オークランド通信

のんびりしたお国柄が気に入りニュージーランド在住27年。仕事、子育て、生活全版にわたって語ります。

第109回 年の初めに  24-01-14

2014-02-20 17:33:19 | 第101-110回

..109..                       24-01-14

年の初めに

皆様、新年明けましておめでとうございます。

新年そうそうこういう事は言いたくなかったのですが、1月2日に夫が亡くなり
ました。
暮れにおきた事故が原因で、行ってしまいました。
そういう事情なので今回は配信は、お知らせのみの簡単なものとさせて頂きます。

みんなから以外と元気だね、といわれますが、今は諸々も用事をこなしている状
態で、仕事の感覚ですね。
もっと落ち着きましたら、病院のシステムの違いなど書ける日がくるかもしてま
せん。

メールマガジンの購読者の皆様、これからも宜しくお願い致します。
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第108回 The Luminaries  20-12-13

2014-02-20 17:30:07 | 第101-110回
..108..                       20-12-13 

The Luminaries



今年最後の配信です。
学校もお休みに入り、すでに休暇に入っている人も多く、町はホリデームードで
す。

この長いサマーホリデー、別荘や旅行にでかけます。
でも時間は充分あるので、本はいいお供です。

ニュージーランドでは、本が非常に高いので、私たちは普段から図書館をよく利
用してます。
ここで図書館といえば、Auckland City Library(オークランド図書館)です。
赤ちゃんから老人までお世話になってます。

http://www.aucklandcitylibraries.com/


私は、この夏、今年The man bookers priseを受賞したEleanor Cattonの
The Luminariesを読んでみたいなと思ってました。
http://www.themanbookerprize.com/books/luminaries

http://www.themanbookerprize.com/people/eleanor-catton


832ページもある長い本で、ゆっくり時間がある時しか読めないし、この休み
はいいチャンスだと思ったのです。
本屋を何軒か見たら、NZ$34くらいで売られてます。The Warehouseは$22と一
番安かったです。
でももし好きでなかったいやだし、まず図書館で借りてから読もうとサイトで調
べてみました。
ところがオークランド市内の図書館で各20冊くらいThe Luminariesを保有し
ているにもかかわらず、ストックなし、長い順番待ちです。
オークランド図書館では、他の地域の本でもリクエストすれば、一番近いローカ
ルの図書館で受け取ることができます。
返却も、借りた図書館でなくても、どこのブランチに返してもいいです。

そこでeBookを借ればいいんではと思いました。
オークランド図書館では、今年12月1日からeBookのサービスが始まってます。
eBookならタブロイドやipadにダウンロードすれば、旅行先、ベッドでと持ち
運びも軽く便利です。

早速、わたしのipadの図書館用のアプリを入れました。
そしてThe Luminariesをダウンロードしようとしたら、どれだけまっても終了
しません。
アプリがあわないのか、メモリが足りないのかわかりません。

このことを娘にぼやいたら、翌日クリスマスプレゼントを持ってきました。
その包みと厚さですぐに中身がわかりました。
The Luminariesでした。
1866年のOtagoのゴールドラッシュの話です。
この2ヶ月で読み終えられるかな、楽しみです。


この1年お付き合い下さりありがとうございました。
ではよいクリスマス、お正月をお迎え下さい。

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第107回 Waiheke Island でいけばな展 22-11-13

2014-02-20 17:26:37 | 第101-110回
その107                      22-11-13

Waiheke Island でいけばな展


11月8,9日とWaiheke Island(ワイヘケ島)へいけばな展の製作のため、行
ってきました。

11月9,10日は、ワイヘケ島でJassy Dean Trust主催のGarden Safar
(個人宅庭巡り)があり、それに協賛するかたちで、Waiheke Community Art
Galleryでいけばな展をしました。
私にとって初めてのいけばな個展で、花だけでなく、ワイヘケ島という特殊な場
所で新しい体験もしました。


ワイヘケ島については、2010年4月にワイナリーの話を書いてます。

ワイヘケ島は、オークランドダウンタウンからフェリーで40分のところにある、
人口8000人の小さな島です。
ワイナリーやリゾートで知られ、春から夏にかけての週末はとても賑わってます。
芸術家が多く住み、ギャラリーもいくつかあります。



一回目の訪問は、9月中旬。
アートギャラリーに打ち合わせに行きました。
Director自身が、いけばなを習ったことがあり、ドリフトウッド(流木)を
使って大作を展示してほしいという要望もありました。
メールのやり取りから、彼女のイメージに近そうな私の最近の作品を、ipadにダ
ウンロードしてでかけました。
去年の誕生日にもらったipadが、最近仕事の打ち合わせとかによく活躍してま
す。
ギャラリーで打ち合わせが終わると12時近くでした。
終わったとたん、あと10分でダウンタウン行きのフェリーがでるということで、
さっとターミナルまで送ってくれました。
ワイヘケ島では、フェリーの発着に合わせて生活してます。
滞在時間2時間の超ショートのステイでした。


2回目は11月6日で、いけこみの二日前に材料採集に行きました。
このいけばな展は、ワイヘケ島の花、植物を使って活けるというテーマがあり、
出来る限り地元の材料を使うことにしました。
Directorは、朝9時にフェリー乗り場にジープで迎えに来てくれて、5軒のお
宅を案内してくれました。

一軒目は、ガーデナーの家でした。
半島の先端全体が庭になっていて、あちこちのオブジェ、彫刻が配置されてます。
ピンククッション、テンドロビュームなどのプロテア科の植物が多く植えられて
ました。
見事な、食べるにはちょっと硬そうなアティチョークも切らせてもらいました。
背の高いストレッチアもここから頂きました。
お家は海の面したサイドが前面ガラスで、デッキが広がってます。
このデッキで夕日が海に沈むところを眺めながら、キリリと冷えた白ワインを飲
むのは最高だろうな、と想像しました。
ガーデナーは、ランニングシャツ、半ズボンにガンブーツという格好で、そのへ
んにいる中年のおじさんという感じですが、実はすごくお金持ちだと思います。

2軒目は山を登りつめたところにゲートがあり、ここから先には3軒しか家がな
いということです。
ゲートのリモコンを持っている人か、事前の訪問を知らせてある人しか通れませ
ん。
伺ったお宅は、シンプルでモダンなお宅で、ダイニングには20人くらいのパー
ティーのセッティングがしてありました。
ここのお庭は、ニュージーランドフラックスと白のアジサイしか植えてありませ
ん。
オークランドでは、アジサイはまだ咲いてないのですが、ここのは満開でした。
ワイヘケ島は、年間を通じて温度が2度くらいオークランドより高く、植物の育
ちがいいのだそうです。

3軒目は、陶芸家のお宅です。アルストロメリアとマグノリアを頂きました。
彼女は、庭をさっと私たちに見せてまわると、これからオークランド行きのフェ
リーに乗るからと、家の戸締りもせずに行ってしまいました。

4軒目は、比較的町に近いところにあり、道沿いの池があります。水際に生えて
いるがまの葉っぱと白いカラーを取られてもらいました。

最後は、Director自身の家で、白のキングプロテアとカンガルーポウを切らせ
てもらいました。彼女は、数年前にワイヘケ島に引っ越してきて、この家を建て
たのだそうです。

材料採集を終えて、ギャラリーに戻り、すべてをバケツにつけて準備終了です。


翌日は、マーケットに色花を買いに行ったり、荷物の積み込みなどをしました。
2つの作品は、あらかじめ竹とパームの皮で土台を作ってあり、現地では花を挿
すだけですむよう下準備をしておきました。
ふだんの仕事の時もそうですが、今回は海を渡るので忘れ物は許されません。
リストを作り、入念に準備をしました。



いよいよ本番です。
朝5時半出発で、途中でお手伝いをしてくれるY子さんを拾います。
ワイヘケ島行きの車のフェリーは、我が家から20キロくらいのHalf Moon Bay
からでています。早朝ということもあり普段なら30分以上かかるところが、
15分で着いてしまいました。
私は、自分の車でワイヘケ島に渡るのは初めてばかりではなく,自分の運転でフ
ェリーに乗ること自体初めてでした。
もっと大きな船を予想していたのですが、せいぜい30台くらいをデッキののせ
られる小さなフェリーでした。
真ん中が空いてると思ったら、最後にどーんとスーパーマーケットのコンテナが
積み込まれ出発です。
この時間は、観光客はほとんど乗っておらず、大工や電気屋などワイヘケ島に仕
事に行く人たちがほとんどでした。


