Blog of 俺 by 俺 for 俺

自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

"誇り高き武人"サモ・ハン・キンポーに号泣した『イップ・マン 葉問』

2020年06月30日 01時26分42秒 | 映画


【基本情報】
 原題:葉問2
 英題:Ip Man 2
製作年:2010年
製作国:香港
⠀ 配給:フェイス・トゥ・フェイス、リベロ

【個人的順位】
旧作のため今年のランキング対象外。
⠀ ⠀ ⠀ 興奮🤩:★★★★★★★★★★
かっこいい✨:★★★★★★★★★★
⠀ ⠀ ⠀ 衝撃😳:★★★★☆
⠀ ⠀ ⠀ 感動😭:★★★★☆

【ストーリー】
前作のラストで負傷したイップ・マン(ドニー・イェン)は
知人のツテで香港に移住していた。

ここで自身の武館を開くも、
他の門派の師匠から実力を認められなければダメという掟があり、
腕試しをすることに。

次々と他の師匠をなぎ倒していくイップ・マンだが、
最後に戦ったこの辺り一帯の武館の元締めをしている
ホン(サモ・ハン・キンポー)とは互角の戦いを繰り広げ、
お互いを認めるようになる。

ホンは、イギリス人のボクシングチャンピオンと
中国武闘家の対決イベントも運営しており、
そこにイップ・マンも招待するものの、
ボクサーの挑発的な態度から大乱闘へと発展。
さらには、謝罪を求めるホンと、
それを拒むボクサーとの対決へとエスカレートしてしまう。

最初はいい戦いをしているかに見えたが、
だんだんホンが押され始め、
最後には敵の執拗なパンチを受けて亡くなってしまう。

香港の新聞社はこの出来事を大きく報道。
市民らの反英感情が高まる中、
イギリス側は正式に異種格闘技戦を行うことで、
中国と自分たちの面子を保とうとする。

そこで試合を申し込んだイップ・マン。
今ここに詠春拳とボクシングの死闘が始まろうとしていた。

【感想】
再び新宿武蔵野館での旧作上映会にて。

ここまで魂が揺さぶられたカンフー映画は初めてかもしれない。
それほどまでに面白かった。

もうさ、『ジャンプ』なのよ。
『週刊少年ジャンプ』。
友情・努力・勝利が詰まってた。・゜・(ノД`)・゜・。

相変わらずバトルシーンの凄まじいスピード感は
心躍るぐらいかっこいいんだけど、
今回はそれ以上にストーリー展開がよかった!!

特に、ホンとボクサーの試合がものすんごく感動的で。
ここが一番泣けるんだよ。・゜・(ノД`)・゜・。

ボクサーの中国武術を侮辱した言動は本当に腹が立って、
西洋人みんな嫌いになりかけたんだけど、
そうやって観ている人の怒りを煽るからこそ、
ホンの戦う姿に自分を重ねてメッチャ応援したくなるんよね!

ハンは途中からやられまくって、
「これ以上無理をするな!」ってまわりは止めるんだけど、
「自分ではなく、中国武術の誇りのためだ」つって、
絶対にあきらめないんだよ。
こんな誇り高い武人いる?!って涙が止まらなかった。

てか、「サモ・ハン・キンポーってこんなに動けるの?!」って驚きもすごい。
言葉はアレだけど、「動けるデブ」ってこういうことを言うんだと思った(笑)

最後のイップ・マンとボクサーの対決も大興奮。
てっきり、イップ・マンがコテンパンにやっつけるのかと思いきや、
相手は筋骨隆々だから詠春拳のダメージも通りにくいし、
パワーもあるからイップ・マンも満身創痍になって
けっこうなピンチに陥るんだよ。

でも、ホンのあの誇り高い対決シーンをフラッシュバックで挟みながら、
なおも敵に向かっていくイップ・マンの姿が本当に眩しくて、
『ロッキー』を超えたボクシングシーンだと思ったね。

このシリーズの魅力はもちろんド派手なバトルシーンもそうなんだけど、
やっぱりイップ・マンの人間性の尊さも大きいよなあって思う。

あんだけ強いのに決してひけらかさないし、
むしろ戦いはなるべく避けるし、
弟子のミスも絶対に怒らないし、
誰にも分け隔てなく接するし、
「なんなの神なの?!」っていうぐらいできた人間様なんだよ。

こんな上司欲しかったわ。。。

ラストのMCUみたいな終わり方も好きだなー。
まさかの幼き日の、、、彼(笑)

ムショ帰りでシングルマザーの母親ががむしゃらに夢を追いかけて栄光をつかんだ『ワイルド・ローズ』

2020年06月28日 22時58分34秒 | 映画


【基本情報】
 原題:Wild Rose
製作年:2018年
製作国:イギリス
⠀ 配給:ショウゲート

【個人的順位】
鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:15/76
夢と現実🤔:★★★★★
⠀ ⠀ 感動😭:★★★☆☆
⠀ ⠀ ⠀ 歌🎤:★★★★★

【ストーリー】
2人の子供のシングルマザーである
ローズ=リン・ハーラン(ジェシー・バックリー)は歌手を夢見て
地元のクラブでバンド活動に励んでいたものの、
クスリの密輸に加担したことで12ヶ月の間刑務所にいた。

晴れて出所できたはいいが、クラブは解雇され、
子供たちは祖母になつき、仕事も家庭もうまくいかない状態に。

そんなとき、地元の資産家スザンナ(ソフィー・オコネドー)の家で家政婦として働くことになるが、
ローズ=リンの歌に興味を持ったスザンナが、
録音した歌を知人のラジオ・パーソナリティに送ったことで、
一度会ってみないかと提案を受ける。

そこで、「自分で曲を作りなさい」とアドバイスされたローズ=リンはやる気を出し、
さらにスザンナのパーティーで歌うことで出資者を募る計画も出ていたのだが、
当日思わぬハプニングに見舞われることになる。

【感想】
これは面白い!

