フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

滅び行くサムライ

2010-11-30 19:33:38 | Weblog
末期には、やり場のない暴力と昇華させた美学だけが残るのだろうか。龍馬伝の最終回に出て来る暗殺者たちの衣装を見てそう思った。龍馬伝の成功の一つには衣装がある。龍馬たちの埃っぽい衣装は勿論のこと弥太郎の洋装もなかなかのもんだった。白塗りの美剣士が活躍する東映時代劇で育った僕には違和感がすごくあったけど幕末の旗本の身なりは亀次郎のようなものだっただろうなと納得。彼らの目の中に僕はワイルドバンチのイメージをかさねた。ともに、自分達サムライやカウボーイの終焉を表していると思って。月代の狭さやきちんと着ているのだが着物が殺気を帯びているような着こなし。何をやっても幕末の侍になりきっていたと思う。番傘をぱっと投げ捨てて死地に行くのは「昭和残侠伝」の高倉健でもあるまいにとちょっとしらけた。龍馬伝では、滅び行くサムライとしての哀悼の念でもって彼らを描いていた。暗殺の黒幕は、幕府、長崎奉行所、紀州、薩摩、長州、そして土佐と暗に思わせぶりな手法だった。暗殺場所が近江屋ではなく御巳屋という土佐藩の指定休息所であったという説も検証してみなくては。滅びの美風に龍は散ったのか。大きな犠牲を払ったもんだ。
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龍馬の魂

2010-11-29 19:03:39 | Weblog

龍馬の魂を思ったとき何故かふと谷川俊太郎さんの詩を思った。

シャガールと木の葉

貯金はたいて買ったシャガールのリトの横に道で拾ったクヌギの葉を並べてみた

値段があるものと値段をつけられぬもの

人の手が生み出したものと自然が生み出したもの

シャガールは美しいクヌギの葉も美しい

立ち上がり紅茶をいれるテーブルに落ちる柔らかな午後の日差し

シャガールを見つめているとあのひととの日々がよみがえる

クヌギの葉を見つめるとこの繊細さを造ったものを思う

一枚の木の葉とシャガール どちらもかけがえのない大切なもの

流れていたラヴェルのピアノの音がたかまる 今日が永遠とひとつになる

窓のむこうの青空にこころとからだがとけていく

・・・・・・・・この涙はどこからきたのだろう

 

龍馬伝が終わって軽い喪失感が僕らを包む。龍馬の本質は何かひとそれぞれの胸に問いかけてくる。僕は、勇ましいイメージではなく包み込むような優しいイメージでとらえている

この詩がね、何の脈絡もなく僕に囁きかけるんだ。何が心に響くんだろう。でもいい詩だね。

 

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龍馬伝最終回

2010-11-28 22:00:55 | Weblog

今日は、龍馬伝の最終回だからリアルタイムに正座して見なくてはと準備してたのに友達がライブするから来てくれとことわってるのにうるさく言うもんだからライブを見に行った

観客よりバンドのメンバーが多いんだけどそれなりにやってた。その帰りにパブリックビューで龍馬伝を大画面でやってたから大勢の観客と一緒に見た。生きたかっただろう龍馬と慎太郎に涙しお龍の孤独に涙した。そして龍馬伝が終わり画面に完の字が写しだされたとき誰彼となく拍手が沸き起こって感動した。ありがとう龍馬伝。1年間楽しませてくれてありがとう。最後にお龍の「うみー」という笑顔忘れない。弥太郎の嘆きも心に沁みた。いいシナリオだったね。本当に最期をみんなと一緒に  見えてよかった。                                        

 

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love you2

2010-11-26 21:36:01 | Weblog

いい曲だから、人生の応援歌だからみんなに聞いてもらいたくてlink設定しました。音楽をネットに流すというのは著作権もわからなくなりパクられて大変なことになるから止めといた方がいいという意見が多かったからブログを見てくれている人だけに公開です。著作権は僕にあって別に販売しているわけではないのでトラブルことはないと思って。それにsho-jiさんのこの曲、埋もれさすのは勿体無いという思いが強いからみんなに聞いてもらいたいんだ。気に入ったら自分のブログでもPRしてもらえたらなぁと思ってます。写真は関係ないけど「A BOUT DE SOUFFLE」名題「勝手にしやがれ」のベルモンドーです。ちょっとnouvel な気分だから。

[VOON] love you

 

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大田口カフェ

2010-11-26 21:20:44 | Weblog

今日はいい天気だったので川をゆっくりのぼって大田口カフェにランチに行ってきた。

 

