フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

姉のちから

2012-11-29 08:12:07 | Weblog
ケイコフは自分達兄弟の一番上でオピニオンリーダーであり文化の伝道師であった。口やら鼻やらに管をさしこまれて意識なく病院のベッドで横たわっている姉の額に手を当ててかすかに感じる体温を感じながら自分に繰り返していた。経営と言う仕事をしながらモダンバレーに通ったりカラオケ教室に行ったりお茶、お花、英会話、料理菓子作りと八面六臂の活躍をしながら家庭にあってボケた義姉の世話、半ボケの夫の世話、二人の息子の世話と休む間もなく働いた。「こういう生活をしなさいとか、自分に似合うものを着なさいとか」よく言われましたっけと話しかけると少しまぶたが動いたような。なんでこのひとがこんな目に遭わなきゃいけないんでしょうね。かんがえてみれば、全部姉を通じて生き方も服の着方も趣味も教えられてきた気がするというか知らず知らずに姉の真似をしてきたんだろうかと思う。自宅に外国人の先生を呼んできてパーティ形式で英会話を習っていた。おかげで彼女の英語の話し方から英会話のコツを学んだ。ジャム作りが大好きで二人でよくジャムを作りあった。彼女のジャムのとろみが独特でまだ自分はマスターしていない。意識が戻った時、もう一度ジャムが作れるだろうか。もう一度・・・といまは思うばかり。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

儚さを噛みしめて

2012-11-28 23:05:57 | Weblog
ただいま戻りました。23:07かな。今日の午前1時過ぎに連絡があって午前2時くらいに家を飛び出して西へ。2時間半くらい車で走ったところに住んでいる姉のケイコフのもとへケイコフが倒れたと聞いて。救急車で運ばれたって。心臓が止まっていたって。脳にダメージがあるって。忘年会に行ってたって2次会はカラオケだったって。その終りに外へ出て倒れたって。病院に駆けつけたらICUでチュウブをいっぱいくっつけて寝かされていた
人って儚いね。元気にカラオケ店でたって言うのに。朝の6時くらいにもうダメかと思うほど不整脈がでていた。医者も危ないと言ってた。友達のヒロコもアサヒもきてくれた。
すでに死んだかのように泣いている。11時に少し持ち直して3時に代謝がよくなった。午後の7時に容態を確認して予断は許さないけどひとまず帰ることにしてきた。意識のない姉に向かって「またすぐに来るから」と言って。一瞬振り向いただけで人の命は儚く消える。分かっているけど切ないね。今夜の月はやけに明るかった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

チューダーランド

2012-11-27 09:11:25 | Weblog
どこかの山里の古家を借りてチューダーさんの真似事でもしたいねなんてずっと話していたら「まずは畑でも耕してみたら」とバジルんちの山の畑の管理を一緒にやらせてもらうことになった。何を植えても猪くんやカラスくんに食べられてしまうアニマルフィールドだということなんだけど。食べられても構わないから自分の一歩をしるそうと熱いお茶をポットに淹れて今日は下見に出かけます。さてさて俄か百姓の誕生です。まずは、耕作団の名前を考えなくては。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

猫の箱

2012-11-26 08:14:01 | Weblog
姪の子のカーコがこの紙の裏に猫の絵を描いてといってハガキ大の紙を持ってきた。雑貨店のイベントの申し込み用紙らしい。この裏に猫の絵やコメントを描いて持って行くと何かをもらえるらしい。もうすでに自分は描いたとのこと。ウルーを描いてあげたら早速持っていた。そして箱をかかえて戻ってきた。「1月9日からお店に猫の絵飾るって」「これもらった。2個貰ったからあげる」って猫の箱くれた。

おもしろいねこんなイベント。可愛いじゃないか。「あの絵は将来お宝鑑定団に出したらものすごい値段がつくんだぞ。お店の人に言っといてね」というと「うん」だって。信ずるものこそ救われるか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今日はしんみり

2012-11-25 09:42:33 | Weblog
7人展という絵画展があるから見に行こうと三婆がいうから車に乗せて見に行った。僕らの教室の古手の2人も出品してるからと。古手というと70代後半と半ばだ。年齢を考えると年寄りなんだけど話してる時には歳は感じない。二人とも世界中を飛び回っているし絵も積極的に何枚も描くんだ。会場に行ったらその一人ヤマちゃんがいた。彼は80歳近いヨットマンで海が大好きなんだ。大学の先生だったからみんなは「先生」と呼んでいる。勿論絵は海だ。「ヤマちゃん先生、インク盛りすぎ」と言われるくらい情熱的な海を描いている。もう一人の岡ちゃんは「私は貧乏でインク使えないから」と淡彩。イギリスの風景やらトルコの家やら自分が行った外国の風景が得意。他の人の作品もそれぞれ一定のレベルを超えていて三婆も今日はしんみり。「う~ん、自分の未熟さが良く分かる」と。僕は、つまらないと思って見てたけど。何故かなと思ったら最近BSで「世界の名画」という番組を見てるからそのレベルで見るようになっているからかな。それに絵を描く技術にはあまり興味がないからかもしれない。三婆は技術に反応したのかな。元気を出さそうとして「もっと抜けた絵が見たいよな」と振っても「抜けた絵はめったにないで」と今日はしんみり。すぐに開き直るくせに。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