正直、歌手を目指す女性が夢を叶えるって映画自体はめずらしくはないんよねー。

最近だって、レディー・ガガの『アリー/スター誕生』や、
エル・ファニングの『ティーンスピリット』なんかがあるから。

でも、この映画は“2人の子供を抱えるシングルマザー”という時間の融通が利きづらい状況に加えて、
“前科者”という社会的な制限もある中で夢に向かっていく物語だから、
後者はともかく、前者は自分のまわりにも“親”となる人が増えてきたことを考えると、
割とリアルな話として捉えることができる。

特に、ローズ=リンは自分の夢ばかり優先するもんだから、
子供たちとの約束もすっぽかす始末で、
母親のマリオン(ジュリー・ウォルターズ)から、
「夢ばっか見てないで責任を持ちなさい」と何度も叱られるんだよ。

そのたびに、自分の夢を追いかけたい気持ちと、
子供たちの面倒を見なければならない現実との間で板挟みになって葛藤する姿は、
子供がいる人ならより共感しやすいと思うし、
やりたいこととやらなければならないことの葛藤は何も子育てに限らず、
他のところでも起こる問題だろう。

もちろん、子供が憎いとかそういうことはまったくないんだけど、
単に自分の夢を追いかけたい気持ちの方が圧倒的に強いんだよね。
「あたし歌いたいから子供の面倒しくよろ!」
って子供を押し付けるぐらいには強引だから(笑)

そんな葛藤を抱えながらも突き進んでいく主人公の姿は胸が熱くなるし、
ラストもいい終わり方なので、これはオススメできる映画。

しかも、主演のジェシー・バックリーの歌唱力がすごいんだよ。
欧米人の方がもともと歌唱力があるのかはわからないけど、
歌がうまい女優さんってけっこういるよねー。

【その他】
ジェシー・バックリー、日本で公開されてる最近の映画けっこう出てるんだよね。
『ジュディ/虹の彼方に』にも『ドクター・ドリトル』にも出てるけど、
役どころが全部違うから面白い。

映画『ワイルド・ローズ』| 公式ページ | CineRack

映画『ワイルド・ローズ』(6月26日(金)公開)の公式サイト。刑務所出のシングルマザーが夢と現実、家族の狭間でもがき苦みつつカントリー歌手を...

CineRack

 

母が死に、妻に逃げられ、仕事もクビ、そんな父が娘との距離をがんばって縮めようとする『サンダーロード』

2020年06月28日 22時32分36秒 | 映画


【基本情報】
 原題:Thunder Road
製作年:2018年
製作国:アメリカ
⠀ 配給:ブロードウェイ

【個人的順位】
鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:57/75
笑い😂:★★★☆☆
孤独😞:★★★☆☆
衝撃😳:★★★☆☆

【ストーリー】
愛する母の葬儀で、彼女が愛した歌の振り付けを披露する
ちょっとおかしな警察官ジム(ジム・カミングス)。

彼は妻とも離婚調停中、仕事もクビになりながら、
娘のクリスタル(ケンダル・ファー)との距離感に頭を抱えつつ、
親子関係を築いていこうと奮闘する。

【感想】
ジムの性格が極端で、すぐに振り切った行動に出てしまうのが
この映画の面白いところ。

自分では普通の愛情表現や感情表現のつもりなのに、
まわりから見るとちょっと行きすぎたところもあって、
それゆえに空回りしてしまうところは、ちょっと共感してしまう(笑)

葬儀でダンスしたり、人に対して一言多いところなんかは、
彼の人間性がよく表れている。
もちろん、悪い人ではなく、ただ素直なだけなんだけどね。

アメリカン・ジョーク的な笑いを交えながら話が進んでいくので、
基本はコメディ路線なんだけど、
やや冗長なのと、日本人には伝わりづらいかなーという印象。

ただ、自分の人生がうまくいっていない中でも、
試行錯誤しながら娘と向き合おうとする姿は、
娘を持つ父親ならまた違った感想を持ちそうだ。
自分のことで精一杯の中で、子供と向き合わなければならないのは、
想像しただけで負荷が大きいなと思う。

ラストは割と衝撃的だけど、
あまりにも唐突すぎやしないかと思ったりする。

【その他】
この映画はジム・カミングスが監督・脚本・編集・音楽・主演と一人で5役も務めたもので、
もともとは2016年のサンダンス映画祭でグランプリを獲得した
自身の短編『Thunder Road』を長編化したものらしい。

物語的に、短編の方が面白そうな気はする。

映画「THUNDER ROAD(サンダーロード)」オフィシャルサイト

サンダンス映画祭が熱狂したワンカット12分の短編グランプリ受賞作から奇跡の長編が生まれた!ロッテントマト満足度96%!SXSW2018グラン...

映画「THUNDER ROAD」オフィシャルサイト

 

セクゾ×キンプリの『未満警察 ミッドナイトランナー』:第1話

2020年06月28日 00時13分24秒 | ドラマ


セクゾの中島健人とのキンプリの平野紫耀のW主演という豪華なドラマ。
ファンにはたまらないだろうねー、これ。
(個人的には、この2人が『ビーチボーイズ』のときの
 反町隆史と竹野内豊と同い年ってところにびっくりw)

警察学校が舞台とのことで、シリアスな方向性かと思いきや、
日テレ22時枠らしくコメディ要素もあるから、
年始にやってたTBSの『教場』とはだいぶ雰囲気が違うのが面白い。

理論派の本間快(中島健人)と体力派の一ノ瀬次郎(平野紫耀)の凸凹コンビってことだけど、
平野紫耀のコミカルなキャラは『花のち晴れ』の神楽木晴をちょっと思い出す(笑)

第1話だけだとまだ何とも言えないけど、
おそらく自分が『銀狼怪奇ファイル』とか『透明人間』にハマってた頃に観てたら
好きになったと思うってぐらいには若さあふれてる。
あの頃はみんなSMAPやキンキ、V6が好きだったしね。
歴史は繰り返す。

伊勢谷友介に原田泰造にと他のキャストも豪華だし、
1話完結型だから今後のゲストも気になるところ。
吉瀬美智子になら怒鳴られたいと思う男性は多そうだなー(笑)

てか、第1話の洗脳して電気ショック与えてっての、
北九州監禁殺人事件をモチーフにしてるよね。。。
今の若い子は知らないかもしれないけど、
かなり怖い事件だったからな。。。

原作の韓国映画は観てないけど、
なんとなくオリジナルの方が面白そうな気はするw

未満警察 ミッドナイトランナー|日本テレビ

日本テレビ土曜ドラマ「未満警察 ミッドナイトランナー」公式サイト。中島健人と平野紫耀がW主演!!警察未満の二人が難事件に挑む!予測不能なフル...

