マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
すべての写真、文は著作権がありますので無断転載はお断りします。

樽常のお節料理

2014年05月30日 07時20分20秒 | だんらん(正月編)
元旦早々から各地の正月風景を取材してきた。

我が家の元日はいつもこんな感じで当主を待つのだが、今年は違った。

帰宅を待ち切れずに先によばれたと家人が云うお節料理は樽常で注文したお重である。



大晦日の夕方に届けてくれたそうだ。

サービスにと付けてくれた焼き鯛。



こぶりであるがありがたい付加商品である。

お重は三段。それぞれに盛られた料理はこれまで頼んでいたお店とはまったく異なる。

どれもこれも食べたくなって正月のお酒でいただく。

一升瓶のお酒はいただきもの。

的野の総代さんからのお礼の品である。



かつて勤めておられた奈良市高畑町にある八木酒造の商品である「升平」だ。

淡麗・辛口のお酒はおふくろもぐいぐいいく。

お節料理に樽常を選んだのは小林町住民のおもてなしでだ。

頼まれたパック詰め料理がほんまに美味しかった。

美味さを知った人は箸袋に書いてあったお店に電話で注文する。

食べた客人がそれまた美味しいというわけで伝わる味注文は樽常がある大和郡山市鍛冶町から運ばれる。

遠くは橿原市まで運ぶんだと話していたことを思い出す。

そんなであれば一度頼んでみようと電話した。

本来ならお節料理はされていない樽常。

電話口から聞こえてきたおじいちゃんの声。

「してあげるで」と云う声だ。

ありがたい言葉に待ち望んでいた我が家の正月料理。



これほど美味しいものだったとあらためて感動する極上の味に舌がうなる。

箸とともにお酒もすすむ正月の味わい。



これまで頼んだお店であれば半分ぐらいが残ったが、ほとんど胃袋に消えた。

日本酒「升平」のお酒もはいって程良い感覚になって瞼が塞がってきた。

(H26. 1. 1 SB932SH撮影)