今年は紅葉がきれいで11月も終わり晩秋という雰囲気を醸し出している。大田口カフェは、ちょっと前まで流行のように県外の若者が移住して古い家屋を借りて改築しカフェとして再現し新しい価値観でのライフスタイルを実現しているといったものの一つだけど、きちんと地元に根を下ろした暮らしぶりが好感が持てます。何でも、吉野川でのドリフティングが趣味で知り合った男女がやがて夫婦となってこの地に移り住んだという。店の中では、もう薪ストーブが炊かれていたのには驚いたが、この辺りは朝夕は冷えるんだろうなと納得。今日のランチは、オリジナルの「がんもどき」とレンコンのきんぴら、冬瓜のあんかけ、タマゴとじのわかめスープだった。ご飯には古代米が配合されてウマイ。変に田舎っぽくなくがちがちにこだわってなくそこのところが落ち着くといった感じがうれしい。店主の人柄なのだろう。窓の外は枯葉が舞って何だか信州の古い喫茶店にいるような錯覚を覚えた。

 

 この店はまた来るだろうと思いながら帰りは道を変えて山道を走りおわりゆく紅葉を楽しんで帰った。

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没後40年、カラカラの海

2010-11-25 01:26:02 | Weblog
三島由紀夫が壮絶な文学的な死を遂げてはや40年。昨今、ますます、彼の素晴らしさが良くわかるようになってきた。最終的に民族や国家の価値を決めるのは,政治でも経済でもなく、文化のありようだと。日本が、経済の走狗となって無くなってしまうと予言していましたっけ。「豊饒の海」は、カラカラの海のイメージだったとは、いまはじめて知った。天才とは、かくも予言しうるものなのかと驚嘆している。彼は、文化の核が欲しかったんだろうか。無くならない日本の姿を夢描いたのだろうか。彼の言ったとおりの社会が実現して、日本人は滅びの道をただひたすら転がっていくのか時代にブレーキをかけたかった男だったのか、文化としての三島由紀夫論がふたたび論じられるべき時代が来たのではないかと思われるのは自分だけでしょうか。
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curuel war

2010-11-24 01:41:07 | Weblog
破れかぶれ国家の北が韓国軍とバトルを始めましたね。想定内のことだけどいきなり発砲はないでしょう。韓国軍2人死亡だと。北は本来なら中国、ロシアと連携して日本の領土を掠め取ってやろうというハラだったけど領土問題が日本との間でないから韓国にターゲットを絞ったんだ。暖簾に腕押しの日本政府に仕掛けるより燃え滾る韓国に戦争を仕掛けたら挑発に乗るだろうと思ってとりあえずやってみたのかな。迷惑なはなしだな。極東で戦火は見たくないな。これは、対岸の火事ではなく何らかの形で日本を脅かしてくると思うから。今の政府で守れるのかな。
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love you

2010-11-23 01:07:57 | Weblog
僕が書いた詞に曲がつきました。「love you]の完成です。曲をつけてくれたのはsho-jiさん。プロのシンガーソングライター。今は、アーチストというのだろうか。さすがプロという出来栄えに満足しています。sho-jiさんありがとうございました。お世話になりました。拙い詞にこんないい曲かぶせてもらってなんだかプロの仲間入りをした気分を味あわせていただきました。
”たった一人ではなく
 ほんの少しでもなく
 so love love love love you
みんな きみが
 大好き
ここのフレーズがいいな。盛り上がっていくところがいいな。プロってすごいね。
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ghost

2010-11-22 01:23:04 | Weblog
最近面白いことに気づいた。若い人と話している時、彼等が30年経って自分と同じ年齢なったとき自分は、おそらくこの世にはいないだろうと。そしたら、今の会話は、死者と生者が話していることと変わらないのだと。そしたら俺はゴーストなのかと。もう死んだも同然の俺たちは、彼らになにを言ってもかまわないというか気が楽というか世界がハーフに見え出した。つまり半分は黄泉の国の支配ということか。これは、考えようによっては視点を変えて世の中の動きが見えてくるのではないかと密かにこの考え方に期待している。まだ、メソッドはないけれど。急に、明るい希望が見えてくるから不思議だ。この世は、死者と生者、愚者と賢者でできているんだと分かりかけてきた。
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日本語

2010-11-21 00:40:30 | Weblog
ピーターフランクによると日本語が世界で一番難しいらしい。彼は、フランス生まれのユダヤ人でフランス語はもとより英語と日本語に堪能。そこで英語圏の人間はsuccessした結果の人しか尊敬されないけど日本語圏の人は努力している過程で誉めてくれる。車があったり家があったりしないとアメリカでは誉めてもらえないが、日本では家を持とうと努力している時に「えらい」といって誉めてくれると。これって文化の成熟度が違うんじゃないか。なんと日本の文化は熟成し、アメリカの姿はよく見えません。フランス人がアメリカで英語を使っても誰も誉めてはくれないが日本で、日本語しゃべるとだれかがほめてくれるとも言ってた。世界で一番難しい言葉を操り熟成した文化の中で生きる日本人よ、今の進み方何かが間違っていると思わないかい。成果主義って大体が日本の土壌じゃないんだよ。もっと過程を楽しまなくっちゃ。これって自然とのかかわりを比べてみればよくわかるよ。
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