日本テレビ

 

大人のホーム・アローンかって言うぐらいの『ランボー ラスト・ブラッド』

2020年06月27日 21時28分43秒 | 映画


【基本情報】
 原題:Rambo: Last Blood
製作年:2019年
製作国:アメリカ
⠀ 配給:ギャガ

【個人的順位】
鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:14/74
痛々しさ😖:★★★★★
⠀ ⠀ 興奮🤩:★★★★☆
⠀ ⠀ グロ🤮:★★★☆☆
⠀ ⠀ 哀愁😞:★★★☆☆

【ストーリー】
ジョン・ランボー(シルヴェスター・スタローン)はアリゾナで牧場を営みながら、
古くからの友人マリア(アドリアナ・バラッザ)と、
その孫娘ガブリエラ(イヴェット・モンリール)と平和に暮らしていた。

ある日、マリアは自分を捨てた父親がメキシコにいると知り、
家族の反対を押し切ってひとりで会いに行くも、
そこで人身売買カルテルに拉致され、薬と売春でボロボロに。

彼女の救出と敵への復讐を果たすため、
再びジョン・ランボーは立ち上がる。

【感想】
今回のランボーはいい意味でこれまでのランボーとは大きく異なる内容だった。

最大の特徴は“復讐劇”であったこと。
これまで個人的な感情で動くことがなかった彼が、
初めて自分や自分の愛する者の受けた痛みを
敵にそっくりそのまま返そうとしていたから。

そもそもジョン・ランボーはかわいそうな人なのだ。
ベトナム戦争の帰還兵だけど、
戦争に負けて帰ってきては反戦デモの罵声を浴びせられ、
戦場では100万ドルの兵器を扱ったのに、
帰還後は駐車係の仕事すらできない。
戦場には気の合う仲間がたくさんいたのに、
ここでは独りぼっち。
さらに、親友の無残な死もあって戦争のトラウマが抜け切れず、
惨めな想いをしている。

1作目では、普通に道を歩いていただけで不審者扱いされ、
警察に捕まり、そこからの逃亡劇。
何も悪いことをしていないのにこの扱いで、
ランボーはひどくショックを受ける。

2作目以降は、その戦闘スキルを買われて戦場に派遣され、
『メタルギアソリッド』のようなスニーキングミッションをこなしつつ、
派手にドンパチやるアクション映画へと変わっていった。

そして、今作。
とにかく、戦闘シーンの痛々しさがこれまでで一番大きかったと思う。
表現としては前作もかなりスプラッターだったんだけど、
今回はランボーの怒りが詰まっている分、余計に生々しかった。

さすがに歳もあるのか、自ら肉弾戦を行うことはほとんどなかったけど、
これまでのスキルを総動員して自宅に様々な仕掛けを施すシーンは
まるで「大人のホーム・アローン」のようだった(笑)
ドアを開けると矢が飛んできたり、落とし穴に落ちると串刺しになったり。

ラスボスとの戦いは、あまりにも惨くて、
観ているこっちが背中に寒気が走るほど(笑)

すべてが終わった後の彼に漂う哀愁は、
シリーズすべてを観ている身からしたらかなり感慨深いものがある。

なぜなら、彼はずっと愛されたかったのだから。
ベトナム戦争から帰ってきて、彼が一番望んだのは、
自分たちが母国を愛したように、国からも愛されることだった。

それが、血は繋がっていないとはいえ、
家族というものを持てて穏やかに暮らすことで、
少しは叶っていたと思う。

だからこそ、それが奪われたときの怒りは相当なものだったろうし、
彼の中に巣食う鬼が表出することとなったんだろうな。

この映画、観るなら絶対過去作を観てからの方がいい。

【その他】
シルヴェスター・スタローンはやはりとんでもないね。
だって、38年近く前に始めた筋肉アクション映画を
いまだにやってのけるのだから(しかも、前作から12年も経ってる)。
36歳から始めて、今73歳だよ、、、?

さらに、彼は『ロッキー』シリーズだけでなく、
この『ランボー』シリーズもすべて自分で脚本を書いているんだ。
どうやったら自分が一番かっこよく映るかわかってるんだよね。

今回の映画のために『ランボー』の過去作全部観たけど、
どの作品もすごく面白くて、
スタローン氏に対する尊敬度がますます高まる今日この頃。

映画『ランボー ラスト・ブラッド』 公式サイト

元グリーンベレーの真骨頂 史上最強の頭脳戦が今、はじまるー

映画『ランボー ラスト・ブラッド』 公式サイト

 

ピカチュウにクイックシルバーとストレンジとソーをくっつけた『ソニック・ザ・ムービー』

2020年06月27日 20時47分38秒 | 映画


【基本情報】
 原題:Sonic the Hedgehog
製作年:2020年
製作国:アメリカ
⠀ 配給:東和ピクチャーズ

【個人的順位】
鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:9/73
興奮🤩:★★★★★
衝撃😳:★★★★★
笑い😂:★★★★☆
感動😭:★★★☆☆

【ストーリー】
ある日、ソニックは自身が持つ“スーパーパワー”を奪おうとする悪者から逃れるために地球へ。

それから10年、友達が欲しいと願いつつも孤独にひっそりと暮らしていたソニックは、
偶然発した“スーパーパワー”が政府に探知されてしまい、
天才科学者のドクター・ロボトニック(ジム・キャリー)を送り込まれることに。

