まだだ、まだ終わらんよ！

　本日はＪ２は第３１節の日。
　我らがファジアーノ岡山は、ホームのｋａｎｋｏスタジアムで栃木ＳＣと対戦いたしました。
　結果は、１－３で敗戦。orz。

　ぐぬぬ。ここで負けたかぁ。
　波に乗りかけて波乗りに失敗。orz。
　でも連戦中だったし。きつかったのかもしんない。
　
　この敗戦できつくなっちゃったなぁ。
　あと一つまで負けはＯＫだけど。それ以上は出来ないなぁ。多分。

　あと１１試合。
　力を振り絞って駆け抜けよう！　
　プレイオフ圏内の６位との勝ち点差は４だよ。あと４試合あれば追いつけます。
　ここで折れちゃ駄目だよ。
　まだまだ、これからこれから。
　勝ってファジアーノ岡山と岡山県の力を証明しましょう！　

至上の処世術は妥協することなく適応することである。

　本日の倉敷は午前中は雨、午後から晴れていましたよ。
　最高気温は三十度。最低気温は二十五度でありました。
　明日は予報では倉敷は晴れのち曇りのち雨となっております。



　先日、服を買いに行った時の事。
　お洒落なお店に入ってしまい、「お前のようなちんちくりんはこの店から出ていけ！　今すぐにだ！」と言われるのではないかと怯えながら隅っこで服を物色していたらお洒落な店員さんにとっ捕まってしまった。
　「お前のようなちんちくりんはこの店から出ていけ！　今すぐにちんちくりんの国に帰れ！」と言われるのではないかと怯えていたら、派手でカラフルな服を勧められた。

　素敵なコーディネイトではあったけど、でも、私は周囲に溶け込むような保護色のような目立たない服を着たいのですよ。
　派手な服は着たくないのですよ。
　お洒落番長とかお洒落女番長とかとお洒落対決をしたいわけではないのですよ。

　しかし店員さんは「素敵ですよ。お似合いです。その服なら目立ちますよ。みんなが振り向きます」と自信を持って派手でカラフルな服を勧めてくる。
　いや、私は目立ちたくないんだってば。
　ひっそりとしていたいんだってば。存在感０になりたいのです。

　しかし、私は押しに弱い。orz。
　店員さんが自信を持って勧めた服を買ってしまった。orz。
　私は目立ちたくないんだってば。
　ひっそりとしていたいんだってば。できれば存在感０になりたいのです。

『つぐない』

　昨日の夜は、映画『つぐない』のＤＶＤを観ていました。

　１９３５年のイングランド。
　主人公のブライオニーは物語を作ることが好きな１３歳の少女。
　ある日、姉のセシーリアと使用人のロビーの噴水前でのあるやり取りを偶然見てしまい、動揺する。
　そして同じ日の夜、ブライオニーの従兄弟達が家出をして皆が周囲を捜索している時にブライオニーの従姉妹のローラが暴漢に襲われるという事件が起きて……。
　主人公の少女は思い込みから姉と姉の恋人の仲を引き裂いてしまう……。



　監督は、ジョー・ライト。
　出演者は、キーラ・ナイトレイ、ジェームズ・マカヴォイ、シアーシャ・ローナン、ロモーラ・ガライ、ヴァネッサ・レッドグレイヴ、ブレンダ・ブレッシン、パトリック・ケネディ、ベネディクト・カンバーバッチ、ジュノ・テンプル、アンソニー・ミンゲラなど。

　原作は、イアン・マキューアンの小説『贖罪』です。



　原作の小説は、濃厚な人間ドラマと思わせておいて最後に物語をぐにゃりと歪ませて物語の物語になっていました。
　小説内の世界を作る小説家の物語で「真相とは何か？」というお話でもありました。
　何が本当で何が嘘なのか分からない。信用出来ない。だからこそ物語。贖罪出来ない事を贖罪するには……。そんなお話でありました。

　このお話を映像化するのは難しいだろうなぁ、と思いながら映画『つぐない』を観ていましたよ。



　まず最初に、１９３０年代のイングランドの上流社会の邸宅が美しく描かれていて吃驚しましたよ。
　そして中盤では序盤と対比されるように、ナチスドイツの侵攻でフランスに駐留していた英国軍の撤退の様子が暗いトーンで見事に描かれています。

