8月17日
昨日、アンケートが取られました。明日も再度ジンベイサーチをするが、ハンマーはあきらめる。またはハンマーに期待し、ジンベイサーチはやめる。さぁ、どっち!
挙手の結果は微妙。17人中9人がジンベイサーチに賛成。一応過半数は超しているが、一人でも気が変われば逆転。そこでノリコさん、
「明日もジンベイサーチをすることに対し、異議のある方?」
って、おめぇ、そんな訊き方したら誰も手を挙げられないだろうがっ!これは明らかに世論操作です。
でもそこは皆さん、ジンベイに対しても微妙だったみたいで、特に異議無く(そりゃそうだろう)ジンベイサーチをやることになりました。
1本目:Broken Thila
ちゅうことで?!、本日の1本目はここ、Broken Thila。根が上から見ると4つに割れているため、この名前が付いたとか。
そのブリーフィングを受けたとき、なんか年末に潜ったことがあるような気がするなぁ、と感じた。確かそんなところがあったような気が・・・。最近ちょっとしたことを覚えられなくなってきている。よくありませんなぁ。ってか、最初っから覚える気がないんだよね。久米島だってあれだけ潜っていても、未だにウーマガイに行って、どっちの方向にアケボノがいるか覚えていません。下まで行けば地形からアケボノ群生地は解るのですが、エントリーした直後はどっちに行っていいか解りません。
と言うことはおいといて、エントリーです。潮は適当に流れています。
昨日のジンベイダッシュで気が付いた(遅いんだよ!)のですが、どうも体力落ちている。あのくらいで息が切れるとは思わなかった。1発目のダッシュで息が切れて溺れるかと思った。あれくらいで溺れそうになるとは、何とも情けない。
私の生活パターンで言うと、今が一番体力無いときなんですよね。冬場はチャリンコ通勤するから体力あるのですが、暖かくなると同時にバイク通勤になるので、必然的に運動しなくなり、体力低下します。昔はウインドやっていたからよかったのですが、最近はパソコンの部品を取っ替え引っ替えばかりの引き籠もり君。よくないです。
Broken Thilaは名前通りの割れた根です。潮の当たる裏にまず入り、割れ目を前進。潮が当たっているところに出ました。そこにはやはり数え切れないほどのいろいろな魚が群れています。しかし、大物はいつもの通り。今度は流れが強すぎ、中層遊泳は無理。
なもので、しばらくそこにしがみついて見ておりましたが、左の割れ目に移動。途中、クダゴンベのいそうな海草があったが、こんな場所であのクダゴンベの写真を撮るのは無理、諦めが肝心。
そして、左の割れ目の外に出た。よっぽどカレントフック使おうかと思った。でもまだ指示棒でなんとかなった。で、そのもっと左を見ると、なんか道が出来ている。その上を大きなグレートバラクーダ数匹がいるではありませんか!その道みたいなところを前進しているのです。
ホントにこんなの山の中に行けば絶対あるような気がします。そこを歩いて?!いるのがグレートバラクーダです。なんかとってもおもしろい風景でした。
距離がかなりあり、写真は無理(と思うのだが、撮るとそれなりの写真にはなるんですよね)と思い、撮りませんでした。でもおもしろい風景でした。
そのバラクーダに接近を試み、根から離れ、水底をちょっとづつ進んだのだが、そこは問屋が卸さず、バラクーダさん達は行ってしまいました。
で、また根に戻り、岩つかみです。流れが微妙で、カレントを出そうか出すまいか、非常に迷いました。
そうしたら、なんかわかりませんが、Cチーム内でお互いサインの交換をしている。ハッキリ言って、私はこのとき、どんなサインが出されていたのか、さっぱり解りませんでした。あとで聞いたところに依ると、どうもビデオを持っている人に対し、あれ撮れこれ撮れと指示をしていたようです。道理で私にはよくわからなかったわけです。
こういうところにはいつものようにヨスジフエダイがおります。ムスジフエダイと言うのがいるらしいが、そんな線の数なんかいちいち数えません。ひょっとしたらこいつがそうなのかもしれません。でも、まぁ、いいや。どっちにしろ、そんなに興味ないし。
1.5本目:ジンベイサーチ
最初に書いたように、昨日の多数決により、ジンベイサーチを再び行います。まるで衆議院の郵政可決の時みたいな微妙な差でした。と言うことは、もう一回多数決(参議院?)取ったら、否決される?
