マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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海知町倭恩智神社の祇園祭の中日

2017年01月25日 10時17分35秒 | 天理市へ
この日の取材はもう1件ある。

度々お世話になっている天理市海知町である。

9月初めに行われるシンカン祭り宵宮も含めて何度も訪れては撮っているカメラマンもいるが、この日の行事はたぶんにご存じないと思う。

元々の祇園祭は7月7日が始まりで14日まで続く行事であった。

過去形になるが、毎日に亘って行事をしている地域はたぶんに田原本町の矢部であろう。

かつてはどこともそうであったが、徐々に変化がみられて初日と千秋楽の7日と14日。

それもしなくなって14日だけになった処は多い。

尤も7日だけに行われている地域もある。

ここ海知町では中日(なかび)がある。

私が知る範囲内であるが、海知町の他に矢部がある。

矢部は尤も毎日であるが、神事ごとは10日の中日だけである。

ここ海知町ではこの夜の中日に大当屋が接待するソーメン喰いがあった。

ソーメン喰いをしている地域はそれほど多くない。

これも私が知る範囲内であるが、天理市の南六条にそれがある。

数少ない事例である。

それを拝見したく海知町を訪れたが今年はない、という。



ソーメンは大量に作られる。

それがどうしても残ってしまう。

作るのも器などを準備するのがたいそうになってきたようだ。

仕方なくソーメン喰いは廃止した。

その代わりではないが、乾麺状態のソーメンを神さんに供えることにしたという。



ローソクに火を点けて始まった三巻の般若心経。

前もそうだったが音源は仏教CDである。

村の人が唱えているものでなく一般的に売られている心経のCDが流れていた。

行事が始まる前から神社の鳥居前。

池の傍は子供たちでにぎわっていた。

何をしているのかすぐわかる花火。

飛んでいくときにピーーーと鳴る打上花火はしていない。

ブルートーンになった時間の境内は真っ暗闇。

時間帯は午後7時40分。

心経の音色とは関係なく子供たちは花火遊び。



何をしているのかといえば、花火が目的ではなく時間つぶしである。

祇園祭の中日が終わればパンを配られる。

それを待っていたのが子どもたち。

手にした子どもたちは自転車に乗って帰っていった。

氏子たちも同じように御供下げのパンが配られる。

それで解散するわけではなくお神酒で直会。

しばらくの時間を拝殿で過ごす。

(H28. 7.10 EOS40D撮影)