Blog of 俺 by 俺 for 俺

自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

日本のテレビドラマは面白くなくなってしまったのだろうか②

2009年03月21日 17時08分04秒 | Weblog
では、「一途な恋愛」と「タブーな表現」を盛り込めば、
視聴率は回復するのかというと、そうでもないと思う。

それが今の時代背景に合っているのかどうかという疑問もあるが、
テレビという媒体を取り巻く環境が一番大きな原因である。

昔はテレビが最高の媒体だった。
みんなテレビを見ていた。
むしろ、テレビぐらいしか面白いものがなかった。
だからみんなテレビを見ていた。
次の日、学校で、
「昨日の○○見た?」
という会話は日常茶飯事で、
テレビを見ないと会話についていけないということがよくあった。
それを避けるためにテレビを見ていたという人もいるのではないか。

多くの人がテレビを見るわけだから、
当然視聴率も高い。
おそらく広告媒体としての価値もトップだっただろう。

しかし、今はテレビ離れと言われているように、
テレビを見ている人が少ない。
テレビがつまらなくなったからか、
それともテレビよりも面白いものが出てきたからなのか、
まあどちらも原因ではあると思う。

インターネットの台頭。

これは絶対にあると思う。
テレビを見ないで、みんなネットばっか。
ネットにはいろんなコンテンツがあるから、
テレビなんか見なくても十分に楽しめる。

そんなこんなで、みんなテレビを見なくなったから、
視聴率も下がった。
テレビの媒体としての価値も下がる。
広告出さない。
お金入らない。
制作費がない。
作品に影響が出る。
ますますつまらなくなる。
ますます見なくなる。

負のスパイラル。

でも、ネットでドラマ見ている人、いるよね?
you tubeで見たり、落としたりして見てる人。
そういった人たちが何のドラマ見ているのか、わかればいいのに。
もしかしたら、意外と今やっているドラマ、見られているかも。
そして昔のドラマも見られているかも。
DVD借りている人もいるでしょ。
そう考えると、ドラマが享受されている数って、
そんなに変わっていないのかも。
むしろ上がってたりして。

ドラマを、
単純にコンテンツとして
好きで見ている人ってどれぐらいいるんだろうか。

みんなと話を合わせるためだけに、
つまりはコミュニケーションツールの一つとして捉えている人は、
インターネットの普及に伴って、
ドラマは見なくなったかもしれない。
チャットや掲示板、他のコンテンツを通じて、
コミュニケーションができるからね。

ドラマを享受できる媒体がテレビ以外にもあること、
ドラマ以上に面白いコンテンツが、
世の中にたくさん生まれてきたこと、
それらを踏まえて、人々の好みが多様化してきたこと、
これらが視聴率が下がっている原因だと思う。
まあ当たり前のことだけど。

だから、ドラマの中身的には、
時代の移り変わりと共に、当然変化はしてきているだろうけど、
質が下がったと結論付けるのは早いかもしれない。
さっきから言っている
「一途な恋愛」と「タブーの表現」がなくなったことが、
質の低下と結びつくかどうかはわからないからである。
そもそも「質って何?」
というところから考えないといけないしね。
そこはまた今度にしよう。

ドラマをもっと見てもらえるようにするには、
どうしたらいいんだろうか。

まず、すべての会社の退勤時刻を早めようか。
21時には完全に家にいるようにしよう。
それが無理なら、会社で21時~23時の間、
1時間だけテレビを自由に見ていい時間を設けるとか。

あとテレビだけじゃなくて、他の媒体でも流そう。
ネットとかでストリーミング。
今やってるっけ?

街頭テレビとか、居酒屋にテレビを置いて、流す。

放映時間を30分にして、拘束時間を減らすとか。

何とかして、ドラマというコンテンツを
人々に享受させなくてはいかんね。

日本のテレビドラマは面白くなくなってしまったのだろうか①

2009年03月21日 17時07分26秒 | Weblog
今も昔も、
日本のテレビでは多くのドラマが放映されている。

そしてテレビっ子の俺は、
高校生ぐらいまで、そのほとんどは見てきたと思う。

しかし今はまったく見ていない。
なぜなら、ドラマの放送時間に、
テレビを見れる環境にいないからである。

それでもごくたまに1話、2話見ることがあるけれど、
なんだか昔のドラマと変わってしまったなとよく思う。

今のドラマはほとんど見ていないので、
面白いかどうかの議論はできない。

が、昔のドラマと比べると何かが違う気がする。

今まで日記にもアップしてきたが、
俺が昔見ていたドラマは圧倒的に
フジテレビとTBSが多い。
たまに日テレ(金田一、銀狼怪奇ファイル)、
テレ朝(音無可憐、ハンサムマン)があるぐらい。

フジとTBSのドラマの視聴率は
今では考えられないぐらい高い数値を出している。
平均で20%台、最高で30%以上も出している。
今のドラマなんて最高でも10%台である。

これはドラマの質が下がったことの証拠になるのだろうか。

昔のドラマは本当に「恋愛」のみを主軸に置いたものが多い。
トレンディドラマと呼ばれるそれらは、
主人公とヒロインの恋愛模様を中心に、
ストーリーが展開されていく。

織田裕二と鈴木保奈美で有名な『東京ラブストーリー』、
武田鉄也と浅野温子の『101回目のプロポーズ』、
中山美穂と唐沢寿明の『おいしい関係』などなど。

職場恋愛や偶然の出会いなど、
環境は現実の日常生活そのものだけれど、
その中でも「こんな展開、ありえない」みたいな
非日常を描いているものが多いように思う。

それは、視聴者の
「こんなことがあったらいいなぁ」
という願望を具現化したものもあると思うし、
それが共感を呼んだのかもしれない。

また、『神様、もう少しだけ』や
『愛していると言ってくれ』のように、
恋愛におけるどちらか片方が障害や病気を抱えていて、
それを乗り越えて恋を成就させるという
シンデレラストーリー的なものも、
視聴者の共感を呼んだのかもしれない。

そんなわけで、
昔は恋愛を扱ったものが多いけれど、
今のドラマはどうなのだろうか。
見ていないからなんとも言えないけれど、
今のドラマも恋愛をテーマにしたものは多いと思う。

が、昔のドラマの方が
「一途」だったように思う。
いろんなところでいろんな恋愛が発展するというよりも、
主人公とヒロイン、その二人だけに焦点を当てている。
と、思う。記憶が曖昧だけど。

今の世の中は昔と比べたら、
国民の趣味・嗜好は多様化しているし、
携帯電話やインターネットの普及で、
コミュニケーションのあり方も変わってきている。

だからその分だけ、恋愛のあり方も変わるだろうし、
今やっているドラマはそれを反映しているのかもしれない。

個人的には、俺は一途な恋愛の方が好きだし、
また、過去を美化する傾向があるので、
今のドラマよりは昔のドラマが好きだ。
そして昔の方が面白い。
見ていて「切なさ」を感じる。

と、これは俺の好みの問題だが、
他の人はどうなんだろうか。

今、俺がドラマを見ていないのは、
そのときにテレビを見れる環境にいない
というのが大きな理由だが、
昔だって、働いている人はやはりドラマを見る時間はなかったはず。
当時から働いている人たちは、ドラマをどう思っているのだろうか。
見ていないのだから、何とも言えないかもしれないが。
もしかしたら昔は、働いていても、
ドラマがやる時間には家に帰れたのかもしれない。
ぜひ彼らの意見を聞いてみたいものだ。

現在だと、40歳以上ぐらいの人たちかな。

また、今の若い世代に、昔のドラマを見せたら何て言うのだろうか。

それらすべての意見を取り入れて、
それでも「昔のドラマが面白い!」と感じるのならば、
やはり昔と今とでは、ドラマの内容が違うということになるだろう。

その理由として、「一途な恋愛」と
もう一つ考えられるのが、「タブーの表現」であるように思う。
『高校教師』、『ひとつ屋根の下』、『家なき子』など、
衝撃的な展開が多い作品には、
セックスや暴力などの表現が多く流されていた。

性や暴力に関わる部分は、
おおっぴらに言うことが控えられる。
これは人間社会において、タブーとされているからだが、
その部分を見ると、心がえぐられるような感覚を覚える。

特に『ひとつ屋根の下』の小梅がレイプされてしまうシーンは、
当時の視聴者に大きな衝撃を与えたといえるだろう。

確かにそれを見ると、とても心が痛むシーンではあるが、
「見てはいけないものを見てしまった」という
ある意味、好奇心を揺さぶられるところでもあり、
それだけ、感情が大きく動いたとも言える。

人が作品を見て面白いと感じるとき、
それは泣いたり、笑ったり、怒ったりと、
人間の喜怒哀楽を大きく刺激されたときだと思うが、
タブーを表現することで、
感情の刺激が大きくなるように思う。

そういった意味で、
タブーをよく用いている昔のドラマは、
大きな感情の波を人々に与えたことになり、
結果として「面白い」と感じさせるといえる。

それを脚本に盛り込んだ脚本家
(特にタブーの部分で言えば、野島伸司)は、
大きな存在であったといえるし、
実際に彼の手がけたドラマは面白いものが多い。

野島伸司について↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8E%E5%B3%B6%E4%BC%B8%E5%8F%B8


今の若い人たちが、
「今のドラマの方が面白い!」というならば、
俺が大人になってしまったということなのだろう。
昔と比べたら、いろんな知識がついて、
小さなことでは単純に感動できなくなってしまっている。
だから今のドラマには共感できないということである。

多くの人に見せるからには、
多くの人に共感させる必要があるので、
そのときの時代背景に合った作品づくりが必要であるとは思うが、
それを差し引いても、
「一途な恋愛」、「タブーの表現」については
今と昔で差がある。

それが今と昔の面白さの境界線になっている可能性があるのは
揺ぎない事実であると俺は思う。

つづく