オークランド通信

のんびりしたお国柄が気に入りニュージーランド在住27年。仕事、子育て、生活全版にわたって語ります。

その169 映画発見 09−08−19

2019-09-05 15:57:46 | 第161ー170回
169号 09ー08−19

                映画発見


7月はたくさん映画を見ました。
オークランドは冬は雨が多く、7月は家でもお出掛けしても映画をよく見ます。

昨年も書きましたが、毎年この時期にNZIFF (New Zealand
International Film Festival)が開催されます。
図書館とかでカタログを手に入れ、見たい映画を探します。
ほとんどがまだニュージーランドでは公開されていない映画だから、
選ぶのも一苦労です。カタログの説明だけでは、内容が掴みきれない
です。
期間中、オークランド市内7カ所の映画館で、同じ映画が違う日程で2、3回
上映されます。
自分の空いてる時間、行きやすい映画館とフィルムから探していきます。

友人で15個見たというツワモノがいました。
その数になると、多分適当に選んでるだろうし、あまり覚えていない
映画もあるようです。


今年は、私がピックアップしたものと、友人達が選んだものの合計3個の
映画を見ました。
今回は、シネマも全部違っていて、それも楽しめました。


Maria by Callas
Rialto, Newmarket
https://sonyclassics.com/mariabycallas/#page1

趣味で声楽をやっているので、音楽関係には興味があります。
あの有名なマリア・カラスのドキュメンタリーでした。
音楽好きの友人と行きました。
NZIFFは、60歳以上がシニア料金$12.50(通常$15)で見れるので、
ちょっと得した気分です。
普通の映画館は65歳からがシニア料金です。

Rialtoの座席は広くて、足も伸ばせるのでゆったりとした気分になります。
バーでワインを買い、チビチビ平日昼間からの映画鑑賞は、なんとも
幸せです。

マリア・カラスがギリシャ人とは知っていましたが、ニューヨーク生まれ
とは知りませんでした。
マリア・カラスのインタビューを中心にオペラのシーンもあり、アリアが聞け
楽しめました。
フランスで制作されているので、マリア・カラスがフランス語で喋るシーン
もありました。
彼女は栄光の影で、プライベートではあまり恵まれなかったようです。
恋人であったオナシスがジャックリーン・ケネディと結婚した話は、あまりに
有名です。


A seat at the table
The Civic, CBD
https://www.nziff.co.nz/2019/auckland/a-seat-at-the-table-1/

これはニュージーランドワインに関するドキュメンタリーでした。

映画監督達が、ニュージーランドワイン約10本をフランスのBurgundy地方に
持ち込み、ワイナリーのオーナー達に味見してもらった時のコメントが多く
映ってました。
全てインタビューで構成され、ワイン界の知識があまりないので、途中退屈なところ
もありました。
同じワイナリーのシャロネー(シャルドネ)が何度もでてきて絶賛されるので、
露出度はこの映画への出資金と比例するのか、勘ぐりました。

最近、ニュージーランドのスーパーで買うワインのキャップは、ほとんどスクリュー
ですが、ヨーロッパはコルクが主流のようです。
ヨーロッパでは、ワインはコルクというかなり強いこだわりはあるようです。
6月にイタリア旅行中にワインを買った時も、たとえ5ユーロの安ワインでもコルクで、
ワインオープナーを買わなければなりませんでした。

一つ興味を持ったのは、フランスのシャンパーニュのワイナリーが英国北部の土地を
買っている、という事です。
地球温暖化に伴い、シャンパーニュ地方では近い将来シャンペンを作る葡萄が
作れなくなるため、ワイン農家は北上していかなければならないそうです。

フィルムではフランスとは200年の歴史の違いと言っていましたが、ワイン生産国
としてはまだまだ若いニュージーランドは、全般にわたって合理的にワイン作りが
されているようです。

The Civicはオークランドの町の中心、クイーンストリートに面した歴史的な
劇場です。
ここで何回かミュージカルを見ました。
雰囲気はいいのですが、席が真ん中の方だとExcuse meと言いながら、席まで
行かなければならないのが厄介です。
図体の大きい方には立ってもらわないと通れません。


This changes everything
Academy cinema, Auckland Central Library, CBD
https://www.youtube.com/watch?v=nIS0zcCnDyY

これも友人のチョイスです。
カタログでは、昨年のアメリカであったsexual harassment, "me too"
の運動のフィルムのように見えました。
しかし、実は、これまでハリウッド映画のほとんどが男性の監督により作られ、
女性を主人公とする映画は少ないという事を明確にしていました。
ハリウッド映画界のCultureが男性主導であり、性的虐待も見逃されてきて
いた事実が、"me too"運動に繋がり、女優たちが過去を告白始めた事で
締めくられていました。
この映画は、映画に興味のある若い人たちに見てもらいたいな、と思いました。
これから家でNetflixを見るときは、女性の映画監督のをもっと見てみます。

Academy cinemaは、中央図書館の一部でとてもこじんまりしたシアターです。
普段はアニメ映画のシリーズとかもやっているようです。



今年のNZIFFは、友人の推薦で自分では選ばない映画を見て、これをきっかけに
私の世界が広がりました。
フィルムに出てきたワイナリーのワインを試したり、知らなかった女優さんの
映画も見てみたいと思います。

    
コメント
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