オークランド通信

のんびりしたお国柄が気に入りニュージーランド在住27年。仕事、子育て、生活全版にわたって語ります。

その145 芝刈り機 ”Read the manual” 17−06−17

2017-07-12 14:28:02 | 第141−150回
145号                        17−06−17

   芝刈り機 ”Read the manual”



3年前に夫が亡くなって以来、庭の芝刈りは私の仕事となりました。

 
当時使っていた芝刈り機が壊れていたので、$100ほどの電動の安い
芝刈り機を最初に購入しました。
芝刈り業者に頼むと一回につき40−50ドルはかかるので、$100は2回
使えば元が取れる値段です。
それを3年近く使いました。
安っぽいプラスチック製なので、刃が石に当たって曲がり、本体のプラスチック
に食い込んだりしました。
刃も簡単に曲がってしまう、軟弱製品でした。
それでもだましだましなんとか使ってきました。


ところが、去年の11月のある日、芝刈りしてたら、ヒュー、ストンという音
と共に壊れてしまいました。
1年の保証期間はとうに過ぎているし、新しいのを買うしかなくなりました。
電動芝刈り機は軽くて使い易いのだけど、長い延長コードを引っ張って回ら
なければならない、雨の日は使えないので、今回はガソリン式にしようと
思いました。

それで、近所の日曜大工センターに出かけて行きました。
ガソリン式でも$100くらいから$1000くらいまで色んなのがでてます。
ゴルフのカート車くらいの大きさで、人が乗って操作するのだと$4000
くらいして、ちょっとした中古車くらいします。

考えあぐねていたら、店員が寄ってきました。
彼によると、Ryobiの芝刈り機でSubaruのエンジン175CCを搭載したのが、
パワーがあっていいと勧めてきます。
RyobiもSubaruも日本のメーカーで、名前は知っているし、まあいいか、
と思い購入しました。
$500でした。
彼の勧めで、イヤーマフ、エンジンオイルも購入しました。
その時初めて、芝刈り機にはガソリンとエンジンオイルも入れる必要があると
知りました。
後で娘婿に、うちの庭にはそんなに大きいのいらないんじゃないと言われました。


使ってみると、本体は40キロと重いものの、動きはパワフルでサクサクと
芝を刈って行きます。

半年に一回、エンジンオイルを換える必要があるということで、2週間前
息子に手伝ってもらってエンジンオイルを出しました。
それから、新しいエンジンオイルを入れると、大瓶1lを買ったつもりなのに
どんどんはいります。一瓶全部入りました。

そして、先週芝刈りの日がやってきました。
紐を引っ張ってエンジンを掛けると、白い煙はもくもく吹き出して、ラジエーター
の辺りから油が吹き出してます。
さすがに、これはおかしいと思いました。
お店に電話すると、見てくれると言います。

作業着で、ガンブーツを履いたまま、車に芝刈り機を積み込んで領収書と
共に持って行きました。
カスタマーサーピスで待っていたら、担当者がやってきました。
買った時の彼で、私の事を覚えてました。
彼がチェックすると、エンジンオイルを入れすぎ、ゲージの上まで入って
いると、言います。
エンジンオイルが溢れて、ラジエーターの方に回ってしまったそうです。
これは、修理はちょっと面倒だ、と言います。
じゃあ、また買わなければならないのかな、と一瞬思いました。
ところがなんと、新しい同じ芝刈り機にその場で交換してくれました。
非常にラッキーでした。
その場で、彼は芝刈り機の使い方を説明してくれて、”Read the manual”
と念をおされました。


マニュアル読んでもちょっと意味不明の事があったので、
その晩、You tubeで同じ型の芝刈り機のビデオを見ました。

あるビデオは、男性が新しいスバルのエンジンの芝刈り機を買った喜び、
どのように操作するかをパッションを持って、熱く語っていました。
私は、カーキチ、ならぬLawn Mowerキチがいることを発見しました。
この男性のように芝刈り機を愛せるかどうがわからないけど、今度は
大切に使おう、と思いました。
Lawn Mower, Edge trimmerなど新しいマシンを使いこなせるように
なり、私の世界が広がっていってます。
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その144  生花インターナショナル世界大会 沖縄 12−05−17

