オークランド通信

のんびりしたお国柄が気に入りニュージーランド在住27年。仕事、子育て、生活全版にわたって語ります。

その175  コロナウィルスとジャパンデイ  14−02−20

2020-03-12 02:08:58 | 第171−180回
 175号 14−02−20

   コロナウィルスとジャパンデイ


今世界が恐れているコロナウィルスは、オークランドでもわずかですが影響
を与えてます。

ニュージーランドは今日現在、コロナウィルスの患者はゼロです。
こちらは夏で乾燥してるので、風邪、肺炎になりにくいのかもしれません。

やっと先週の月曜日から2週間に限って中国からのフライトを入れなくなり
ましたが、すでに菌を持った人は入ってきてるかもしれません。
コロナウィルスの事が、ニュージーランドで注目され始めたのは1月20日
くらいだったと思います。

手の消毒が予防に効果があると聞いたので、Hand Sanitizerを買いに行った
らスーパーはどこも売り切れです。
マスクもどこにもありません。
私はちょっと郊外のお店で、Hand Sanitizerを見つけました。
ほとんどマスクをしている人は見かけないのに、在庫ゼロとはどういうことか
と思ったら、オークションサイトで売られていると聞きました。


まだコロナウィルスの患者は出ていないのに、中国人差別、マスクへの偏見が
始まっています。

中国人の学生がマスクをしてバスを待っていたら、バスは満員でもないのに
乗せてもらえなかったそうです。
ここでは風邪で咳がひどくても、マスクはほとんどしません。
マスクしている人は変な病気を持っていると思われて、気味悪がられます。
咳をする時は、腕で口を覆うくらいです。


オーストラリア同様に、こちらも先週から1学期が始まりました。
学校では、最近中国から帰国、あるいは経由した生徒は、2週間は学校を休む
ように、と言われてます。
しかしながら、オーストラリアのWaldさんが書かれているように、ショッピング
モールとか子供がウロウロしてるし、これでも自宅隔離なの、と思ってしまい
ます。ハグとか握手とかも普通にしてます。


今週末は中国のランタンフェスティバルの予定でしたが、キャンセルされました。
その他の中国系のお祭りも全てキャンセルになったそうです。
そんな中、先週木曜日はワイタンギデイ(ニュージーランドの建国記念日のような
もの)で、オークランドでも週末にかけていろんなイベントがありました。
中国系のイベントがキャンセルされたのは、コロナウィルスの影響を避けるため
の自重だったと思います。

そのニュースを受けて、2月9日開催のオークランドジャパンデイ(日本の
お祭り)も事前に話し合いが持たれたようです。
私たちは、ジャパンデイもキャンセルになるのかな、と思いました。
そんな中、1週間前に日本人会長のメッセージがフェイスブックを通じて発表
され、ジャパンデイは予定通り開催と知らされました。
それでも、日本幼稚園、日本人学校は直前になって参加を取りやめました。
屋台等も出店をやめたところもあったそうです。
人混みがあれば移る可能性もあるので、私は家族にジャパンデイは来なくて
いいと言いました。

2月9日、ASB Showgroundでジャパンデイが開催されました。
来場者は、約2万五千人でした。
昨年の半分です。

私は、例年通り生け花展と茶道に参加しました。
お茶席では、水屋担当者はマスク、手袋をして、お茶碗も熱湯でしっかり消毒
し、衛生面に気をつけました。

ジャパンデイの入り口には、コロナウィルスに関するポスターが貼られ、
大型のハンドサニタイザーが設置されて、人々に手の消毒を呼びかけていました。

お茶とお花の会場は2階で、結構お客さんが来てくれました。
私は、自分の休み時間もウロウロせずに、人の少ない控え室で休んでました。

4日経って、今のところ元気です。
2週間経ってどうもなかったら、多分ジャパンデイではコロナウィルスに感染
しなかったということでしょう。


世界中で約6万人がかかり、昨日までで1370人の死者を出したコロナウィルスが、
1日も早く終息することを祈ってます。
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その174  オレンジ色の空  10−01−20

