オークランド通信

のんびりしたお国柄が気に入りニュージーランド在住27年。仕事、子育て、生活全版にわたって語ります。

その3・・・Food Show 31-08-04

2007-08-15 10:50:45 | 第1-10回
その3・・・Food Show

Food Showに行ってきました。
これは数あるオークランドであるショウのうち毎年私達が楽しみにしている
ものの一つ。

オークランドでいったいどのようなイベント、ショウがあるか挙げてみると、

Extica Adult Lifestyle Expo
AGS Parent & Child Show
Cat Show
Food Show
Auckland Home show
Boat Show
Big Boy Toys
Careers Expo
Girls Day Out
Great NZ Craft Show
Royal Easter Show
Ellersllie Flower Show

などなど、数限りなくあります。特に冬場に多い気がします。夏はみんな
週末はビーチとかでかけてしまいますから。今週週末ひまだな、なにか
イベントやってないかなと出かけていくわけです。

Cat Showは猫の品評会を兼ねていて、猫好きには楽しめます。
住宅ブームのオークランドで、自分の家を新築しようとする人には、
Home showはいろいろは建築資材、キッチンなど見れて大いに参考になり
ます。我が家もバスタブ、シャワー、トイレをこのショウで見て決めま
した。
Ellersllie Flower Showは南半球最大のフラワーショウで、外国からの
訪問者も多いそうです。


Food Showは Auckland Show groundで7月30日から三日間に渡って行われ
ていました。
今年は夏休みを利用して、地元の小学校に2週間留学していた姪のおみや
げ買いがてら、フードショウにでかけました。やっぱり味見して買うの
が一番ですね。
Food Showは入場料$18高いけど、味見、テイスチィングができるので
けっこうな満腹感はあります。最初は物産市で、宣伝目的なのに何で
入場料取るわけと思っていたのですが、サンプルやただの味見に惹かれ
てつい行ってしまうのです。

味見をお昼ご飯がわりにすることにして、11時ごろからでかてました。
土曜日ということで大変な込みようです。さすがイベント好き、グルメな
オークランダーで込み合ってます。NZでこんなにたくさんに人を見ること
はあまりないので、人酔いしそうです。

特設ステージでは日に数回に渡って、お料理のデモンストレーションが行
われていました。テレビでおなじみのPete Mathiasを身近で目にするのは
不思議な気分です。
又ニュージーランドの有名ワインマスターのBob Campbellのワインの保存
法のセミナーも興味深かったです。
ワイン好きなら、どのワインを何年ぐらい寝かせるかは、みんなの興味に
あるところ。

おいしいものを捜し求めて、歩き回り、ソーセージ、ハムの味見の後、
飲み物がほしくなれば、ビールのコーナーに行き、デザートにはケーキと
幸せな気分です。だけど、お腹の許容量に気をつけないと、お目当ての
チョコレートケーキやアイスクリームが食べられなくなってしまいます。

NZワイン、チーズ、食品ありとあらゆるもの、調理用具の展示即売が
行われていました。

チーズは種類も多く、スーパーの売り場で、キロあたりの値段とメーカー
をチェックしながら、ついいつもと同じものを買ってしまうので、新しい
チーズに挑戦するいいチャンスです。チーズはブルーチーズ、カマンベー
ル、料理に使うフェタチーズ、スイスチーズなといろいろ。
1800年代にやってきたボスニアからの移民の子孫の作っている、チーズ
コーナーは市価よりかなり安く販売され、おまけにクラッカーもついて
くるので人だかりができてました。ゴーダチーズがクリーミーでおいし
かったです。

ソーセージはベニソン(鹿肉)のが、脂身もなくしっかりとした味わいで
、ほかのとは違った味わいがありました。ウェストオークランドにいくつ
かデアーファームがあるそう。

味見したスモークチキンのrashers(薄切りハム)は気に入って、最近、
お弁当のサンドイッチに活躍していてます。ここの豚肉、ハムは臭みがあ
るので、ずっとなにかハムの代用品がないかと捜してました。98%Fat
freeというのも魅力。

ワインは今年はブースによっては$3のグラスを買い、そのグラスでテイ
スチィングをしてまわるシステムになってました。もちろん、グラスなし
でも小さなプラスチック容器でのテイスチィングは無料。
ワインはまず白から味見して、軽い赤、最後にシラーを試すようにしまし
た。テイスチィングとはいえ、数が多いと大分飲んでしまうし、最後には
どれがどれだったか判らなくなってしまいます。これまでニュージーラン
ドは白ワイン、オーストラリアは赤ワインと言われてましたが、最近では
ニュージーランドでもいい赤ワインが造られるようです。私は最近、甘み
のすくないGewurz(ギバース)に凝っているので、このワインを捜して回
る。これは、タイ料理、中華などのスパイシーな料理にも良くあう。

ワインのほかに、オリーブオイルもいいものが取れるようになってきてい
て、パンをデップして味見する。私はワイヘケ島、クメウで採れる少し苦
味があって、青臭いオリーブオイルが気に入った。

Organic foodや健康食品はここでもおおはやりで、特別のコーナーな設け
られていた。虫食いだらけで、見た目の悪い野菜は食べるとこが少ないし
、お肉類も普通のと比べたら高価なので、食べ盛りをかかえる我が家の
台所では手が出ない。この機会に試してみる。ヨーグルト、牛乳からほと
んどなんでもオーガニックである。

季節物のオイスター、ホタテ貝、油ののったサーモンにも舌鼓を打った。
サーモンは日本人ならわさび醤油で食べたいところ。

姪は、お父さんにビーフジャーキー、お母さんにハーブテイーのセット、
おばあちゃんに手作りチョコレート、妹に棒付キャンデーを買っていた。
私達は、チーズ、マーマレード、レリッシュ、オーガニックコーヒー、ワ
インを買った。見て味見してるとそれで満足してしまい、購買意欲を失っ
ていて、帰って数日してから思い出してはあれのこれも買っておけばよか
ったと思った。
帰りには、キャンデー、コーンフレーク、ジャガイモ、にんじん、トマト
、バーブテイー、などの試供品で手持ちのバックはいっぱいになった。

さすがに味見のしすぎで夕方になってもお腹がすかない。
それで、その日の晩御飯は、買って来たワインにチーズにクラッカー、フ
ルーツで簡単に済ませる。

10年前、ニュージーランドに来たときは、ここの人たちは味覚オンチでは
ないかと思うほど、なんでもまずかった。イギリス風というか、野菜はく
たくただし、お肉は硬くて味がない。
ところが最近のワインブームでそれに会う料理をだすレストランが増え、
おレストランのレベルも上がったと思う。オークランドは世界中からの移
民の住む町なので、イタリア、インド、中華、韓国、日本料理が楽しめる。
競争があれば、おのずとレベルも上がるのだ。
ここ数年のカフェばやりで、おいしいコーヒーを出す店が増えたのもうれ
しい。
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その4 リタイアメントはどこで 28-04-09

2007-08-15 10:49:03 | 第1-10回
その4 リタイアメントはどこで

タイに行ってきました。
オセアニア発信のメルマガにタイのことがでてくるのは不思議でしょうが、聞い
てください。

最近、知り合いのキーウィーがタイに家を買った。
一年の半年をタイで、後の半年をニュージーランドで暮らすという。
何度かタイに行くうちに気に入り、リタイアメントはタイでと決めたそうだ。
私はこの話を聞いた時は半信半疑であった。
だいたいニュージーランドは日本からのロングステイに人気の土地だし、
なんでまたタイなんかに行って住むの?って感じである。
今回の旅で、タイもなかなか悪くないと思った。一番に物価が安い。プライベー
トな旅であったこともあり、観光、お買い物を楽しんだ。

なんでタイなのか、滞在中に友人達に会って納得した。
主人のビルマ人の友人の一人。
15年間、ニューヨーク国連事務所勤務の後、45歳の若さでリタイアしている。
ホテル経営のアパートメントに母親と二人暮らしていた。
セキュリテイーガード付の15階建て高級アパートメント。住人はほほ半数が
外国人だという。
彼は、週末はパタヤビーチでセーリング、平日はゴルフとテニスに明け暮れてい
るという。ご飯作るのは面倒なので、毎日昼は隣のホテルでビッフェですます。
まあ、もともとお金持ちだったということもあるけど、タイにはお金をだせば、
外国人でも快適に暮らせる住居と生活が手に入れられる。
いやな物は見ず、限られた空間で生活すれば、快適ということだ。
タイの一般の人達の生活からはかけ離れているかもしれないが、西洋諸国の外国人
からすれば三分の一から二分の一で優雅な生活がタイでできる。

