オークランド通信

のんびりしたお国柄が気に入りニュージーランド在住27年。仕事、子育て、生活全版にわたって語ります。

その124 端午の節句、お茶会

2015-06-03 10:54:41 | 第121-130回
124号

             端午の節句、お茶会
08-05-15


カナダのJunkoさんに引き続き、お茶の話題です。
私は、茶道はお免状も持ってないし、ニュージーランドに来てから趣味として
しかやってないので、内容、記述に間違いがあるかもしれません。
オークランドでどのようにお茶を楽しんでいるか、知ってもらえればと思います。


この間の日曜日は、端午の節句のお茶会でした。
涼しくなってきたので、合わせの着物が着られるようになりました。
私は、加賀友禅の小紋に名古屋帯を着ました。
長い帯は自分では着られないので、着物の上に半コートを着て、車を運転して
行きました。
先生宅で、友人が二十太鼓を結んでくれました。
持つべきものは友人です。

友人もオレンジ、紺色の美しい小紋、もう一人の友人は大島紬でした。

お茶会は、着物を着る楽しみでもあります。
私は、自分のと亡き母の着物で、桐の長持ちがいっぱいになりました。
この桐の箱は結婚時に購入して、私と海外を旅してます。
クリーニングにだすとか、洗い張りとかはできないし、私一代着倒すつもり
で、機会があれば着物を着て楽しんでます。
ほかのお友達も日本に引き上げる方からもらったりと、着物を着る人のところ
にはいい着物が集まるようです。
母の着物を着ると、ああ母はこういうやわらかな色彩の柄が好きだったのだな、
とか思い出します。


お茶室では、鉄釜にお湯が沸き立っていて、炭から香の匂いが漂ってます。

前回までは、風炉でしたが、紅葉も見られるようになった今日のお茶会は
炉でした。
炉のへりは、黒地に朱色の花が描かれた漆製のものでした。
端午の節句にふさわしく、華やかでした。


先生の御宅は日本風で、玄関を入ると6畳のお茶室があります。
畳は日本から持ってきて、ふすま、障子はこちら在住の日本の大工さんにお願い
されたそうです。
そこは全く日本的な空間なのに、はるかかなたの山の斜面にはニュージーランド
によくある景色で、羊と馬が牧草を食んでいるのが見えます。


床の間には、ろうけつ染のエンジ色のこいのぼりがかけてありました。
花は、菖蒲の葉(花はこの時期ありません)と雪柳が足元にあしらってありました。
丸卓の飾り棚、カキツバタ文様の漆の棗が印象的でした。

お茶碗は、唐津焼、京焼、朝鮮のもの、ご近所のポッターの備前と様々です。
こちらのポッターも、tea bowlと称してお茶碗を作ってます。
表面がさらざらで茶筅の先が折れそうなものとか、高台がうすい、大きさが中途半端
だったりと、なかなかおもしろいものがあります。


お茶会のお菓子は、手作りしたものを持ち寄ります。
今回は、スイートポテト、栗あん入りミニどら焼き、シフォンケーキと柚子羊羹
(これだけ日本から)でした。
お菓子が食べたくて、お茶会に来てるのかもしれません。
日本なら和菓子が簡単に手にいるでのですが、ここでは自分で工夫して作ります。
みなさんの和菓子が食べたい、手にいるものでおいしい和菓子を作り出す
パッションにはいつも感心させられます。


私は、大学時代を京都で過ごしました。
京都は四季折々の和菓子が楽しめて、お節句のちまき、お麩のお菓子、水無月という
お菓子など知りました。
ちょっと歩けば名の通った和菓子の老舗があったし、デパートの地下にはあると
あらゆる和菓子がならんでます。
表、裏千家は近くにあり、四季折々にお茶会がありました。
二条城や平安神宮の野点など、学生の私でも気軽に楽しめる一般的なお茶会も
ありました。
今考えると、なんという贅沢だったと思います。
海外在住22年となった今もお茶やお花を楽しめるのは、若い時の京都でも経験
に基づいているのだと思います。


先生は表ですが、私の友人は裏です。
表の作法でたてたり、裏でやったりとしました。
袱紗捌きなど、裏だったらこうだよねと、おしゃべりするのもなかなか楽しいです。
半東さんもかわりばんこにやります。

私は半東さんだけやって今回は免除されるかと思いきや、3服立てさせられました。
ここ2年ほどは、お茶から遠ざかっていたので、お茶をたてたのは本当に久しぶり
でした。先生の号令でやりましたけど、うっかり水差しのふたを開けるのを忘れてました。


最近、息子さんと同居することになった友人が、茶箪笥、お茶のお道具一式、なんと
御釜も2つくれました。
彼女の新居には持っていくことができず、処分しなければならなくなったということで、
私が頂きました。
いつかはお茶をちゃんとやりたいなと思い、京都に行くたびにすこしずつ揃え始めては
いたのですが、これでフルコレクションとなりました。
茶箪笥にお茶碗、建水を飾り、そこを通るたびににんまりしてます。
京都で日本建築を勉強した亡き夫は、日本風なスペースを我が家に残してくれました。
床柱があり、掛け軸をかけられる空間があります。
4畳半くらいが上がり床になっているので、ここにゴザと毛氈をひけば、将来お茶会が
できるなと思ってます。
いつか本格的に始めようと思っていたら、機会のほうが先にやってきて、お膳立てが
揃ってしまいました。


最近生まれた二人の孫達も順調に育っているし、私の生活も落ち着いてきたので、
このお茶会を機に、来月からお茶のお稽古を始めようかと思ってます。
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その123 Kids' TRYathlon

