川塵録

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執行草舟と家庭連合 ー球体と永生観

2024年11月13日 | 宗教
家庭連合とか宗教とか全く関係なく、最近は私は執行草舟にハマっている。

私が執行草舟に出会ったきっかけは、『論語と経営・コンプライアンス』って本を執筆するのに、論語・儒教・武士道・陽明学・葉隠あたりを学んでいる家庭でぶちあたったから。『超葉隠論』って本から。

 
ぶっ飛んでいる本。ぶっ飛んでいる人。

どう「ぶっ飛んでいる」かは彼の本を一冊読めばすぐわかりますが、とにかくイイのは、「縦と横」

私が「宗教と世俗」と対比してきたことを、より平易に、わかりやすく説いている。令和日本も、世界も、近代はみんなヒューマニズム・ファシズム(これは私の造語)の「横野郎」ばかり。

そんな執行草舟の縦と横の話をしていたら、家庭連合の方いわく、「それは分先生も言っていました」と。家庭連合では「縦(じゅう)的」「横(おう)的」と表現する。

文鮮明曰く、「タテに偏ってもダメ。ヨコに偏ってもダメ。ラグビーボールじゃだめ。球体であれ」だそうな。

丸ではなく球体ってのは、立体的で何かいい。サステイナブルな匂いがする。その「球体」の意味することはまだ私には咀嚼しかねていますが、執行草舟と同じことを文鮮明がさらに立体的・発展的・永続的なカタチで言っていた。

まことに興味深い。

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ついでにもう一つ家庭連合の教義のいいところを。

家庭連合では(キリスト教でもそうですが)「永生」を重視する。死後に永遠に生き残る。英語ではEternity。肉体は死んでも魂は永遠。肉体がある80年とかそこらの生は、魂を浄化するための仮の世界(は言いすぎかもですが)。

この「永生観」ってのは、勝海舟とか頼山陽の言う「知己を千載に待つ」ってことだし、私が好きな

To live in hearts we leave behind, is not to die. 

ってことでもある。遺る者の中に生き続けることは死ぬことではない。

ま、タテに生きる者、武士道を解する者は、みんな古今東西、こういう「永生」思想を持っていた。

執行草舟が好きな、荘子の、

生を殺す者は死せず
生を生かす者は生きず

も、そういう「永生」観を説いている。

 死せんとすれば生き、
 生きんとすれば死す。

そういうことだろう。

 
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オウム真理教が話題になったときは、オウムの教えがどうだこうだという話がメディアでもされた。上祐さんが出てきてあれこれ(ああいえば上祐)言っていた。

30年経って、家庭連合が話題になっている今、家庭連合の教えがどうだこうだ(反日だとか)言われている。ただ、オウム上祐さんと異なり、家庭連合の立場で解説する人を、マスメディアでは寡聞にしてみかけない。

それでいいのだろうか。言いわけはない。
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