オークランド通信

のんびりしたお国柄が気に入りニュージーランド在住27年。仕事、子育て、生活全版にわたって語ります。

その161 初めてのカナダ 08−11−18

2018-12-13 09:38:38 | 第161−170回
その161                08−11−18
 
初めてのカナダ


10月2日から20日までカナダ、アメリカを旅行してきました。
カナダは、このメルマガで他のライターさんの配信を読んでいて興味を
持ちました。
アメリカは、27年振りでした。
ニューヨークに行ってみたかったのと、亡くなった主人の兄がサンフランシスコ
に住んでいて最近弱ってきてるようなので、機会があるうちに会いにいこう、
と思ったからです。


カナダは広いので、今回はフレンチカナダに絞りました。
一人旅で、知り合いもいないのでツアーに参加しました。
オンタリオで紅葉を見る、というのがこのツアーのハイライトでした。


10月2日の夜8時にオークランドを立ち、バンクバーに到着したのは、
同じ日の午後1時。丸一日、得しました。
一泊して、翌日5時間かかってトロントに到着しました。
南半球のオークランドからトロントまで本当に遠い、地球を半周した気分です。
カナダは、横幅が広い国ですね。
端から端まで飛行機で10時間くらいかかりそうです。
今回は、3週間の旅で7回飛行機に乗りました。


ツアーはトロントに始まり、モントリオールに終わりました。
カナダの観光地については他の方にお任せして、25年間ニュージーランド
に住んでいる私が、初めてのカナダをどう感じ方を書きますね。

トロントのホテルは、ダウンタウンにありました。
1ブロック先に大きなショッピンクモールがあり、北のほうに博物館、
アジア人の多い地域でした。
なんか、シドニーのPitt Streetのホテルに滞在してるような気分でした。
位置関係とか街の感じ、アジア人が多いところなどトロントはシドニーと
似ているな、と思いました。

ショッピンクモールは、カナダもアメリカももちろんニュージーランドでも、
H&M, Zara, ユニクロとか同じようなお店がはいってます。
親しみを感じると同時に、つまらないですね。

トロントのホテル集合でツアーは始まりました。
総勢42人。そのうち男性はわずか6名。
UKからのおばあちゃんたち4人組、オーストラリアのカップル、カナダ西海岸
からの女性のグループ、ニュージーランドからは私だけ、台湾の女の子たち3人、
あとはアメリカ人でした。
女性は、一人だけ、友達同士で参加するけど、男性はカップル以外、ツアーには
来ないみたいですね。
男性は、ツアーより一人旅が好きなのかしら。

ツアーで仲良くなった人達のおしゃべりが楽しかったです。
カナダ、キャンモアから参加してるJさんと仲良くなり、よく一緒に行動しました。
Jさんと私は、夫が亡くなっていて一人暮らし、子供が二人、孫がいることなど
共通点がありました。
たぶんJさんは私より年上で、リタイアメントアパートメントで暮らしている
そうです。

カナダもニュージーランドもCommonwealth(元イギリス連邦)の国なので、
システムとか似てると思いました。
どちらもイギリス女王から任命されたGovener Generalがいて、正式な
儀式を執り行います。
ニュージーランド、オーストラリアはイギリス英語ですが、カナダの英語は
アメリカンで最初はちょっと戸惑いました。
トイレをニュージーランドではBathroom, toiletと言うのを、アメリカ、
カナダではrestroomと言ってました。

一番困ったのはチップです。
ニュージーランドではチップの制度がないので、お勘定通りしか払う必要が
ありません。
ニュージーランドは消費税15%ですが、内税で価格に含まれているので
お買い物の時にわかりやすいです。
カナダのレストランで食事する場合、食事が100ドルだったとして、それに
消費税、サービス料が10%くらいかかります。さらにクレジットカードで
払うとチップを15%、20%、25%から選びます。一番安い15%を
選んだとしても、100ドルの食事が127ドルになります。

モントリオール、ツアーの最後の日、アメリカから参加していた女性と食事
しました。彼女は若い時日本に行ったことがあり、私に興味を持ったようです。
彼女はセラビストでした。
なのに、トロント、CNタワーのディナーには高所、閉所恐怖症ということで
参加しませんでした。
ツアー中、バスに戻る時間とかもconfuseしてよく間違えてました。
自身が精神に問題あるセラピストに、お金を払ってカウセリングを受ける
アメリカ人って不思議だと思いました。
たぶん、彼女のクライアントは、彼女は閉所恐怖症って言うことを知らない
のかもしれません。それか病んでいる人を相手にしていると、自分も精神不安
になるもかもしれません。

