フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

swimming

2020-07-31 09:14:50 | Weblog
Hepburn swimmingって写真がイギリスの新聞に載ってた。ヘップバーンがプールに浸かってる写真。何歳頃なんだろうショートヘアだったから30代後半かな。自然体でいい写真。そういえば姪のところも庭に鯨の形をした大きな子供用のプールを出してた。水の中にボールをいっぱい浮かべて。でも3歳の男の子はプールに入らない。プールの傍に立ってニヤニヤしてるだけだって。濡れるのが嫌なんだって。子供にはそれなりの理由があってそれをかたくなに守ろうとするから面白いね。それを打ち破ることで冒険が始まるのにね。

子供を冒険に駆り出すのは
親の務めだ
と思っているけど
昔と違って
親が冒険してないものだから
「危ないよ」って
すぐにとめてしまう。
それでも
子供たちは冒険の魅力に
逆らえなくて
一歩踏み出すんだ
アッチは危ない こっちは平気
これは食べれる これは毒
ここは深い ここは浅い
経験という宝物を
どうやって手に入れるのだろう
いくつになっても
冒険という言葉には
憧れるね。
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fin

2020-07-30 07:20:45 | Weblog
fin de la saison des pluiesとでもいうのかな。梅雨が明けた。気象庁の発表はまだ聞いてないが感覚的に梅雨が明けた。それも昨日のことだった。友達からのラインで「梅雨が明けたぞ。川浴びに行こう」と連絡があった。梅雨が明けたかとその時思った。それに「川浴び」って日本語があるのかどうか知らないけどシズル感はあるね。でも中学生じゃあるまいに70の年寄がナニはしゃいでいるんだろうね。と言いながら水中眼鏡どこだったかなぁとか探している。ライフジャケットなんかつける世代じゃないからクラシックスタイルの川遊びなんだけどずいぶんと純粋な川遊びをしてないから戸惑ってしまう。どうせヘビなんかが涼んでるような山の中の水場に行くんだろうけど。と冷たい水を想像。でもこれからは「孤独のアウトドア」でないといけないんだぞ。ツルんでもツルまない。そこへいくとオレたちは昔からソロキャンパーの集まりだからこの辺は問題ないか。倫を越えず環境にやさしい姿勢でやってきたからね 。シエラカップとファイヤースチール、クッカーにオピネル、ソロの小さなストーヴとツエルトとペットボトルくらいが持ちモノでやってきたからね。今どきのキャンパーと比べたら石器人のレベルかな。その前にもう何十年も泳いでないけど泳げるのかな?そっちが心配だ。

美術雑誌といっても古いもんだけど
ルノワールを描くって特集が出てたから
真似して描いてみた
絵画教室も夏休みとなって
家で絵を描くことが多くなったから
とルノワールを描く
豊潤さを女性の中に求めてたのかな
天真爛漫さを求めていたのかな
ルノワールが描く女性って
幸せそう
そうか幸せを描きたかったのか
と一人で納得
ほっぺを赤くするのが特徴なんだよなぁ
とわかったようなわからんようなこと
誰でも名画の前では言うんだよね
これで「おわり」ってことが
ないから面白いんだ。
と思いながら鉛筆を走らす。
マネて真似られるもんじゃないけど
気分はルノワール
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evanescent

2020-07-29 07:17:05 | Weblog
今日の大きなニュースは高知コア研がニュージーランド沖の海底3740mから5656mの地層から堆積物を採取。1億150万年前から430万年前に出来た地層でその中に微生物が生きていることを確認したって。ザックリ言うと恐竜が生きてた時代から生き続けてきた生物がいたということで生命の生存限界を知ることで火星やなんかでも生物の可能性が考えられるヒントになるとのこと。海洋研究開発機構高知コア研究所の地球号の船内を見学させてもらっただけではありますがなんか「エヘン」な気分です。船内ですれ違う若い船員さんがみんな博士だったことやこの船がノロイことも驚いたけどね「やったなぁ君たち」って叫びたい。それにしても生命って新陳代謝を極めて弱く保つと長生きするもんだね。若さの秘訣は仮死状態かいな。劣悪環境で生き延びるということはこれからの人間にとってもメインテーマなんだからね。この発見は多くのことに役立つだろうな。まだまだ先のことではあるだろうけど。オレもメシを腹六分にして新陳代謝を緩く保って生き延びようかと単純に思ったりして。バカなことだとは分かっているんだがそう思うよね。(苦笑)