8時半に無事、ギャラリー到着。
荷物を全部おろして、活けこみ開始です。
朝の静かなうちに大きな作品から仕上げていきます。
10時から4時までは、ギャラリーは普通に開いているのでお客さんがいる中
での製作でした。
10時すぎには、お客さんがどっと流れ込んできました。
ガーデンサファリを始める前に、やってきたようです。
活けながら、しばし手をとめてお客さんと話をしました。
こういうのなんていうんでしょう、デモンストレーションではないけど、公開い
けばな製作ですね。
はるばるテムズからやってきたフローリスト親子、ガーデンクラブのツアーのグ
ループ。
日本人の団体もいました。昨日採集にうかがったお宅の方もお友達をつれて見に
来てくれました。
ニュージーランドの人たちは、知らない同士でも気軽に話をしますが、ワイヘケ
島の人は得意に人懐っこいです。
島が小さな村のようで、なにか変わったイベントがあるとみんなやってきます。
出来上がった作品を見るより、水切りしたり枝をためたりという製作の過程を見
るのが興味深かったのかもしれません。
いけばなとかフローリストというと、きれいな仕事と思われがちですが、私は、
Tシャツ、ジーンズで腰に道具入れベルトをつけて、まるで大工のようです。

小さないけばなは、ワイヘケ島在住の陶芸家の花器に活けました。
青磁のような壷に白のプロテアとがまの葉をすっきりと活けました。


2時すぎに順調に活けこみが終了し、滞在先のロッジに向かいました。
ロッジは、Oneroaの町から5分くらいのところでした。
ところがドライブウェイが急な坂で狭くて。ローギアでないと上がって行けませ
ん。
ワイヘケ島は主に海沿いの道があり、住宅は崖の途中に建っているので坂道が多
いことに、自分で運転して気付きました。
チェックインを済ませて、ちょっと休憩してからOneroa散策にでかけました。
ここからが私たちの自由時間です。
Oneroaで、お土産物やを冷やかしたり、ワインショップでおみやげのワインを選
んだりして、観光客気分です。


夕飯は、Y子さんの友人宅でごちそうになりました。
陶芸やお花の話で盛り上がり、初対面とは思えないくらい意気投合しました。
お料理もおいしく、おしゃべりも楽しかったのですが、夜道の運転がこわいので
明るいうちにおいとましました。
オークランドとちがって、街灯も少なく、なれない道で海や崖の落ちるのはご免
こうむるので、そうそうに退散致しました。


翌日はゆっくり朝食をとってから、ギャラリーに向かいました。
ギャラリーが開く前にお花のチェックです。
9時40分に、私たちと合流する夫を迎えにフェリーターミナルへ向いました。
それから12時くらいまで、お客様と話したりして過ごしました。
ここですべての仕事終了です。


Y子さんのリクエストで、Passage Rockでランチです。
GPSによると、18キロしかないのに所要時間38分とでています。
途中なんどか迷い引き返したので、やはり40分くらいかかりました。
なにしろ細いくねくね道で、登りつめたと思ったら、下りで、何度かそれの繰り
返しで、やっとPassage Rockに着きました。
途中、尾根から両方に海が見渡せ、ため息がでるほどのすばらしい景色だったと
か。
私は、目のはしに景色はちょっと見えるけど、沢に落ちたら大変なのでまっすぐ
前向いて運転してました。
こんな遠いところと思いきや、レストランは満席で賑わってました。


ドライバーのため、テイスティングもできず、仕事より運転に気疲れしたワイヘ
ケ島でした。
オークランドからちょっと海を渡ったワイヘケ島は別天地で、観光では知ること
ができない島の人々の生活を今回垣間見ることができました。
近い将来ぜひ又訪れてみたいと思います。

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