風録blog

風のごとく過ぎ去る日々を録したい

書評:クリエイティブ・クラスの世紀

2008-03-24 17:02:42 | Weblog
本:クリエイティブ・クラスの世紀  
著者:リチャード・フロリダ
発行所:ダイヤモンド社

アメリカの学者が書いた本で、今のままではアメリカ(USA)はダメになる
という本である。
なぜならば、USAはクリエイティブな人を認めていない。少ない。
21世紀はクリエイティブな人たちの時代である、これではUSAは負ける。
例えば、筆者は以下をあげている。
・米国企業では、一握りのMBAを取った経営者、マネージャが企業を
支配する人であり、それ以外は淡々と上司の命令を聞いて動く人である。
このケースでは、クリエイティブな人は一握りの経営者である。
・一方、日本のトヨタなどでは、全員がカイゼンに参加し、
全員がある意味でクリエイティブな仕事をしている。
・ハリウッドでも監督、俳優、など役割が固定化し、ピラミッド化している。
これでは良い映画は作れない。最近ではニュージーランドなどのほうが
良い映画を作っている。
・クリエイティブの評価軸で見ると、アイルランド、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポール、カナダなどがクリエイティブな国の上位になっている。
などなど。

この本を読んで、同感できるのは「21世紀はクリエイティブな人たち」の
時代であるということ。
これは梅田望夫さんの「ウェブ時代をゆく」の「21世紀はスモールビジネスがネットワーキングする時代」というコンテキストにつながる。

それぞれの個性、クリエイティビティがネットワーキングするフラットな世界の始まりである。
お互いのクリエイティビティをしっかり認めあい、
それをネットワーキングして
ビジネスを前進させる会社、日本にしてゆきたい。
コメント (2)
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書評:「不機嫌な職場」

2008-03-17 18:58:11 | Weblog
書名 不機嫌な職場  なぜ社員同士が協力できないのか
著者 高橋克徳、河合太介、永田稔、渡部幹
   講談社現代新書


この週末に、ある人から借りてこの本を読んだ
本のタイトルは物騒である。最近の職場環境の指摘は的確だと思った。
ただ、それを交換理論という立場で説明することには無理がある。

私が気に入った結論のポイントは、
コーチングでもよく言われるアックナリッジメント。

前向きに考えると、この本のお薦めは
・お互いがお互いを認め合うー>各自が存在感を感ずる。
・目標を共有する。
・インフォーマル活動を通して楽しくやる。
ということであろう。

良い組織の例として、ヨリタ歯科という関西の歯科医院が上がっていた。
http://www.yorita.jp/index.html

他にIT系会社も挙がっていたが、私にとっては近すぎてコメントできない。


この本にも出ていたが、全体がうまく回りだすとっても大切なきっかけは
シンプルに「あいさつ」だと私も思う。

コメント (1)
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書評:鈴木敏文の「本当のようなウソを見抜く」

2008-03-10 16:35:01 | Weblog
書名:鈴木敏文の「本当のようなウソを見抜く」
著者:勝見 明

たまたま、この本を読むことになった。
勿論、セブンイレブン本である。
ほとんどは、既知の情報
・お客様のために、ではなく、お客様の立場で
・仮説とデータによる検証
・火曜のFC会議、リアルに集まるために30億円/年
などなど。
今回、私とって勉強になったのは鈴木敏文さんの経営者としての目線
・お客から目を離さなければ、経営はゆらぐことはない
・最初から完璧なものを作る必要はない
・手段が目的化しやすい・・・ほっておくと手段が最終目標になる
・顧客が一定の濃度になるとそのサービスは爆発的に伸張する
 ー>だからセブンイレブンは特定地域に重点配備
・何が必要かがはっきりしたら(自分のイメージがクリアなら)
 四面楚歌でも決断

こういった点は見習いたい。
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