2017-07-12 14:25:40 | 第141−150回
144号                      12−05−17

   生花インターナショナル世界大会 沖縄


4月10日から21日まで沖縄に行ってきました。
初めての沖縄でした。

4月11日から15日まで開催された、Ikebana International 11th
World Conventionに参加しました。
Ikebana Internationalは、Friendship through flowersを
モットーとする団体で、いろんな流派が属しています。
5年に一回、日本のどこかで開催されます。
前回は、元は2011年5月開催予定でした。ところが3月11日に東日本
大地震が起き、2012年に延期になったのでした。
災害1年後のお台場のホテルが節電のため、
薄暗かったことを覚えています。

青い空、青い海の亜熱帯での開催という謡い文句に、世界中から1100
名のイケバニストが集いました。
ところが、雨模様で肌寒く上着が必要なくらいでした。
ここって本当に沖縄というくらいでした。


世界大会では、いけばな展、7大流派のお家元のよるデモンストレーション、
会員のデモンストレーション、会議、日本文化のプログラム、市内ツアーが
ありました。
ディナーも三回ありました。
高円宮妃殿下は、Ikebana Internationalの名誉総裁ですべてのお家元
のデモ、ディナーに参加されました。
さよならディナーは、Traditional Formalでしたので、私はオレンジの
着物を着ました。

この展覧会のいいところは、他の流派の作品が見れるところです。
私は草月流ですので、草月の花はよく見ています。
池坊や未生流などの古典花は、日本の伝統が感じられよいものです。
又、琉球おもろ流という沖縄独自の流派があることも知りました。

私は、展覧会のために鉄の花器と構成につかう赤いプラスチックを、
オークランドから持って行きました。花は現地で調達しました。
大小さまざまな三角形のプラスチックの立体に、赤のアンスリュームをあわせ
黒の鉄に対比させ、グリーンをアクセントに使いました。
沖縄をイメージした力強い、草月らしい作品ができました。

このイベントのハイライトは、お家元達のデモだと思います。
1時間にわたり、音楽やライトの効果を使いステージいっぱいに生花の大作
が活けられました。
なかでも草月流の勅使河原茜お家元のデモは素晴らしく、最後はstanding
ovationで終わりました。

世界大会中、たくさんの友達ができました。
なぜか話しかけると大体草月の人でした。Sogetsu Familyというオーラ
がでているのかもしれません。

ニューヨークのHさん、サンフランシスコのSさん、東京のKさんとは意気投合
し一緒に行動しました。
なかでも忘れられないのは、沖縄民謡居酒屋でした。
4人で沖縄の郷土料理を味わい、踊り歌い楽しい夜でした。


大会終了後はホリデーで、飛行機で石垣島に行きました。
このころからお天気は回復し、夏らしい沖縄を体験することができました。

私が到着した日は、石垣トライアスロンが行われていました。
私のホテルがゴールの向こう側で、道を渡るのに少し待たされました。
ホテルにもトライアスロンの参加者や家族が、たくさん泊まっていました。

離島フェーリーの乗って西表島、竹富島に行きました。
石垣最後の日、初めてシュノーケリンクに挑戦しました。
その日はなぜか女性、初体験者ばかりでした。
インストラクターの方がとても丁寧に説明してくださったので、呼吸の仕方
もわかり楽しみました。
背が立つくらいのところにサンゴ礁があり、ミモやドーリーのような熱帯魚が
間近で見れてとても感激しました。
こんな素晴らしい世界が、石垣の海にあるんですね。
これは是非ニュージーランドの海でもやってみたいと思いました。


再び那覇に戻って、ツアーで首里城、美ら海水族館に行きました。
ガイドさんはシンガポール人で中国語、英語が話せとても流暢な日本語の
説明案内で感心しました。
彼女の沖縄の基地に対する考えも聞け、興味深かったです。


2週間の沖縄の旅を終え、4月21日にオークランドに帰ってきました。
今回の旅はもう2度と沖縄に行くことはないだろうと思い、ゆっくり時間を
取りました。
でも沖縄は、でも又行ってみたい土地となりました。
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その143 飛ぶトランポリン 10−03−17

