚の細密画に深い精神性があり、リアルで、かつ幻想的な世界。日常、自然の中にこそ、宇宙の神秘があるという長谷川潔作品を一つ見るたび、一つ心が洗われていくようでした。
おそらく、何年もかけて準備したであろう企画展の中止から、所蔵品による見事な新企画。美術館の底力に感謝!
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