チェンマイ周辺には日本人向きのリタイアメントリゾートもあるらしい。
これで知り合いのキーウィに言っていたことに納得が言った。通貨の力関係で、
アメリカのお金持ちはニュージーランドに別荘を買い、キーウィはタイで老後をと
いう訳だ。

タイ政府は外国人退職者の移住に力を入れている。
50歳以上の外国人で800.000バーツの銀行の残高証明と定額の退職金があ
れば、一年の滞在ビザがでるという。
お隣のオーストラリアにもリタイアメントビザがある。
情報によると、日本人に人気のロングステイ先のトップ4は、タイのチェンマイ、
マレーシアのペナン、オーストラリアのクイーンズタウン、ニュージーランドの
オークランドだそうだ。

わたしの住むオークランドは最近、住宅の値上がりも激しく、物価も高いと思う。
生活感としては、日本から来て思ったより高いと感じるでのはないだろうか。
当然、メイドを雇えるような環境ではない。治安のよさ、のんびりしたところが
魅力なのかもしれない。普通のNZ人からすれば、オークランドは都会であるが。
日本からニュージーランドで観光ビザで入国しても、最長いられるのは半年である
永住権を持っていれば別だが、そういう人はわずかだと思う。

私の疑問はロングステイで外国へ行く人のどれくらいが、その地で骨をうずめるか
ということである。
タイなら物価の差、素朴なメイドにつくしてもらって、日本でよりはるかに快適で
優雅な老後を暮らせるとロングステイの宣伝文句にある。
まだ体力のあるうちは、物珍しさで短期間、外国に住むのも悪くないと思う。
子や親戚から離れて、知人も少ない外国で、長年自国で暮らしていた人がどれくら
い生活を楽しめるだろうか?

年をとってからの移住は、現地の言葉の習得も難しいだろうし、現地の社会でどれ
だけ溶け込めるだろうかと思う。隔離されたリゾートに住めば、そこはタイであっ
てタイの普通の社会ではない。
私のようにニュージーランドで一生暮らすと決めても、地元の老人会に入り、
テンピ
ンボーリングやチャーチのボランテイアでうまくやっていく自信がない。
今からなんかのサークルに入って、積極的に友達を作るべきかなとも思う。

チェンマイは国境に近く、ビルマ語を話す人が多く、北タイの食べ物はビルマの
食べ物と似通っている。チェンマイのナイトバザールを歩いていて、ビルマ語が
耳に入ってときは驚いた。後で聞くと、80年代のビルマ抗争後、たくさんの
ビルマ人がタイに移住しているという。
最近、定年も近く、アジアへの思いを強くしている主人は、チェンマイあたりに
しばらく住むのも悪くないなという。タイの人達は、物腰やわらかく、やさしい。
ニュージーランドというイギリス系の社会で現在生活し、定住していても、アジア
の自分の文化にひかれるのは本音であろう。
夫は定年まで数年と迫っているため、やりたいこと、行きたいとこの優先順位やら
よく口にする。

ニュージーランドでは、片方がリタイアして、年金をもらうようになると、その
配偶者も65歳に達していなくても、一緒に年金を受け取り始めることもできる。
夫がリタイアする三年後に、私も年金生活にいるかどうかは今のところ決めてい
ない。
若く子供を生んでいるので、子供達はほぼ独立してる。子育て終了しているから
いいけど、早くリタイアするには老後が長すぎる。

話は変わるが、最近、どこでも女性の結婚年齢が上がってきているので、40歳台
で第一子を産む人もいる。そうすると70台から年金生活にはいる頃に、子供は
やっと二十歳である。これも大変だなと思う。
先に楽するか、あとで楽するかの違いであるが。中年からの子育ては、気力、体力
のある30歳台とは違ったものになると思う。

国際結婚して、一時日本に住んだこともあるが、日本は私達一家にとって定住の
地ではないと思ってきた。
十数年ニュージーランドに住んで、ここは故郷かと言われれば、そうでもない。
何年経っても違和感はある。
親しい友達はいるけど、いつも一人だなと思う。自営のビジネスで、一人での行動
が多いせいもあるが。
でもたまに日本にかえっても、親兄弟との付き合いにとまどい、人ごみには馴染め
ない。新幹線から眺める景色は、外国の景色のようだ。
住んでいた時に気にも留めなかった田んぼ、こいのぼりの田園風景に感動する。
和食は好きでおいしいと感じるけど、毎日食べなきゃというほどでもない。
かといって、洋風の食事ばかりも飽きる。どっちつかずである。
ここで育ったうちの子供達はキーウィになるであろう。移民でも親の世代と子の
世代では、感覚が違うと思う。

ここ数年のうちに、夫と海外を下見して、老後の設計をしよう。
お互い、自分の母国には住めそうもないが、縁あってやってきたニュージーランド
を基点にして旅行して回るのも悪くないかも。
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その5 典型的オークランダーはスポーツがお好き 22-10-04

2007-08-15 10:47:18 | 第1-10回
その5 典型的オークランダーはスポーツがお好き

日常的な私の悩み。食べすぎ、特に週末の食べすぎ、飲みすぎは私をやましい
気分にさせる。でもおいしい物を食べるのはやめられない。
ダイエットせずに、体重、体力を保つには運動しかないと気付いた。
ダイエットのコマーシャルがやっていた、“Energy in, energy out”を実行しようと決意
した訳である。

毎年の事ながら、これからの季節、クリスマスに向けて、外食やパーテイーも多く、コレ
ステロールも上がり気味となる。お口においしいものは、体に悪いのだ。
なのに毎年12月はじめに健康診断をすることになっている。
例年の如く、GP(General Practitioner,家庭医)に“コレステロールがちょっと高い目です
ね。3が月後にもう一度検査をして、その結果で治療を考えましょう”と言われる。
なんでクリスマスとか、外食の多いこの時期に検査があるんだろうといつも思う。一年の
他の時期なら、もうちょっとましかもしれない。それで三ヶ月間ダイエットと運動を心が
けるようになる訳である。
パーテイーにいってサラダばかり食べているのはつまらない。それで普段はローカロリー
の食事にし、朝ジョギングをしていた。でも、都市の両側をタスマン海と太平洋に囲まれ
たオークランドは、天気が変わりやすく、しょっちゅう雨が降る。晴れた日は海岸沿いを
走るのはさわやかだが、濡れながら走るのは楽しくない。雨が降ると、それを口実でさぽ
ってしまう。
友人から体脂肪体重計を譲り受け、毎日計り一喜一憂していた。なかなか成果が上がらな
いのだ。

医者の警告が二年も続き、、去年思い切ってジムの会員になった。
ジムと言ってもいろいろある。
運動マシーンだけあるところ、マシーンもありエアロビなどのクラスのあるところ、それ
プラスにプール、サウナ、スパプールを兼ね備えて所などである。
女性専用のジムもある。
運動マシーン、ウェイトの器具だけのところは刺青の入ったボデイビルダーがいたりして近づきがたい。女性専用のとこは設備はいいが、料金も高めでちょっと遠い。
プール、スパプール、サウナ、ジムを備え、エアロビのクラスも充実しているところもあ
る。ここは街中にあるので若い女性も多く、またそれをナンパしにくるおじさんま多いか
ら、おばさん向きではない。
安いとこで年会費$500、プール付だと$795、有名人が行くようなとこになると$1
000近くもする。安い買い物ではないので研究が必要だ。

いろいろ検討した結果、一番近いOnehungaのジムに決めた。週3回通うためには、近くな
いと続かない。
ここは体育館、エアロビ用2部屋、運動器具の部屋、クラッチェと、プールはないけど充
実している。クラッチェでは2時間6ドルで子供を預かってくれるので、お母さん達も安
心してスポーツができる。体育館では子供のためのホリデープログラムや体操のクラス、
バトミントン、バスケットボールができる。ここでは14歳の子供を家に放置するのは犯
罪となるので、共働きの親は学校の休み中、このようなプログラムに子供も参加させる。
ジムのスタッフがゲームなどをさせて、一日中面倒みてくれる。

ジムに通っているのは、コケーシアン、ポリネシアン、アジア人、黒人といろんな人種が
いる。日本人の私がいても疎外感がない。それにジムのスタッフも親切でフレンドリーだ。

