猫の目には全てのものは猫に属していると映っている。

　本日４月２日は、漢の各地で太平道の信徒が蜂起した日で、女御藤原彰子が新たに一条天皇の皇后に冊立されて中宮を号して皇后藤原定子が皇后宮となった日で、鎌倉幕府が元弘の乱で挙兵した後醍醐天皇の隠岐への流罪を決定した日で、メフメト２世によるコンスタンティノープル攻防戦が始まった日で、猿若勘三郎が江戸京橋に猿若座を開いた日で、大和橿原宮跡に橿原神宮が創建された日で、小泉八雲がアメリカで『怪談』を刊行した日で、アルゼンチン軍が英領フォークランド諸島を占領した日で、新左翼の中核派が日本飛行機専務宅放火殺人事件を起こした日で、２３２日間に及ぶメジャーリーグベースボールの選手会が決行したプロスポーツ史上最長ストライキが終結した日で、小渕恵三内閣総理大臣が体調不良を訴えて緊急入院した日です。


　本日の倉敷は晴れていましたよ。
　最高気温は十度。最低気温は五度でありました。
　明日も予報では倉敷は晴れとなっております。







　ある夜の事。

　狐は先輩と一緒に或るパブリック・ハウスのカウンター席に腰をかけて、絶えずミルクを舐めてゐた。
　狐は余り口をきかなかつた。
　しかし先輩の言葉には熱心に耳を傾けてゐた。
　「君は猫をかぶってゐるね。狐といふ綽名なのに」
　先輩は頬杖をしたまま極めて無造作に狐に質問をした。
　「私は猫をかぶってゐます。狐といふ綽名なのに」
　「自分を曝け出してみやうとは思わないのかね？」
　「思ひません。私は猫かぶりの狐です」
　「自分を曝け出すと楽になるよ。曝け出してみたまえよ」
　「厭です」
　「総てを曝け出してすつぽんぽんになつてみたまえよ。丸裸になるのだ」
　「絶対に厭です。断固拒否します。すつぽんぽんにはなりません」
　「ふむん？」
　先輩はお喋りを止めて考え込んだ。
　狐の言葉は先輩の心を知らない世界へ神々に近い世界へと解放したのかもしんない。
　先輩は言つた。「私は犬が好きなのに」

　狐は何か痛みを感じた。が、同時に又歓びも感じた。
　人の好みとは様々なものであるな。面白ひものだ。





　そのパブリック・ハウスは極小さかつた。
　しかしパンの神の額の下には赫い鉢に植ゑたゴムの樹が一本、肉の厚い葉をだらりと垂らしてゐた。

教育というものは本来、自立を促進させる筈のものである。

　成程。
　民進党や朝日新聞は、「教育に政治が介入しろ！」と主張しているのですね。
　そして民進党や朝日新聞は「自分達が気に入らない考えを教育の場で教えることは一切まかりならん」と言いたいのですね。
　朝日新聞が推す民進党が政権を仮に取ったならば教育に政治が介入するというわけですね。

　朝日新聞にしても民進党にしても多様性に富んだ社会の実現を訴えていたと思うのですが、実際はそうではないのですね。
　教育に政治が介入するのならば戦前の国家全体主義を目指すことに繋がる可能性があります。
　そして自分達の考えのみが正しいとする独善的な考え方です。

　どのような考えであってもどのような方針であっても教育に政治が介入して良いのですかね？
　そのような先例を作ると思想統制への道を切り開くことになる可能性があるのですが、それでも良いのですかね？
　
　疑問に思っているところなのでございます。

『ＧＩＡＮＴ ＫＩＬＬＩＮＧ』第４３巻／ツジトモ(著) 綱本 将也(企画・原案)

　昨日の夜は、ツジトモ(著) 綱本 将也(企画・原案) の漫画『ＧＩＡＮＴ ＫＩＬＬＩＮＧ』の第４３巻を読んでいました。

　東京ビクトリー戦が始まる。
　膠着した状態からセットプレイでＥＴＵは先制を許してしまう。
　ＥＴＵはすぐに反撃を開始するのだけれども、天才・持田を止められない……。　

　何故か対戦相手との相性というものは存在します。
　でもそれを言い訳にしていたら、優勝は出来ない。
　さてさて、ＥＴＵはどうするのかな？


　今巻も面白かったですよ。
　続きが楽しみです。