超高性能ドローンを操る彼に捕まりそうになりながら、
ひょんなことから知り合った保安官のトム(ジェームズ・マースデン)と共に逃亡劇を繰り広げるハメになり、
スーパー・スピード・アドベンチャーの幕が上がる。

【感想】
想像以上に面白かった!!
「あんな丸くなって転がるだけのハリネズミの実写化〜?」
って完全に舐めてたけど、今なら土下座して謝る。。。

まさに『名探偵ピカチュウ』×『X-MEN』×『ドクター・ストレンジ』×『マイティ・ソー』な映画。

「日本のゲームなのに日本で実写化しないのか〜」
ってやや残念に思ってたけど、
これは日本での実写化は無理だったと思う(笑)

そもそも、冒頭のつかみからOKだったのよ。
「パラマウント」のロゴの星が、
ソニックのゲーム内に登場するリングに変わってて、
「SEGA」のロゴも往年の名作を存分に使ったかっこよさ!!
ゲーム好きからしたらたまらない演出。

さらに、上記に挙げた映画の要素を盛り込み、
圧倒的な映像技術で表現されるスピード感はハリウッドならでは!

特に、『X-MEN:フューチャー&パスト』の
クイックシルバーを彷彿とさせるシーンは最高にかっこいい!!

ジム・キャリーが演じたドクター・ロボトニック(エッグマン)もよかったし、
笑いと涙も織り交ぜながらのテンポのいいストーリー展開は
最後まで飽きることなく一気に観れる快適さがある!!

そして、ラストのサプライズ!
これは続編なきゃダメだろう!!

映画『ソニック・ザ・ムービー』公式サイト

全世界シリーズ累計販売本数約9.2億本 日本発大人気ゲームキャラクター実写映画化!! 大ヒット上映中!!

映画『ソニック・ザ・ムービー』公式サイト

 

なんだ『コウノドリ』かって思ったら全然違った『MIU404』:第1話

2020年06月27日 01時17分28秒 | ドラマ


産婦人科医が2人揃って刑事に転職したドラマ(笑)

バディ組んだ刑事ってのは性格が正反対ってのは王道だけど、
今回は“初動捜査”専門である機動捜査隊の話で、
脚本の野木亜紀子さんの目のつけどころが斬新と思った。

なお、プロデュース、演出、主題歌に関しても『アンナチュラル』と同じ組み合わせw

第1話は、あおり運転というタイムリーな話をベースに、
ルールを守る志摩一未(星野源)と、
ルールなんてクソ食らえな伊吹藍(綾野剛)の
凸凹コンビによるスピード感あふれる捜査が見ごたえあった!

最近の日本のドラマではめずらしく、
カーアクションが派手だったのと、
24時間というタイムリミットがあるのが面白さを増していたと思う!

まさか、あんなに車がクラッシュするとは思わなかったし(CGだったけどw)、
それをやったのがルールを守る方の志摩だったっていう意外性もよかった。

「まーた刑事モノかー」って最初は思ったけど、
第1話を観る限りはスピード感と臨場感があって
今後も期待できそうだなと感じた!

金曜ドラマ『MIU404』

TBSテレビ:金曜ドラマ『MIU404』の公式サイトです。

TBSテレビ

 

ただかっこいいだけじゃなく、戦争の辛さや家族の感動エピソードも交えた名作『イップ・マン 序章』

2020年06月26日 23時23分58秒 | 映画


【基本情報】
 原題:葉問
 英題:Ip Man
製作年:2008年
製作国:香港
⠀ 配給:フェイス・トゥ・フェイス、リベロ

【個人的順位】
旧作のため今年のランク対象外。
興奮🤩:★★★★★
衝撃😳:★★★★★
感動😭:★★★★☆

【ストーリー】
時は1935年。
広東省仏山市は数多くの道場が軒を連ねる中国武術の町であった。

そこに現れた道場破り。
数々の道場主が惨敗していく中、
軽々とその道場破りを打ち負かす男がいた。

イップ・マン(ドニー・イェン)。
詠春拳の達人であり、あのブルース・リーの師匠である。

彼のおかげで町に平和が戻ったのも束の間。
1938年には日中戦争により日本軍に占領され、
町は荒廃してしまう。

日本軍の三浦将軍(池内博之)は自身も空手の高段者であることから、
中国武術に興味があり、
日頃から現地の武術者を捕まえては部下と戦わせていた。

その戦いに参加するイップ・マン。
なんと1人で10人の相手を倒したことで三浦の興味の対象となり、
日中の親交を深めるという大義名分のもと、
2人は戦うことになる。

【感想】
2020年7月3日公開予定のシリーズ最新作に向けて、
新宿武蔵野館での旧作上映会で観てきた!

最近は全然観てなかったけど、
実は小さい頃から大好きなんだよね、カンフー映画。
これはもう完全にジャッキー・チェンの影響なんだけど(笑)

今回もイップ・マンがかっこよすぎて!!
無茶苦茶強いのに、常に謙虚で穏やか。
自ら戦いは好まないという、能ある鷹爪隠しまくりなやつですよ。

で、そのアクションシーンがとんでもないスピード感。
涼しい顔してシュバババババッ!!って。
拳さばきが見えない(笑)
これまでたくさんの映画を観てきたけど、
中国武術のあのテンポの速さに勝るアクションはないよ。

しかも、かっこよさだけじゃなくて、
感動するエピソードもあるのがこの映画のいいところ。

イップ・マンの妻のウィンシン(リン・ホン)が
とんでもなくスタイルのいい美人さん(身長179cmだって)なんだけど、
彼女は夫といっしょにいたくて、
武術ばっかりやってる彼にいつも癇癪起こしてたんだ。