しかし小泉やってくれるよな。どう考えたって、あんなの個人のわがまま解散としか思えません。小泉らしいと言えばそうかもしれないが、そういう次元の話か?おまえ一人のために日本国民がある程度拘束されるんだぞ!
1本目のあと、昨日と同じようにスタッフはジンベイサーチ。炎天下の中、じっと海を見つめています。
私も一緒に、と言うとかっこがいいのだが、一応日向にいて海は見ていたものの、他のことを考えていました。ジンベイが出なかったらどうしようか?、とかそんな事じゃなくて、これからどうするか?ってこと。
いつもは盆休みの時は年末年始の予定は決まっており、来年のGWをどうしましょうか、と考えるのですが、今回は年末年始の予定が決まっていない。
その理由として、いつもは何にも考えずダイビングの計画にするのですが、なんか今年はオーロラを見に行きたいなぁ、もしくは超久々に実家でのんびり迎えてみようかなぁ、なんて考えていたのです。それが頭に引っかかり、どうも落ち着きません。4ヶ月も先?イヤ、4ヶ月しかないのです。人生はあっという間!気が付きゃ棺桶の中って事になっちゃうのが人生さ!
てな事を考えていたら、1回目の雄叫び!しかしこのときは、すぐにジンベイは沈んでしまったようで、不発。
そしてまた、長~い時間が流れます。しばらくすると、また
「ジンベイでました!」
なんかこの前と違わないか?なんで「ジンベイ出ました」という、普通の日本語なんだ?雄叫びだけだったはずなのに。それに今度は船が加速を始めた。えっ?!と思ったけれど、すぐに理由がわかりました。前方にいる他船から飛び込んだのが見えたようでした。要は向こうが見つけたジンベイに相乗り。まぁ、海にいる貴重な資源なのですから、皆さんで分かち合いましょう。
で、今度はカメラを持ち、すぐに飛び込む。そして先駆者がいる方に一気に泳ぐ!
見つけた!これだ!これがジンベイだ!今回のは沈んでおらず、水面にいる。大きさは4mくらいか!潜る気配もなく、ゆっくり泳いでいます。んなら、写真だ!と、シャッターーしても、反応無い。
あれぇ?!なんでぇ?さっきはチェックしたときはちゃんと電源は入り、バッテリーFullだったじゃないか!
とっさに思った。ニッケル水素って、一気に逝くんですよね。先ほどまで撮れていたのに、突然撮れなくなる。ニッカドだったら、バッテリー半分のサインが出ても、数枚は撮れます。
やられた!さぁ、どうする?写真はあきらめて、目視だけですますか、それともカメラを取りに帰るか?
とっさのひとことならぬとっさの判断。顔を上げたら、我々のディンギーが来ている。よし!カメラチェンジだ。すぐディンギーに飛び乗り、クルーに
「Camera changeする。母船に戻ってくれ!!」
するとクルーはすべてを察したように、母船に向かって、全速力!これであの場所に戻ってジンベイが潜ってしまい撮れなかったら、それはそれで仕方がない。運がなかったってこと。
ただ、あの場所でいくら見ていても、写真は一枚も撮れないのだから、この判断はある程度正しい?!。ディンギーに乗っている間にワイコンを外す。
母船につき、走ってもう一台のカメラのある場所へ。ここでコケたりするのは漫画の世界。やっぱりカメラ二つ持って行くのは大正解です。それを持ち、すぐディンギーへ。すると、母船に残っていた祥平さんもカメラを持って乗り込んできました。
クルーはまたシュノーケル軍団の方へ、全速力です。その間にワイコンを装着。と言ってももう目と鼻の先。着くと、Tさんが
「まだいますよ!」
と声をかけてくれた。すぐさま飛び込む。自分が飛び込んで作った泡が無くなった頃、目の前にジンベイ出現!ひゃっほ~!なんてお利口さんなジンベイだ!まだしっかりいてくれた。
そのあとはしばらくジンベイ大写真大会。しかし、お前偉いなぁ。ジンベイの周りには少なくとも30人くらいの人間が群がっている。私ジンベイだったら、絶対嫌気がさして深く潜るけどなぁ。ウザくないのかい?
ここで、いつの間にか自分がいいポジションにいくるのに気づく。その答えはワイコンでした。やはり大きなジンベイの全体写真を取りたい人は、ある程度離れないとジンベイ全体は写らない。しかしワイコンを持っていると、彼らとジンベイの間に入れるのでした。
しかしもっと中に入る奴がいる。ピンクのラッシュを来た、太い女。仕草からどう見ても若くはないだろう。年増のず~ず~しさがあふれ出ている。どうもペアでいるらしく、ジンベイの真横に寄り添い、ピースサインをしているところを写真に撮ってもらいたいようだ。お前、絶対みんなから嫌われてるな。間違いないよ。(あとで上がっても皆さん同じ意見でした)
で、何枚か写していたら、そろそろ疲れてきた。もうそこは、蹴り合いぶつかり合いの世界です。みんな水着でジンベイの周りの限られた範囲でシュノーケルしているものだから、振り向けばそこには男女問わずいきなりケツがあったりする。
おえっ!!!!女のならいざ知らず、男のまである。女のものと言ってももの凄く巨大なのもある。どっちにしろ、いい気分はしません。
と言うわけで、ディンギーに上がり、一休み、なんて考えていたら、そんなのんきなことを言っている場合ではなかった。先ほど声をかけてくれたTさん、ディンギーに上がる際、クラゲに刺されたようで、苦しんでいる。
笛の上からジンベイサーチしていながらそのクラゲを見つけて思ったのです。ときたまでかいクラゲがおり、あいつに刺されたらイヤだなぁ、なんて思っていたのです。Tさん、その犠牲者になりました。かなりしびれて痛がっています。おまけに雨も降ってきた。飛び込むときは晴れだったのに。それくらいあのジンベイは長くいるのです。
ディンギーは母船に着いたが、船にはボートスタッフしかいません。すぐにディンギーはシュノ軍団のところに戻り、ダイビングスタッフを呼びに行った。(ホントはこれに乗ってもう一回ジンベイ見たかったなぁ)
しかしそこはほれ、みんなジンベイに夢中!なかなか帰ってきません。ようやくボート満載になったあたりで戻ってきました。皆さんディンギーの上で大喜び中。しかしここで歓喜の声を上げられてはとんでもない。すぐに帰ってきたボートに向かって
「けが人です!薬ありませんか?」
と叫ぶ。こう言っておけば、状況を知らない人だって、歓喜の声は上げないだろう。
この行為は正しく、皆さん、ただごとでは無いことに気づいたもよう。
そんな事していたら、今度はボートスタッフがディンギーと母船の間に足を挟まれた!ガツン!
本人、倒れ込み、うずくまってしまった。やばい!骨が折れたか?かなり苦しんでいる。仲間のボートスタッフが駆け寄る。この足を挟まれた現地人スタッフはとてもナイナイの岡村に似ていて(サッカーの高原にも似ている)、みんなから“岡村君”の愛称で呼ばれてました。これも祥平さんに聞いた話ですが、モルディブってところは岡村君だらけだそうです。
話は元に戻って、しかしそっちの方(岡村君)は大事に至らないと思った。仲間が足をゆっくり曲げ伸ばししている。もし折れていたら、あんな事出来やしない。きっとヒビも入っていないだろう。
しかしこれだけでは終わらない。今度は帰ってきた一人が2階デッキに上がる階段で滑ってこけて、思いっきり腰を強打した。そいつも動けない。
祥平さん、もう大変。
「今度はどうしましたっ???」
“今度”という言葉が自然に出ちゃいます。でも、これは一番深刻ではなかった。本人も自力で起きあがり、痛々っと言いながら立つことが出来ました。
しかし、あのジンベイ頑張るのぉ。まだいるみたいです。皆さん顔を下に向けております。かれこれ1時間近くなるんじゃないの?頑張るのはジンベイだけではありません。私より先に飛び込んでいながら、まだ帰ってこない人もいる。よくあんなに泳げるし、よく飽きないなぁ。ここでも体力低下を自覚してしまった。
結局1時間以上してみんな戻ってきました。もう大満足です。しかし、あんまり喜んでいられない人が数名。Tさんと、岡村君とボートキャプテンです。ここで1時間もの長い間ジンベイを見ていたため、あとの予定が大幅にずれ込みそう。
と言うわけで、昨夜の多数決は結果的には大正解と言うことになりました。
2本目:Maamigili Outside
皆さんのモチベーション思いっきり下がっています。もう、マンタも見たし、ジンベイも超長い時間見たし、心は満たし?このツアーは終わってもいいじゃないかくらいの勢い。そこへ昨日2本潜って不発に終わったこの場所です。今更水中ジンベイ(シュノーケルジンベイに対し)見ようとも思わないみたい。しかし、こんな無欲の時ほど水中ジンベイ出るもの?
いざエントリーしてみると、昨日とは全く変わって、とても透明度がいいです。遙か下も見渡せ、太陽の光が差し込み、これぞ南の島って感じ
そこでいきなり祥平さんと3人で深いところまで行くことにしました。水底まで行けば、アケボノハゼが見られるかも?!
結果的にはオーロラ以上のものはいませんでした。でも透明度がよく、晴れていたのでとても気持ちのいい深場を楽しみました。深場と言っても30mちょいですけどね。
と言うことで、我々はほとんど移動していません。深場に言ったこともあり、ダイビング時間も短め。どのチームよりも先に上がりました。そしてドーニの屋根に上り、日向ぼっこ。祥平さんいわく、
「あ~、肩の荷が下りたっ!」
その気持ち、よくわかるような気がします。
で、しばらくすると、他のチームのフロートが上がりました。遙か彼方です。ずいぶん泳ぎましたね。水面に浮いているみんなに近づき、アイコンタクトを試みる。無言でダメのサイン。それよりか我々に対し、
「なんでそこ(ドーニの上)にいるの?」
「ほとんど泳いでいませんので。」
我々の選択、また正しかったようだね。
そのあと、3本目のFishHeadに向かい、船は全速前進!キャプテンもうやけくそ?!
3本目:Fish Head
ここは、昔釣りをすると、本体はサメに食べられ、頭しか上がって来なかったと言うことから、こう呼ばれたらしい。今ではサメが乱獲され、その数はめっきり減ってしまったとか。そしてここでは釣りをすることも今は禁じられております。
正月に潜ったときは、グレイリーフがウロウロしていた楽しいところです。そして、あのでかくてムチャクチャ人間慣れした?ナポレオンがいたところです。
このときももう、あんまり覚えていないのですが、すごく大きなイソマグロ、ジャイアントトレバリー、キビナゴにアタックをかけるカツオなど、大物はいらっしゃいます。なのに私は下を向いて、穴から出てきたシャコを撮しておったそうな。
昨日、アンケートが取られました。明日も再度ジンベイサーチをするが、ハンマーはあきらめる。またはハンマーに期待し、ジンベイサーチはやめる。さぁ、どっち!
挙手の結果は微妙。17人中9人がジンベイサーチに賛成。一応過半数は超しているが、一人でも気が変われば逆転。そこでノリコさん、
「明日もジンベイサーチをすることに対し、異議のある方?」
って、おめぇ、そんな訊き方したら誰も手を挙げられないだろうがっ!これは明らかに世論操作です。
でもそこは皆さん、ジンベイに対しても微妙だったみたいで、特に異議無く(そりゃそうだろう)ジンベイサーチをやることになりました。
1本目:Broken Thila
ちゅうことで?!、本日の1本目はここ、Broken Thila。根が上から見ると4つに割れているため、この名前が付いたとか。
そのブリーフィングを受けたとき、なんか年末に潜ったことがあるような気がするなぁ、と感じた。確かそんなところがあったような気が・・・。最近ちょっとしたことを覚えられなくなってきている。よくありませんなぁ。ってか、最初っから覚える気がないんだよね。久米島だってあれだけ潜っていても、未だにウーマガイに行って、どっちの方向にアケボノがいるか覚えていません。下まで行けば地形からアケボノ群生地は解るのですが、エントリーした直後はどっちに行っていいか解りません。
と言うことはおいといて、エントリーです。潮は適当に流れています。
昨日のジンベイダッシュで気が付いた(遅いんだよ!)のですが、どうも体力落ちている。あのくらいで息が切れるとは思わなかった。1発目のダッシュで息が切れて溺れるかと思った。あれくらいで溺れそうになるとは、何とも情けない。
私の生活パターンで言うと、今が一番体力無いときなんですよね。冬場はチャリンコ通勤するから体力あるのですが、暖かくなると同時にバイク通勤になるので、必然的に運動しなくなり、体力低下します。昔はウインドやっていたからよかったのですが、最近はパソコンの部品を取っ替え引っ替えばかりの引き籠もり君。よくないです。
Broken Thilaは名前通りの割れた根です。潮の当たる裏にまず入り、割れ目を前進。潮が当たっているところに出ました。そこにはやはり数え切れないほどのいろいろな魚が群れています。しかし、大物はいつもの通り。今度は流れが強すぎ、中層遊泳は無理。
