マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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村屋坐弥冨都比売神社のゾウガイ

2014年05月11日 08時55分48秒 | 田原本町へ
掛ける一週間も前から村屋坐弥冨都比売神社の守屋広尚宮司が製作されていた簾型の注連縄。

この年は29日に掛けると話していた。

村屋坐弥冨都比売神社が鎮座する田原本町の蔵堂の正月飾りは宮司さんや禰宜さんが設える。

簾型の注連縄の長さは十三尺。

宮司が話していた長さだ。

換算すればおよそ3m60cmの長さである。

拝殿前の前庭に立てた門松。

砂を盛って松・竹・梅。

そこに長い葉付きの笹竹を立てる。

その両側に取り付けた長い簾型の注連縄は「ゾウガイ」の名であると宮司が話していた。

左右寄りに分けてウラジロとサカキを括りつけている。

昼過ぎ辺りに飾ると云っていたが、時既に遅しで、飾り付けは終わっていた。

拝殿いっぱいの長さに設えたゾウガイの姿が美しい。

「ソウガイ」はおそらく「ドウガイ」が訛ったのであろう。

大和郡山市のある地域ではこれを「ドウガン」、「ドンガン」、「ドンガ」と呼んでいた人もいる。

(H25.12.29 EOS40D撮影)