走れない

2012-11-24 09:41:13 | Weblog
マルディと走ろうと思って駆け出したらお尻の臀部にピリピリと電気が走ったようになってとても痛くて走れなかった。「ついに走れなくなったか」ととぼとぼと歩いてかえってきた。この痛みはここ数日続いている。足を一歩出すとピリピリとくる。まったくユウツだ。痛みがあるってことは。筋肉が落ちて神経を圧迫しているのだろう。どこの筋肉が落ちたんだろう。首か腰か。これはハリでは治らないと思う。最終的に医者に行ってと思うとウンザリだ。なんとか自分で治す方はないものかと腕立て伏せをやってみるが効果なし。スクワットもやってみたがピリピリ感はなくならない。もう走らないでやっていくしかないかとずぼらな自分はすぐそう考える。治したところで別にこれといって用事があるわけじゃなしと。それでもせめてマルディと一緒に走れるくらいには回復したいものだと思って自己流に動ける部位を動かしている。さてどうなることやら。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

my burger & church

2012-11-23 09:04:57 | Weblog
昨日は、「MAC」のハンバーガーではなく「YOC」のハンバーガーでランチ。「YOC」というのはマイブランド。つまりオリジナルのマイバーガーのことだ。挟むものはマックと変わらないけどハンバーグが自家製だから美味さが違うの。添加物やヘンな旨み成分は入れてない。そのかわり放し飼い卵と無農薬の玉葱、人参、原木椎茸と地元のミンチと地乳。ペタペタと丸めてカタチを作って焼き上げると肉汁ジュウジュウ。それを軽く焼いたパンに挟んでチーズをのせトマトとレタスを重ねて出来上がり。

ほうれん草のスープをつけて絵に囲まれた作業部屋で食べるとゴッホになった気分。
「う~んマイバーガーは美味い」(kazkazにも食べさせてあげたいな。)ゴッホといえばオーヴェールシュルオワーズというフランスの小さな町が最後を迎えた町なんだね。そこに教会があってゴッホも燃えるようなタッチで描いています。見たことないけど。西洋では神は教会にいる。日本では神はいたるところにいるから教会と言うポシショニングが自分の中で出来てない。だから写真を見て淡々と描いた

小さな町のいい景色ではあるけれど敬虔な気持ちにはなれないな。やっぱり鳥居がなけりゃ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

風景画

2012-11-22 09:13:04 | Weblog
風景画なんて絵が描き始められてからあるもんだと思っていた。花鳥風月の文化にある国に育ったからだろう。水墨画にしても日本画にしても始めに自然ありきだから当然洋画もそうだろうと考えていたら洋画が成立して300年後だってね風景画が成立したのは。はじめての風景画「橋のある風景」が描かれたのは16世紀なんだ。アルトドルファーというドイツの画家によって。宗教画や聖人からの脱却に自然があった。その自然の広がりをテーマにし宗教人からクレームがないよう圧倒的迫力で自然を表している。アルトドルファーは建築家で細密画を描ける画家であるから写真のような自然の絵を丁寧に描いている。それはもう見事としかいいようがない。あの有名な「アレキサンドロス大王の戦い」の彼の絵のように視点が神の視点のように描かれている。アルトドルファーが風景画の父と呼ばれる由縁か。それにしても西洋と東洋はこれだけ違う。これだけは覚えておこう。花鳥風月の国に生まれたものとして。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

花梨

2012-11-21 08:55:46 | Weblog
かりんの木って見たことありますか。実は市場で買ったりもして見慣れているんだけど木は見たことなかった。「どぅどどどぅどどどっどどど 酸っぱいカリンも吹き飛ばせ」って「風の又三郎」にもあったっけ?それがね毎日マルディといってる公園にカリンの木があったんだ。昨日のこと実に気付いて「あれカリンじゃないかな」と思って見上げた。


だけど木があまりにも細いからなんだか実と釣り合いが取れなくて「そうかな?」とも思っていたんだ。バジルを呼んできて見てもらうと「カリンだ」って。「こんな木だったの」とみんな木を見るのは初めてらしい。細くて真っ直ぐでこれなら風で実は吹き飛ばされるんじゃないかな。でもいいな青空に花梨の実。賢治の世界に繋がっているように感じた。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Support

2012-11-20 11:34:25 | Weblog
昨夜テレビのニュースを見てて驚いたことはオバマ大統領がミャンマーのスーチーさんと会談している場面だった。えっ何時の間にミャンマーに彼は行ったんだとその電撃訪問ぶりにビックリ。ビルマは英国領だったから英語はほとんどの国民が話せるんだよね。アンサンスーチーって日本では表記されるけどAung San Suu kyiなんだよね。中国が地下資源を狙って肩入れしているミャンマーにオバマが放った一言がかっこよかった。
"Support you every step of the way"
スーチーさんメロメロじゃないのこんなに言われると。どこかの国の首相にも聞かせたいね。金をいくら出しますと言うより決め台詞を言ってからにしてもらいたいね。キミが約束を守る男ということはごく一部では理解されているから。国際舞台で頑張らなきゃいけないよ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする