オークランド通信

のんびりしたお国柄が気に入りニュージーランド在住27年。仕事、子育て、生活全版にわたって語ります。

その168 地中海クルーズ 12−07−19

2019-08-05 14:14:40 | 第161ー170回
その168 12−07−19
         
              地中海クルーズ


まず、先月は旅行中で配信ができなかったことをお詫び致します。


6月8日から26日まで友人とイタリア、ギリシャに旅行に行ってきました。
そのうち7日間はクルーズでした。

今回は、初めてQatar Airlineに乗りました。
往復Auckland-Dohaは,ノンストップ17時間の飛行でした。
行きは、Dohaからローマに飛び、帰りはアテネからDohaの飛行でした。
結果から言うと、一回の乗り換えで行けたので、時間のロスが少なく、
時差ボケにもならず、疲れも早く取れました。
しかし、17時間のフライトは長い。
去年カナダのバンクバーまでの直行便の13時間も長かったけど、17時間
はとにかく長かったです。
私の最長フライト記録になりました。
もう結構長いことたったよねと思い時計を見ると、まだ8時間しか経っていない。
まだ半分。
映画も見飽きて、うつらうつらするものの、なかなか眠れません。
Qatar Airlineはサーピスがよく、食事は4回出ました。
まず乗ると夕食、その後スナック、またしばらくしてサンドイッチ、到着前に
朝食が出ました。
機上で30分はフリーでWiFiが使えました。
南半球からヨーロッパは遠い。
それでもニュージーランド人は旅行好きで、よくイギリス、ヨーロッパに
行ってます。
今回も、クルーズ船に乗っていた夫婦何組かと往復同じ飛行機でした。

6月9日早朝ローマ到着。
空港にはホテルにピックアップを頼んでおいてたので、スムーズに行きました。
9時にホテル到着。
当然まだチェックインできないので、荷物を預けてお出掛けしました。
ローマ中央駅まで10分ほど歩いていき、hop-on&hop-offバスに
乗りました。
翌日にはフィレンツェに行く事にしていたので、疲れてはいたけれどローマ市内
をちょっと見ておきたかったのです。
当然のことながら、バスに乗ってるのは外国人ばかり。
大声で喋るアメリカ人がいて、みんな迷惑そうです。
どうして普段のような会話をローマでする必要があるのか不思議です。
携帯電話、roamingの普及で世界が狭くなったと言うか、家との距離感が
ないですね。
バスで移動とはいえ、ローマはすでに夏でちょっと歩くだけで汗が噴出して、
疲れ果てました。
午後早々にホテルに戻り、シャワーを浴びて一休みしました。
出発から2日間シャワーを浴びてなかったのです。

夕方は近くのレストランで食事しました。
Fettuccine(イタリアの松茸みたいなの)が初入荷してオススメということ
で前菜に頼みました。
友人は5年間イタリア語を習っているので、できる限りイタリア語で注文。
私は、某社の1時間で学ぶ旅行のためのイタリア語を行く前ちょっとやった
ので、ワインの注文くらいはできました。


2日目は、汽車でフィレンツエに向かいました。
やはりお昼頃ホテルに着いたので、荷物を預けてその辺りを散策に出かけました。
ホテルはDuomoの近くで至極便利。
ただ朝ごはんが付いていないと、シャワーがとても狭かったです。
スリムな日本人の私たちでも身動きが取れず、バスルームの床が水浸しになり
ます。
太った人は、シャワードアを開けっ放して浴びるかもしれないと思いました。

中央市場で軽くランチをとり、マーケットでお買い物しました。
私は、革のベルトとキーホールダー、カシミアのショール、オリーブオイル
を買いました。この日にほとんどのお買い物を済ませてしまいました。
夕方、Danta Maria NovellaのPharmacyに娘から頼まれていた石鹸
を買いに行きました。
650年の伝統のあるお店の店内は、まるで美術館のようでした。
日本語を含む数ヶ国語のパンフレットがあり、それを見て商品を選ぶシステム
になってました。
商品自体に値段が付いてないのが分かりづらいというか、お高くとまって
いるという感じです。
娘は、職場のボスにクリスマスプレゼントにもらって気に入ったようです。
ニュージーランドからオンラインでイタリアの石鹸を注文し、スタッフ全員
にあげるなんて、なんて贅沢。
あとで友人に聞いたら、京都の大丸の隣にも支店があるそうで、石鹸一個
3000円で売ってるそうです。

フィレンツェでは、有名なT-boneステーキを食べました。
大きいので二人分がセットメニューとなっていて、Chianti Classico
(赤ワイン)をボトルで頼みました。
まだ早い時間でお客は私たちだけで、このアジア人女性二人で食べきれるのな、
とウェイターがチラチラ様子を伺っているのが感じられます。
私たちが完食した時は、驚いた顔をしてました。
友人も私もニュージーランドに20年以上住んでいて、お肉は結構食べられます。

UffiziとAcademia Galleryは、skip the lineという指定時間に
行けば、並ばずに入場できる券を事前に買っておいたので時間の節約
になりました。

美術学校に通っていた時に何度も本で見た名画の数々、木炭デッサンでおなじみ
だった石膏像の模作の本物が想像のほか大きく、また本物を見ている自分が
フィレンツェに実際にいるというのが不思議な気がしました。
カタログを見ながら丁寧に見ているアジア人がいるなと見ると、だいたい日本人
でした。
日本の方は教養があって勉強熱心ですね。


6月12日に再びローマに戻り、バチカン、コロッセウムに行きました。
バスに乗ったのですが、英語で道を聞くと、英語は話せないと言って教えて
くれません。
ローマは大都会で、ローマの人は観光客に辟易してるのでしょうね。
できれば観光客は一般の路線バスには乗って欲しくないと、思っていると
思います。
まあ、京都の市バスが観光客で満杯で市民が迷惑を被っているので、わかる
気もします。

6月16日にローマからクルーズ船に乗り、22日ギリシャのアテネで下船
まで7日間の地中海クルーズを楽しみました。
このクルーズは、夜の間に航海して、早朝港に入港します。
私達は、ほとんど毎日朝からExcursionに行き、夕方船に戻り、
プールで疲れを癒し、夕食を食べてショーを見るという繰り返しでした。
前回娘達と行ったニューカレドニアのクルーズは洋上の日が多かったので、
朝ジムのクラスに行ったり甲板を走ったりしてました。
今回は、毎日お出かけしていたのでその時間はありませんでした。
Excursionは、ガイドが説明してくれ、移動はバスやフェリーで楽チンでした。
ただここはもっと見たいと思っても団体行動しなければならないし、自由時間も
少ないですね。
クルーズ船の乗船客は、アメリカ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド
人で南米の人も少しいました。
日本人のツアーグループも乗ってました。
中年カップル、友人同士というのが多く、ディナーの時はきちんと正装して人が
多かったです。
クルーズの食事はお野菜、果物が新鮮で美味しかったです。
特に完熟トマト、スイカ、メロンをよく食べてました。

ギリシャの島々は初夏でブーゲンビリアやたわわに実るレモンが美しかったです。
クレタ島は、思っていたより都会でした。
ミコノス島は、四角い漆喰におうちが青空に映え美しかったです。


22日にアテネに到着しました。
ここのホテルの屋上からパルテノン神殿が見渡せました。
朝食も質がよく、コーヒーも美味しかったです。
ただ土曜日の夜、近くの広場、バプから音楽が鳴り響き、一晩中人々がうち
騒いでいて、よく眠れませんでした。

グーグルマップを頼りに歩きまわり、グルグル歩かされ同じところに戻ったり
したけれど、自分達で街を散策でき楽しかったです。

イタリアもローマも2000年も前の遺跡、教会が多く、たくさん見たので、
どこだったか思い出せないくらいです。
今回の旅はクルーズ7日間、自分達でローマとフィレンツェ6泊、ギリシャ、
アテネに3日いて自分達で行動でき良かったです。


帰ってからは、グリークサラダとフムス、ケバブ料理に凝ってます。
でもやっぱりあの完熟トマトがないと、本物のグリークサラダは作れませんね。
今年の夏はトマトをたくさん庭に植えようと思います。
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その167 Budo展で生け花デモンストレーション 10−05−19