アメリカの国内線に乗った時、犬やインコを連れている人がいました。
アメリカでは、emotional supportとしてペットを連れて飛行機に乗って
いいそうです。
病んでいる人も多いけど、ケアもされているのですね。
国内線でもチェックインに2時間くらいかかります。
荷物の検査、ベルトはずし、靴まで脱がされて、セキュリティーを通り、ゲート
に到着するのにゆうに1時間はかかります。
なのに、ゲートではワンコ連れの人がいて、なんか不思議です。

話はカナダに戻ります。
モントリオールの公用語はフランス語ということで、レストランのメニューも
フランス語で書かれていました。
観光客がよく行くようなところは、英語でも小さく表記がありました。
ケベックは、カナダなのにどっかヨーロッパの街にいるような気分になりました。
モントリオールで食べた、焼きたてのベーグルがもちもちして美味しかったです。


モントリオールからニューヨークへ飛びました。
ニューヨークがこんなにトロントやモントリオールに近いとは知りませんでした。
わずか2時間でニューヨークに到着しました。

ニューヨークでは友人のHさんが空港に迎えに来てくれました。
そのままメトロポリタン美術館に行き、晩御飯を食べた後、夜8時からブロード
ウェイでミュージカル、Phantom of the Opera(オペラ座の怪人)を
見ました。
終わったのが11時近く、それからひたすら走り、Hさんの家のあるAncrandale
に到着したのは1時過ぎでした。160マイルあるそうです。
彼女の家は森の中の一軒家で、鹿やリスが遊びに来てました。
コヨーテや熊がでることもあるそうです。
大きな田舎の一軒家に、彼女は一人暮らしでした。
この距離を毎日のようにマンハッタンまで走る、彼女のバワーに関心しました。
私も、仕事とかで一日100キロとか走りますが、その比ではないですね。
マンハッタン、タイムススクエアのあたりは、平日の夜中だというのに観光客
がいっぱいでした。
信号無視して道を横断する人がいっぱいで、イエローキャブも割り込んできて
混乱状態でした。
ガレージ(アメリカではこう言ってました、ニュージーランドではcar parkと
言います)までHさんについて歩くのに必死でした。
ここは普通の市民はあまり来ないのかもしれないけど、オークランドでのんびり
暮らしている私にはtoo muchでした。
カナダでさんざん観光してきた疲れもあり、翌日はハドソン川沿いの田舎町を
訪れのんびりしました。


ニューヨークからアリゾナに飛び、京都時代の友人と30年振りに再会しました。
なんと彼女の90歳の旦那さんが健在で、彼の運転で国立公園まで案内して
くれました。
アリゾナは、山も大きな岩で木がなく、サボテンしか生えてなく殺漠とした
感じがしました。
オークランドは、一年を通して雨が降るので、年中緑が見れます。


そこからロスアンジェルスに一泊して、40年前、ビルマで仲良くしていた
ビルマ人一家と再会しました。
末っ子の弟君は当時10歳だったのが、いいパパになってました。
彼達の家は、市内を見渡せる丘の上に建っていました。
ここも大きな家で、庭には滑り台付きのプール、シンクつきバーベキュー、
Play ground(子供の遊び場、それも公園並みの大きさ)がありました。


最後にサンフランシスコに2泊しました。
主人の兄は以外と元気でした。
ツインピークスに登った後、Pacificaまでタイ料理を食べに行きました。
サンフランシスコからフリーウェイで1時間くらいはかかったと思います。
Fishermans wharfで主人の甥と食べた、丸いsourdough breadを
くり抜いてクラムチャウダーが入っているのが美味しかったです。

27年振りのサンフランシスコ、前行ったところはどこも古びて感じました。
義兄の家は、買って以来直していないこともあり、窓枠や壁とか朽ちて
きてました。


アメリカでは、みんな平気で1−2時間運転するのに驚きました。
ロスアンジェルスの空港周辺は道が混んでいて、空港から抜け出すのに
30分くらいかかりました。
とにかくアメリカでは車に長く乗りました。
その間におしゃべりできたので、逆によかったのです。


オークランドに帰ってきて、サンフランシスコ出身の嫁とも話したのですが、
アメリカで暮らすのは大変だな、と思いました。
家があれば高い税金がかかるし、医療保険はすごく高額で、通勤時間も長い
です。
本当にみんな頑張って生きてる、と感じました。
だから、ストレスを感じたり、ホームレスになったりする人が多いのかも
しれません。


今回はカナダのツアーは、バスで連れていってもらい楽チンで楽しかったです。
アメリカは一人で周り、友人、親戚から話を聞くことができ、生活の様子を
知ることができ興味深かったです。
私自身、自分が怠け者とは思わないけど、アメリカ人に比べたらゆるーく
生きてるのがわかりました。
オークランドはそこそこ都会で、多国籍な街で差別とかも受けなくて、
世界的コンサートツアーもやってくるので、まんざらでもないなと感じました。
コメント
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