狐の日記帳

倉敷美観地区内の陶芸店の店員が店内の生け花の写真をUpしたりしなかったりするブログ

織女し 船乗りすらし真澄鏡 清き月夜に雲たちわたる

2020年07月07日 23時36分05秒 | 季節の御挨拶
 本日7月7日は、持明院統の光厳天皇が京都に復帰した後醍醐天皇によって廃位された日で、ルーアンで25年前のジャンヌ・ダルクの処刑裁判の判決破棄が宣言された日で、武田晴信が父・信虎を甲斐から追放した日で、フランスの私掠船によるアメリカ商船への攻撃を受けてアメリカ議会がフランスとの条約を破棄した日で、華族令が制定された日で、岩崎彌太郎が工部省長崎造船局の払下げを受けて長崎造船所として造船事業を始めた日で、ハワイのアメリカ合衆国への併合・ハワイ準州の設立を定めたニューランズ決議が発効された日で、盧溝橋事件が起こった日で、日本で奢侈品等製造販売制限規則が施行された日で、サイパン島の日本軍守備隊が玉砕した日で、名古屋市中区大須で共産党名古屋市委員会が計画して朝鮮人の組織である祖国防衛隊とも連携しながら実行に移された無届デモのデモ隊が周囲に火炎瓶を投げつけて大須地区が大混乱に陥った大須事件が起こった日で、ソロモン諸島がイギリスより独立した日で、ロンドン同時爆破事件が起こった日で、七夕です。

 本日の倉敷は雨でありましたよ。
 最高気温は二十四度。最低気温は二十二度でありました。
 明日は予報では倉敷は晴れとなっております。




 今日は七夕ですね。
 織姫と彦星が万座の前で公開プレイをする日で、願い事を書いた短冊や飾りを笹の葉に吊るしてお星様に願い事をする日だそうです。
 私も短冊にお願い事を書こうと思ったのですが、お願い事があまりに多すぎて一つに絞れません。
 私の中の幾千幾万の私が一斉にそれぞれ自分勝手に様々な欲望に塗れたお願いを申し立てるのです。
 私の脳内評議会でお願い事を1本化すべく協議を重ねたのですが、まとまる気配はありませんでした。
 「それならばいっそ『望みが全て叶いますように』という案なら如何?」と提案した莫迦もいましたが、「虫がよすぎる」と却下されました。


 私は欲深い人間です。
 お星様。
 出来ることなら欲深い私を、慾はなく決して怒らずいつも静かに笑っている、一日に玄米二合と味噌と少しの野菜を食べ、あらゆる事を自分を勘定に入れずに、よく見聞きし分かりそして忘れず、野原の松の林の陰の小さな萱ぶきの小屋にいて、東に病気の子供あれば行って看病してやり西に疲れた母あれば行ってその稲の束を負い南に死にそうな人あれば行って恐がらなくてもいいと言い北に喧嘩や訴訟があればつまらないからやめろと言い、日照りの時は涙を流し、寒さの夏はおろおろ歩き、みんなにでくのぼうと呼ばれ、褒められもせず、苦にもされず、さういふ人間にして下さい。
 お願いします。


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『夜行』/森見 登美彦

2020年07月07日 22時15分16秒 | 小説・本に関する日記
 昨日の夜は、森見登美彦の小説『夜行』を読み返していました。

 十年前。京都で学生時代を過ごしていた主人公は英会話教室の仲間六人で鞍馬の火祭を観に行った。
 鞍馬の火祭の最中、仲間の一人である長谷川さんは突然姿を消した。彼女はそのまま行方不明となった……。
 十年後。久しぶりに残りの五人は再び鞍馬の火祭を観に行くことにした。 
 ひとまず宿に入り、食事を取りながら近況を語り合う。
 主人公が偶然入った画廊で岸田道生という画家の「夜行」と題された一連の銅版画を見たという話から、それぞれが旅先で出会った不思議な経験を語りだし……。



 森見登美彦の『きつねのはなし』や『宵山万華鏡』の路線の怪異譚です。

 静かで端正で落ち着いた文章。
 不気味で寂しくて物悲しくて怖い。
 何が起こっているのか分からなくて不安になる。
 世界は私達の知らないことで満ちていてそして突然知らない世界に連れていかれてしまうこともある。
 そんなお話です。



 謎は謎のままごろんと投げ出されていて謎解きがない。
 それが不気味さを呼び……。
 そして最後に森見登美彦お得意のアクロバティックな展開がなされ、それでも謎は謎のまま不思議な余韻で終わるのです。

 ぐいぐいと加速して疾走するのではなく、静かに静かに不気味さを増しながら私達に迫るのです。


 妖しく怪しく寂しく怖く美しい夜のお話。
 面白いですよ。
 堪能いたしました。



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「何故共産主義には独裁が出て来てしまうんでしょう? 酷い矛盾ですよね」「共産主義が無謀な理論だからですよ。無謀な理論を理性で説得するのは無理で力と恐怖で押さえるしかない。だから独裁しかありえない」

2020年07月07日 22時14分27秒 | その他の日記
 共産主義は、社会を構成する人達が生産した富を社会で構成する人達全員で平等に分配することで平等な社会を作ろうとします。
 しかし、生産された冨の内で数値化できないものや数値化することが難しいものには対応することが出来ないので平等に分配することは不可能となります。

 長い間に多くの人の目に晒されて評価されて評価が決まっていくもの。
 研鑽の末に可能となる技術を使って作られたもの。
 芸術やサービス業や音楽や思想や宗教や文化に関わること。
 それらの数値化することが難しい富に対しては共産主義では平等に分配することは不可能となります。

 しかし、共産主義体制では数値化することが難しい富も平等に分配せねばなりません。
 なので、数値化することが難しい富は共産党が勝手に評価して分配していきます。
 そうなれば、当然、人々の間で不満が出てきます。
 数値化されにくい冨は各々の人が評価するしかなく、その評価は多くの人の評価が集積したもので決定するしかないからです。勝手に共産党が評価を下したならば多くの人に不満が生じます。
 不満が出るのであれば、公平に平等に分配したことにはなりません。
 それでは共産主義に反することとなってしまいます。
 共産党が共産主義に反することをしてしまう。ということになります。


 この命題に共産主義の人達は今のところ何も回答を出せていません。




 共産主義は多くの矛盾を抱えた主義で、上に上げた例は一例に過ぎません。
 理論的に無理が生じる考え方で、矛盾を解消する為の理論の再構築はいまだ成されていません。
 宗教の一つと考えるならば成立しますが、経済理論や社会体制の理論として考えるならば無理があります。





 人が生み出す富には数値化できないものや数値化しにくいものがあります。
 それらが数多く豊かに存在している社会こそ豊かな社会です。
 ある人にとっては全く役に立たないものが数多く存在することが出来る。多くの選択が可能な社会。そのような社会こそが豊かな社会だと私は思うのです。

 ある集団が決めた価値観しか存在することが出来ない共産主義国家のような社会はまっぴらごめんだし、そのような社会では私のような人間は生きていけないだろうな、と思うのであります。



コメント (6)
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気高き空。高らかに弱さを叫び、身に纏った誇りを捨ててしまおう。

2020年07月07日 13時02分34秒 | 休日の日記
 本日は私はお仕事がお休みの日であります。
 一日中お部屋の中でだらだらしたかったのですが、今日はこれからお出かけしてきます。
 何とか張り切って頑張ってお出かけしよう。と思っているところなのでございます。


 では皆様。
 素敵な火曜日をお過ごしくださいませ。


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