オークランド通信

のんびりしたお国柄が気に入りニュージーランド在住27年。仕事、子育て、生活全版にわたって語ります。

その45 ばあちゃんのDay care潜入記 13-05-08

2008-05-28 13:30:56 | 第41回ー50回
           その45 ばあちゃんのDay care潜入記

我が家の孫が、デイケア(保育所)デビューすることになり、ばあちゃんの私が何回が
ならし保育に連れて行った。

孫は8ヶ月の男の子である。

孫は、5月5日からやっとフルタイムでデイケアに通えるようになった。
これまでは週3回民間のデイケアに通っていた。そこは、フルタイムでは入れず、火、木
は私達じじばばが交代で面倒見ていた。
孫はかわいいけど、子守する日は何もできない。
ニュージーランドは、去年からちょっとしたベビーブームで、働くお母さんはデイケア探
しに一苦労する。
誕生と同時に、デイケア探しを始め、ここはと思うところ2-3箇所に予約を入れておく。


母親がオークランド病院で働いているので、孫は今病院内のスタッフ用のデイケアKids
Domainに行っている。
生まれてすぐwaiting listに入れたけれど、その時は1年待ちと言われた。
幸いにも最近欠員がでたらしく、今月から入れることになった。

ここだと娘がお昼休みに覗きに行くこともでき、同じ敷地内にあるので時間の節約にもな
る。
お天気のいい日は、娘は、孫をバギー(ベビーカー)に乗せて、自宅のNewmarketから
Auckland Domainをつっきってオークランド病院まで歩いていく。
雨の時は、バギーごとリンクバスに乗る。

Kids Domainは、週5日間で$250とお安くない値段である。
しかし、保育時間が長いなど利点がたくさんある。
Kids Domainは、朝6時半から夕方5時半まで空いている。
他のデイケアが8時からなのに比べると朝が早い。
シフトワークで働く親がほとんどなので、早くから開いている。
8時前に来た子供達は、担任の先生が来るまでダイニングルームで朝ごはんを食べて待っ
ている。
娘は、孫を朝ぎりぎりまで寝かしておいて、コットからバギーに移しデイケアに連れて行
く。

孫はまだ離乳食なので、朝ご飯にWheat bixをお湯でふやかしたもの、ヨーグルトなど食
べさせてもらっている。
ランチは11時、2時にアフタヌーンテイー、その間にミルクを飲む子もいる。
こっちの保育所の離乳食ランチはだいたいは野菜のマッシュ。
にんじん、じゃがいも、クマラ(さつまいも)、かぼちゃ、シルバーピートを煮てマッシ
ュポテト状にしてある。
デザートはアボガド、バナナ、洋ナシのマッシュにしたものなどだ。

ミルクは、家から持参し、ボトルに分量分の湯冷ましを入れておき、それを電子レンジで
暖めてミルクを作り、飲ませてくれる。
飲む回数分ボトルがいる。飲んだ後のボトルは家に持ち帰り、洗う。
調子が悪い時にはおかゆ、アレルギーのある子は特別の食事を持参することもできる。


ここのデイケアは、乳児4人に対し、先生一人である。
孫のクラスは現在11人に対し先生4人である。
この年齢は午前、午後と日中2回は寝るので、時間帯によっては先生一人が二人の赤ちゃ
んを見るような感じでゆったりしている。
各教室一人は看護婦が常駐するところが、病院のデイケアのいいところである。
オムツを換える時は、使い捨ての手袋をつかい、ナッピーチェンジの台は消毒する。
ナッビー(紙おむつ)、クリーム類は各自自分のを持参しロッカーに入れておく。

乳児の部屋は、遊ぶスペースとお昼寝の部屋に分かれている。
各自ベッドが決まっており、リネンはデイケアのものを使う。
前のデイケアでは、自分のを持っていっていた。
よだれかけもデイケアのものを使う。
孫は寝付く時に必要なダミー(おしゃぶり)、お気に入りの毛布を持って行っている。