でも、三浦との一騎討ちで彼がもしかしたら死ぬかもしれないと思ったとき、
「これが最後になるのなら、一度でいいから応援してあげたい」
と泣きながら懇願するところは、こっちも涙ぶわーって。
まさかこんなに泣かせるところがあるとは思わなかったね。。。

日本軍が町を占領して中国人が苦しい生活を余儀なくされているところは
複雑な気持ちになったけれど、やっぱりカンフー映画は面白い。
中国映画の宝だよ。

ブルース・リーでカンフーを世間に広めて、
ジャッキー・チェンでコメディカンフーを生み出し、
他にもサモ・ハン・キンポーやジェット・リーなど
いろんな中国武術俳優がいるけど、
今をときめくのはドニー・イェンかもしれない。

日本で今こんなアクションできる人いないよね(昔は千葉真一がすごかったようだけど)。

王道ラブストーリーに"まさか"の展開でマスクびちょびちょになりながら観た『悲しみより、もっと悲しい物語』

2020年06月23日 21時28分16秒 | 映画


【基本情報】
 原題:比悲傷更悲傷的故事
 英題:More than Blue
製作年:2018年
製作国:台湾
⠀ 配給:ハーク

【個人的順位】
鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:1/72
⠀ 感動😭:★★★★★★★★★★
切ない🥺:★★★★★★★★★★
⠀ 衝撃😳:★★★★★★★★★★

【ストーリー】
16歳の時に出会ったK(リウ・イーハオ)とクリーム(アイビー・チェン)。

二人はかけがえのないパートナーになるも、一線を超えることはなかった。

なぜなら、Kは白血病を患っており、いつ死ぬかわからない状態だったからだ。

Kは自分がいなくなった後もクリームが寂しくならないように、
歯科医である別の男性に彼女を託すことにした。

やがて、その男性とクリームは結婚することになるのだが、
そこにはまさかの真実が隠されていたのである。

【感想】
2009年の同名韓国映画のリメイクで、
2018年台湾国内映画興行収入ランキング第1位の作品。

もうね、大号泣。・゜・(ノД`)・゜・。
マスクびちょびちょ。・゜・(ノД`)・゜・。
2020年に日本で公開された映画の中で一番泣いた。・゜・(ノД`)・゜・。

ちょうど昨日オリジナル版を観て、
話のオチを知ってるにも関わらずこれだからね。。。

昨日もさ、「悲しみよりもっと悲しい」って、
すごい煽ってくるタイトルだなーと
やや斜に構えて観てたんだけど、
ラスト20分が本当にやばくて。。。
「マジで悲しみよりもっと悲しいじゃねえか。。。」って。

なので、今作においては感情的に
オリジナル版に引っ張られた感は否めないのだけど、
それだけオリジナル版は素晴らしいし、
それと同様に今作も号泣必至の感動映画。

初見だと、彼女の言動や歯科医の存在にマジでキレそうになって、
「このクソ野郎共めが!!」って思うんだけど、
真実を知ると「何も知らなくてごめんよおおおお。・゜・(ノД`)・゜・。」
って涙が止まらなくなる。

邦画でもカップルの片割れが病気の設定というのはよくあるし
(まるっとセカチュー系と僕は呼んでるw)、
自分が亡くなった後のことを考えて別の人にパートナーを託す話は、
織田裕二と吉田羊の『ボクの妻と結婚してください。』なんかがあるけど、
この映画は「まさか」の展開を作ることで、感動が5億倍ぐらい膨れ上がってる。

王道のラブストーリーの中に、
(僕は)予想がつかなかった意外な展開を入れたことを踏まえて、
現状1位となります。

でも、観るならオリジナル版の
韓国映画の方をオススメ(主演はクォン・サンウとイ・ボヨン)。

理由は、リメイク版はちょっと丁寧にしすぎちゃったかなっていう印象があるから。
全部タネ明かししてるから、その分わかりやすくはあるんだけど、やや余計かなって。

オリジナル版の方が、以下3点において個人的に好き。
・観客に想像の余地を残している
・シーンのつなぎが秀逸
・上記2点のおかげで、驚きがより大きくなる

とはいえ、リメイク版もいい映画だよ!
人によっては設定がおかしいとか、オリジナル版の方がいいとか、
いろいろ意見もあるし、それらも十分に理解できるけど、
個人的にはそんなの余裕でカバーできるぐらいの感動がこの作品にはありました。

あー、泣いた。

映画『悲しみより、もっと悲しい物語』公式サイト

映画『悲しみより、もっと悲しい物語』公式サイト

 

成功はあきらめない人のところにやって来る!"キャリア"のシンデレラストーリー『新喜劇王』

2020年06月22日 23時14分31秒 | 映画


【基本情報】
 原題:新喜劇之王
 英題:The New King of Comedy
製作年:2019年
製作国:香港・中国合作
⠀ 配給:ツイン

【個人的順位】
鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:11/71
感動😭:★★★★☆
笑い😂:★★★★☆
胸熱😆:★★★★☆

【ストーリー】
ユー・モン (エ・ジンウェン)は女優を夢見ているが、
いつまで経ってもエキストラのままで気づけば30歳。

ある日、役作りのためにやったプチ整形がスタッフの目に留まり、
かつてのスター俳優マー・ホー(ワン・バオチャン)主演の超大作に起用される。

しかし、過去の栄光にすがるマーは演技も性格も最悪な
トラブルメーカーとなり果てていた。

落ちぶれたマーと、スターを目指して現状から脱したいモンの出会いが、
2人の運命を大きく変えていく。

【感想】
1999年の『喜劇王』を20年ぶりに復活させたコメディ。

久しぶりにチャウ・シンチー監督の新作を観たけど、
笑いあり涙ありでやっぱりこの人の映画好きだわ!
(『少林サッカー』の監督・主演の人ね)

このポスターでだいぶ損してる気がするけど、
これはまさしく“キャリア”のシンデレラストーリーと呼ぶにふさわしい映画!
とにかく、主人公の不遇っぷりがハンパなさすぎる。

