「やってみるもんだ?!タイだ!インドだ!早期退職だ!!

2005年7月10日より始めました。
タイ駐在、インド駐在を経て
2021年7月をもって早期退職!

8月16日過去ブログ

2005-08-24 01:03:09 | Weblog
8月16日
1本目:「Kudarah Thila」

 昨日とはうって変わり、本日はいい天気!いやいや、晴れだったり、雨だったりするのが天気です。本来『いい天気』という表現はおかしい、と言うのをなんかで読んだ気がする。まぁ、そんなことはどうでもよくて、本日は晴れです。

 明るくなってからはジンベイサーチですが、まず早朝はここ、Kudarah Thila。潮の流れが根に当たり、そこに群がるプランクトン→小魚→中魚→大物という図式がものの見事に表現されている場所です。
 しかし、今回エントリーした場所間違った?と言うより、我々Cチームはいつも最後にエントリー。Aチームがモタモタしていると、ドーニも流されてしまい、いいポイントに落ちないというオチだったみたいです。
しかしそこはCチーム。うりゃああ~~って感じで泳ぎまくり、すぐに根に着くことが出来ました。根の側面を通って、潮の当たる場所へ。これも不思議なもんだよね。何となく経験からか、潮の流れの弱いところを選んで進める人と、真っ向勝負の人がいます。真っ向勝負って言うのも、男らしくていいかも。最近どうもいろんなところで楽する傾向にあります。ヤバいよな。

 その、流れの弱いところにうまいこと群れているのがヨスジフエダイ。これだけ群れるのも、モルディブならでは。暇な方は今度数えてみて下さい(タンク何本必要でしょうか?)。ただ群れているのはこれだけではありません。これだけのヨスジフエダイをまかなうだけのエサも当然ここにはあるのです。それが何なのかは知りませんが、とにかく小魚たちも群れています。キビナゴみたいな小魚に、カツオなどがもの凄い勢いでその群れに突っ込んでいきます。
 気が付くと、根の前の潮が当たるところで漂っているのはほとんどがCチーム。他の皆さんは下の方で根に掴まっています。なんでそうなったかは知りませんが、自分としては、この場所であおり足をしていると、進みもせず後退もしないので、同じ位置をキープできます。横を見ると大きなイソマグロなどがゆっくりと進んでいきます。ここにいると、根に掴まっているよりも、近い距離で大物を見ることが出来ます。だからここにこうしているわけですが、結果としてCチームがここに集まっていました。

 GTもたくさん集まっています。以前与那国で知り合った釣り人が言ってました。
「GTって海の中に本当にいるの?全然つれないんだけれど。あと、なんであんなサメのたくさんいるところに潜れるの?怖くないの?」
 
サメというものに限らず、野生動物って言うものは、相手が弱っているかどうかを敏感に感じ取り、その弱っている物を狙います。陸上のチーターだって、ライオンだって、リカオンだってオオカミだってそうです。虫だってそうです。当然海の中にいるその手の生き物も同じ。よってサメは釣り針に引っかけられてサオに引っ張られ弱って、水面近くで最後のあがきをしている獲物を狙います。
 そういう姿をたくさん見ている釣り人は、海の中にはたくさんサメがいると思っている。ところが我々は、元気な魚が多いところに潜るものですから、そんなにたくさんサメは集まっていない。だからサメが出たら大喜び?!する。さすがにサイパンでグレイリーフに周りを回られたときには怖かったけれど・・・。

 こういう流れの中で、絶えずフィンキックしているものだから、当然エアの消費は多い。岩に掴まっている人もずっと深いところにいるものだから、エアの消費が早い。結果、潜水時間は短くなります。というか、こういうのも意外と飽きやすいかも?!

 そのあとは安全停止をして、いつものとおり。

 1.5本目:ジンベイサーチ

 1本目が終わると、我々は食事に入りますが、スタッフはジンベイサーチに入ります。船の上の方から帽子とサングラスをかけ、じっと海を見つめます。私も最初のうちは一緒に探していたのですが、これってかなりの気力と集中力が必要です。ゲストはリビングの中でくつろいでいるわけですが、スタッフは熱い日差しの中、真剣に探しています。凄いです。

「えへへぇ~、いませんでしたぁ~」
と言えばそれはそれで済むものを、ゲストの喜ぶ顔が見たいから(仮面ライダークウガ風に)か、ジンベイの出そうな場所を何度も行ったり来たりしてくれます。これには正直恐れ入りました。何にも考えていないゲストは
「え~、いないのぉ~。」
などと言っていますが、おめ~ら、ちょっとは一緒になって探してみんかい!ドンだけ難しいか、よ~くわかります。