話がそれるが、こっちの赤ちゃんは、眠くなったらベッドに入れると勝手に眠るように躾

れている。
日本のお母さんのようにおっぱい飲ませながら寝かせたり、だっこしてゆすって寝かしつ
けたりはあまりしない。
孫は自分の家ベッドだと、自分で子守唄のオルゴールをつけて、ダミーを自分でくわえて、
遊んだりごろごろしているうちに眠ってしまう。
私は息子は赤ちゃんの時、なかなか寝付かず、ベッドに降ろしたまた起きたりと苦労した
思い出がある。
そんなことしなくても、赤ちゃんは眠れることがわかった。
要は育て方しだいである。
こっちでは、生まれた時から赤ちゃんは別室で一人で寝る。
ベビーモニターをつけておいて、泣いたら見に行く。


正式に入所するまで、Kids Domainに合計3回、孫を慣らし保育に連れていった。
1、 2回目は朝10時に行き、1時間ほど遊ばせた。
3回目は10時に連れて行き、2時間ほどして戻った。

一回目は、孫は最初は私のひざの上から、おもちゃを取ったりして遊び始めた。
そのうち他の女の子がガラガラを鳴らして遊んでいるのが気にいったらしく、私から離れ
て取りに行った。それから私の見える範囲で、滑り台の階段を登ってみたり、bouncing
barを持って立ち上がって見たりと行動範囲を広げていった。
2歳くらいのちょっと大きい子達が、「New baby」と言って、孫を見に来る。
兄弟が他のクラスにいたり、上のクラスにいっても先生や遊具が懐かしいらしく時々遊び
にやってくる。

孫は、他のデイケアも行っているし、小さい時から両家のじじばばの世話になっているの
であまり人見知りしない。初めての先生に抱かれても泣いたりしない。

乳児の遊びのコーナーは、赤ちゃんがはいはいするところでも先生達は土足である。
赤ちゃん達も皆靴をはいている。NZらしくずっとはだしの子もいるが。
お天気のいい日は、お庭で遊んだりもする。
それで、孫にもさっそく靴を買ってやった。この時期は、まだつま先を使って歩くので、
底のやわらかい革製した。
ニュージーランドのベビー靴のブランド、Bobux のBazzy Beeのを選んだ。

2回目の訪問は、孫はかなりリラックスした様子でおもちゃ箱をひっくり返して、次ぎか
ら次へと目新しいおもちゃを手に取ったり、口に持っていったりした。
それが済むと、はいはいで保育室の探検である。
小さなテーブルセット、トンネル、滑り台一個づつ触って回る。

3回目は、10時に預けて、ランチが済む頃に迎えに行った。
孫は食欲旺盛で、大きな声でもっととおねだりしたそうである。
新しいところで、先生達も孫がどれくらい食べるのか解らず、与える量が少なかったのか
もしれない。
絵の具でお絵かきしたそうで、はがき大の孫の最初の絵をもらってかえった。


デイケアは孫にとって刺激が多く、8ヶ月児でも毎日変わった芸を覚えてきて披露してく
れる。
ベビーサインをする女の子がいて、その子のまねでミルクのサインができるようになった。
ミルクのサインは、牛のミルクをしぼるように指を開いたり閉じたりする。
後は、ばいばいと手を振ったり、歌にあわせて手をたたいたりする。
これまではつかまり立ちだったのが、一瞬両手を離して立ったりするようになった。


デイケアに通うようになると、病気ももらってくる。
6本目の歯が生え始め、よだれがひどく、口に指を入れたり、なんでも噛もうとする。
きっと他の子がしゃぶったおもちゃも、なめてるだろうし、簡単に病気が移ってしまう。
孫は慣れない環境で緊張したこともあるが、風邪をもらってきて、先週は木金と早速
お休みした。
又じじばばの家で日本の童謡を聴いてゆっくり過ごし、じいちゃんに甘えて過ごした。
最近「じーじ」とか「じーちゃん」とか言うようになったので、旦那は孫がかわいくてた
まらないようである。

今週は、金曜日までお休みせずに行けるかな。
娘達若夫婦は、金曜日の夜は二人でディナーに行くので、孫はまた一人でうちにお泊りの
予定である。
親になっても自分達の楽しみは優先するし、お気楽な子育てである。


コメント
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