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哲学者の九鬼修造が、「運命を愛せ」と言っている。
執行草舟さんがよくおっしゃる「運命への愛」ですね。Amor Fati。
マルクス・アウレリウスが『自省録』で書き、ニーチェが広めた。
他責しないで自責する。
論語にある、天を怨まず、人を咎めず。
孟子に言う、「天のまさに大任をこの人に降さんとするや...」ですね。
ヨブ記における You shall answer me 。
ヨブ記における I despise myself and repent in dust and ashes 。
VEフランクルにおける「態度価値」。
フランクルが言う「刺激と反応の間のスペース」。
中島敦が『李陵』で描く、運命の「笑殺」。
英語で言う Grin and beat it 。
松下幸之助が言う「雨が降っても自分のせい」。
安岡正篤が言う「天が命を宿し、人が命を運(めぐ)らす」(天宿命、人運命)。
会津八一が言う「深くこの生を愛すべし」。
西郷隆盛らが言う「敬天愛人」。
新井奥邃が言う「有神無我」。
先哲はみな同じことを言っている。
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ニーチェの超人思想ってのも、何でもかんでも神のせいにするんじゃなくて(「神は死んだ」)、運命を愛して自分の力で乗り越えていけよ、ってことなんでしょう。
マルクス・アウレリウスがどんな文脈でamor fatiを使ったのか、調べてみよう。
若松英輔さんはさすがにいい言葉を集めている。