なもので、しばらくそこにしがみついて見ておりましたが、左の割れ目に移動。途中、クダゴンベのいそうな海草があったが、こんな場所であのクダゴンベの写真を撮るのは無理、諦めが肝心。
そして、左の割れ目の外に出た。よっぽどカレントフック使おうかと思った。でもまだ指示棒でなんとかなった。で、そのもっと左を見ると、なんか道が出来ている。その上を大きなグレートバラクーダ数匹がいるではありませんか!その道みたいなところを前進しているのです。
ホントにこんなの山の中に行けば絶対あるような気がします。そこを歩いて?!いるのがグレートバラクーダです。なんかとってもおもしろい風景でした。
距離がかなりあり、写真は無理(と思うのだが、撮るとそれなりの写真にはなるんですよね)と思い、撮りませんでした。でもおもしろい風景でした。
そのバラクーダに接近を試み、根から離れ、水底をちょっとづつ進んだのだが、そこは問屋が卸さず、バラクーダさん達は行ってしまいました。
で、また根に戻り、岩つかみです。流れが微妙で、カレントを出そうか出すまいか、非常に迷いました。
そうしたら、なんかわかりませんが、Cチーム内でお互いサインの交換をしている。ハッキリ言って、私はこのとき、どんなサインが出されていたのか、さっぱり解りませんでした。あとで聞いたところに依ると、どうもビデオを持っている人に対し、あれ撮れこれ撮れと指示をしていたようです。道理で私にはよくわからなかったわけです。
こういうところにはいつものようにヨスジフエダイがおります。ムスジフエダイと言うのがいるらしいが、そんな線の数なんかいちいち数えません。ひょっとしたらこいつがそうなのかもしれません。でも、まぁ、いいや。どっちにしろ、そんなに興味ないし。
1.5本目:ジンベイサーチ
最初に書いたように、昨日の多数決により、ジンベイサーチを再び行います。まるで衆議院の郵政可決の時みたいな微妙な差でした。と言うことは、もう一回多数決(参議院?)取ったら、否決される?
しかし小泉やってくれるよな。どう考えたって、あんなの個人のわがまま解散としか思えません。小泉らしいと言えばそうかもしれないが、そういう次元の話か?おまえ一人のために日本国民がある程度拘束されるんだぞ!
1本目のあと、昨日と同じようにスタッフはジンベイサーチ。炎天下の中、じっと海を見つめています。
私も一緒に、と言うとかっこがいいのだが、一応日向にいて海は見ていたものの、他のことを考えていました。ジンベイが出なかったらどうしようか?、とかそんな事じゃなくて、これからどうするか?ってこと。
いつもは盆休みの時は年末年始の予定は決まっており、来年のGWをどうしましょうか、と考えるのですが、今回は年末年始の予定が決まっていない。
その理由として、いつもは何にも考えずダイビングの計画にするのですが、なんか今年はオーロラを見に行きたいなぁ、もしくは超久々に実家でのんびり迎えてみようかなぁ、なんて考えていたのです。それが頭に引っかかり、どうも落ち着きません。4ヶ月も先?イヤ、4ヶ月しかないのです。人生はあっという間!気が付きゃ棺桶の中って事になっちゃうのが人生さ!
てな事を考えていたら、1回目の雄叫び!しかしこのときは、すぐにジンベイは沈んでしまったようで、不発。
そしてまた、長~い時間が流れます。しばらくすると、また
「ジンベイでました!」
なんかこの前と違わないか?なんで「ジンベイ出ました」という、普通の日本語なんだ?雄叫びだけだったはずなのに。それに今度は船が加速を始めた。えっ?!と思ったけれど、すぐに理由がわかりました。前方にいる他船から飛び込んだのが見えたようでした。要は向こうが見つけたジンベイに相乗り。まぁ、海にいる貴重な資源なのですから、皆さんで分かち合いましょう。
で、今度はカメラを持ち、すぐに飛び込む。そして先駆者がいる方に一気に泳ぐ!
見つけた!これだ!これがジンベイだ!今回のは沈んでおらず、水面にいる。大きさは4mくらいか!潜る気配もなく、ゆっくり泳いでいます。んなら、写真だ!と、シャッターーしても、反応無い。
あれぇ?!なんでぇ?さっきはチェックしたときはちゃんと電源は入り、バッテリーFullだったじゃないか!
