車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

華宮山(かきゅうさん) 阿弥陀寺(あみだじ) in 山口県防府市

2024年05月15日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・山口県

防府市大字牟礼上坂本に門を構える東大寺別院:華厳宗「華宮山(かきゅうさん) 阿弥陀寺(あみだじ)」『阿弥陀如来』を本尊とします。

沿革「治承4年(1180)に焼失した奈良東大寺再建の大勧進『俊乗房重源(しゅんじょうぼうちょうげん)』上人は、文治2年(1186)に周防国が東大寺再建の造営料国となったことから、周防国府があった防府に下向しました。阿弥陀寺は、後白河法皇の現世安穏を祈願するとともに、東大寺再建や宗教活動の拠点である7別所のひとつとして、重源上人によって文治3年(1187)に建立されました。」公式HPより

私たち以外には誰もいない、静かな参道。出迎えてくれたのは、市指定有形文化財「仁王門」。茅葺 切妻造、三間一戸の八脚門。天和5年(1685)に右田領主毛利就信によって再建。

仁王門には、快慶一派によって作られた金剛力士像があるのですが、仁王門の修復中につき、いずくかに避難中&ついでに通行禁止。😥

回り道をして参道に戻り、古道を思わせる石段を踏みしめ・・

長い石階段の先に、瓦葺 切妻造 四脚門の「中門」。建立年不明、明治4年(1871)に、国庁寺(東大寺所管)の惣門を移築したものといわれています。

境内正面に瓦葺 入母屋造の「本堂」。正面中央に唐破風向拝の入口。享保16年(1731)に毛利家一門の右田毛利家:毛利広政によって再建。画像が切れているので分かり難いのですが、右にも切妻屋根の入り口があります。

久々に迫力ある「鬼」

ここ「阿弥陀寺」は重源上人が創建した東大寺七別所の1つで、別名:アジサイの寺として知られています。「あじさい園」と書かれた入り口の向こうには、80種・約4000株のアジサイが植えられているそうで、季節には多くの人が訪れると紹介されていました。

紫陽花のレリーフが施された「あみだ橋」、その先には開山堂などの堂宇もあったらしいのですが、雨に濡れた境内散策は少々荷が重く、ここで中止。

境内から見える景色はこの上なく静謐で思わず合掌🙏

境内の一画に「霊石より影向石を望む」と有りました。中央手前の四角い小さな石が、重源上人が良く腰を掛けられたという霊石。中央の注連縄が掛けられた円錐の石が、阿弥陀如来の姿がお立ちになったという影向石と思われます🙏

社務所近くにしつらえられていた風雅な手水鉢

屋根から降ろされた飛び獅子くん、相方さんはもう居ないのだろうか?

玄関近くに置かれていた花鉢、山野草のようだけれど名前は知りません。

参拝日:2015年11月14日

🌸明日は「重要有形民俗文化財:阿弥陀寺の湯屋」の紹介です。

------------------------00----------------------

tibinekoの一口メモ

「東大寺七別所」、重源上人が東大寺再建の拠点として各地に設けた寺院。

①奈良市:東大寺別所(東大寺 浄土堂)。 ②兵庫県小野市:東大寺播磨別所(浄土寺)。 ③周防市:東大寺周防別所(阿弥陀寺)。 ④三重県伊賀市:東大寺伊賀別所(新大仏寺)。 ⑤和歌山県高野さん:東大寺高野新別所(円通律寺)。
所在不明⑥東大寺渡辺別所(大阪):摂津国あたりか?。 ⑦東大寺備中別所(岡山):岡山市万富に東大寺瓦窯跡在り

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする