心の花束

つれづれなるままに心の中に花束を持ちたい

初吟会

2017-01-05 | 詩吟 漢詩
  今年の暦が本格的に動き始めました。まず、初吟会から。

「 至  善 」  西行法師

非晴非雨睡蓮天       はれにあらず あめにあらず すいれんのてん

非山非林在家仙         やまにあらず はやしにあらず ざいかのせん

1日1生興無究        いちにちいっしょう として きょうきわまりなし

老楽唯在行至善        ろうらくは ただしぜんを おこのうに あり


  解 釈

  池の睡蓮は天候に関係なく時期がくれば咲いている。

  自分は山中に住む仙人でもなく、林の中に庵を構えている僧でもなく、

  田舎の家に住みながら不老不死の術を心得ている仙人のようである。

  一日が一生のように今この時生きている自分の日々は、面白おかしいことばかりである。

  従って、老人の楽しみは、唯一つ、自分が最も善いと信じることを行うことであり、

  自分はその楽しみの中にあるのである。




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