狐の日記帳

倉敷美観地区内の陶芸店の店員が店内の生け花の写真をUpしたりしなかったりするブログ

欲望と愛とは偉大な行為のための両翼である。

2017年04月10日 21時00分12秒 | 知人、友人に関する日記



 本日4月10日は、日本で記録に残る最古の日食があった日で、比叡山寺が嵯峨天皇の勅により寺号を延暦寺に改めた日で、鎌倉幕府が蒙古来襲に備えて西国御家人らに防備を命じた日で、フランス王フィリップ4世が初の三身分合同会議を開催した日で、徳川光圀が『大日本史』の編纂に着手した日で、シュレージェンのモルヴィッツでフリードリヒ2世率いるプロイセン軍がマリア・テレジア率いるオーストリア軍を破った日で、インドネシアのタンボラ山で過去最大規模の噴火が始まった日で、オーストリアのマクシミリアン大公がメキシコ帝国皇帝に就任した日で、イギリス国会議事堂の時計塔に重さ13.5トンの大時鐘が完成した日で、板垣退助らが高知で日本初の政治結社「立志社」を結成した日で、治安警察法により労働農民党・日本労働組合評議会・全日本無産青年同盟に解散命令が出された日で、皇太子・明仁親王殿下と正田美智子様の結婚の儀が執り行われた日で、瀬戸大橋が開通した日で、イギリスとアイルランドの間で和平合意「ベルファスト合意」が締結された日です。

 本日は倉敷は晴れのち曇りでありました。
 最高気温は十四度。最低気温は七度でありました。
 明日も予報では倉敷は雨となっております。





 狐は或る日の夕、神社の境内の大きな木の下で友人が坐つてゐるのを見た。
 此の友人は姫君のやうに美しいかんばせを持つてゐる。
 こまねいた両手と云ひ、項垂れた頭と云ひ、恰も何事かに深く思ひ悩んでゐるらしい。
 狐は友人の身を気づかつた。
 友人が悪魔に魅入られてゐるやうな瞳をして美しいかんばせを曇らせ思案をしている姿に唯事ではないと思つたのである。
 狐は友人に近づき、何を悩んでいるのか仔細を問ひ質した。

 「私は堕落しようと思ひました。
  しかしそれと同時に堕落したくないとも思ひました。
  あの清らかな魂の〇〇(←或る漫画の主人公の名と思ってくだされい)のエロいparody漫画を描くことは〇〇を地獄の火に穢す気がするでせう。
  私は〇〇をいやが上にも清らかに曇りなくしたいと念じたのです。
  しかし、さうと思へば思ふ程、愈、エロいparody本を描いて〇〇を穢したいと云ふ心持ちもして来ます。
  その二つの心持ちの間に迷ひながら私はしみじみ私達の業を考へて居りました。
  私達は何時でもさうなのです。
  堕落させたくないもの程、益、堕落させたいのです。
  これ程不思議な悲しさが又と外にありませうか。
  私はこの悲しさを味ふ度に、昔見た天国の朗かな光と今見てゐる地獄のくら暗とが私の小さな胸の中で一つになつてゐるやうな気がします。
  どうかさう云ふ私を憐んで下さい。
  私は寂しくつて仕方がありません」
 美しいかんばせをした友人はそう云つて涙を流した。

 狐は友人に「描け」と云つた。
 「描くが良い。描いて私に讀ませろ」と邪悪な笑みを浮かべて狐は云つた。
 「友人よ。案ずるな。それも愛だ。常識など気にするな。それが我等に何の関りがあらう。思う存分描くが良い」
 友人は瞳を潤ませ悪魔に魅入られたやうな表情でその美しいかんばせを上げて狐を見詰めてこくりと頷いた。


 神よ。我等を憐れむがよい。
 我等は業が深いのだ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『刀語 第四巻 薄刀・針』

2017年04月10日 16時14分36秒 | 映画・ドラマに関する日記





 昨日の夜は、アニメーション『刀語 第四巻 薄刀・針』のDVDを観ていました。
 
 尾張幕府によって戦国の世が平定された架空の日本。
 かつて戦乱の時代に伝説の刀鍛冶である四季崎記紀が作った千本の刀は驚異的な威力を発揮し所持数が多い国ほど優勢に戦を進められたという。
 尾張幕府は四季崎が作った刀を恐れて四季崎が作った刀を収集する。
 988本まで集めたが残りの12本を手に入れることができなかった。
 そして尾張幕府が手に入れることができなかった12本こそが四季崎記紀の最高傑作である完成系変体刀で、尾張幕府が集めた988本の刀は12本の完成系変体刀の実験台にすぎなかったことが判明する。

 時は流れ、尾張幕府の天下は安定していた。
 しかし、幕府内では驚異的な力を持つ四季崎記紀の12本の完成系変体刀が問題になっていた。
 
 尾張幕府家鳴将軍家直轄預奉所軍所総監督である奇策士とがめは変体刀の収集を幕府から命じられ、虚刀流7代目当主・鑢七花と共に完成形変体刀の蒐集の旅をすることになった。

 七花ととがめは薄刀・針の所有者・錆白兵との交渉に臨む。
 錆白兵は七花への決闘状をとがめに託す。
 七花と錆白兵は薄刀・針の所有権を賭けて巌流島で決闘をすることになった。

 一方、真庭忍軍十二頭領虫組の三名は、七花ととがめが三本の完成系変体刀の収集に成功したことを知り、七花の姉・七実を人質にして七花ととがめが持つ三本の完成系変体刀を奪おうと考えて、七実が暮らす不承島に向かっていた。
 その七実は実は……。

 原作は西尾維新のシリーズ小説「刀語」です。




 七花の姉・七実の回であります。
 ぶっ飛んだ能力とぶっ飛んだ思考を持つお方のお話であります。
 異常な異様な能力を持つと人は思考も変わってしまうのかしらん?

 この作品の主題歌は大好きですし作中の音楽もとても良いです。
 面白かったですよ。
 続きが楽しみです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする