終わらない戦争は、ない。
何十年と続く戦争はあり、停戦のまま動かない戦争もある。
それでも殺し合いさえ無くなれば見かけだけだろうとも、平和だ。
戦争を終結させるためには当事者同士が妥協をしなければならない。
とは言え譲れない一線が双方にあるはずだ。
ウクライナは即時停戦で、ロシアが軍を撤退させることだろう。
侵攻され蹂躙され破壊された国土を修復して欲しい。
死んでしまった国民は帰らないが、難民となった国民を戻して欲しい。
言い出せば切りが無いほど要求はあるだろう。
しかし、妥協が無ければ戦争は終わらない。
ロシアの要求は分からない。
戦争を始めた名目は東部のロシア人を救うことだったはず。
ロシア人や親ロシア派へのジェノサイドがあったとも言った。
そのような事実は全くないのだが、プーチンは口実が欲しかった。
ところが蓋を開ければ全土攻撃が始まった。
東部から南部クリミアから、そして北部からも進軍した。
進軍が計画通りに行ったかどうかは問題では無い。
そうした事実は全世界が認識したはずだ。
一部の情報統制国家はそうした事実をひた隠しにしたが。
SNS社会は国民全員に嘘をつき続けることは不可能だ。
それでも、盗人にも三分の理。
ロシア側にも外せない要求はある。
それはウクライナのNATO参加をしないという約束。
冷戦が終わり、ソビエト連邦が崩壊し、民主国家ロシアが生まれたと思ったのに。
プーチンは1980年代にまでロシアを戻してしまった。
切磋琢磨し人類の平和と発展を謳歌すべきだったのに。
世界の超大国は、世界の大国に名を落とした。
ひょっとしたら、プーチンは1930年代にまで戻したいのかも知れない。
ロシア帝国、そして王たるプーチンを描いているのかも。
宮殿まで作り、全ての国民をかしづかせる。
その時代にまで遡れば、確かにNATO軍は脅威である。
あくまでも北風外交。
さて、二国間では終戦協定は結べないので第三者が入場する。
それが誰なのか。
権威主義のプーチンは超大国しか受け付けない。
即ち、アメリカか中国。
一歩引いて日本もあるが、プーチンは望まない。
プーチンの選択は中国一本になるだろう。
ウクライナはNATOを第三者指名するだろう。
停戦協定は、新たな衝突を生む。
残念ながら、第三次世界大戦の火種は消せそうに無い。
どうしてこの窮地から逃れるのか。
その術はあるのか。
この行方を、全世界は見守る必要がある。
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