とっさに思った。ニッケル水素って、一気に逝くんですよね。先ほどまで撮れていたのに、突然撮れなくなる。ニッカドだったら、バッテリー半分のサインが出ても、数枚は撮れます。
やられた!さぁ、どうする?写真はあきらめて、目視だけですますか、それともカメラを取りに帰るか?
とっさのひとことならぬとっさの判断。顔を上げたら、我々のディンギーが来ている。よし!カメラチェンジだ。すぐディンギーに飛び乗り、クルーに
「Camera changeする。母船に戻ってくれ!!」
するとクルーはすべてを察したように、母船に向かって、全速力!これであの場所に戻ってジンベイが潜ってしまい撮れなかったら、それはそれで仕方がない。運がなかったってこと。
ただ、あの場所でいくら見ていても、写真は一枚も撮れないのだから、この判断はある程度正しい?!。ディンギーに乗っている間にワイコンを外す。
母船につき、走ってもう一台のカメラのある場所へ。ここでコケたりするのは漫画の世界。やっぱりカメラ二つ持って行くのは大正解です。それを持ち、すぐディンギーへ。すると、母船に残っていた祥平さんもカメラを持って乗り込んできました。
クルーはまたシュノーケル軍団の方へ、全速力です。その間にワイコンを装着。と言ってももう目と鼻の先。着くと、Tさんが
「まだいますよ!」
と声をかけてくれた。すぐさま飛び込む。自分が飛び込んで作った泡が無くなった頃、目の前にジンベイ出現!ひゃっほ~!なんてお利口さんなジンベイだ!まだしっかりいてくれた。
そのあとはしばらくジンベイ大写真大会。しかし、お前偉いなぁ。ジンベイの周りには少なくとも30人くらいの人間が群がっている。私ジンベイだったら、絶対嫌気がさして深く潜るけどなぁ。ウザくないのかい?
ここで、いつの間にか自分がいいポジションにいくるのに気づく。その答えはワイコンでした。やはり大きなジンベイの全体写真を取りたい人は、ある程度離れないとジンベイ全体は写らない。しかしワイコンを持っていると、彼らとジンベイの間に入れるのでした。
しかしもっと中に入る奴がいる。ピンクのラッシュを来た、太い女。仕草からどう見ても若くはないだろう。年増のず~ず~しさがあふれ出ている。どうもペアでいるらしく、ジンベイの真横に寄り添い、ピースサインをしているところを写真に撮ってもらいたいようだ。お前、絶対みんなから嫌われてるな。間違いないよ。(あとで上がっても皆さん同じ意見でした)
で、何枚か写していたら、そろそろ疲れてきた。もうそこは、蹴り合いぶつかり合いの世界です。みんな水着でジンベイの周りの限られた範囲でシュノーケルしているものだから、振り向けばそこには男女問わずいきなりケツがあったりする。
おえっ!!!!女のならいざ知らず、男のまである。女のものと言ってももの凄く巨大なのもある。どっちにしろ、いい気分はしません。
と言うわけで、ディンギーに上がり、一休み、なんて考えていたら、そんなのんきなことを言っている場合ではなかった。先ほど声をかけてくれたTさん、ディンギーに上がる際、クラゲに刺されたようで、苦しんでいる。
笛の上からジンベイサーチしていながらそのクラゲを見つけて思ったのです。ときたまでかいクラゲがおり、あいつに刺されたらイヤだなぁ、なんて思っていたのです。Tさん、その犠牲者になりました。かなりしびれて痛がっています。おまけに雨も降ってきた。飛び込むときは晴れだったのに。それくらいあのジンベイは長くいるのです。
ディンギーは母船に着いたが、船にはボートスタッフしかいません。すぐにディンギーはシュノ軍団のところに戻り、ダイビングスタッフを呼びに行った。(ホントはこれに乗ってもう一回ジンベイ見たかったなぁ)
しかしそこはほれ、みんなジンベイに夢中!なかなか帰ってきません。ようやくボート満載になったあたりで戻ってきました。皆さんディンギーの上で大喜び中。しかしここで歓喜の声を上げられてはとんでもない。すぐに帰ってきたボートに向かって
「けが人です!薬ありませんか?」
と叫ぶ。こう言っておけば、状況を知らない人だって、歓喜の声は上げないだろう。
この行為は正しく、皆さん、ただごとでは無いことに気づいたもよう。
そんな事していたら、今度はボートスタッフがディンギーと母船の間に足を挟まれた!ガツン!