朝6時からジムに来て、一汗流し、ジムでシャワーを浴び、スーツに着替えて出勤してい
くサラリーマン。夕方、近くの自動車修理工場からつなぎのままやってくるトンガンのグ
ループ。50歳以上の女性のグループ、妊婦の体操教室、中国のタイチのクラスとさまざ
まである。

会員になるまでずいぶん抵抗があり、こんな私が行ってもいいのかなと思ってた。
通いだして意外と年代層が幅広いことがわかった。学生から70台と思われるおじいさん
までいる。
会員になると体力テストをする。結果に合わせて、それと自分の希望を伝えてプログラム
を組んでもらう。プログラムは平均2ヶ月に一度見直しをする。
私のこの間の測定は、海外旅行中の食べすぎがたたってウェスト、体重が増えていてショ
ックであった。指導員に1週間さぼると、取り返すのに一ヶ月かかると言われた。

若い人やボデイビルダーを目指している人は、ハードなメニューを毎日こなしている。
その一方、ちょっと足のよたつき気味のおじいさんが、スイスボールを使ってバランスの
運動などやっている。
このおじいさん、割りによく話しかけてくる。おしゃべりを楽しみに来ているようでもあ
る。フレンドリーなのはいいけど、ジムの駐車場でぶつけられそうになった。それなのに
気付かず行ってしまった。すごいよぼよぼでも運転してるので、老人ドライバーを見たら
注意が必要だ。歩けなくても、車は運転できるし、結構高年齢まで運転している。

私は月、金は自分のプログラム、水曜日はピラーテと、週3回ジムに通う事を目標にして
いる。仕事の都合とかで、週2回とか、全然いけない週もあったりして予定通り行ける週
は稀である。そうすると肩は凝るし、やましい気持ちになる。

最近の新聞に、オークランダーの67パーセントが週に2.5時間以上の運動をしているとで
ていた。オークランダーは買い物と外食を好み、渋滞のストレスをスポーツで解消すると
いう。
私も平均的なオークランダーかしら?

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その6 NCEA試験真っ最中 19-11-04

2007-08-15 10:45:37 | 第1-10回
その6 NCEA試験真っ最中

11月10日からSecondary School(中高校)でNCEA ( National Certificate of
Educational Achievement、国定教育水準認定証明)が、各学校で行われてます。
地元高校生達は、自分の取っている科目にあわせて登校し、分厚い試験問題を相手
に3時間の試験時間を健闘しています。
最後は12月1日で、それまで毎日続きます。
結果は来年一月に郵送されてきます。

この時期学校に通ってるのは10年生以下の子供達で、我が家の前のバス停で
スクールバスを待つ朝の制服の集団もひとまわり小さくなってます。

3年前からニュージーランドの中、高校の教育システムが変わりました。
これまでは5th Form(高校1年)は School Certificate(学校証明)、
6th form(高校2年)は  6th form certificate(高校証明)、7th form (高
校3年)はBursary 、university entrance(大学入学試験)という形でした。

2002年から3年間かけてNCEA ( National Certificate of Educational
Achievement)に一新されました。来年は、この制度の下で始めて大学入学者を
迎えるわけです。
私達はこれまでのBursaryに終わる高校のシステムに慣れているので、NCE
Aというものがもうひとつよくわかりません。
現場の先生達はまあなんとか理解、生徒達は混乱しているし、親にいたっては
なんだか訳がわからんという状態です。
地元新聞もジグゾーパズルの最後のピースの試験開始のタイトルで記事をだし
てます。

ニュージーランドでは、5歳の誕生日から16歳の誕生日までが義務教育とさ
れてます。それで昔は、だいたい16歳にあたる5th Form のSchool
Certificateが学校教育の一応の終了とされていたわけです。この試験のパス
すればまあよしとされてました。
成績が思わしくなかった生徒は、学校やめて働いたり、Polytechnicに行って、
料理とか大工とかのコースに行ったりします。
だいたい高校卒業者の一割ぐらいしか、大学進学しない国だし、親も学校やめ
てもよしとする訳です。
ニュージーランドはどっちかというと「手に職」があればいいという気風の国
なので、大学出ていないからといって引け目を感じることもありません。
勉強できないのにだらだら学校行くより、早く技術をつけて一人立ちしてほし
いと親も考える訳です。
5歳から学校に行き始めているので、12年たった6th formが高校卒業という
ことになります。それで経済、看護学部など6th formから行ける大学もありま
す。
従って、7th formまで残るのは大学進学をめざす生徒と外国の留学生が主にな
ります。
制服も6th formまでと区別して7th formの女子学生は、くるぶしまでのロン
グスカートをはいてます。この事情を知らない私の友人はニュージーランドの
不良学生も日本と同じなのねと、言ってました。おまけに7th formerは自己学
習の時間が多かったり、学校によってはお昼休み学外に出ることを許され、町
を昼間からうろうろするのでそう見えたのでしょう。

話がちょっとそれましたが、本題に戻ります。
2002年にはSchool Certificateが、NCEA Level 1
2003年には6th form certificateが、 NCEA Level 2
2004年にはBursaryが、 NCEA Level 3 となりました。
従って2002年に5th Form(Year 11)だった生徒さん達は、NCEAの一期生
となり、NZQA (New Zealand Qualification Authority) のUnit Standardに基
づいた内容を習い、テストを受けました。

数年前からUnit Standardは、ほとんどのSecondary School (Year 9-Year 13,
Form3-7)で導入されています。ところが学校によってはアカデミックな評価に
は向かないとして、あまり積極的ではない所もあります。

Year 11という言い方はPrimary(小学校)の1年生を Year1とし高校卒業ま
でを通して言う言い方です。大分前から変わったのだけれど、先生方を含めて
従来のForm5あるいは5th Formといった言い方がなじみがあり、一般的のよ
うです。

Unit Standardの導入の時と同様、他の方針のある学校は公私高校にかかわら
ず、私的な全国テストや外国の試験を導入しているところもあります。
一般的なのはSFEE (Sixth Form External Examination)で、オークランドでは
参加させている学校も多いです。

また新しいNCEAが外国でどのように評価されるか不明な点が多いため、CIE
(Cambridge International Examinations) をNCEAの導入時期とあわせて2
004年までにBursaryレベルまで取り入れた学校もあります。それら学校で
はCIEに対応できるよう2002年から、Oxford やCambridge出身の先生を採
用しているそうです。
CIEのテストは10月14日から11月23日までです。NCEAと両方受け
る生徒は日程が重なったりしないかなと思います。
CIEは他の諸外国で取り入れられているし、ニュージーランドからでもこの試
験を受けていれば外国の大学に進学しやすくなるでしょう。

それではNCEAを受ける為の条件はどうなっているのでしょう。
まず目新しいのは、これまでの英数に加えてTe Reo(マオリ語)や Numeracy &
Literacy(読み書きそろばん?)のUnit Standardの一定のレベルが試験を受
けるための条件になっている点です。
ニュージーランドではマオリ語がOfficial Languageとされてます。
大きな変化はNZQAのシステムのもとで中高からでなくてもNational
Certificate in Employment Skills の単位を取得していれば、NCEAを受けら
れるという点です。まあでも他の科目は高校でしか教えていないため、大体の
受験生は高校生です。

NCEAの各教科内容はいくつかのUnit Standardからなりたっています。
たとえば正三角形の内角の関係といったようなトピックスがユニットとなりま
す。
ひとつのUnitをパスすると、2とか3とかの単位が得られます。テストの仕方
はInternal (学校内部一年を通じてで随時行われる)、External(最後の一斉
試験)があります。
たとえば美術などは作品提出のInternalで審査され点数になります。

これだと日々の授業をまじめに受け理解していれば、海外からの留学生でもパ
スしやすと思います。科目にもよりますが、点数の少なくとも20%はレポー
ト提出、実技、少テストなど学校内で評価されます。またこの制度は再試験の
チャンスもあり、落ちこぼれをへらすのに役立つのではないかと思います。

ちなみに地元オークランド大学の入学基準は、

Level3以上で42 credits以上であること。
Level1の数学が14credits以上であること。
Level2の英語かマオリ語が8credits以上であること。