十数年エキストラをやり続けても一向に芽が出ず。

ちょっとしか映らないのに、
役の背景や表情など細かい設定まで問い詰めるから
スタッフからも煙たがれる。

プチ整形して役を与えられたかと思えば、
主人公のスタントマンで、ボコボコに殴られる役。

「何でもやります!」と脱げば、
皮と骨にシワが出てきた体にダメ出し。

「美人じゃないけど努力で役を掴み取る!」と言った直後に、
いっしょにいた美人の友達がスカウトされてスターへ。

おまけに彼氏にも裏切られるという、
空前絶後の泣きっ面に蜂状態。

こんなに不遇な主人公は今年観た映画の中ではトップクラスだよ。
精神的に辛い。。。

そこで運命の歯車を変えたのがまさかのマーなんだよねー。
彼に仕掛けたドッキリがきっかけで、
マーは自らを見つめ直し、
やがて再び脚光を浴びることに。

それがモンに返ってくるんだ。
彼女は仕事も恋愛もうまくいかないから、
一時期役者をやめるんだけど、
再び栄光を手にしたマーから
「降参さえしなければ成功だよ」という言葉をかけられ、
オーディションに挑むんだよね。

この王道すぎる流れが強い共感と感動を生む。
王道って「ありきたり」って捉えられがちだけど、
バカ言っちゃいけないよ。
それほど、多くの人に受け入れられやすい話ってことなんだから、
基本的には面白くないわけないんだよ。

しかも、マーとモンには感動的なエピソードがあって、
そこがまた泣けるんだわ。。。

“喜劇”ってさ、9割は“悲劇”なんだよね。
笑いと涙を内包したわかりやすいストーリーと、
「あきらめない者が勝つ」というシンプルなメッセージはいいと思う。

【その他】
ちなみに、前作は全然違う話で。
売れないエキストラ俳優を、今作の監督でもあるチャウ・シンチー本人が演じ、
女子高生パブで働くセシリア・チャンが客の心を掴むために
演技指導を彼にお願いするっていうラブコメなんだ。

今回は完全に女優を目指す主人公のキャリアのみに焦点が当たってるから、
かなり方向性が変わったと言えるなー。

新喜劇王 | 配給作品 | 株式会社twin

外国映画及びその他映像コンテンツの輸入・配給・宣伝や劇場用映画及びその他映像コンテンツの企画・制作及び出資等を行っている株式会社ツイン(TW...

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ドラマチックな展開、目を背けたくなる真実、衝撃のラスト、それが『コリーニ事件』

2020年06月21日 23時37分51秒 | 映画
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【基本情報】
⠀ 原題:Der Fall Collini
⠀ 英題:The Collini Case
製作年:2019年
製作国:ドイツ
⠀ 配給:クロックワークス

【個人的順位】
鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:5/70
⠀ 興奮🤩:★★★★★
⠀ 衝撃😳:★★★★★
スリル😱:★★★★★
⠀ 胸熱😆:★★★★★
悲しみ😢:★★★★★

【ストーリー】
ある殺人事件を担当することになった新米弁護士のライネン(エリアス・ムバレク)。
しかも、被害者は親友の祖父だった、、、!!

被告人に会うも彼は一切しゃべらず、ほぼお手上げ状態。
しかし、調査を進めていくと、重大な司法スキャンダルへと発展。

そして、ドイツの法曹界における悲しい真実を目にすることになる。。。

【感想】
いまだかつてこんなに面白い法廷映画があっただろうか、、、いやない。。。

本当に面白い映画って、余計なことを考える隙を与えないよね。。。
(逆に言えば、他のこと考えちゃう映画は、、、(笑))

これはものすごく魂が揺さぶられる内容だった。。。
なぜここまでハマったかといえば、
日本の法廷ドラマのような
王道なストーリー展開だったことが一番だね。

被告人と被害者の接点が何もないところから始まり、
小さなところにヒントを見つけて、
足を使ってひたすら聞き込みや調査を続ける。

それこそ、日本だったら国内だけで終わっちゃうけど、
今回はまさかの第二次世界大戦にまで遡るスケールの大きさだから、
国も飛び越えるよね。

証人集めて真実を明らかにしていき、
「これで優位に立つかー!?」と思いきや、そううまくいかず。

でも、どん底に突き落とされた後も、
被疑者の些細な一言から別の視点で調査を続けてリベンジを果たせるか、、、
という展開がマジでソウルシェイキング!!

しかも、そこまでドラマチックな流れにしておいて、
衝撃のラストが待ち構えているというオチも最高だった!!

これを2時間に綺麗に収めるからね!
ここにきてまさかトップ5に入る映画に出会えるとは思わなかったよ。

ドレーアー法。
何ともやるせない気持ちにさせる法律がドイツにはあったもんだ。。。

【その他】
主役の人、役作りのために刑事訴訟法を暗記したらしい。
プロ意識の高さよ。。。

映画「コリーニ事件」

殺人事件の国選弁護人になった新米弁護士。だが被害者は親友の祖父だった…。ドイツで本当にあった驚くべき“法律の落とし穴”とは。世間を揺るがした...