　虚構を真実として現実に固定化させる試み。
　そんなことは私達の今の世には無数に存在していて、中には「正しい歴史」として固定化に成功しているものもある。
　原作の小説には、物語に対するそんな胡散臭さが描かれていたけど、この映画ではそんなトーンは削られています。
　ただ、映画として的を絞るにはそのほうがよかったかもしれません。
　映像と小説では描けるものが違うし。的を絞らなかったなら訳が分からなくなってしまったかもしれません。



　姉と姉の恋人の仲を引き裂いて、つぐなえないことをつぐなうにはどうすればよかったのか？
　少女が取った方法は？

　そんなお話でありました。

　切ないお話。
　面白かったです。

悩み事がある時はお酒を飲まない。

　本日８月２４日は、 イタリアのヴェスヴィオ火山の大噴火で火砕流や泥流でポンペイ・ヘルクラネウムが埋没した日で、西ゴート族がローマを陥落させた日で、大友皇子が自決して壬申の乱が終結した日で、サン・バルテルミの虐殺があった日で、成都事件があった日で、愛酒の日だそうです。

　本日の倉敷は午前中は雨、午後から曇り空でありました。
　最高気温は二十七度。最低気温は二十五度でありましたよ。
　明日も予報では倉敷は午前中は雨、午後から曇りとなっております。

　現在、悩み事が発生中。
　私の脳内評議会は荒れ模様となっております。
　荒れ模様をお祭り騒ぎと勘違いして騒ぎ出した莫迦な評議員が数名いる始末で紛糾しております。

　私は悩み事がある時はお酒を飲まない主義なので当分の間は断酒となります。

　自分のことなら何とでもなるんだけどな。
　しばらくはおろおろするしかないかもしんない。

『チェーザレ 破壊の創造者』第８巻／惣領冬実

　昨日の夜は、惣領冬実の漫画『チェーザレ 破壊の創造者』の第８巻を読んでいました。


　１４９２年。イタリア。
　スペインの大貴族ボルジア家当主ロドリーゴ・ボルジアの次男で、後にニッコロ・マキァヴェッリの名著『君主論』のモデルで政治の天才と謳われたチェーザレ・ボルジアは１７歳。
　彼の出身国のスペインではグラナダのアルハンブラ宮殿が陥落しナスル朝は滅亡してキリスト教徒によるイベリア半島再征服運動レコンキスタが終結する。
　チェーザレはロレンツォ・デ・メディチにフィレンツェでのレコンキスタの終結の祝賀に招かれる。
　彼と共にフィレンツェに赴くのは、ロレンツォ・デ・メディチの弟を殺害した容疑者・ラファエーレ・リアーリオ枢機卿だった。
　メディチ家を襲った悲劇から１４年。ボルジアはジュリアーノ・デッラ・ローヴェレ枢機卿と対抗する為、メディチ家とラファーレ・リアーリオ枢機卿との和解を目指す。



　今巻は、パッツィ家の陰謀事件とロレンツォ・デ・メディチが主題ですね。
　後のチェーザレのことを考えると印象的な台詞やシーンが所々出てきてぞくぞくしました。
　面白かったですよ。
　続きが楽しみです。

ぜひ試合を見に来てください。そこではきっと素晴らしい出来事が待っています。

　明日はＪ２は第３１節の日。
　我らがファジアーノ岡山は、ホームのｋａｎｋｏスタジアムで栃木ＳＣと対戦いたします。
　キックオフは１９時です。



　ファジアーノ岡山は現在ロングスパートに入っています。
　正直、ラストの直線でスパートって展開に持ち込みたかったのですが、中盤戦で思うように勝ち点を積み上げられなかったので是非も無し。
　残り試合が一桁になると上位のチームは昇格のプレッシャーがかかってきます。
　ファジアーノはそこを突きましょう！　
　残り７試合までにプレイオフ圏内の６位に肉薄或いは６位以内に入っておきたいです。
　スパート中は脇目もふらずに走り抜けましょう！　
　ロングスパートはきついですが、やるしかないです。

　明日はホームの試合です。
　勝ちたいっすね！　
　連勝を伸ばしてビックウェーブに乗りたいです。
　明日はファジアーノのストロングポイントを前面に押し出して是非とも勝ちましょう！　



　ファジアーノ岡山よ！　汝のフィジカルモンスターぶりを日本中に知らしめよ！　
　走って走って走れ！　
　明日は栃木様を走り倒しましょう！　
　サポは全力で君達を後押しするよ！　



　ファジサポのみんな。
　明日はカンスタに行けない人はファジアーノに勝利の爆念を送ろう！　
　ファジアーノは総力戦に入っているよ！　
　勝負所だよ！　
　そして明日、カンスタに赴かれるサポの皆様。
　応援をよろしくお願いいたします。少しでも選手の皆様の背を応援で押してあげてください。
　そして岡山県民の皆様。
　今、ファジアーノはシーズンの最終盤に盛り上がることができるか正念場を迎えています。
　サッカーに興味が無いお方も少しだけファジアーノに興味を持っていただきたいです。　　
　上手くいけばシーズン終盤にお祭り騒ぎになりますよ！
　みんなで岡山を盛り立てようよ！　
　シーズン終盤をお祭り騒ぎにしちゃいましょう！　

教訓をすぐ忘れるのも人間の特徴の一つだ。

　本日８月２３日は、ウィリアム・ウォレスが処刑された日で、竹橋事件があった日で、独ソ不可侵条約締結した日で、学徒勤労令・女子挺身勤労令が公布・施行された日で、ヨシフ・スターリンが日本軍捕虜のソ連国内への移送を指令した日で、金門砲戦があった日で、「るくしおん」が進宙した日で、スコール・レオンハートのお誕生日で、処暑です。
　暑さが収まり秋に近づく頃だそうですが、暑いっすね。

　本日の倉敷は、晴れたり曇ったりしていましたよ。
　最高気温は三十二度。最低気温は二十七度でありました。
　夕方から雷様が遠くで暴れています。
　明日は予報では倉敷は午前中は雨となっております。お出かけの際はお気を付け下さいませ。

　今日は私は朝から体調が思わしくなく、午後からへたっていました。
　ど～やら熱中症。
　水分は補給していたと思っていたんだけどな。orz。
　汗っかきなので気を付けねばと思っているところでございます。

『プラダを着た悪魔』

　昨日の夜は、映画『プラダを着た悪魔』のＤＶＤを観ていました。

　ファッションに興味が無くジャーナリスト志望のアンディは一流ファッション誌「ランナウェイ」の編集長ミランダ・ブリーストリーのアシスタントの面接を受ける。ここで１年間勤め上げるとどこで働いても通用すると云われ世界中の女性が憧れるポストにアンディは採用される。
　しかし採用されたその日からアンディは、「ランナウェイ」のカリスマ編集長ミランダ・ブリーストリーの横暴で無茶苦茶な命令と要求にさらされることになる……。



　監督は、デヴィッド・フランケル。
　出演者は、メリル・ストリープ、アン・ハサウェイ、エミリー・ブラント、スタンリー・トゥッチ、エイドリアン・グレニアー、サイモン・ベイカー、トレイシー・トムズ、リッチ・ソマーなど。



　お洒落なコメディー。なのですが何を選択するのかというお話でもあります。
　超一流の世界に首を突っ込むには何かを差し出す必要がある。しかしそれはその人にとって良いことなのか。というお話。
　メリル・ストリープのカリスマ編集長っぷりはさすがに迫力があります。単なる悪役でないところが良いですね。現実にこんな上司のもとで働くのは嫌だけど。

　サクセスストーリーではないけど清々しい映画です。
　面白かったですよ。

狗尾草（エノコログサ）その６。

　本日の倉敷は晴れ一時曇り空でありました。
　最高気温は三十四度。最低気温は二十七度でありましたよ。
　明日は予報では倉敷は曇り、夕方から雨となっております。お湿りっすね。気温が少し下がってくれるとよいのだけれど。暑いっす。


　上の写真に写っているのは、「狗尾草（エノコログサ）」です。
　狗尾草については、２００８年９月１９日の記事や２００９年９月１０日の記事や２０１０年９月１８日の記事や２０１１年９月２４日の記事や２０１２年１０月５日の記事もよろしかったらご覧くださいませ。
　２００８年と２００９年と２０１０年と２０１１年や２０１２年の狗尾草の記事です。