鈴木常吉さんが亡くなったってね
65歳だったって
深夜食堂のオープニングテーマソングを
歌ってたね。
原作者の安倍夜郎さんが
高知の中村にいるから
高知にもちょくちょく来てたよね
あの「思ひで」って歌がいいんだ
キミの吐いた白い息が
いまゆっくり風に乗って
空に浮かぶ雲の中に
少しづつ消えてゆく・・・・・

人の記憶も少しづつ
消えていくんだよなぁ
「遠い昔のことのようだね」・・・か。
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breeze

2020-07-28 08:18:09 | Weblog
弘田三枝子が死んだ。73歳だった。山本寛斎が死んだ。76歳だった。立て続けに僕らが知ってる人が死ぬってコロナの時代なのかなと勘ぐってしまう。寛斎は白血病だったということでコロナ禍ではないだろうが弘田三枝子はコロナの影響があったんじゃないかな、突然の心不全だから。自粛のストレスなんかじゃないだろうか。血栓ができて心臓の血管に蓋をしたって感じ。前日まで元気だったって言うから。弘田三枝子って言えば僕はコロコロ太った子犬のような強烈なイメージでのデビューを覚えている。若さで「はちきれる」って表現がぴったりの人だった。それが何年か経って激やせで原型をとどめない顔で「人形の家」なんか歌ってるのを見て驚愕したことも覚えている。表舞台から去っても小さなライブハウスやなんかで歌ってるとは聞いてたけどまさか死ぬなんてね。人の一生って分からないもんだね。こればっかりは気のつけようもないものだから。

去年の夏には
仲間たちと山に登っていた
あれは去年のことだったのか
もっと遠くのことと思っていた
あの時
後ろから来た若い女の娘に抜かれてさ
歳をとったもんだと思ったものさ
どんどんどんどんと
置いて行かれてあっというまに
姿がみえなくなった
昔ならとゴチて仲間を見ると
へべれけたツラしてた
お互い顔を見合ってニヤニヤと笑ったっけ
あれは去年の夏だったのか
稜線を吹く風が
僕の頭を撫でっていったのは
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pluie

2020-07-27 08:55:08 | Weblog
今日も雨 雨が降っている
いつもなら
暑中見舞いのころなんだけど
雨が上がらないとマヌケのようで

誰もいない通りの真ん中を
男が走っていく
白いシャツの男の背中を女の目が追う
この一コマが僕の感じる夏だった
あの陽射しと陰 あの昼下がりの時間
ギラギラとした魂を通り抜けて行った風
街の匂い そしてキミ すべてが僕の夏だった
いまさら懐かしいというんでもないが
あのころとくらべてと思うと
ちょっとほろ苦い夏を持っているような
気がする
甘い夏のほうがいいんだけどね


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breakthrough

2020-07-26 08:28:46 | Weblog
まだ実験の段階ではあるけれどコロナの対処薬というかワクチンも含めてそれなりの効果が見られるとかイギリスの新聞に載ってた。ワクチンはオックスフォードの研究チームがやっててフェーズ1は成功とのこと。なんでもウイルスの侵入を防いでキラーT細胞を増やすワクチンだとのこと。クスリの方はantibody mixで免疫複合体とでもいうのだろうか。一つの免疫がダメでも別の免疫が作用してウイルスを攻撃するとか。重症患者に投与して効果をあげてるとか。イギリス政府も薬への承認手続きをスピードアップすると言ってる。世界での動きがこんなもんだろうからいよいよコロナもbreakthrough 突破口が見えてきたか。まだ正体は分からないけどね防ぐ準備は着々と進んでいるみたい。ウイルスの変異の速度が速いから予断は許されないけどサイエンスは一つずつ事実を積み重ねてるって。それにしてもアベノマスクをしてる人を見かけないね。アベちゃんだけかな。オリジナルなマスクはよく見かけるけど。大騒ぎして、大金を費やして不良品騒ぎで回収したり再生産したりで配ったマスクなのに僕の周りでは見かけないなぁ。みんな「お宝」としてコレクションしてるからかな。そういえば自分のヤツもどこにやったんだろう?             
 
