風録blog

風のごとく過ぎ去る日々を録したい

本:コークの味は国ごとに違うべきか

2014-10-05 13:14:29 | Weblog
題名:コークの味は国ごとに違うべきか
著者:パンカジ・ゲマワット  翻訳:望月 衛
発行所:文藝春秋

、題名につられて買った読んだが元の題名は「Redefining Global Strategy」であり、HBSの教授が書いた教科書的な本である。
主張の骨子はグローバル化と言っても実際にはセミグローバル状態であり、均一化したグローバルには程遠いというもの。
従って企業は「グローバル化したんがから、自分の国でやっているのと同じ考え方、方法で世界戦略をやっていこうとすると間違う」と言っている。
まず国ごとの差異を明確にする必要があり、それは文化的、制度的/政治的、地理的、経済的(英語の頭文字をとってCAGE)という観点から見るべきであると言っている。
そして海外進出のための価値スコアカードを編み出している。
最後に海外進出に当たっては、適応、集約、裁定(国間のギャップの利用)(この3つを英語の頭文字をとってAAAと呼んでいる)のどれを優先するのか、
どれとどれを組み合わせるのかを考えて進出すべきだと述べている。また海外戦略の業界内の比較や特徴づけにもこのAAAで可能であると語っている。
非常に緻密な本である。
コメント
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