映画「コリーニ事件」

 

ゲーム三昧だった子供が過激思想にほだされ先生を刺し殺そうとする悲しい映画『その手に触れるまで』

2020年06月21日 23時15分48秒 | 映画


【基本情報】
⠀ 原題:Le jeune Ahmed
⠀ 英題:Young Ahmed
製作年:2019年
製作国:ベルギー・フランス合作
⠀ 配給:ビターズ・エンド

【Rotten Tomatoes】
評論家スコア:58%
⠀ 観客スコア:58%

【個人的順位】
鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:31/69
⠀ 衝撃😳:★★★★☆
スリル😱:★★★☆☆
⠀ 怖い😖:★★★☆☆

【ストーリー】
ゲーム好きな少年だったアーメッド(イディル・ベン・アディ)は、
導師の影響でイスラムの過激思想にどっぷり。

ある日、「アラビア語を歌で学びましょう」と言った先生に対して、
導師が「聖なる言葉を歌で学ぼうなんて、そんなやつは背教者だ」と罵る。

それを聞いたアーメッドは先走って先生の家に向かい、
ナイフで刺し殺そうとするも未遂に終わる。

少年院にぶち込まれたアーメッドは、
無事に更生することができるのだろうか。

【感想】
一度持った思想を変えることの難しさを痛感する映画。

特に、主人公のアーメッドは13歳と多感な時期なので、
より影響を受けやすいだろう。
もともと素直で真面目な性格ということも災いしてか、
少年院で課せられた農作業は淡々とこなすものの、
「先生を排除する」という目的は一向に消えていないのが見て取れる。

だから、「いつかこいつは何かしでかすんじゃないか」
というスリルが常にあるのがこの映画の怖いところ。

ラスト20分は衝撃過ぎて、まわりの人も「ああ!」って声が漏れちゃうほど。

邦題の『その手に触れるまで』は、原題とだいぶ違うけれど、
最後まで観てようやく意味がわかるし、いい邦題だなと思った。

しかし、女性との握手もキスもNGで、
歯は指で磨き、鼻うがいっぽいことをしてるのも、
おそらく宗教的な理由なんだろうけど、
行動の制限が増えるのは、個人的には生きづらさを感じるね。

映画『その手に触れるまで』公式サイト

第72回カンヌ国際映画祭監督賞受賞。ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督最新作。6/12(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵...

映画『その手に触れるまで』公式サイト

 

交通事故に遭って人格が7つに分かれた僕がそれぞれの大切なコトを尊重できた『水曜日が消えた』

2020年06月20日 22時29分49秒 | 映画


【基本情報】
製作年:2020年
製作国:日本
⠀ 配給:日活

【個人的順位】
鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:51/68
スリル😱:★★★☆☆
⠀ 怖い😖:★★☆☆☆
切ない🥺:★★☆☆☆

【ストーリー】
幼い頃に遭った交通事故の影響で、
人格が7つに分かれてしまった主人公(中村倫也)。

曜日ごとに人格が入れ替わるのだけど、
火曜日の人格がある日目覚めるとそれは水曜日だった。

あれ、、、水曜日が、、、いない。。。

【感想】
設定は『幽☆遊☆白書』の仙水忍かなと思った(彼も7つの人格があるし)w

ほぼ火曜日の人格だけで進んで行くので、
中村倫也による「一人7役」というと、ちょっと語弊がありそう。

火曜日の人格は、当然火曜日にしか出て来れないので、
朝のテレビも町内で流れる音楽もいつも同じだし、
図書館は火曜日が休館日なので入ることすらできない。

そんな制限された世の中に生きているからこそ、
火曜日が水曜日に目覚めたときのはしゃぎようは観ているこっちが新鮮だった(笑)
いつもと変わらない世界だとしても、
それを知らない火曜日にはまったくの別世界に映るのかって。

終盤にかけての展開が「なぜそうなるのか」
っていうところがちょっと腑に落ちなかったけど、
7人の人格それぞれに大切なコトや大切なヒトがいるからこそ、
あのような終わり方になったのは綺麗でいいなと感じた。

ただ、図書館で働く瑞野(深川麻衣)とのエピソードは
もっと深掘りしてくれたら楽しめただろうなー。

彼女は水曜日のことが好きなのだけど、
火曜日も彼女に心惹かれるから、
同じ自分なのに三角関係とかだったら
新しい恋愛模様になりそうだなって。

現実には多重人格って障害と見なされてしまうけど、
この映画のようにある程度うまく住み分けができるのであれば、
「性格のABテスト」ができるじゃんって思った。
どの人格がモテるのか、どの人格が稼げるのか、
そういうの実験できたら面白そう。

【その他】
今映画館で観ると本編開始前に中村倫也本人からのスペシャルメッセージが流れます。

エジソンの悪あがき列伝のようだった『エジソンズ・ゲーム』

2020年06月20日 20時23分38秒 | 映画


【基本情報】
⠀ 原題:The Current War: Director’s Cut
製作年:2019年
製作国:アメリカ
⠀ 配給:KADOKAWA

【個人的順位】
鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:46/67
⠀ 悪あがき😤:★★★☆☆
ビジネス感💰:★★☆☆☆
歴史的意義🧐:★★★★☆

【ストーリー】
これは、実際に起こった“電流戦争”について描かれた映画。

舞台は19世紀のアメリカ。
トーマス・エジソン(ベネディクト・カンバーバッチ)が推し進める“直流”による送電方式と、
ジョージ・ウェスティングハウス(マイケル・シャノン)と
ニコラ・テスラ(ニコラス・ホルト)が支持する“交流”による送電方式の対立。

エジソンは自らの“直流”方式を何としても普及させたいがために、
相手側のネガティブ・キャンペーンを行うことで勝負を仕掛けるが、果たして結果は。。。

【感想】
これも正直期待しすぎたかな。
ビジネスにあまり興味のない身からしたら、そんなに刺さらなかった。

いや、正確にはビジネスかどうかというより、
単にキャラクターにあまり魅力を感じなかったってのが大きいかも
(池井戸潤のドラマとかは好きだし)。

歴史的事実として“電流戦争”について知れるのはいいんだけど、
こういうビジネス的側面がある作品って、
登場人物の人間性に共感することも多いから、
そこがわかりづらいと面白さが伝わらない。

てか、日本のポスターはやや煽り過ぎ。
天才発明家VSカリスマ実業家とか。
究極のビジネスバトルとか。
要素としてはあるけど、そこに引っ張られると「あれ?」ってなる。

結局、エジソンが単に悪あがきしまくってただけじゃないかって話。
直流より交流の方がコスパいいって時点で、
勝敗はほぼ目に見えてるんだよね。

それを相手のネガティブ・キャンペーン
(交流にすると人が死ぬぞって言いまくる)を行うのはなんだかなあ、と。
まあ、自分の支持する直流を推し進める上では自然なやり方かもしれないけど、
19世紀だからこそ通用したことであって、今の時代だったら難しそう。