山の畑に行くと
ヤマガラが飛んできて
餌をおくれと鳴く
人間が怖くないのか
興味があるのか
様子を見に近くに寄ってくる
手のひらにエサを乗せると
指先にとまって
餌を啄ばむ
ずいぶんと勇気がいったもんだろう
と思うけど
鳥によって違うみたい
人懐っこいのは個性かな
おーい オレが分かるのか
と言いながら
指先のヤマガラに問う
一瞬 少年に戻った錯覚を
楽しむ

 
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marqu

2020-07-25 08:47:12 | Weblog
誰が言ってたのかな習ちゃんだったかな貧しい発想の言葉だったなぁと思ったもんだった。
While the green hills last, there will be wood to burn.って「緑の丘が続く限り燃やす木はある」って。これってひと昔前の貧者の発想だよね。コレが中共の根本思想だって。森は薪以外にもたくさんのモノを供給してくれているのになぁ。そんなことには目もくれず、ただ一つのモノに向って突き進むって言ってもなぁ。人はそれぞれなんだから。とブツブツ。そんなこと「許さない」というのがtyrannyなんだからThe free world must triumph over this new tyranny.とポンペオが言うのも一応自由を享受している者にとっては無理もないかと思えますね。オイラんちは元々「自由は土佐の山間より出ず」のところだから。昔から「フリーじゃきに」は浸透してますからね。「言うこと聞け」と言われるのが無理なんですから。ハイ。「土佐ブランド」って確率してるんですよ。  
 
タキユリって言うのだそうだ
地元の新聞に載ってた
絶滅危惧種だって
ずっと普通の百合だと思ってた
絶滅危惧種っていわれると
お宝鑑定団に出して
高額査定を受けたかのように
見る目が違ってくる
結局こういうことなんだ
こういうことなんだよと
はっきりと訳も分からないのに
納得する
そんなもんかなって
花が首を振った
大切さってなんだろう?
 
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heavy rain

2020-07-24 08:46:54 | Weblog
大雨が降ってる。雨の音しか聞こえない。涼しくはあるけど。黒澤明が映画で降らすような雨だ。4月9日に亡くなったロシアの作曲家Dmitri Smirnovの死亡通知が何故か今日のイギリスの新聞に出てた。イギリスに亡命してたということでコロナでロンドンの病院で亡くなったと。71歳だったって。William Blakeに傾倒して英語を勉強したってことは有名。亡命までしたということは知らなかったなぁ。死後100何日経ってからの発表ってコロナだったからかな。オレは71歳に反応しただけだけどね。年が近いから。「ヤバイ」って感じで。このコロナ、全然終息のメドがたってないものね。東京ウイルス、埼玉ウイルスって変化してるって言うじゃない田舎モンにも都会のウイルスってうつるのかなぁ。雨が降ったらインフルなんかお終いだったのにねぇ。

To see the grain of sand
and Heaven in the wild flower
hold infinity in the palm of your hand
and eterning in an hour
ウイリアムブレイクの詩だけど
懐かしい
ということは、まえに読んだことが
あったんだろうね
「サラサラと落ちる砂の粒を見よ 野生の花の中の天国を見よ
手のひらに無限を握り一時の永遠を持つ」
啄木の「一握の砂」ってここからきてるのかな
ブレイクの英詩より啄木の方が読みやすいんだけどな
当たり前か。
土砂降りがやっと止んだ
湿気がムッと襲ってきた
オレは手のひらに蚊を握っていた

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sourire

2020-07-23 09:17:50 | Weblog
男の仕事場はコロナの前からたった一人の仕事場
山の中腹でで牛の面倒を見ることだ
牛と犬それ以外はない
作業小屋の中には
テーブルとイスが1個
コップと皿とスプーンが1組
それに聖書があるだけ

男が笑ったとしても
誰も知らない
作業小屋に灯りがともるころ
男は孤独を感じて聖書に手を
伸ばすのだろうか
隅に追いやられた聖書が
開かれてないことを示している
孤独な環境で
孤独でない男
男ってそんなもんだよな
と彼に微笑みかけた

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vis-à-vis

2020-07-22 08:54:13 | Weblog
自分が描いた昔の絵というか以前の絵というかを整理しながらあらためて見てみると「なんと下手くそな絵を」と思ってしまう。捨ててしまえばいいものをこれも「今までの勉強の過程だから」と年寄りは無益に溜め込むのか。それでもと記憶の糸を手繰り寄せ「あじさい」描いたのあったよなとか言いながら別にアジサイにこだわらなくてもいいのにそれが目的であったかのように散らかす。出てきた1枚。               
あの頃、水で描いてたんだなぁ
頼りなく儚げっていうのが
好きだったんだろうか
これも
自分かと思いながら
過去の絵を見つめると
絵は恥ずかしそうに語りだす
あの頃のことを
今日市内は33℃
四万十の方では36℃もあるとか
昨日は雷が鳴った
昔は雷が鳴ったら梅雨明けだったけど
今は気象庁の発表を待つだけ
人間が五感で生きていた時代は過ぎ去ったのか
まだまだ
「これから」とはおもわないけれど
「これまで」ともおもわない





 
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