2019-08-05 14:10:27 | 第161ー170回
167号 10−05−19

         
        Budo展で生け花デモンストレーション


オークランド、ノースショアEstuary Arts Centreで4月12日から5月5日
まで" BUDO, The History of Japan's Martial Arts"が開催され
てました。
オークランド総領事館の主催で日本の兜、刀などの武道具が展示されていました。
平成から令和にまたがった展覧会でした。
その一環として、日本文化の講座が開かれて、私は、会期最後の5月5日に
生け花のデモンストレーションとワークショップを担当しました。
折り紙、日本茶、茶道、習字、生花のワークショップがありました。


4月13日はオープニングイベントでお茶と和菓子が振舞われ、太鼓、津軽三味線
のパフォーマンスがありました。
午後からは、武道のデモンストレーションがありました。
柔道、剣道、空手、薙刀、合気道、少林寺拳法がありました。
オークランドでこんなにたくさんの人が武道を学んでいる事を知り、薙刀のデモ
は初めてで、興味深かったです。
日本人のお祭りで合気道、柔道のデモは見たことがありますが、このように
オークランドの武道家達が一堂に会するのは、恐らく初めてではないかと思います。


私のデモのある5月5日は、子供の日、私にとって令和に入ってから初めての大仕事
と言う事で、数週前から準備致しました。


当日8時半、家を出発しました。
会場まで54キロありました。
日本文化の紹介のイベントですし、着物を着て行きました。
緊張しているせいか、帯がうまく行かなくて3回やり直ししました。

9時半に会場到着。
デモ用の花器と花、12人分のワークショップの材料、道具一切を積んでの出前
で大荷物です。

会場を設定していると参加者が集まって来ました。
女性11名、男性1名でした。地元のフローラルクラブに属している人が数名
いました。

まずいけばなデモンストレーションをやりました。
始めに簡単にいけばなの歴史、草月流の説明をしました。

第1点目は、基本立真型盛り花です。
これは草月流のお稽古では、まず最初に学ぶ基本花型です。
アイリス、ナデシコ、枝物を使いました。
子供の日ですので、菖蒲をいけたいところですが、ないのでアイリスで代用
しました。

二つ目は、モダンな鉄花器にひまわりとユッカの葉を活けました。
ユッカの葉を三角に折り立体にし、最後にひまわりを高く活けました。

最後は壺いけです。
南天、松、黄色の菊をいけ、最後に金銀の水引を入れました。
紅葉した南天が季節感があると好評でした。
松はお正月などおめでたい時に使われ、大輪の菊は天皇家の象徴であると
説明しました。
このいけばなは令和天皇御即位のお祝いに活けました。


後半はいけばなのワークショップです。

剣山、花ハサミを使うのは初めての方達ばかりですので、道具の説明を
しました。
全員に基本立真型盛り花をやってもらいました。

その後、ミルクボトルを風呂敷でラップして花を自由に活けてもらいました。
こちらでは花といえばフラワーアレンジメントですので、作品は持って帰れます。
いつもいけばなのワークショップをするとこのまま持って帰れないか、と質問
されます。
日本人なら大抵、いけばなは花を抜いて持って帰るものと知っています。
せっかく参加された方達をがっかりさせたくないので、今回は工夫しました。
スーパーマーケットで袋をくれなくなり、エコバックが普及してきています。
風呂敷は、日本のエコバックみたいなものと説明し、ワインボトルの風呂敷
ラップ、お弁当箱の包み方など説明しました。
フラワーデザインをされている方は、アイリスの葉の扱いもリボンの用にして
工夫されていました。
前半の基本花型は、決まりも多く、堅苦しいので後半は自由にやってもらい
ました。
いけばな紹介のワークショップですが、花を使って楽しくできたらいいな、
と思ってます。

皆さん、日本の元号が変わり、新天皇になった事をご存知で、なぜ愛子様は
天皇になれないのかと質問されました。


片ずけは、1970年の大阪万国博覧会、ニュージーランド館の元コンパニオン
の女性が手伝ってくれました。
彼女は、とても丁寧な流暢な日本語が話せました。
全て無事終了し、1時に会場を出ました。
また来て下さいと言われましたが、Orewaはちょっと遠いなと思いました。


次回6月13日の配信はお休みさせて頂きます。
ヨーロッパにクルーズに出かけます。
7月には、その報告をしますね。
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