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成井豊さんのWSの思い出。その一。『成井先生のドキドキ!声のレッスン』

2013-08-26 16:34:00 | Weblog
成井豊さんのWSの思い出。その1。







8月23日(金)、24日(土)の二日間にわたってりゅーとぴあで行われた、演劇集団キャラメルボックスのワークショップ。
その思い出を振り返って行きたいと思います。

まずは、初日23日の思い出。
このWSは未経験者大歓迎ということだったので、最初は演劇の基礎の基礎である、腹式呼吸と発声、滑舌から始めました。

が、一応演劇経験者である自分にとっても、最初の時点でとても得るものがありました。
まず、腹式呼吸についての成井さんの説明。



成井さん「腹式呼吸をするとお腹が膨らみます。肺は胸にあるので、お腹に空気が入る訳じゃありません。普通に胸式呼吸だと胸が膨らむんです。じゃあ何故腹式呼吸だとお腹が膨らむかと言うと、肺に空気がたくさん入ると、横隔膜が下がります。それで内臓が押されて、お腹が膨らむんです。これが腹式呼吸です。でも実際腹式呼吸の練習をする時は、お腹に空気が入るイメージを持った方が分かりやすいと思います」



な、何という分かりやすさ!
成井さんは元教師だったというだけあって、説明が本当に上手な方でした。

しかし、成井さんの発声練習のすごさはこれだけではありませんでした。
発声・滑舌って体を上手く使う技術だと思うんですが、成井さんが大切にしているのは、技術だけではなかったんです。



成井さん「舞台上で一人だけで話すことってありませんよね。必ず共演者がいて、その人に台詞を届けます。また一人だけの台詞でも、必ずお客さんに届けなければいけない。だから、発声練習をする時も、相手に語り掛けたり、相手の声を聞いたりすることを意識してください」



な、なるほど!
という訳で、成井さんの発声練習では、まず円になり、向かいの人と目を合わせて、その人に声を届ける、ということをやりました。

また、次に円になった人達が順番に異なる高さで声を出し、その高さに全員で合わせていく、という発声練習。
具体的に言うと…



一人目「あー(高い声で)」

全員「あー(高い声で)」

二人目「あー(低い声で)」

全員「あー(低い声で)」



みたいな感じです。
また、これは「一人対全員」バージョンなんですが、「一人対一人」バージョンも。



一人目「あー(高い声で)」

二人目「あー(高い声で)あー(低い声で)」

三人目「あー(低い声で)」



ってな具合です。
発声をしながらでも、相手の声を聞く、自分の声を意識することを大切にするのが、成井イズムのようです。



この後、「アイウエオ イウエオア ウエオアイ エオアイウ オアイウエ」という、演劇人には馴染み深い滑舌練習。
ここでは、完全な初心者の方もいるということで、実際にホワイトボードに書いて説明する成井さん。



成井さん「僕、昔教師やってたので、こうやって書くの好きなんですよ」



と、とても楽しそうな成井先生。
成井さんは高校の教員だったそうですが、僕はなんとなく小学校の先生のようだなと思いました。

小学校で、能力に差のある児童がいる中で、出来るだけ全員がついて来られるように授業を進める、厳しくも優しい先生。
そんな印象でした。



と、発声・滑舌練習が終わったところで10分間の休憩。
今回のWS内容は「『銀河鉄道の夜』を読む」ということで、休憩後にまず、キャラメルボックスの『銀河鉄道の夜』の最初の数分間のDVDを観ました。

観て思ったのは、役者さん達が本当に楽しそうに演技されてるなあということ。
これが、成井マジックなのか!?



成井さん「今観ていただいた銀河鉄道の夜を、明日は皆さんに発表していただきます!今回のWSは、二日間で6時間ですが、こんな短時間でやるのは、私も初めてです!」



マ、マジか!



成井さん「じゃあ、早速読んで行きましょう!」



一時間発声練習をしたら、いきなり読み合わせが始まった!
弾丸スケジュールの成井豊WS、一体どうなる!?





つづく。






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