舞い上がる。

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ちひろBLUESこと熊谷千尋のブログです。

香港のデモを取材したドキュメンタリー「香港画」、市議会議員の中山均さんと深谷成信さんも登壇。

2021-01-24 18:57:59 | Weblog


1/23(土)、シネ・ウインドで「香港画」を観てきました。





予告編はこちら。



2019年~2020年に香港で起こった大規模なデモを取材したドキュメンタリー。
どういう経緯でデモが起こり何が問題なのか、インタビューも交えながら28分という短い上映時間の中に分かりやすくまとめてあり、僕自身ニュースを見ただけだとよく分かっていなかった部分も多かったので観られて良かったです。

最近の日本だとデモを冷笑する人も多いけど、僕はデモに参加する香港の若者達は間違ってないと思うし、警察のデモ隊への死者を出すほどの暴力は酷過ぎると思うんですよ。
とは言え、デモ隊も過激化し、暴力を伴うデモも登場していてそれはそれでどうなのか…という複雑な現状をとらえていました。

どうしてこんなことになってしまったのか…という疑問に徐々に踏み込んでいくと、背景にある香港と中国の関係の悪化、それに伴う国内の分断が浮かび上がってきます。
印象的だったのは元警察の人へのインタビューもしていたことで、その人はデモ隊を最初に同僚が上からの命令で攻撃した時の疑問、そしてそもそもデモ隊と警察の衝突を野放しにする香港政府に対する疑問を語っていました。

デモのニュースだけを見ていると、あまりに混沌しすぎて、どちらが正義なのか分からなくなることもあるけど、どちらかと言えば僕は「警察が悪者」という気持ちで見てしまうことが多いです。
でも、デモ隊も警察も同じ香港人だということ、本当の問題は「どちらが悪者か」とかにはないということに気付かされてハッとしました。(この感じは、辺野古の基地建設反対デモを暴力的に押さえつける警察も同じ日本人、という話も思い出しました)





上映初日のこの日、新潟市市議会議員の中山均さんと深谷成信さんの舞台挨拶もありました。





なんとお二人はもともと左翼と右翼(!!)という反対の思想でありながら、ヘイトスピーチ反対という点で意気投合し、今では思想の違いを超えて、香港の自由を守るべく新潟市の中国領事館に向けて共にデモを行っているということ。





世界的に分断が進む時代に、思想を超えて平和のために行動するお二人に感動しました。(三島由紀夫と東大全共闘の討論を思い出したりもしました)
Twitterとかを見ていると何かと対立ばかりの時代だけど、本当に平和のためには何をするべきかを考えて行動するお二人のお話に、見習うべき生き方だと思いました。







来場者に「香港に自由を」「自由と人権に国境はない」のプラカードをもらったので、僕もポスターの横で写真を撮って賛同の気持ちとします。
1/29(金)までの一週間の上映だけど、夜の19時から30分の上映時間という若い世代が見やすい感じになってるので、是非見てほしい映画だと思いました。
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