2015-06-03 10:51:03 | 第121-130回
123号

             Kids’ TRYathlon

14-04-15

 3月22日に、私の7歳の孫、Y君がトライアスロンを初挑戦しました。
http://try.weetbix.co.nz/kids/try-trainer

トライアスロンは、Triathlon と普通書くのですが、このイベントは、
TRYathlonとなっていました。
理由は、”TRY”、子供たちがやってみる、初めての挑戦という意味合いらしい
です。
weetbixのTRYathlonは、夏の間に、ニュージーランド全土13箇所で
順次に開催されます。

ニュージーランドではトライアスロンが盛んで、Taupo であるIron man
は有名です。
泳いで、自転車、そして走るという過酷なスポーツですが、けっこう友人
でやってる人も多いです。



今回のTRYathlonのメインスポンサーは、Sanitarium Weet-Bix
でした。
Sanitariumは、コーンフレークなどのブランドで、Weet-Bixは、
コーンフレークを固めた平べったいものです。
ニュージーランドでは、おなじみの朝ごはんで、ミルクやヨーグルトをかけて
食べます。

スポンサーは多数で、NZ Post, ASB Bank,Toyota などなど。
エントリーすると、当日着る全部のスポンサーのロゴがプリントされた
Tシャツが送られてきます。

このイベントは、7歳から15歳まででした。
学校や仲良しなどのグループエントリーもできました。
Y君は7歳で一番小さいグループでした。
7歳児は、50mのスイミング、4kmのサイクリング、1.5kmのランニング
でした。


一ヶ月位前から、ばあちゃん応援に来てね,と言われてました。
娘は一ヶ月前に出産したところだったし、Y君をCheer upしてあげなくては
と思いました。


3月22日朝7時、娘宅を出発しました。
自転車、着替えの入った白い箱をつんで、Y君、Y君のパパ、私で出かけました。
ハーバーブリッジをわたって、高速をでると、もう停滞が始まってます。
たいていジープの屋根や、後ろのキャリヤーに子供用のバイクをつんでます。
なかには2、3台つんでる車もありました。

Devonportの会場近くにイベント用の駐車場ができていて、そこに車を
停めました。
そこから10分歩いて、エントリーをします。
エントリーすると、これもスポンサーのロゴ入りの白のスイミングキャップ
をもらい、白男子の列にバイク、ヘルメット、靴、Tシャツなどのはいった
箱を置きに行きました。

7歳は白、8歳は赤、9歳は緑などと色分けしてあってわかりやすいです。
参加人数分、約3000台の自転車が整然と並べられます。


エントリーナンバーを、腕と足に油性のマジックで書いておきます。
水泳中はゼッケンがつけられませんからね。

エントリーをすますと、出番まで待ちます。これがけっこう長かったです。
年齢別に30分ごとにスタートで、Y君がスタートしたのは10時半くらいでした。

この間、スポンサーのSanitariumのただの朝食を食べました。
オレンジジュース、ピーチなどの缶詰とWeet-Bix、ヨーグルトでした。

ASB Bankコーナーで輪投げしてブーメランをもらい、
NZ Post でロゴや配達車のtatoo(刺青、シールですが)をしてもらったり、
Asicsで塗り絵をしたりして時間をつぶしました。
こういうイベントに慣れてる家族は、ビクニックバスケット、敷物も
持ってきていて、一家でくつろいでました。


その後、ピーチに行って年長のグループが泳いでいるのを見にいきました。


10時半、やっと白色男子のスタートの時間となりました。
200人くらいのグループを柵の中で待たせます。
さらに10人のグループに分けて、スタートさせていました。
実際泳ぎ始める地点まで、2つのステーションがあり子供達をさらに待たせます。
あのお兄さんところに行って、と言われて走っていきます。
ボランティアのお兄さんは、子供たちに簡単な準備体操をさせます。
ジャンプジャンプ、はい行っていいよ、と言われて、次のステーションまで
子供たちは走ります。
海が混み合わないよう、事故がないよう調整してました。


ほとんどの子が、水の中を歩いていたのですが、Y君はなんとか泳いでました。
Y君は、スイミングは5歳からやっていてクロールができます。

50mのスィムが終わると、走って自転車置き場までいきました。
濡れた体で裸足で、コンクリートの歩道をかけていきます。

競技中は、自転車置き場はスタッフと選手以外入れてくれません。
ここでも、ボランティアのお姉さんたちが子供たちの着替えを手伝ったり、
ちゃんとヘルメット被れているかサポートしてくれます。
孫は、足が濡れているのでソックスが引っかかってなかなか履けず、
もたもたしてました。


サイクリングは、ゴルフ場の周りを1周して、また自転車置き場に戻ってくる
コースでした。
Y君は、お父さんと毎週のようにマウンテンバイクに乗っているので、バイク
は自信があります。
坂道もブレーキをかけずに、すべり降りたそうです。
なかには、怖くてとまったり、押して歩いている子もいたようです。


バイクが終わると、自分の場所にバイクをヘルメットを置いて、ランニング
です。
これくらいになると、暑くてどの子も真っ赤になってました。

Y君はこのトライアスロンのために、一ヶ月前からお父さんと一緒に走り、
トレーニングしてました。
登り道でY君は3人抜いたそうです。

私は、レース中会場内を移動しつつY君を応援していたのですが、みんな
同じユニホーム着てるし、何回も見失ってしまいました。


ランが終わって、ゴールでは、ジュースとりんごをもらってました。
全員金メダルをもらい、記念写真撮りました。
順位はないので、全員チャンピオンです。

Y君は金メダルがうれしくて、その日はずっと首にかけてました。
初めてトライアスロンの参加して、やり遂げたことで、Y君も私たちも
とても誇らしく思いました。
We are proud of you !!
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