これが最低基準で、さらに学部ごとに必要な科目、単位数が決まっています。

つまりLevel1(高1)で数学の単位がとれてなかったなら、ここですでにオ
ークランド大学に願書はだせないことになります。いつオークランド大学がこ
の基準を決めたか知りませんが、普通、高1では自分がどこの大学に願書だす
かとか決めてないし、募集要項を調べたりもしないでしょう。
Year11(高1)の数学はパスできなかったけど、他の科目を頑張っていた生徒は
今になってがっかりするのです。それでさっさとあきらめて、Year13(高3)の
途中で高校やめて、ポリテックのコースに通い始める生徒も今年は多かったと
聞きました。


一方で、同じ基準で点をつけられるべきなのに、学校間で基準が違って問題に
なるケースがありました。
A高校のYear11の数学をパスした生徒が、B高校に転校しました。B高
校の先生は、この生徒の成績に疑問を持ち、テストしなおしたら、Year1
1の問題が解けなかったそうです。

ニュージーランドでは各分野にわたって、新しいシステムを取り入れるにが盛
んです。
やってみてうまくいく場合とそうでない場合があります。うまくいかなければ、取りやめたり軌道修正するのも早いです。試行錯誤をくりかえしながら、ベス
トの方法を探していきます。
このやり方ができるのは、国が小さくて、新しい法案を実行しやすいというバ
ックラウドのせいだとも思えます。

この3年間のNCEAのシステムのある意味での結果を見れる、大学入学への
判定は来年わかります。
Year13の生徒達は、自分のがんばりがどう反映されるか、不安を感じな
がらの年越しになるでしょう。
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その8 50歳って? 18-01-05

2007-08-15 10:43:42 | 第1-10回
その8 50歳って?

皆様、新年明けましておめでとうございます。
お正月はいかが過ごされましたか?
私達は毎日ビーチにいって、ボーっとしてました。

先週土曜日、元私の上司のシャノンの50歳の誕生パーティーに行ってきました。
ニュージーランドでは21歳の誕生は成人を祝って、50歳は人生の中間地
点として大きな誕生会をやります。
21歳のパーティーには何度か行ったことがあるけど、50歳のは初めてで
興味しんしんで出かけました。

その日はパーティーのお花を頼まれていたので、朝から大忙し。
200人の入る会場で、日本の結婚式のように壇上に主賓席が設定してあり
ました。
メインテーブルの花、その両脇の2mほどの高さのもの、ビッフェテープル
の装花と合計7個。テーマカラーがゴールドとグリーンとシンプルな設定。
テーブルクロスは白、バンナー、ナプキン、テーブル飾りのリボンはゴール
ドで統一されてます。
お花もグリーンのアンスリウム、アマランタス、カーネーション、ブルーの
アカバンサス、アジサイ、金色の花はないので、ゴールドのネット生地を花
の間に装飾し、シンプルにしました。

シャノンは地元マオリオーガナイゼーションのCEO(Chief Exusutive
Office、代表取締役)で、テレビのチャンネル2のInside New Zealandで
も取り上げられたこともありました。
マオリ女性のサクセスストーリーを地で行くような人です。
高校中退後、オーストラリアへ渡り、若くして結婚。女工からホテル経営者
になるまで、さまざまな仕事をこなしながら子供を育てあげました。
数年前、オークランドに戻り、マオリ人地域社会に貢献しています。
まだ50歳なのに、子供4人、孫が10人もいるんですよ。もっとも、マオ
リ社会ではめずらしい事ではありませんが。

6時スタートと言うので、正確に6時に到着。
すでに50人ほど中庭に集まってました。まずシャノンに挨拶。
シャノンは黒のラメ入りのトップにひらひらの黒のミニスカート。髪はシャ
ギーなカットにメッシュを入れて嬉しそうです。とても50歳とは思えない
いでたち。
「Happy 21st Birthday!!」と言う人があるくらいでした。
二人の娘と並んでも、友達同士に見えます。
普段はスーツ姿なので、びっくり。ちょっと太めだけど、なかなかの着こな
しです。

お祝いのハグをして、パンチを頂きました。大きなボールに、ストロベリー、
ミントの入ったフルーツパンチ。マオリのおばちゃん達はミントの事をこの葉っぱみたいの何?って言ってました。
招待客が揃ったら、会場にポーフリ(Powhiri,マオリの歓迎式典)で呼び入
れるるという事なので、中庭で待機。
チップス、デップでパンチを飲みながら、知ってる人に挨拶したり、しゃべ
ったりして待ってました。
6時半になってもまだ全然始まる気配がありません。重要なゲストの到着を待ってるらしく、シャノンは携帯でほうぼうに電話かけてました。
退屈しのぎにちびちびと3杯もパンチを飲んでしまいました。これは甘いけ
ど、アルコールはちゃんとはいっているので結構まわります。

8時にやっとポーフリが始まることに。
地元マラエのコーマツア(ko matua,長老)達は会場内で出迎えのカーランガ
(karang, ご詠歌のよう)で招待客を呼びいれます。私達招待客はホールに
集まり、シャノンの家族の後に続いて会場にしずしずと入っていきます。
先頭のシャノンの家族、年配の女性がカーランガ答えて歌います。
ポーフリはその日に儀式にふさわしい内容で行われるそうです。
ニュージーランドの学校では新入生を向かえる時、オフィシャルなオープニ
ングの時には必ずポーフリで始めます。

この後、長老の始まりのスピーチ。すべてマオリ語で執り行われました。
ところどころ知ってる単語がでてくるけど、何をいっているのか私にはさっ
ぱりわかりません。主役のシャノン、招待客のパケハ達(pakeha,白人、
マオリ語で外国人という意味)や主役のシャノンさえも意味がわからないの
です。
マオリはニュージーランドの公用語ですが、1980年位まで公立学校で
あまりマオリ語が教えられなかった為、60歳以上の人かコハンガレオ
(kohanga re, マオリ語教育の幼稚園)に言った子供たちしかマオリ語を話
せません。
家族によっては、ちゃんとマオリ語で会話してるところもありますが。

シャノンの家族のワイアタ(waiata,歌)の後、やっと英語の司会で今日の流
れが説明されます。
ビッフェ式のディナーは、長老のカラキア(karakia,祈り)で始まります。
最後にアーメンと唱えて、ダイニングルームへ。
マオリの伝統の従って、年配の人たちから、大人、子供がそれに続きます。

メニューは生牡蠣、ロウフィッシュのココナッツサラダ(マオリ料理)、
イセエビ、チキン、ビーフ、ジャガイモ、かぼちゃのロースト、サラダ、マオリ
ブレッド(あげぱん)と豪華。
テーブルにはシャンペン、赤ワインが数本ずつ。バーコーナーでは、生ビー
ル、カクテルがサーブされてます。
隣のマオリの叔父さんはちゃっかりとドッギーバックにイセエビの半身とチ
キンをいれてから、食事の取り掛かってます。ドッギーバックとはお持ち帰
り用のコンテナのこと、犬の餌にするからといって残り物のいれるところか
らそう言われます。

一通り、食事がいきわたると又スピーチが始まります。
マオリの式典では演説者はしゃべいたいだけ、時間の制限なしにしゃべるこ
とが許されます。ある時、マオリの式典に言って、意味のわからないマオリ
語でえんえんと演説が続き、えきへきして「何時終わるの?」友達にこっそ
り聞いたら教えてくれました。
きょうの場合、まずステージに座っている人の紹介。シャノンの親、兄弟、
子供たち、親友のその日の重要人物10人が座ってました。
シャノンの家族の半分はオーストラリアに住んでいて、今日のためにかけつ
けた人もいます。
その後、長女のスピーチ。「私はシャノンと知り合って31年経つわ」って言
っていたから、彼女は31歳、シャノンが19歳の時に生んだことなります。
前に友人がマオリの平均寿命はだいたい50ぐらいだから、50歳まで生き
れば後は人生を楽しまなきゃと言ってました。おおむね早婚だから、50歳
で孫がいても普通です。
日本なら50歳は子供がやっと成人するかどうかくらいで、孫にいる人は少
ないと思いますが。

それに続き、大叔父さんのスピーチ。前半、シャノンが2歳の時の逸話をマ
オリ語でしゃべっているが、これも私には解りません。隣に座っているマオ
リのおばさんが、とてもいい話だから英語でしゃべってみんなに聞いてもら
えばいいのにね、と言ってました。後で大叔父さんは英語でしゃべったけど、
内容な省略されていて面白みに欠けてました。

