21世紀をいかに生き抜くか

本題名：21世紀をいかに生き抜くか
著者：岡崎久彦
発行所：株式会社PHP研究所
ウェストファリア条約から350年の歴史を紐どきつつ、21世紀の日本としての政治的生き方を予測、解説しようとする本。
情報体制を完備しつつ、21世紀も簡単には凋落しないアメリカの動向をつねに把握せよと言っている。
岡崎氏らしいまとめである。
ただ、アメリカ感として、
①民主主義を完成させようとする孤立主義
②自分の民主主義を世界展開させようとする一種の覇権主義
という相反する思想が共存する国という見方はおもしろい。

本：挫折力

書名：挫折力
著者：冨山和彦
発行所：PHP研究所

経営視点では良い本である。ポイントは以下。
・「禍福は糾える縄の如し」という教訓を大切に
・抵抗勢力も一枚岩ではない
・経営は金を稼ぐ、金を使うアート
・「石の上にも三年」でやっていると見えてくるものがある。
・捨てる物を決める
・権力があるときに気を付けるべき事項としては、嫉妬、追い詰められた抵抗勢力、自分の煩悩である。
・若い人は生意気でないといけない。

基本的には４０歳代までの若い人向けの本だろう。