舞い上がる。

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ちひろBLUESこと熊谷千尋のブログです。

3月の思い出も振り返って行く! 劇団私事。『御伽草子-浦島さん・カチカチ山-』を見て来たよ!

2013-04-18 01:30:49 | Weblog
はい、過去改竄祭りも、2月の思い出を振り返るコーナーが終わったので、3月の思い出を振り返るコーナーを始めたいと思います。
いよいよ現代に近付いて来ましたね。



2月の思い出はこちらから。
舞い上がる!春の過去改竄祭り、2月分終了!





という訳で、3月の思い出の一発目は、劇団私事。『御伽草子-浦島さん・カチカチ山-』を見て来た話です。



この公演は、3月1日(金)、2日(土)に行われた公演で、僕が見に行ったのは3月1日でした。
この時もまさに劇団@nDANTE『お勝手の姫』の稽古期間で、@nDANTEのメンバーと見に行ったのでした。

ちなみに、この日記の出来事と同じ日の思い出です。
@nDANTEな日々。第24話 ~柑橘系の香りは青春の香り~



会場のシアターent.のロビーは、『御伽草子』仕様になっていました。





今回のお芝居の登場人物である、浦島太郎と亀とウサギとタヌキの絵が飾ってあったり。





あとは、このお芝居にちなんだお菓子が飾ってあったりしました。





このうさぎのお菓子とか、よく出来ててすごく可愛かったですね。





という訳で、劇団私事。『御伽草子-浦島さん・カチカチ山-』の感想を書いてみたいと思います。
えっと、この作品はタイトルから分かる通り、おとぎ話の浦島太郎とカチカチ山の物語がベースになっています。

因みに、昨年9月の公演は『則天八転』は、夏目漱石の『こヽろ』が鍵となった作品でしたね。
劇団私事。の主催で、作・演出を手掛けている杉谷くんは、そういうもともとある物語で自分なりに遊ぶのが好きなのかもしれませんね。



舞台は、やたら気風よく話す亀が登場し、亀が観客に語りかけるところから始まる。
(因みに、この亀をやってるのは女の子で、前の作品でも男役をやっていた子でしたね)

細かい笑いも交えつつ亀が思い出を語るという入り方で、本編が始まる。
亀は浦島太郎に助けられて竜宮城に案内し…という、昔話の浦島太郎そのままの物語が展開する。

浦島太郎の話が終わると、再び舞台には亀一人に。
ここまでは、亀が語った思い出の中の出来事だったのだ。
すると、そこにウサギが登場し、カメと仲良く話し始める。
ここでの二人、じゃなくて二匹の会話が、まるでマクドナルドで語り合ってるような雰囲気で面白かったです。

そして、今度はウサギが思い出を語るのですが、それがカチカチ山の内容になっていて、そのまま舞台上でカチカチ山の物語が展開する。
で、この舞台にはちゃんとオチが付いています。

亀とウサギがそれぞれ語り合った後で、最終的にどっちの話が良かったかを競争で決めることに…
要するに、最後はウサギとカメの物語が始まるところで終わるんですね。

なるほど、だから浦島太郎とカチカチ山だったのか。
(タイトルでオチが分かっちゃった人、もしかしていたのかな?)

この、昔話を登場人物に語らせるという発想、そして、3つの昔話をうまいこと繋いでいく構成は、結構好きでした。
なかなか面白いこと考えるじゃないか!


が、この物語を見たことで強く思ったことが一つあります。
それは、昔話を題材にしているということは、つまり、みんなが物語の内容やオチを完全に理解しているということ。

だからこそ、その物語をどう面白く見せるかが非常に重要なんですね。
その方法の一つとして、さっき言ったみたいな構成はいいアイディアだったと思うんですよ。

で、じゃあ「浦島太郎」と「カチカチ山」の物語の一つ一つはどうだったかって言うと…
これが正直そこまで面白いと思えなかったんですよ。

ぶっちゃけ、前の公演「則天八転」の方が面白かったと思いました。
則天八転の感想はこちらです「昨年見た公演を振り返る!劇団私事。『則天八転』

則天八転の面白さって、人間がある状況に追い込まれて苦悩する様をちゃんと描いていたことにあった思うんですね。
また、キャラクターや状況をちゃんと作ってあるが故に笑える場面とかも、ちゃんとあったような気がします。

で、今回の『御伽草子』はどうだったかって言うと、笑いがすごく弱かった気がします。
例えば、作中でウサギは女という設定になってるんですけど、これがウサギ役の男の子が女装してウサギの耳を付けて登場するんですね。

確かに、女装って面白いんですけど、出オチ以上の面白さが無かった気がします。
ウサギの耳を付けてる男の子が女の子みたいにしゃべるってこと以上の面白さが出せてなかったって思ってしまったのが残念でした。

あと、笑いが全体的に内輪笑いっぽかった。
さっきのウサギの話だと、その男の子のことを知ってる人にとっては笑えるのかもしれないけど、初めて見た人はそこまで笑えないっていう。

でもこの時会場ではかなり笑いが起こっていて、多分みんな彼の友人だったんだと思います。
(学生が主体でやってる劇団ですからね)

その時に、そこまで笑えない自分は会場で温度差を感じてしまったてのが正直あります。
そういう笑いに関してちょっと中途半端だったところが、残念だった点です。



とかなんか辛口なことも書きましたけど、劇団私事。はやりたいことをちゃんと追求してる感じがあるし、何だかんだでこれからも頑張ってほしいと思っております。
そんな感じで、感想としたいと思います。



劇団私事。の皆さん、お疲れ様でした。





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