　狗尾草の花言葉は、「遊び」或いは「愛嬌」だそうですよ。

『蜘蛛巣城』

　昨日の夜は、映画『蜘蛛巣城』のＤＶＤを観ていました。
　この映画を観るのは２回目かな。


　戦国時代。
　蜘蛛巣城城主・都築国春に仕える鷲津武時は盟友の三木義明と共に謀反を起こした藤巻を打ち破る。
　武時と義明は城主の国治の労いを受ける為に召し出され城に急ぐが、嵐の中、蜘蛛手の森で迷ってしまう。
　蜘蛛手の森の中を駆ける中で二人は不思議な老婆と出会い、奇妙な予言を受ける……。



　監督は、黒澤明。
　出演者は、三船敏郎、山田五十鈴、志村喬、久保明、太刀川洋一、千秋実、佐々木孝丸、清水元、高堂国典、上田吉二郎、三好栄子、浪花千栄子、富田仲次郎、藤木悠、堺左千夫、大友伸、土屋嘉男、稲葉義男、笈川武夫、谷晃、沢村いき雄、佐田豊、恩田清二郎、高木新平、増田正雄浅野光雄、井上昭文、小池朝雄、加藤武、高木均、樋口廸也、大村千吉、櫻井巨郎、土屋詩朗、松下猛雄、大友純、坪野鎌之、大橋史典、木村功、宮口精二、中村伸郎など。

　シェイクスピアの戯曲『マクベス』を日本の戦国時代に置き換えた作品です。

　ピンと張りつめた雰囲気。
　所作が美しい。
　ラストの森が動くシーンは圧巻です。

　白黒映画なのだけれども、この映像の美しさは白黒だからなのかな？　
　妖しくてキラキラしていて不気味で美しい。

　面白かったですよ。
　お勧めです。

レーニンは『勉強して勉強して勉強しろ』と言った。私は選手に『走って走って走れ』と言っている。

　昨日はＪ２は第３０節の日。
　我らがファジアーノ岡山は、アウェーの京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場で京都サンガＦ.Ｃ.と対戦でありました。
　結果は４－２で勝利です！！　

　得点したのは、近藤徹志選手、清水慎太郎選手、石原崇兆選手、島田譲選手です。
　もしかして全員今季初得点？
　清水選手は移籍後いきなり点を取っていますね。得点を量産してください。お願いします。
　石原選手は大化けして欲しいです！　どんどん点を取ってください。

　今日の勝利でファジアーノは７位に浮上。
　６位の京都サンガＦ.Ｃ.との勝ち点差は３です。でも得失点差が離れているから勝ち点で並んでも追い抜けません。
　４位の徳島ヴォルティスと５位のＶ・ファーレン長崎を追いかけましょう。４位との勝ち点差は６、５位との勝ち点差は５。この２チームは勝ち点で並べば得失点差で追い抜ける可能性が高いです。

　しばらく鍔迫り合いで我慢比べで差を縮められない時があるかもしれませんが、しっかり勝ち点を積み上げて相手にプレッシャーをかけていきましょう。
　連勝を続けたいっすね。
　気を抜いたら一気に順位は落ちますよ。
　
　ファジアーノは総力戦に入っています。
　今が勝負所。
　頑張って張り切って気を抜かずに力を出し切って勝ち点を伸ばしていきましょう！　
　期待していますよ！　

毎月少しずつ貯金しなさい。そうすれば年末にどんなに僅かしか貯まっていないか知って吃驚するだろう。

　本日も倉敷は晴れていましたよ。
　最高気温は三十六度。最低気温は二十六度でありました。
　明日は予報では倉敷は晴れたり曇ったりするとなっております。

　今日は私はお仕事がお休みの日でありました。
　プライベートな雑事が雑に大量に溜まっていたので適当に雑に片付けていました。
　その後、お買い物に出かけていましたよ。服を買いこんできました。
　散財してしまったかな？　