 これも昔の話なんですが、毎年8月、フェリーで北海道ツーリングに行っていた頃、じっと海を見ていると、世の中がゆがんで見えたものです。どういう事かと申しますと、長い間海を見ていたあと、急に船の柱なんかを見ると、その柱がゆがんで見えるのです。残像現象とはちょっと違うのですが、目から入ってくる信号を、脳がそう処理してしまうみたい。

 同じ頃、海で遭難した事件があり、助けられた人がTVで
「もっと探してくれれば仲間は死なずに済んだのに!。」
とホザいていた。
 “バ~タれぇ!そんならお前やってみろぉ!海の上の捜索がどんなに難しいか、何にもわからん奴がほざくんじゃねぇ!”
と思ったことがあった。今回のジンベイサーチを見て、ふとそのことを思い出した。

 ところがそこは百戦錬磨のスタッフ、
「ジンベイ出ましたぁ。ジンベイ~」
とお叫び!が上がった。蜂の巣をつついたような騒ぎになり、みんな三点を身につける。ここで、生足フルフットの私は圧倒的に準備は早いのだが、結局見つけてからそのジンベイに近づくために船を動かすので、ブーツを履く時間は十分にあり、生足フルフットの利点はあまり発揮されず。
 そして、みんなの準備が出来た頃、船をジンベイに近づけました。
「さぁ、行きましょ~」
祥平さんの声が出ました。しかし、どうも私は飛び込む気にはなれませんでした。

理由その1
ジンベイはどっちの方向に進むかは解らず、先に飛び込んだものが勝ちとは限らない。
理由その2
場合によっては、あっちこっちにジンベイを追っかけ、さんざん泳ぐ羽目になる。疲れる。
理由その3
飛び込んだときには既にジンベイは沈んでしまうこともある。

 などの前情報があったため、そんなに飛び込む気にはなれなかったのです。
 ところが、先に飛び込んだ人が下を見ながらガッツポーズをしている。そしてそれがかなり長いのである。そんなら、と言うのでようやく私は飛び込みました。そして手の上がっている方にゆっくり?泳ぎだしました。当然先に飛び込んだ人が前にいた。んが、この人、なんとなく泳ぎが遅いのである。
 これじゃぁ、何のために飛び込んだかわからん?!と、そこからようやく本気モード!一気にその人を抜き、泳いでみると、なんとそこには正しくジンベイがいるのです!3mくらいかな!去年ラパスで船の上から赤ちゃんジンベイ(1mちょい!)を見たことはあったが、シュノーケルでは初めてだ!あの模様、これがジンベイなんだな!
 と見ていたら、だんだんとジンベイは沈んでいきました。ハッキリ言って、このときのダッシュ、“安定サーキットに損傷、発射は一回が限度です。”(超時空要塞マクロス風)でも、紛れもなくジンベイを見たのです。
 そのあとは我先に母船に戻りました。他の人はあとから帰ってきました。ノリコさん、船上の僕に向かって、
「行かなかったんですか?」
「いえいえ、ちゃんと行きましたよ!見ましたよ!」
O.Kサインを出しながら答えました。

 ただ、あとが悪かった。このあとこの日は全く出ず。おまけにあのときはカメラを持たずに飛び込んだので、写真がない!しかし、もう、要領は掴んだ!次はバッチリ撮ってやる!

 2本目、3本目:Maamigili Outside

 この2本は非常に苦痛だった。ジンベイを探してただひたすら泳ぎます。それにそれほど透明度がよくない。あんまり見えないところで長く泳ぎ続けるのは苦痛です。
 そういえば、ラパスでモブラ探しをしたときもそうだった。あんな透明度では、モブラの群れがいたって、一部分しか見えないし、モブラの群れに突っ込まない限り、見ることは出来ないような透明度だった。おまけにあそこはクラゲが多くて、顔の露出している部分をチクチク刺されて、きつかった。
 こんな中、泳いだってしょうがないよ!と思いつつも、泳いだけれど、何にも見えませんでした。(いませんではなく、見えません)

 今回、そこまで透明度悪くはないが、相手は大物。見つけたっていい感じはないよなぁ。おまけになんか全然見つかる気配はありません。途中、上空をマンタ3匹が編隊飛行をしていた。見つけるのが遅れ、写真撮れなかったが、あれはあれで絵になっていて、よかったなぁ。

 3本目のジンベイサーチはもっとつらかった。でも、下方に大きなマンタを一匹発見。
 不思議なもんですね。1本目にマンタ見てなかったら、みんなで大騒ぎするところなのに、モルディブ一本目にどっさりマンタ見ているので、騒ぎもしない。もしあそこで見ていなければ、みんなで突進していただろうな。現にマンタ見たのは1本目とこのジンベイサーチの時だけだったような気がする。

 贅沢は敵だ?!
コメント
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