人生の変身

昨日は居宅型施設のボランティアに行きました。

そこに新しい40代の寝たきりで発達障害の男性が入って来ました。

身寄りのない生活保護の方です。
　
わずかな言葉を発するだけで体は動かせません。

朝食介助したら全量召し上がりました。

中国人のベテラン男性介護士が薬を飲ませに行ったら、飲んでくれないとナースに頼んで何とか口を開けさせ飲ませた。

どうして食事を食べさせたの？

と二人から聞かれた。

食事の前に彼の身の上話を聴いた。

新潟で生まれた。
1歳の時どこかに移された。
母親は私をいつも
「あんたの将来はない」

「あんたは何もできない」

「ダメな人間だ」

と言われた記憶しかない。

そして、母親は消えた。
私はダメな人間です。

そうか、この世にダメな人間なんていないよ。
みんな何らかの役目を持って生きているのだから。

母親の言葉は忘れなさい。

これから先には明るい未来があるよ。

私に何でも相談しなさい。

あなたの力になるからと言ったら涙を流してうなずいてくれました。

それから食事介助したら全量召し上がりました。

ナースはあなたに会えて安心したのね。

と言ってくれました。

髭がぼうぼうに生えて、青白く、体も重たいので若い女性はいやがります。

今度、髭を剃ってやろう！


いい男に変身させてやろう！

人生の変身だ。
　　
合掌

心の貧しい人

『心の貧しい人たちは

幸せである』

よくこの言葉を聞きます。

マザー・テレサも言ってました。


「新約聖書マタイ伝」に

心が乾き、欲するものが満たされない思いでいる人たちは、すなわち向上心があり、謙虚な人たちで、そういう心貧しい人たちは、幸せである。

とありますが、この意味なのでしょうか。

例えば、いまの環境に満足していたら向上心はない。

不満がある事はまだまだ向上する余地があるという事なのでしょう。
心の貧しいあなたは
向上できるだけ未来があるという事です。
だから幸せなのです。

しかし、聖書はいろんな解釈ができるから難解なのでしょうね。

　　　　　　　合掌