いずれの人のスピーチも最後はワイアタ(歌)で締めくくられます。
ワイアタはスピーチの内容を象徴的に歌っており、ワイアタを歌いことによ
りスピーチの内容がlift upし、スピリチュアルに高められると言います。
スピーチは一人でしても、ワイアタになると親族がでてきて応援し、即興で
素敵な合唱を聞かせてくれます。
隣に座ったマオリのおばさんによるとソングとワイアタは違うそうです。
ワイアタはそれぞれに特別な意味があり、儀式にふさわしいものを選ぶそう
です。

シャノンとお兄さんは白人のような顔つき、他の兄弟は色が黒くてまさにマ
オリという感じです。シャノンはアイリッシュのお父さんに似てるそうです。
シャノンのの兄はキチンとスーツを着こなしビジネスマン風、黒の革ジャン
着て腕に刺青を入れてる弟(いかにもマオリのギャングと言う感じ)と対照的。
家族親戚関係で100人近くはいそうです。
マオリの葬式に行ってもわかりますが、大家族主義で、なんかの集まりがあ
りとと、家族全員、赤ん坊からおじいいちゃんからいとこはとこに至るまで
一族をひきつれて参加します。
それにパートナーがいる人はパートナーとカップルでくるし、すごい数にな
ります。

家族のスピーチから始まって、スタッフの感謝の言葉やら、祝福のカードの
披露など1時間近くかかりました。
「ママには男は要らないのよ」と言った娘の発言で、シャノンのプライベ
ートライフもちらっとわかったりします。シャノンは、最近5年ほど同居し
ていたボーイフレンドと別れたらしいです。
又しても、退屈まぎれに目の前にあったシャンペン、ワインをつい飲みす
ぎてしまいました。

それからしばらくして、各テーブルの蜀台に火が点され、電気が暗くなり、
バンド演奏でHappy Birthdayの歌が始まり、シャノンが中央に置かれたケー
キをカット。
ケーキはシュークリームと季節のイチゴ、生クリームのクロカンブッシュ。

ケーキの後は会場の半分のテーブルと椅子が取り払われ、ライトもパブのよ
うに薄暗くなり、若い人たちは踊り始めます。
ここまでいればもう帰ってもいいかなと思いました。もうすでに11時近
くになってます。
せっかくきたので、デザートも食べて帰ることに。デザートはババロア、
チョコレートケーキ、イチゴケーキ、フルーツサラダ。
コーヒーをおかわりして、酔いを醒まし、運転できるようししないと家に帰
れません。
ホールの音楽があまりにうるさいので、ダイニングでコーヒーを飲んでいる
とシャノンの幼馴染のリンダがやってきました。
リンダとシャノンは18歳の時に一緒にオーストラリアに渡ったそうです。
しばらくは同じ工場で働き、リンダはその後ニュージーランドに戻りました。
ニュージーランドの人にしてみれば、オーストラリアはすごい近い国です。
こっからシドニーに行くのは、北海道から東京に出稼ぎでるくらいの感覚で
しょう。

ようやく酔いもさめたので、シャノンの捜しに行き、お礼の挨拶をして帰途
に着きました。

おしゃれなシャノンらしく、お料理もテーブルセッティングもモダンにセッ
トされてました。それでもパーティーの流れはマオリの伝統にのっとって行
われました。
招待客もアジア人一人(私)、白人30人ほど、それ以外はマオリ人でロ
ーカルな催しでした。
マオリ人は西洋文化を受け入れながらも、人生の大切な儀式には自分達の伝
統を守り続けています。


最後に私はそれほどのんべえではありません。決してお酒が嫌いとはいいま
せんが、この日はちょっと飲みすぎましたが。いろいろ飲んだので、あくる
日は気分悪し。
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その9 バレンタイン 18-02-05

2007-08-15 10:41:59 | 第1-10回
その9 バレンタイン

今週の月曜日はバレンタインデイでした。
皆さん、何かいいことありましたか?
今週は女性同士、バレンタインどうだったというのが挨拶代わりになってます。
ニュージーランドを含め西洋諸国では、バレンタインデイは女性から贈り物を
するのではなく、男女双方が好きな人に送るのです。
ここニュージーランドは女性はもっぱら受け取る側という感じですね。
Kiwi Wifeはカカア天下で強いせいかな。
旦那さんは奥さんにバラの花束をあげ、子供はお母さんに赤バラ一本やチョコ
レートをあげたりします。
男性によっては、花のほかに宝石などの贈り物を贈り、ディナーに連れて行って
くれる人もいます。

私がやっていたフローリストで、Loyalty card(日本でいうポイントカード)
を作った事があったんですが、男性のお客さんに好評でした。キーウィの男性
は、バレンタインデイ、誕生日、結婚記念日に花束などの贈り物をしないと
一ヶ月くらい奥さんに口を利いてもらえない人もいるそうです。いつも”I
love you darling”と言って、しょっちゅうお花を贈るわけです。
これらのイベントに加えて友達の奥さんの出産祝いに花を贈ったりすれば、わ
りと簡単にポイントがたまります。

日本のバレンタインデイは、女性から愛を告白するのにチョコレートを送る日
となってます。女の子たちはチョコレートを手作りしたり、どういうタイミグ
で愛を打ち分けようかなとちょっと前からうきうきしますよね。
昔、職場では今後の人間関係をスムーズのするためにも、上司、同僚に義理チ
ョコを贈ったりしました。今でもやってますか?

もともとバレンタインデイはローマでおこり、聖バレンタインにまつわるお祭
りだったようです。現在は、元来の意味は離れて、コマーシャル化されて、日
本ではチョコレート、西洋諸国では花やギフト需要拡大の日になってきてます
ね。
ちなみに、ホワイトデイは日本で作られた日で、こっちにはありません。

ニュージーランドのフローリストでは、バレンタインデイは一年で一番よくお
花が売れる日です。2位は母の日、3位がクリスマスです。
花の生産者はこの週に合わせて、生産し出荷してきます。そのため、クリスマ
ス以後、花の供給不足で、花の品揃えがわるくて、花屋は四苦八苦します。

   バレンタインの前の週の金曜日、花市場にでかけました。
オークランドの花市場はMt Wellington にありFloramax flower auction と
United flower auctionの二つの花市場が同じ敷地内にあります。道路をへだ
てた広大な敷地には、野菜、魚市場もあります。

   6時半の到着したのに、セリはすでに始まってました。今日は荷が多い
ので、5時半に始まったそう。
生産者は高値のつく今日出荷するために、花の生産調整をします。
Floramax flower auctionは5年ほど前に新築され、すべてコンピューター化
されています。日本でも手ぜりの花市場が、コンピューターを導入してきてい
ますよね。
バイヤーは雛壇上にすわり、トローリーでひかれてくる荷も見て花を競り落と
します。正面中央にでっかい時計のような電光掲示板があり、1単位あたりの
価格は高いほうから安いほうに向かって時計周りに回ります。バイヤーは自分
が買いたい値段のところで手元のボタンをおし、何束ほしいか入力します。
みんなその日の適当な売値のところでは一斉にボタンを押すし、タッチの差で
も遅いと買えません。私もよく悔しい思いをしました。従ってどうしてもほし
い場合は、少し高めで落とす事になります。
みんなは欲しがるものは、競りあがったりするので、市場内の卸やで買った方
が安い場合もあります。
今日は、14日のバレンタインデイを控えてバラの荷が多いです。
特に赤バラ、ブラックマジックが大量にありました。このバラは本当はBlack
Baccarolaと言いますが、ヨットレースのニュージーランドの船ブラックマジ
ックにちなんでつけられました。残念ながら、2003年にはマジック(Magic,
魔法)はおこらず、ブラックマジックはスイスのアリンギチームに敗れてしま
いました

ブラックマジックはつぼみの時は黒味を帯びだ赤ですが、咲いていくにつれて、
花の中心が明るくなっていくあでやかなバラです。数年前まではやりだった
First Redはわずかありません。他にも、アイリスも濃いブルーのはブルーマ
ジックと名前にマジックがついてます。
   このブラックマジックなんと一束(10本)NZ$50(約4000円)
からスタートしました。ふだんはバラの小売値は一束$25くらいなので、す
ごい高値がついています。
他のいろんな花のセリが終わって、ブラックマジックの番になると、会場がざ
わめきたちます。さあ買うぞという気合が伝わってきます。大体一束$28位
で落ちていたようですが、いったいいくらで店で売るのでしょう。
後日、知り合いの男の子の聞いたら、近くのフローリストで赤バラ一本ラッピ
ングして$15と言われて驚いたそうだが、仕方なく買ったそうです。

すでにウェディングや店売りで注文を受けている花屋は必死です。
同じバラでも、競り始めは$30前後だが、最後のほうは$17ぐらいまで落
ちていきます。今日は、けいとう、ガーベラなどなんでも赤い花が人気です。


我が家では、バレンタインデイに息子は私と娘にちょっと高級なアイスチョコ
をくれました。旦那は赤ワインを買ってきてくれて、家族で夕食を楽しみました。 
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その12 Student Loan 17-05-05

2007-08-15 10:40:27 | 第11-20回
その12 Student Loan


 ここオークランドは4月のはじめに冷え込む日があったけど、まだ日中は2
0度ぐらいまで上がる暖かい日が続いてます。
今週日本人同士のお食事会があり、Student Loanのことが話題に上りました。

ニュージーランドで、短期や長期のコースを取ったり、大学に行く人はニュー
ジーランド政府から、Student Loanを借りたり、 Student Allowanceをもらう
ことが一般的です。
大学等へ行く場合は、親に出してもらうのではなく、自分のローンを組み、就
職後、所得税と一緒に少しずつ返済される仕組みです。
私達日本人でも、永住者、あるいはニュージーランド国民であればこれらの政
府機関の恩恵にあずかることができます。

たいていの家では、子供が18歳以上になるとお小遣い、学費を渡しません。
親の側から言うと、子供が18歳になったら家からほうりだしてもいいという
ことです。18歳は大人とみなされますから、子供も出て行く権利があります。
逆に大学も卒業して、25歳すぎても自宅で親同居してたら、マザコンか、な
んかおかしいんじゃないと思われてしまいます。

家をでる場合、たいていフラッテングして一軒家を数人で借りで家賃、光熱費
などを折半したりします。日本からのワーキングホリデーの人たちも安い住宅
で、短期でも滞在できることから、フラッテングを利用する人もいるようです。

このStudent Loanのシステムのおかげで、ニュージーランドで子育てし、子供
を学校へ生かせるのは、日本に比べ親の経済的負担、ストレスがはるかに軽く
て済むと思います。
ただし、お金をだしてないので口もだせません。何年かかって大学でようとも
あんたの責任って感じです。

日本では、大学を卒業するまで、学費、下宿代、交通費、お小遣いは親が出す
ことが多いようです。私の日本の妹のところも最近、娘二人が大学進学が決ま
り、二人が卒業するまで仕事がやめられないとこぼしてました。

Student Loanと Student Allowanceは政府機関Work and Income New Zealand
(WINZ)の傘下にあるStudylinkが扱っています。
WINZは一般に失業者にBenefit(生活保護)を渡す機関として知られています
が、その中でStudylinkは学校で学びたい人達の機関です。

Student Loanは授業料全額、教材費のほかに、生活費として週$150まで借
りることができます。これはだれでもローンを組むことが出来ます。
うちの息子もローンを借りて、勉強中です。
単位を落とすと、取り直さなければならない、イコール政府からの借金が増え
るので、高校生の時より真剣です。ローンで足りない分、海外旅行の資金はア
ルバイトしてまかなってます。

一方、Student Allowanceは、家族の収入が$45.760以下(変わってい
るかもしれませんが)であることなどと条件があり、だれでももらえる訳では
ありません。
他に住宅費、学生に子供がいた保育料等も一部負担してもらえ、こちらのほう
は、Benefitですので返却する必要はありません。週一人$150ぐらいもら
えたと思います。

このシステムを利用するのは若者だけではなく、キャリアチェンジの為に、コ
ースをとる大人の人たちも多くみられます。私の友人は、失業中に子供をポリ
テクの保育所に預かってもらい、夫婦で学生になってました。

Student Loanをめいっぱいの週$150借りて、 Student Allowance を週$1
50もらえば合計$300(週22500円、月9万円ほど)で、学生一人だ
と充分暮らしていけるようです。

Student Loan の返済は学校を卒業し、就職してから所得税と一緒にお給料から
差し引かれます。この方法だと何十年とかかることがあるし、早く返したけれ
ば、まとまった金額を何回かに分けて返すことができます。

うちの娘は、病院務めで夜勤、土日の出勤を多くとって、卒業後2年でローン
を返し終えました。給料がはいるとすぐいくらかずつ返済してたので、いつも
お金がないとこばしてました。
娘は国へ借金がなくなったので、これからはお金はためて、家を買うための頭
金をためるそうです。娘の友達は22歳で、すでに家を買ったそうで、この影
響もあるのでしょう。
ここでは不動産投資が一般的ですが、この年齢から始めれば30歳台で持ち家
2軒ということになるんでしょうね。

学費は学部、専攻によって異なります。
一番学費が高いのが医学部で、インターンを含めると一人前になるのに8年近
くかかるので、ローンも膨大な金額になります。
そういうこともあり、ニュージーランドの医者は、ローンを返済するため、給
料のいい外国に出稼ぎに行くのです。
外国へ行くのは、ずっとニュージーランドで仕事をしているより、外国の経験
があったほうが帰っていた時に、いいお給料なもらえるのも一因していると思
います。

このように年齢にかかわらず、生涯にわたって学び続けられるシステムがある
ことはすばらしいことだと思います。政府により、衣食住が保証され、学校に
行くサポートがあるのは、利用する、しないにかかわらず心にゆとりがありま
す。

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その7 忘年会シーズン 17-12-04

2007-08-15 10:38:49 | 第1-10回
その7 忘年会シーズン

これでも夏なのと思うくらい、雨嵐の肌寒い日が続いてます。
気候異常でも、お隣のボフツカワ(Pohutukawa,ニュージーランドクリスマスツ
リー)は満開で、クリスマスが近い事を私達に教えてくれます。
常緑に緑に真っ赤な花が咲くボフツカワは11月末から咲き始め、オークラン
ドの夏の象徴です。

12月に入ると一年の終わりという感じで、忘年会シーズンです。
ニュージーランドは小学校から大学まで2月頃が新学期で12月が一年の終了
なので、12月はなおさらこれからの長い夏休みに向けて、一年のまとめって
いう行事が多いのです。

仕事関係、プライベートのクリスマスパーティー、忘年会も11月の末くらい
から始まります。

私達の某公館のフォーマルなおよばれを皮切りに、すでに三つのパーティーに
参加しました。

まず毎年夫婦でお招き頂いている、某公館のパーティー。
フォーマルなので、主人はスーツ、私は主人の国のビルマの民族衣装を着る。
今年は、着物姿の方も多い。一年ぶりに再会する人もいるし、250人の招待
客で知ってる人も多く、挨拶してまわるだけでもたいへん。
家族の近況や、クリスマス休暇の予定など聞きあう。
私がいつも関心するのは、キーウィー人がよく名前を覚えていること。
私は顔見知りなのに、名前が思い出せない人がいてひやひやした。
この手のパーティーは立食で、ワイングラス片手に、おしゃべりの間にちょっ
とフィンガーフードをつまむって感じである。
ガーデンパーティーで体は冷え切り、家に帰って暖かいコーヒーに一息ついた。

二つ目はその翌々日のお茶会。
お花で先生でもある友人宅のお茶会によばれる。
オークランドから数人乗り合わせて、車で45分海のみえる友人宅へ。
今日は、わたしも張り切って浴衣を着る。待ち合わせの場所に出かけると、
友人達は小紋や色無地で、私もちゃんとした着物にすればよかったとちょっぴ
り反省。
お茶室は本格的なもので、ここは本当にオークランド、日本にいるんではと錯覚しそうになる。
玄関には、グリーンのお化けアンスとポインセチヤの生け花が生けられていた。
茶室の外には芝生が広がり、松の枝ごしに海が見渡せる。ちょうどその日はヨ
ットがでていて、時々海上で白い帆がちらちら揺れる。
床の間にはちいさな木製のクリスマスツリーが飾られていた。

Y子さんが日本から取り寄せた塩漬けのさくらの葉で作った桜餅と、一保堂の
お抹茶との取り合わせがすばらしく、ため息がでる。
さくら餅のお重がはいったお重をあけると、さくらの葉の匂いがお茶室いっぱ
いに広がり、一同感激する。
日本にいても、着物を着てお茶会にでることはめったとなかったのに、誘って
くれる友人に感謝。