2017-07-12 14:22:49 | 第141−150回
143号                       10−ー3−17

    飛ぶトランポリン



1月21日の夜のことでした。

その日は息子夫婦が映画に行ったので、孫二人の子守に夕方から出かけて
10時頃家に帰ってきました。
赤ワインをグラスに注ぎ、ゆっくりとくつろごうとした途端、停電しました。
外の雨風もかなり強くなっていました。
懐中電灯を探し、ろうそくに火をつけたりしていました。
街灯も消えているし、この地域全部停電のようです。


パンパンパンという大きな音で、飛び上がりました。
2階のリビングのブラインドを開けて見ると、なんとお隣のトランポリンが
風にあおられ、窓ガラスを打ち付けてます。
お隣のトランポリンは直径6mの超大型サイズで、大人でもデングリ返りが
できます。
それが強風で舞い上がり、2mの塀を擦りもせず、我が家の裏庭に着地したの
でした。
このままではガラスが割れてしまいます。
ちょっと風が弱くなったのを見計らって、カッパを着てトランポリンを庭の
すみに押しに行きました。
我が家の南東の角の壁とレモンの木でトランポリンがスタックして、とりあえず
安全というか、動かない状態にしました。
今になって思えば、火事場の馬鹿力がでたんです。
日頃のジムでのバーベルのエキササイズが役立ったようです。
猫のなみちゃんの手は借りてもどうしようもないし、息子を呼ぶことも思い
つかなかったのです。
女一人暮らし、やるしかないですね。
翌朝のニュースで時速100キロの突風だったそうです。


お隣にすぐ電話しました。
ところがコロマンデルにキャンプに行っていて、翌週の水曜日に戻ってくると
いうことでした。
Oh my god !と言われたけどどうしようもないです。

翌日見てみると、トランポリンが当たって屋根が凹み、雨樋が潰れてます。
これが今日に至るまでの、私の頭痛のタネです。
まだ解決してません。

ハヤト瓜の棚も所々割れてます。
トランポリンがかすって、外壁のペンキも所々剥げてます。
窓の真下に設置してあったエアコンの室外機が壊れなかったのは、不幸中の
幸いでした。

翌週、お隣さんが帰ってきました。
週末にはトランポリンを我が家の庭から撤去する、と約束してくれました。
まるで円盤が着地したようで、非常に違和感があるというか、エイリアンに
我が家が占拠されたようです。
不愉快極まりないです。

土曜日の昼帰ってみると、お隣の家の前に消防自動車が停まってます。
なんとお隣さんは、消防車を出動してもらい、トランポリンを運んだのでした。
それもタダです。
消防署員は、トランポリンの枠を外し、はしご車でつるして、我が家の庭から
お隣の庭に移動させました。
そしてちゃんと又組み立てて、又使える状態にして帰ったそうです。
今度は、近所の人数人が手伝って、トランポリンを地面に打ち付けました。
強風が吹けば又飛ぶかもしれないけど、ちょっとはましかもしれません。
消防車にこんなサーピスがあるなんで知りませんでした。
目からウロコです。

翌週、お隣さんは知り合いのペンキやを頼んで、家の外壁を治してくれました。


私は、修理の見積もりを取り始めました。
当然、お隣さんが出すべきだと思ったからです。
我が家が2階建ということもあり、$2000ほどかかることがわかりました。
お隣さんはソローマザーということもあり、とっても払えない、あなたの保険
を使ってよ、と言ってきました。

それからいろいろ調べた結果、今回のことはお隣は一切責任を取る必要がない、
ということが判りました。
保険会社曰く、原因は天災、Hand of Godsによるものなので、直したければ
私の家の保険を使う必要があるということです。

私はしぶしぶ保険会社に連絡し、エクセス$400を払いました。
担当業者が決まり、来週治しに来るそうです。
凹んだ屋根は上からパッチして、潰れた雨樋を含む部分、つまり屋根に半分の
雨樋を新しくするそうです。


飛んだ災難でした。
本格雨のシーズンの前に、雨漏りの原因になる前に、早く治してほしいです。
保険は自分を守るために入るものだと、実感した事件でした。
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