『営業部長 吉良奈津子』終了。
これで今期、継続して見ていたドラマはすべて見終わった。
けれど、このドラマが初回から最終回にかけて、
見るテンションが唯一下がっていったドラマだった(笑)
中途半端ってのが一番の原因だと思う。
今期、自分が見ていた中に限って言うと、
このドラマだけ唯一振り切れていなかった。
例えば月9の『好きな人がいること』は
恋愛(家庭)と仕事の比率は9:1。
『せいせいするほど、愛してる』も同様。
一応、みんな仕事してはいるけど、主軸はあくまでも恋愛で、
その仕事が、ストーリーに何か大きな影響があるかと言えば、
そんなことは決してなかった。
逆に『家売るオンナ』や『HOPE~期待ゼロの新入社員~』は、
その比率が1:9。
仕事が主軸であり、恋愛はほぼ皆無。
『家売るオンナ』は一応恋愛要素少しあったけど、
結果として、ストーリーを突き動かすほどではなかった。
それに対し『営業部長 吉良奈津子』は
恋愛(家庭)と仕事が5:5。
育休明けのキャリアウーマンが、
慣れない営業部署での部長ポジションで奮闘し、
仕事が忙しすぎるあまりに家庭がおろそかになり、
旦那の浮気などが問題になるという、
まあ今の働く女性にはよくある話なのかもしれないけど、
個人的には、仕事なの?家庭なの?
というドラマのテーマそのものが中途半端に映ってしまい、
あまり面白いとは思わなかった。
松嶋菜々子が広告代理店勤務なのだけど、
どうも代理店というと昔やってた
『恋のチカラ』のイメージが強く、
広告マンとしてどう生きていくか
っていう描き方を期待しちゃうのだけど、
今回は単に育休明けの女性の社会復帰の大変さ
を表現していただけなので、
別に広告代理店じゃなくてもよかったんだよね。
(この不必要さは『せいせい』のティファニーやジミーも同様)
にも関わらず、
「今の広告はデジタルなのだよ」とか、
「代理店は売上があってナンボだ」とか、
「広告に夢を見ていました」とか、
そういう「広告ならでは感」をちょいちょい挟んでくるから、
別にそういうのいらなくない?とか思ってしまった。
(まわりにそういうのやってる人が多いから
余計にそう感じてしまっただけかもしれないけど)
忙しい業界代表として広告代理店が視聴者にわかりやすかったから、
そこを選んだのかもしれないし、
単に作り手が広告代理店以外をよく知らなかったからなど、
事情はあるのかもしれないけど、なんか違和感あったなー。
『恋のチカラ』のような期待をしなければ、
そんな違和感も出ないだろうから、
単に俺のこのドラマを見るスタンスが特殊なのかもしれないけど。
まあそんな違和感に加えて、
・松嶋菜々子のクラスタが俺とは違いすぎるがゆえに共感できず、
・色恋沙汰もないからキュンキュンもせず、
・家庭と職場を半々に扱っているがゆえにどちらも深い話はなく、
・今回、他のドラマのキャラが振り切りすぎていたため、
このドラマのキャラがだいぶ薄く感じられてしまった
という点を総合して、ものすっごく印象が薄いドラマでした(笑)