昨日の夜は塩野七生の小説『ロードス島攻防記』を読み返していました。
1522年のオスマン・トルコ帝国によるロードス島の攻略戦を描いています。
近代化され中央集権が進み大量の大砲による砲撃戦と大兵力による物量作戦を可能にしたオスマン・トルコ帝国に対して、西洋諸国はようやく大砲の砲撃戦に対応し始めたばかり。
ロードス島は西洋諸国の対オスマン・トルコの最前線。
ロードス島に拠点を置く聖ヨハネ騎士団は西洋の最新築城技術の導入と騎士を中心とした旧来の戦い方でオスマン・トルコに対抗する。
約5ヶ月間の攻防。
日本ではその時期は戦国時代にあたる。
織田信長はまだ生まれていない。
五万人以上の戦死者を出しながら一気にロードス島の攻略を目指したスルタン・スレイマン一世ってある意味無茶苦茶な人であるなぁ、と思ったりする。
でもまあそれが戦争なのだ。
淡々とした精緻な冷静な文章で丹念にロードス島の攻防を描いていています
面白いですよ。
お勧めであります。