8/11(火)、ユナイテッド・シネマ新潟で「ワイルド・ローズ」を観てきました。
新潟市内では、ユナイテッド・シネマ新潟のみでの上映でした。
予告編はこんな感じです。
若い頃から歌の才能に恵まれ、カントリー歌手を夢見て地元のバーで歌って頑張っていたローズは、夫と別居し2児を抱えるシングルマザー。
ワイルドすぎて非常識な性格故になかなか歌以外の仕事がうまくいかなかったり、さらにある理由で刑務所に服役してしまった過去もあり、夢に子育てに奮闘する、というイギリスの物語です。
冒頭から自由奔放で感情的にガンガン生きているローズは見ていて魅力的ではあるのだけど、同時に非常識な部分もあるよなあ、と見ていて心配になったりもするんですよね。
例えば、出所後に裁判で勝って晴れて刑務所のタグが外れた記念に出禁になっていた地元のバーに乗り込んで勝手にステージで歌いだすシーンは爽快ではあるんあけど、同時に、身内にいたら心配になる人だな…と思ってしまいました。
また、中盤で少しずつ歌の才能が認められて、ローズがハウス清掃の仕事をしている家の人が夢を応援してくれて、BBCの名ラジオパーソナリティに会う機会に恵まれたりもするんだけど、同時にローズが歌に執着しすぎて子育てがおろそかになったりもして、子供と仲良くなれなくなったりもするんですよね。
だから、映画を観ながら彼女の夢を応援したくなりつつも、これでいいのかな…と心配になってしまう、という物語がずっと続いていきます。
しかも、途中まで彼女は自分が子持ちであることや、前科があることを隠して歌手の活動をしているので、少しずつ秘密を隠して活動していることに無理が生じてしまう。
ローズの夢を応援してくれてる人がクラウドファンディングを兼ねたパーティを企画してくれて、今まさに夢が叶うというステージの上で彼女自身の心が折れてしまって、夢をきっぱり諦めて仕事と子育てに生きる道を選択する場面は、ちょっと切なかったです。
でも、そこからさらに色々あって(ネタバレしないでおきます)、最終的には自分も周りも納得できる形で歌と子育てを両立させる選択をして、彼女が幸せになるという結末を迎えて、本当に良かったと思いました。
夢と現実はただの二者択一ではなく、生き方の選択肢は無限にあると教えてくれる素敵な映画でした。