　外は暑いっすね。ジリジリと肌が焼けつくような日差しでありましたよ。
　皆様、暑い日が続いているので熱中症にはくれぐれもお気を付け下さいませ。

『高原王記』／仁木英之

　昨日の夜は、仁木英之の小説『高原王記』を読んでいました。

　ジェンガ峰の精霊と契約を結んだ英雄タンラは、光の聖者ゴンバ・ルドに心を歪められてしまう。
　英雄の英雄らしい魂は失われ、タンラと精霊ジェンガの仲も引き裂かれてしまう。
　百月が経ち、ジェンガ峰の頂に篭る精霊ジェンガのもとにスム＝リン国の大総官王の使いがやってきて「タンラと共に神託により生まれてくる王子を守れ」と命を下す。
　元英雄のタンラと精霊ジェンガは再び組むことになったのだが……。


　ファンタジー小説です。
　仁木英之の小説は「僕僕先生」シリーズを読んでいますが、「僕僕先生」シリーズと違って『高原王記』は何かピンと張りつめたものがありますね。
　古代チベットを模した高原の破滅に瀕した中での覇権を巡る物語。
　この手の物語で多く見られる英雄達はこの物語ではほとんどが何らかの形で手足を縛られて思うように活躍できない。
　英雄らしい魂を奪われたり、世界を救う為の修行に入って動けなかったり、恐れられて権力者に追放されたり、邪悪なるものに捕まったり。
　それでも英雄譚ですね。
　失ったものを取り戻そうとするお話でもあります。
　面白かったですよ。

眠りたい時に眠ることが出来れば大人物です。眠いのを我慢しているのは小物です。

　本日８月２０日は、レフ・トロツキーが亡命先のメキシコで襲撃された日で、真岡郵便電信局事件があった日で、甘粕正彦が服毒自殺した日で、ソ連率いるワルシャワ条約機構軍がチェコスロヴァキアの国境を突破し侵攻してチェコスロヴァキア全土を占領下に置いた日で、ジャーナリスト・山本美香氏がシリア政府軍の砲撃を受けてお亡くなりになった日で、泉こなたの母・泉かなたのお誕生日です。


　本日も倉敷はよく晴れていましたよ。
　最高気温は三十四度。最低気温は二十六度でありました。
　明日も予報では倉敷は晴れとなっております。


　本日は私は先週お休みをいただいていなかったので代休をいただいて休日を過ごしていました。
　今日は朝からぐったりしていてお部屋の中でまったり舞ったりごろごろ転がっていたりしていました。
　未読の本がお部屋の中に積みあがっていて巨大な壁となっているのですが、未読の本を読む元気が無い。orz。
　暑いのがいけないのだ。暑さは人を狂わせる。もう若くないさと言い訳してみる。
　いかん。こんな言い訳をしていたら本の神様に嫌われてしまう。
　読まなきゃ。
　でも眠いよぉ。

『太陽の塔』／森見登美彦

　昨日の夜は、暑さで頭が膿んでいて暑苦しくて愛らしい小説を読みたいと思い、森見登美彦の小説『太陽の塔』を読み返していました。
　第１５回日本ファンタジーノベル大賞受賞作です。


　京都大学農学部５回生の主人公は自主休学中。
　かつての恋人である水尾さんを、「何故、彼女は自分を袖にしたのか？」と「何故、自分は彼女に魅かれたのか？」をテーマに研究し観察して２４０ページ以上のレポートを書きつづけていた。
　水尾さんからは研究停止の宣告を受けたが、彼は水尾さんの研究をやめる気はない。
　ある日、主人公が水尾さんの観察・研究をしているとそれを妨害する男が現れて……。
　悶々として煮詰まリ過ぎた学生生活を送っている男子学生の物語です。


　と、あらすじを書いても面白さは全く伝わらないと思う。

　悶々として煮詰まりすぎて訳が分かんなくなって妄想に次ぐ妄想の末に繰り出してくる自己弁護の面白さ。
　下らない論理だけどその下らない論理に筋を通す為に暴走に次ぐ暴走を繰り返す生真面目さ。
　意外と自分達に厳しい主人公達のする必要が全くない苦行の数々。
　つまらない灰色の青春を見事に面白可笑しく描いている莫迦小説です。

　文章が大仰で古めかしくて語彙が豊富で凝っています。
　一人称なので同時に主人公の性格も表現していて楽しくて面白くて切ないです。

　マジックリアリズム的でもありますね。
　その部分を評価されてファンタジー大賞を取ったのでしょうか。

　面白いですよ。
　お勧めです。