本人、倒れ込み、うずくまってしまった。やばい!骨が折れたか?かなり苦しんでいる。仲間のボートスタッフが駆け寄る。この足を挟まれた現地人スタッフはとてもナイナイの岡村に似ていて(サッカーの高原にも似ている)、みんなから“岡村君”の愛称で呼ばれてました。これも祥平さんに聞いた話ですが、モルディブってところは岡村君だらけだそうです。
話は元に戻って、しかしそっちの方(岡村君)は大事に至らないと思った。仲間が足をゆっくり曲げ伸ばししている。もし折れていたら、あんな事出来やしない。きっとヒビも入っていないだろう。
しかしこれだけでは終わらない。今度は帰ってきた一人が2階デッキに上がる階段で滑ってこけて、思いっきり腰を強打した。そいつも動けない。
祥平さん、もう大変。
「今度はどうしましたっ???」
“今度”という言葉が自然に出ちゃいます。でも、これは一番深刻ではなかった。本人も自力で起きあがり、痛々っと言いながら立つことが出来ました。
しかし、あのジンベイ頑張るのぉ。まだいるみたいです。皆さん顔を下に向けております。かれこれ1時間近くなるんじゃないの?頑張るのはジンベイだけではありません。私より先に飛び込んでいながら、まだ帰ってこない人もいる。よくあんなに泳げるし、よく飽きないなぁ。ここでも体力低下を自覚してしまった。
結局1時間以上してみんな戻ってきました。もう大満足です。しかし、あんまり喜んでいられない人が数名。Tさんと、岡村君とボートキャプテンです。ここで1時間もの長い間ジンベイを見ていたため、あとの予定が大幅にずれ込みそう。
と言うわけで、昨夜の多数決は結果的には大正解と言うことになりました。
2本目:Maamigili Outside
皆さんのモチベーション思いっきり下がっています。もう、マンタも見たし、ジンベイも超長い時間見たし、心は満たし?このツアーは終わってもいいじゃないかくらいの勢い。そこへ昨日2本潜って不発に終わったこの場所です。今更水中ジンベイ(シュノーケルジンベイに対し)見ようとも思わないみたい。しかし、こんな無欲の時ほど水中ジンベイ出るもの?
いざエントリーしてみると、昨日とは全く変わって、とても透明度がいいです。遙か下も見渡せ、太陽の光が差し込み、これぞ南の島って感じ
そこでいきなり祥平さんと3人で深いところまで行くことにしました。水底まで行けば、アケボノハゼが見られるかも?!
結果的にはオーロラ以上のものはいませんでした。でも透明度がよく、晴れていたのでとても気持ちのいい深場を楽しみました。深場と言っても30mちょいですけどね。
と言うことで、我々はほとんど移動していません。深場に言ったこともあり、ダイビング時間も短め。どのチームよりも先に上がりました。そしてドーニの屋根に上り、日向ぼっこ。祥平さんいわく、
「あ~、肩の荷が下りたっ!」
その気持ち、よくわかるような気がします。
で、しばらくすると、他のチームのフロートが上がりました。遙か彼方です。ずいぶん泳ぎましたね。水面に浮いているみんなに近づき、アイコンタクトを試みる。無言でダメのサイン。それよりか我々に対し、
「なんでそこ(ドーニの上)にいるの?」
「ほとんど泳いでいませんので。」
我々の選択、また正しかったようだね。
そのあと、3本目のFishHeadに向かい、船は全速前進!キャプテンもうやけくそ?!
3本目:Fish Head
ここは、昔釣りをすると、本体はサメに食べられ、頭しか上がって来なかったと言うことから、こう呼ばれたらしい。今ではサメが乱獲され、その数はめっきり減ってしまったとか。そしてここでは釣りをすることも今は禁じられております。
正月に潜ったときは、グレイリーフがウロウロしていた楽しいところです。そして、あのでかくてムチャクチャ人間慣れした?ナポレオンがいたところです。
このときももう、あんまり覚えていないのですが、すごく大きなイソマグロ、ジャイアントトレバリー、キビナゴにアタックをかけるカツオなど、大物はいらっしゃいます。なのに私は下を向いて、穴から出てきたシャコを撮しておったそうな。