フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

森の中で描く

2011-07-31 09:22:53 | Weblog
バジルと森の中へスケッチに来て木々の中を通り小さな水の流れの上を滑って笹のカーテンに漉されて届いた風はとても涼しくて気持ちいい。道路ふちに車を止めて森の中でテーブルを出した。


こういう自然の中でソローのように住みたいと思う?とバジルが聞くから「住めないだろう」というような話をした。自分は、風光明媚なところに居たいだけで不便なところには好んで住みたくないよ。自分のアウトドア志向ってこれくらいのものだったのかと改めて思った。いつも行くところではそう思わなかったのにちょっと森が深くなると途端に尻尾を巻いてしまう。アフリカのジャングル、アマゾンのジャングル、東南アジアのジャングルなんかでやはり暮らせないよ。と話は広がって収拾がつかなくなっていった。自然を前にしてたじろぐ感覚も大事だし融合すると言う感覚も大事。自分のキャパに応じて楽しめばいいんじゃないかな。
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叫びと蝗

2011-07-30 19:20:06 | Weblog
今日は、蒸し暑いのでちょっと涼みに山の奥へ行ってきました。山奥といってっもアスファルトの道路では暑さはそんなに変わらないがやはり川の上は涼しい。つり橋の欄干にもたれてムンクの叫びと言ってホッペに手を当てて「叫び」とポーズをとって遊んでいた。ムンクが叫ばなければならなかったことは何だったんだろう。あの当時、ムンクは、神経を患っていたんだよな。だけど80歳まで生きているからあの後治ったんだろう。ムンクって男前で紳士っぽかったよなと思い出しながら足元を見るとイナゴがとまっていた。


イナゴ見るなんて久しぶり。仮面ライダーみたいだね、キミの顔は。とか何とか言いながら写真をとらさせてもらった。虫も涼しいところを知ってるのかな。
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最悪のシナリオ

2011-07-29 08:38:30 | Weblog
ラジオで聞いたんだけど江川紹子さんがフクシマかどこかの政府の説明会で質問してわかったことが政府や官僚、原発関係者は、最悪のシナリオを想定していないということが分かった。と言っていた。しつこく質問すると「そういうことを言って民衆を煽らないように」と言われたそうな。最悪のシナリオからそれを回避する方法が発見されるんじゃないかな。それが考えてもしていない連中が何をやろうと効果があるとは思えない。奇しくもこの時期「日本沈没」の小松左京さんが亡くなった。日本沈没の最悪のシナリオを見る前に。あれは、まだ学生の頃だった。そんなアホナと思いながら映画を見に行ったことを覚えている。たしか本も読んだ。あれも最悪の事態の想定から回避を狙って復興の希望を感じさせながら終わるんではなかったっけ。小松氏は、40年前に今日のことが想定できたのだろうか。地震と津波だけならもうとっくに復興しているんだけど小松氏が想定しなかった原発事故でまだ復興の兆しすら感じさせない。そしてその最悪のシナリオすら政治家や経済人は想定していないなんて。今日、テレビでフクシマの畜産農家のおじさんがポツント言った。「出荷停止はつらいけど、フクシマが嫌われるのが一番悲しい」と。この言葉は、鉛を飲み込んだように僕の心を重くした。
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中国を笑えるか?

2011-07-28 08:17:43 | Weblog
連日報道される中国新幹線事故。中国の対応をあきれたようにとりあげるメディア。「あれは日本製だったから」といつもの常套手段を使えない政府の困惑。何故ならアメリカですべて中国の技術で作ったものと特許申請しているから。そこで考えたのが雷という自然現象の要因。閃くとすぐ行動の政府だから先頭車両を埋めて証拠隠滅、文句言われるとまた掘り起こしてという醜態ぶり。コレ見ていて原発事故の日本政府の対応とオーバーラップするのは僕だけだろうか。日本全国を放射能汚染列島にしておいていまだに根本原因を追求せずに藁だ牛だと騒いでおいて豚も内部被爆していたこと経産省のHPでほんの一行だけ発表されていた。監視システムを天下りにやらさせているため大手メディアはどこにも書いていない。国民の目を中国の事故に釘付けにしておきたいばっかりに何かと中国のあきれた報道を繰り返しているけど「ただちに健康に影響はない」と言いながら日本を汚染列島にした責任の所在も明確に出来ない国が中国を笑えるのだろうか?中国に「高速鉄道の要因は日本の放射能汚染によるもの」と言われてもこのくには、対処できないと思うよ。
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newspaper bag

2011-07-27 07:41:42 | Weblog
四万十の道の駅で考案された新聞紙バッグをカーコが作ってくれた。


小ぶりだけど立派なペイパーバッグだ。わざわざ外国の新聞から猫の写真を選んで作ったとのこと。小さい時から何かを作るって習慣が身についているときっと大人になってからも手作りの楽しさが分かる人になる。それに手を使うって脳にもいいしね。出来上がりを想像しながらひとつひとつの工程をこなしているうちにきっとやりとげるとか「あきらめない」とか自分の資質となすものが体にしみこんで行くんだろう。そんな彼女になでしこジャパンの絵を描いてあげた。


