昨日の夜は、映画『ラ・ラ・ランド』のDVDを観ていました。
主人公のミアは女優志望。
ハリウッドにあるワーナー・ブラザースの撮影所でカフェ店員として働きつつ夢を追っている。
しかし、オーディションの結果は散々で役がもらえない。
ジャズピアニストのセブは、ジャズピアニストとしての腕はよい。
しかし古き良きジャズを好んでいて妥協しない為、仕事がほとんど無い。
古き良きジャズを愛でる自分の店を開く夢を持っている。
ある日、オーディションに落ちたミアは、ルームメイト達に誘われてクリスマス・パーティに参加することにした。
ミアは、パーティで顔を売ろうとしたが思うようには行かず、落ち込んで歩いて帰っている途中、通りかかったバーから偶然聞こえてきた音楽に惹かれて店内に入る。
ミアは曲に惚れ込んでピアノを弾いていたセブに声を掛けようとするが……。
監督は、デミアン・チャゼル。
出演者は、ライアン・ゴズリング、エマ・ストーン、ジョン・レジェンド、ローズマリー・デウィット、キャリー・ヘルナンデス、ジェシカ・ロース、ソノヤ・ミズノ、J・K・シモンズ、フィン・ウィットロック、トム・エヴェレット・スコット、ミーガン・フェイ、デイモン・ガプトン、ジェイソン・フュークス、ジョシュ・ペンス、トレヴァー・リサウアー、マイルズ・アンダーソン、など。
アメリカ合衆国のミュージカル映画です。
私はミュージカル映画はあまり観ていないのでミュージカル映画の良さをあまり理解していません。
そのことを理解したうえで以下の文をお読みいただきたい。
この映画が何故に評価が高いのか私には分かりません。
面白いのですよ。面白いのだけれども、一般に異様に評価が高い理由が分からないのです。
音楽やダンスのシーンはさすがに見事です。
冒頭のダンスシーンは凄いです。
しかしお話だけならば、よくあるお話なのです。
そして、葛藤の部分が陳腐なのです。浅いです。
ラストシーンもよくあるパターンなのです(そこで映画ならではの幻影を見せるところにはどきどきはしましたが、しかしそれもよくあるパターンなのです)。
このお話は、ミュージカルでないと成立しません。
苦悩と決断の部分を、葛藤の部分をもっと掘り下げることは可能だったはずです。
軽いのです。
軽いのならば徹底して軽いお話にすることもできたはずです。
しかし軽いけれども重いのです。
お話としてはよくあるパターンから抜け出ることができなかった。と思わざるを得ません。
おそらく、ミュージカルとしての評価が高いのでしょう。
つまらなかったわけではありません。
面白かったですよ。
楽しめました。
でも、もっと面白く作れたはずなのになぁ。と感じた作品でありました。