2020-03-12 02:05:18 | 第171−180回
174号
10-01-20
   オレンジ色の空


新年明けましてありがとうございます。
本年も宜しくお願い致します。

一連のホリデーシーズンのイベントも終わり、平常の生活が戻ってきました。


元旦は、娘宅で家族、友人ら19人の新年会でした。
昨年に続き、娘がメインになっておせち料理を作りました。
女性陣6名に浴衣を着せて、準備、着付けで元旦の朝は大わらわでした。
日本の友人が、素麺流し器、かき氷器を持ってきたので、子供達は競争で
流し素麺を楽しみました。

2日は、これも年間行事になっている、私の夫を偲ぶ会と称した、女子新年会
でした。この日は、オークランドの有名シェフのおせちセットを友人差し入れ
のプロセッコとゆっくり頂きました。

3日は、初釜でした。
お点前をされるはずだった先生が風邪をひかれたので、急遽私がお濃茶を点て
ました。風呂のお濃茶の練習は以前にもやりましたが、このような、しかも
初釜という晴れがましい席で点てるのは初めてでした。
お客様は5人で、5人分のお抹茶で一杯点てるので、練り具合、お湯の量が
難しかったです。
2日の午前中、ちゃんと御釜にお湯を沸かし、本番通りの練習をしました。
道具立てしてあったので、友人たちに薄茶を一杯飲んで頂いて、ランチに
しました。
その日に来た友人の一人から、私はお道具一式を譲って貰って使っているので、
とても喜んでもらいました。


4、5日は一人の生活に戻り、ゆっくり庭の手入れ、浴衣の洗濯などをして
いました。

異変があったのは5日の午後2時です。
その日は一日中庭仕事と決め込んで、午前中は草抜きしました。
午後になり、昨年剪定した枝をノコギリで切り、薪作りをしていました。
天気予報は、曇りから晴れでまずまずのはずだったのです。
2時ごろ空が曇ってきたなと思ったら、みるみる一帯がオレンジ色に染まり
ました。黄昏時ではないのに、空がピンクからオレンジ色に染まりで薄暗く
なりました。
家の前を走る車はライトをつけて走ってました。それくらい薄暗かったのです。
あまりにも気味が悪く、良く見えない中、外で仕事できず、庭仕事は諦めました。
この異変について、警察に100件近くの問い合わせがあったそうです。
しばらくするとオレンジ色からうす曇りになりましたが、通常のこの時間では
考えられないくらい暗かったです。
夕方7時くらいに通常の明るさが戻ってきました。

あとで知ったのは、オレンジ色の空は、オーストラリアの森林火事の影響
ということでした。
その日、気象レーダーで見えるくらいの煙がオーストラリアから流れてきて、
北半島一体を覆っていました。
ニュースでは、シドニーは森林火事の煙で霞んでいて、空気がとても悪く、
人々はマスクをしてる様子が伝えられていました。


オークランドの今年の夏は、平均気温16度くらいと肌寒く、雨も多いです。
やっと実をつけ始めたきゅうりも腐ってきて、葉がカサカサになってきました。
日差しが足らずトマトもなかなか色づきません。
昨日は孫を連れてビーチに出かけましたが、水が冷たくとても泳ぐ気になりません。


全ては異常気象のせいとなってますが、異常が日常になってきました。
自然には購えないとしても、災害の影響が最小限に食い留められるような対策が
必要かと思います。
その時々の判断、行動で出来る限り被害を免れればと思います。
しかし9月以来一向に鎮火しないオーストラリアのどう猛な火事を見ていますと、
恐ろしくなってきます。

予想ということが難しくなってきた今日、1日1日を大切に過ごしていきたいと
思います。
この一年、皆様が安全で楽しくお過ごしになることを祈ってます。
                   
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