SNSでいろんな情報が飛び交って、
世論としては交流派が増えるだろうし、
さらに汚い真似をしたエジソンとか非難轟々だったと思う(笑)

とはいえ、ウィキペディアとか見ると、
今回出てきたエジソン、ウェスティングハウス、テスラって、
とんでもなく優秀かつ頭おかしいんだよねw

作中では描かれてないけど、
例えばエジソンなんて1日ほぼ24時間体制で発明に没頭して、
妻が声をかけると「キミ、誰だっけ?」という始末。
80歳を過ぎても「自分にはまだやるべきことがある。少なくともあと15年は働かなければ」
と言って1日16時間働いてたとか。

そういえば、手塚治虫も死ぬ前に「自分にはバーゲンセールに出したいほどアイディアがある」
と言って漫画を描き続けていたというから、
偉業を成し遂げる人というのは、その対象を愛していて、
他の何よりも優先し続けられる人のことなんだと思った。

あと、個人的にちょっとびっくりしたのが、JPモルガンその人が出ていたこと。
ずっと社名としてしか認知してなかったから、そもそもは人なんだとw

【その他】
この映画、もともとは2017年に作られていたのだけど、
例のセクハラ問題で話題になったハーヴェイ・ワインスタインをめぐる混乱もあり、
編集し直された経緯がある。
なので、原題にもある通り、これは“ディレクターズ・カット版”なのだ。

2017年に撮影されてるから、トム・ホランドがちょっと若いw

で、昨日の『ドクター・ドリトル』に続き、
今作もマーベル俳優の出演が目立つのは個人的な推しポイントw
トムホはスパイディで、ベネディクト・カンバーバッチはドクター・ストレンジ。
あと、ニコラス・ホルトは『X-MEN』でビーストを演じてます。

映画『エジソンズ・ゲーム』公式サイト

未来を照らすのは、誰だ。勝つためならルールは無用、究極のビジネスバトル「エジソンズ・ゲーム」2020年6月19日(金)TOHOシネマズ日比谷...

 

引きこもりだった僕が勇気を出して動物たちと旅に出たら亡くした最愛の妻の魂を感じられた『ドクター・ドリトル』

2020年06月19日 22時33分39秒 | 映画


【基本情報】
⠀ 原題:Dolittle
製作年:2020年
製作国:アメリカ
⠀ 配給:東宝東和

【個人的順位】
鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:46/66
興奮🤩:★★★☆☆
笑い😂:★★☆☆☆
動物🦜:★★★★★

【ストーリー】
動物と話せる変わり者の医者ドクター・ドリトル(ロバート・ダウニー・Jr)は、
愛する妻を失った絶望により、
世間から離れて動物たちとひっそり暮らしていた。

ある日、女王が病に倒れたということで、
その治療法を求めて、助手と動物たちを引き連れ、
大冒険に出ることに。

【感想】
もうね、ロバート・ダウニー・Jrが出てきた瞬間、
「スターーーク!!」って心の中で叫んだよ。
何なら、この映画とまったく関係ないのにちょっと泣きそうになった。
「生きてる、、、トニー・スタークが生きてるよおおおお。・゜・(ノД`)・゜・。」って。

でも、映画としてはちょっと期待しすぎてしまったかなというのが個人的な感想。
なんかね、薄かった(笑)

何が薄かったかというと、単純にストーリー性かなーって。
大きな障害もなく、トントン拍子に進んでいくから、
全然魂が揺さぶられなくて。

いろんな動物が出てきてわちゃわちゃするところは、
子供なら喜ぶと思う。
ちょっとディズニーっぽさあるし。
でも、大人だったら大の動物好きってわけじゃない限りは、
少し物足りないかなー。

『ドクター・ドリトル』って、有名なのは1998年に公開された
エディ・マーフィーのやつだと思うけど、
実は1967年にも映画化されてて。

大別するとこんな感じ。
1967年版:19世紀を舞台にしたミュージカル
1998年版:現代を舞台にしたコメディ
2020年版:19世紀を舞台にしたアクションファンタジー

1967年版はミュージカルってだけで観ていて楽しいし、
1998年版はコメディに振り切ってるから笑えるんだけど、
今回のはそういう特記事項みたいなのは感じられなかったかなー。
動物たちのCGはすごいけど、今の時代もはや珍しいことじゃないしね。。。

ただ、キャストの豪華さは見どころと言える。
(多くは声の出演だから姿は見えないけれどw)

アイアンマンのロバート・ダウニー・Jrを筆頭に、
スパイダーマンのトム・ホランド。

『ハリー・ポッター』シリーズのシビル・トレローニーや
『美女と野獣』でポット夫人を演じたエマ・トンプソン。

『ボヘミアン・ラプソディ』でフレディ・マーキュリーの生き写しとなり、
今年の11月に『007』の公開を控えたラミ・マレック。

先日『ルース・エドガー』にも出ていたオクタヴィア・スペンサー。

『ハリポタ』シリーズでヴォルデモードを演じ、『007』でもMを演じ、
今秋には『キングスマン:ファースト・エージェント』にも出演するレイフ・ファインズ。

マジで豪華すぎる、、、!!

ちなみに、ロバート・ダウニー・Jrは製作総指揮も務めているけど、
彼の「子供と観られる作品に関わりたい」という想いからなんだろうね。
奥さんのスーザン・ダウニーもスタッフに名を連ねてます。
(エンドクレジットの最後に出てくる“TEAM DOWNEY”ってそういうこと?)

そして、日本語吹替版では、これが藤原啓治さんの遺作となります。。。

映画『ドクター・ドリトル』公式サイト

ロバート・ダウニーJr.が《動物と話が出来る》「ドクター・ドリトル」を演じ、「アリス・イン・ワンダーランド」スタッフとアカデミー賞®に輝くス...

映画『ドクター・ドリトル』公式サイト