10年も外地に住むと、日本の文化に触れるたびに、私の昔の記憶が呼び戻さ
れ、懐かしい思いがする。
帰路は、もっぱらクリスマス、御節料理の話で盛り上がった。どこそこの日本
食料品店で黒豆が手にいるとか。
我が家もお雑煮くらいは作ろうと思った。

三回目はコーラスグループのクリスマスパーティー。
日本風の洋食レストランでのフルコース。コーンクリームスープ、和牛の
ステーキに季節のグリーンアスパラ添え、デザートは季節のフルーツ盛り合
わせとシュークリーム。あっさりした甘みのシェリーで始めて、ニュージーラ
ンド産のシャルドネ(白ワイン)、ピノノア(赤ワイン)を楽しむ。
食事の後は、一曲ずつ好きな歌を歌う。
70年代のフォークソング、「風」、「小さな木の実」で盛り上がる。でも、
驚いたことに、20台のメンバーの中にはこれらの曲を知らない人もいて、
ショック。年代の差を感じる。私はここ数年の日本の流行歌を知らないし、
おあいこである。

12月は行事をこなしながら、一年を振り返りながら過ぎていく。
去年のそうだったし、また来年もこうして年が過ぎていくのだろうな。
私達はだんだん年をとっていくし、このままのんびりとニュージーランド
にいてもいいかなと思う。

6月から「出たっきり邦人」のライターに加えて頂き、半年たちました。
今年はあっという間にメルマガの締め切りがやってきて、毎回書くのがや
っとでした。
来年もどうぞ宜しくお願い致します。
皆様、楽しいクリスマス、よいお正月をお迎え下さい。
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その10 ECOSHOW 15-03-05

2007-08-15 10:37:09 | 第1-10回
その10 ECOSHOW

土曜日に主人とEcoshow行って来ました。来ていたのは私達のような中年夫婦、
子育て中の若い家族づれが多かったです。
去年に続き2回目であり、少し前からテレビ等で宣伝してあったこともあり、
なかなかの人出でした。
今年のEcoshowは3月3日から6日まで、ウェストオークランドのWaitakere
Cityに去年9月のできたての Trust Stadium でありました。
この体育館はニュージーランド最大で、この建物自体もEnergy efficient
building だそうです。
去年はマオリトラスト主宰で、ちょっと大きめの学校文化祭のようでしたが、
今年は出展者も多く、Expoらしかったです。

エコショウには“Sustainable solutions for living today”という副題がつ
いており、それに関連した展示、レクチャー、ツアーが行われていました。

会場はスタジアムと外のグラウンドふたつ。
スタジアムの中は、主催者の一つであるWaitakere Cityとユネスコの展示のコ
ーナー、省エネ商品、製品のデモ販売。

入り口の横で知り合いの日本人が、キャンペーンガール数人と光るタイル売っ
てました。このタイルは昼間に蓄えた太陽熱で、夜間光るというもの。近くの
公園の遊歩道ですでに採用されていると言うことで、さっそく帰りに見に行き
ました。

他に何があるかというと、ソーラーパネルヒーター、羊毛の断熱材、貯水タン
ク、有機栽培野菜、ハーブのサプリメント、ヒーリングのマッサージコーナー
(マオリ、霊気、中国式、インド式といろいろ)、エコ洗剤、マオリバスケット、
ハーブ治療、じゃがいもで作ったトレイ、オーガニックの化粧品、トヨタ電気
自動車が売り物などいろいろ。
コンポス、パーマカルチャー、バイオダイナミック、の教育展示。

感想としてエコハウスって、とても高くつく高尚な趣味だなと思いました。
まだ一般的なものでないし、大量生産されるわけでもなくどれも私達にはとて
も高く思えました。パネルヒーターつけても一昔の日本のように、市町村の援
助金がでるわけでもなし。
我が家も数年前、自宅を建てる時研究したけど、何年かたてば元は取れるとは
いえ、費用の高さに断念しました。貯水タンクの水は飲めないし、トイレ、シ
ャワーに使うには特別のろ過器がいります。
ソーラーパネルだけでは電気は足りないから、結局普通の電気、水道と二重に
使うことになります。
結論として市から水を買い、民間電気会社からの電気を使ってます。 
窓が多く、よく日がさすため、冬でもそんなに暖房がいらないというだけで、
普通の家を建てました。

もっともニュージーランドは非核国で、電気は水力、風力発電で、原子力にた
よっていないだげ、地球にやさしいかもしれません。
電気はニュージーランド中、津々浦々までいってますが、ちょっと郊外に行く
とタンクに雨水を貯水し使っているところも多いです。


ちょうどユネスコがLaunch of Decade of Education for Sustainable
Development のオープニングセレモニーをやっていたので、二階の会場に入り
見学しました。
お馴染みのGreen Partyの国会議員も来賓として来てました。
パシフィックアイランダーのフラダンスの後、地元小学生のパフォーマンスが
ありました。
アイリッシュ、朝鮮服、インドのサリーなどの民族衣装を着た小学生がステー
ジに上がり、この開会式にふさわしい子供宣言を唱えながら、それにあった振
りをつけて踊ってました。

外の会場にはマタカナのパーマカルチャーをやっているレインボーファーム、
粘土レンガ作りのデモンストレーション、エコファームの円形網にはいったに
わとり達、反核運動で有名なGreen Peace、人権擁護運動のアムネスティの展
示などがありました。
アムネスティは“ストップ、女性への暴力”キャンペーンをやっていて、私も
自分の手形を押し、署名をしました。

食品コーナーでは、ベジタリアンバーガーとか、土かまどで焼いたピザがとて
もおいしそうでした。その場で作って伸ばした生地に具をのせ、長い柄のつい
たオーブントレイにのせ釜に入れて、そとから焼ける様子が見えます。
そのとなりで貝殻、フレックス、木の実で作など自然の素材で作ったイヤリン
グを、夫婦が赤ん坊をあやしながら売ってました。

専門用語が多くて、頭がごちゃごちゃしてきたので、帰ってから調べてみまし
た。
パーマカルチャー、エコロジー、バイオダイナミック、サステナビリティー、
モルゲンランド、フンデルワッサー、シュタイナーは何をした人?

そこで簡単エコロジー講座です。

パーマカルチャー:Permanent (永久の)Agriculture(農業)をあわせて造語。
オーストラリアのビル モリソンが造語しました。
オークランド近郊ではマタカナのレインボーファームでやっているし、
ニュージーランドのあちこちにパーマカルチャーの農場があります。
具体的には、“土地の構成要素(水、土、植物)”と“エネルギー要素(エネル
ギーと建物)、“社会的要素(人々、経済)、“抽象的要素(時間、倫理等)”をお
のおのの適切な関係においてトータルデザインすることです。
ここで言う倫理とは地球という星の生存をかけた道徳的信条であり、“地球に対
する配慮”“人々に対する配慮”“余ったお金や時間、物質をその目的にあわせ
て使う事”という3つの側面があります。

バイオダイナミック: 宇宙や自然のリズム(波長)を共鳴できる農法。シュ
タイナーが作った理論。
シュタイナーが作ったバイオダイナミックカレンダーに基づき、種まきしたり
収穫したりします。
天体の運行(12獣正座、惑星、太陽、月)の運行の調和して作業します。
後自然物から作った調合剤(肥料?)を使います。化学肥料ではない。
結果、化学肥料で土、虫を殺さないので、虫、細菌も多く発生します。
この農法は欧米、南北アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドで多く行
われてます。
シュタイナーの信奉者が多くやってるわけですね。
シュタイナーの理想とする教育、生活を実現するのがモンゲルランドです。

結果的にどっちもでオーガニック。でも違う農法です。
数年前からGEフードの導入について、ニュージーランドではさまざまな議論、
おおがかりな反対デモが行われました。今のところ、ニュージーランドは」は
GE Freeだと思います。
輸入食品で少しでもGEの材料がはいっているものは、表示が義務付けられてい
ます。
スウェーデンに行った時、GEのもの、GE Free の2種類のトマトを見ました。
タイでは手のひらサイズの白菜や、並外れて大きな南国のくだものに驚き、野
菜がどれも甘みがあっておいしいかったです。あとでそれらは遺伝子組み換え
食品であったと気付き、なんだか不安になりました。
今すぐには直接、わたしたちの人体に影響はないかもしれませんが、これから
の世代にどんな影響を及ぼすのかわかりません。