あの有名な優勝のシーンだ。背後から金の紙吹雪というかビニール吹雪というか、どっと噴出しているところだ。「あきらめない」とか「勝った」とか「世界一」とかのコピーを入れようかと思ったけど「いい試合だった」というコピーを選んだ。フランス語で
magnifique tournoiと言うらしい。冠詞がいるのかな?葉書サイズに印刷するときこの言葉をつけてあげよう。
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びっくり

2011-07-26 08:04:35 | Weblog
中国新幹線の事故、ビックリしましたね。事故後の処理もビックリだけどハードだけ買ってソフトを買わないなんてパソコンだって起動しないのにね。それで新幹線の制御システムといういわば新幹線の命というべきものをうわべだけの自国のコピーにしてただ走らせているものだから走る凶器だよね。とにかく走らせるのが国の威信というペテンの国だから制御システムの電源も切っていたのではないかとも言われている。多分、雨と雷のせいにするのだろうけど、日本の原発の対応と似てるからあんまり一方的に悪くは言えないけど。
そして、もう一つビックリしたのは、アフリカ。アフリカのこと全くと言っていいほど知らないんだけど天然資源の宝庫でその資源を活用すれば世界でも有数の金持ち国になる。その資源を巡って先進国とやらが狙って内戦を仕掛けてアフリカの各国が力を蓄えないようにコントロールしているらしいけどアフリカ人の自覚と共に変化していくだろう。その中で、森の民、ピグミーって知ってる?140センチくらいにしかならない森の小人の狩猟民族だ。なんでも10歳くらいまでは普通に成長していくんだけどそこから成長を何故か止まるらしいんだ。ジャングルでの暮らしに適応した進化かもしれないけど。そのピグミーをアフリカでは人間以下とみなして狩って食料にするとのこと。高野和明さんの「ジェノサイド」という本ではじめて知った。体の大きい者が小さい者を襲って食うというのは動物の世界では順当なんだけど人間の世界でもそれがあるなんてビックリ。今もあると聞いて二度ビックリ。これから、アフリカは関心を持って見て行かなくてはいけないね。
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アナログ終了

2011-07-25 08:59:10 | Weblog
テレビのアナログ放送が昨日の12時で終了しました。勝手にしたら くらいの感じですが、巻き込まれていくのが腹立たしいね。時よ時節よ変わろうとままよ・・・と尾崎士郎が言ったのは昔のことか。もはや、主体は故人でないのだ。選択の余地はないのだ。
泰然と生きるためには、猫をまねる以外手はないのか。


うちは、ケーブルテレビだからまだアナログは見えるんだけどね。何でもかんでも頼みもしないことをやられるのはかなわんな。見たい番組もないから別にいいんだけど。操作された情報ばっかり見せられてもな。などとブツブツ。
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山陰の小百合

2011-07-24 08:11:56 | Weblog
昨日、山道を車で走っていたら水場の近くにある山肌の上のほうからピンクの百合が降ってくるように咲いているのを見つけた。何百合なのか名前は知らないけど可愛らしい。車を止めて傍まで行って見上げるといい香りが漂ってくる。あわててスケッチブックを取り出して一つだけ描いてみた。


そこいらでバラバラと数本咲いているんだけど短い時間で描ききるウデはまだないから仕方がない。「折らずに置いてきた山肌の小百合・・・・」たぶん立派な名前があるんだろうけどと思いつつ車に戻った。目的地に着いて「おみやげにどうぞ」と書いてあるくらいのスーパーの自信作のお弁当コーナーでお結びと海鮮焼きそばを買って帰り道の協働の森に車を止めてテーブルだして椅子だしてお昼にすると二酸化酸素に惹かれてか海鮮焼きそばの匂いにつられてかカナカナと鳴く蜩がわんさと押しかけてきて頭のすぐ上の木で大合唱。おかげで何十年ぶりというかはじめてというか蜩の姿を見ることが出来た。こんなこともあるんだね。あの美しい声に囲まれてランチなんてまさに至福の時間だった。
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レイロウ

2011-07-23 08:58:33 | Weblog
相田みつおさんが「麗老」と書いてあるのを見ていいなと思った。レイロウと読むのだろうか?こうありたいよね。うるわしのサブリナじゃないけどうるわしのサブジイだね
名言だと思う。こざっぱりした服を着て年寄りくさくなく髪は短めで気の利いた老眼鏡をさりげなくかけて口数少なく夏なら麦茶なんか静かに飲んでいる、こんなイメージを持っている。Tシャツに半パンでどこにでも出かけるようじゃはなっからレイロウは無理かと苦笑しつつこの字を眺めていた。相田みつおさんは、どんなイメージを持っていたのだろう。
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コレ、パリ、コレ

2011-07-22 08:43:03 | Weblog
クリエイティブディレクター橋本清一さんの「コレ、パリ、コレ」heart to heart collection をたまたま図書館で見つけて絵の勉強のつもりで借りてきたくらいしかの知識しかなかったけどページをめくったら僕らの時代というか懐かしい匂いがして一気に読んだというか味わった。これだよな、とかこのセンスだよなとか自分の古巣にかえったような安らぎを覚えた。まだアランドロン、ジャンポールベルモンドが活躍してたころのパリ。というか時代。その匂いがページをめくるたびに馨しく漂ってきてしばしその世界に入り込んでいた。C'est la collection de Parisいまも余韻に浸っている。
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