サステナビリティー:持続可能性
経済成長のみを追及するのではなく、環境や社会的公正に配慮し、人、企業、
社会、地球全体が持続的に発展していこうという考え方。
風力発電、バイオガス、自然にやさしい建材(最後に土になる)、自給自足など。

NZでこういう農法をやってる人たちは、自分の哲学をつらぬくために、信念を
持って生きていかれているように見受けました。荒れ野を切り開き、外界から
閉ざされ、孤独なストイックな生活だなと思いました。ニュージーランドは移
民の国と言う事もあり、ドイツ、オランダあたりからやってきて、こんなとこ
ろでいうような所で数人で生活されているようです。
気候もおだやかで、危険な猛獣のいないニュージーランドは、このような農法
を行うのに適した国なのでしょうね。


今日のショウで一番の収穫はCentameterを買ったこと。
これを配電盤に付けると、一時間あたりどれくらい電気を消費するが家のなか
のモニターに表示されます。
節電対策にいいらしく、平均20%節電できると書いてありました。
今まで無神経だった息子まで、使ってない電気を消しまわってます。
$170のところをショウスペシャルで$140で買いました。もっとも
$140の元とるにはかなりかかりそう。
うちはなんにもしてなくても、1時間5C(冷蔵庫2台、アラーム、電話等)
消費してることがわかりました。
高いのは、ドライヤー、ストーブ、オーブン、一気に30Cに上がり、オーブ
ンストーブ、換気扇で一時間調理すると$1近くかかります。

理論的には、今日のエコショウで見たことは正しいのですが、世界のほんの一
握りの人たちに支持され実行されていると思いました。
もっともみんながこの生活すると、世の中なりたたないし、経済発展しません。
ショウを見て、改めてこの時代に子供を生み、育てていくくことの難しさ、自
分たちを守り地球を守るということの難しさを感じました。

地球にやさしい生き方を実行するかどうかはべつとして、自分にとって適切な
判断をするために、知識は力だと思いました。知らないうちに、侵されてい
くのはいやですから。


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その13 風邪にご用心 14-06-05

2007-08-15 10:35:27 | 第11-20回
その13 風邪にご用心


ここところ風邪がはやってます。
一日の温度差が10度以上もあるし、毎日ころころ気候が変わるのも、風邪引
きやすい原因かもしれません。
朝零下でスタートしても、日中は14.5度まで上がるし。
昨日は雹も降る雨模様が、今日は一転して昼間は半袖でもいいかなと感じたり。

オークランドはパシフィックの町というイメージで外国からくると、思ったよ
り寒いと言われます。
ここオークランドは、市の西側はTasman Sea(タスマン海)と東側は Pacific
Ocean(太平洋)のボトルネックに位置しているため、海からの気候の影響を
受けやすいのです。
一日のうちでも、ころころ天気が変わるし、場所によっても天気が違います。
わずか5分のところに住む友人に、「にわか雨が降ってきたから、洗濯物いれな
きゃ」と言っても、「こっちは青空だよ」ということもあるのです。

とくに冬場に判るのが、人の体感温度の違いです。
Kiwiは東洋人より体温は一度ぐらい高いそうなので、私達ほど寒がりではない
ようです。
こっちが寒くてセーター着てちぢこまっていても、“We need fresh air”とい
って、窓を開け放されることはしょっちゅう。風邪でもひいていようものなら、
大変つらい目にあうのです。
大体こっちの冬といわれる時でも、Kiwiは半袖、短パンにはだしで歩いたりし
てますものね。

同じ日本人でも、ニュージーランドに来てばかりの人は寒がりのようです。
私達が半袖の時に、セーター着たりしてます。4-5年以上たつと、体もKiwi
化してくるのかもしれません。

ヨーロッパ文化圏で行なわれるハグやキスで、風邪引きの相手に接近すると移
りそうですね。
ニュージーランドの原住民、マオリ族の正式な挨拶であるhangihongiもおでこ
とおでこ、鼻と鼻をくっつけるのでもっと感染しやすい気がします。
Marae(マオリ族の集会所)でのセレモニーだと、招待客は主催者側全員に一列
になってhangihongi するから、一回で30人ぐらいと接触することもあるの
です。
全員に正式にhangihongiしないとしても、最低握手、ハグ、ほっぺにキスぐら
いはしますしね。
話がそれてしまったようですね。本題に戻します。

ちょっと前までは、急な吐き気、下痢ではじまり、頭痛、鼻水、のどの痛みで
終わるのがはやってました。今は喉と頭痛のがはやってます。
オークランド周辺のみではやっているインフルエンザもあるそうです。
のどにウィルスがつき、熱がでて長引くそうです。
Tummy Bugも冬場に多く、吐いたり、下痢、発熱で消耗します。

軽い風邪なら自分で治そうと思いますが、長引いたり高熱がでたら、たいてい
の日本人なら病院にいかなきゃと思います。

医者に行くと、だいたいパナドール(バッファリンみたいなの)か抗生物質を
処方されます。パナドールなんてスーパーマーケットでも手に入る薬だし、し
んどいのをおしてGP(General Practitioner、家庭医)に行き、さんざん待た
されて、「パナドール飲んで、寝なさい」なんて言われると本当にがっかりしま
す。
行くんじゃなかったと後悔します。

日本のお医者様のように、風邪薬から胃腸薬、ビタミン剤にいたるまでどっさ
り薬をもらうのに慣れてると、拍子抜けしてしまいます。昔のように注射もめ
ったとしませんしね。
NZに来たばかりの人は、お医者さんに行っても何もしてくれないというのを、
悟るのにしばらくかかります。

それから、こっちの薬は小柄の日本人には強すぎるようです。
処方された薬を真面目に飲んでると、2-3日目ぐらいから胃腸は荒れてくる
し、食欲がおち、アレルギーまででたりします。

そんなんで、どっちみち風邪だから、ひいてしまったらしかたないと思ってほ
おっておくと大変なことになる可能性もあります。他の病気の場合もあるから
です。

SARS もMeningococcal Meningitis B (髄膜炎菌性髄膜炎)も初期症状は、高
熱、咽喉の腫れ等、風邪と似ています。
2年前はSARS、今はMeningococcal Meningitis Bの可能性もあるからです。
これらの病気は命取りになります。

Meningococcal Meningitis Bは発症から24時間で死亡するケースもあるので、
緊急を要します。
赤ん坊は敗血症を併発して、体がどす黒くなり、元の姿が判らなくなるほど腫
れ上がり、一日から1週間ぐらいで死んでしまいます。
主に5歳までの乳幼児がかかりやすいのですが、24,5歳でもかかる人はい
るようです。
これは去年の冬流行して、多くの幼児の命を奪いました。それで、やっと今年
から学校で予防注射が実施されてます。
今年はテレビで予防注射のコマーシャルが流れたり、学校でもMeningococcal
Meningitis B のビデオを見せているので、一般の人々の認識も高まってきてい
るようです。
知り合いの男の子も、ビデオを見て、コーラの回しのみはやめたと言ってまし
た。

この予防注射も今、論議の的になっています。
副作用がまだはっきりわからないまま、施行するのは危険ではないか等です。
ニュージーランドではやったのはMeningitis B型 ですが、AとかC型もある
そうです。
他の型にはこの予防注射は効力がないそうです。

2年前、SARSがはやっていたころ、日本の留学生が大風邪を引いてしまいまし
た。
ごぼごぼ咳が止まらないし、熱もあったので病院に連れて行ったら、受付の人
から看護師にまでいやそうな顔されてました。彼女はずっとニュージーランド
にいたにもかかわれず、アジア人の風邪イコールSARS という目で見られてま
した。
その時期にアジア諸国に里帰りした留学生は、帰国後2週間は自宅で隔離され、
健康であるという医者の証明書がないと、登校を許さない学校もあったようで
す。
彼女は完治するまで3週間近く、学校から来なくていいと言われてました。

風邪の予防は、当たり前ですが外出から帰ったら、うがい手洗いですね。
先日の同年代の友人と電話でしゃべりましたが、お互い年のせいか最近風邪を
引く直りにくく、一ヶ月ちかく体調元に戻らないようです。

風邪の予防に、キーウィフルーツ、みかんなどビタミンの豊富な果物を
たくさん取りましょう。
かき、みかん、りんご、梨、栗など秋が安く出回るようになってきました。
いろいろ買って、毎晩違う果物を頂くのは楽しいです。
今夜は熟した柿にしようかな。
コメント
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