舞い上がる。

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ちひろBLUESこと熊谷千尋のブログです。

昨年見た公演の感想を振り返る!nama×kinjin『茜色のいえいえ』

2013-03-11 21:54:46 | Weblog
昨年見た公演の感想を振り返っていくコーナー!
続いてお届けするのはnama×kinjin『茜色のいえいえ』







実はこの公演にはスタッフとして関わっていた俺。
(パンフにも制作補助として名前が載っていた!)


このブログに色々書いていた俺。

【宣伝】ダンス公演『茜色のいえいえ』
水のように優しく、花のように激しく。
nama×kinjin「茜色のいえいえ」シーサイドからの道案内
元気ハツラツ~!
いわむろやが素敵なアート空間に!
『茜色のいえいえ』初日終了しました!
nama×kinjin『茜色のいえいえ』終了!



で、こんだけ色々書いてたんですが、肝心の公演の感想は書いてなかったので、今頃になって書いてみようと思います。



この公演は、ダンスユニットnamaのゆっぺさんが、[en]jya輪舞曲の欽也くん、フリーの役者の神保さんと共演したコンテンポラリーダンス公演。
会場は岩室にある道の駅「いわむろや」…の外の田圃でした!

そう、野外公演で、会場の広さは刈り入れの終わった田圃二反!
観客席は、いわむろやの中、そして一部野外にも観客席がありました。



ゆっぺさんのダンスは、ちょいちょい見ていたんですが、ちゃんとnamaの公演として見るのは初めてでした。
で、感想ですが…いやー、スゲー良かったっすよ!

えーと、物語の最初は、ゆっぺさんが舞台である田圃の真ん中にずんずん歩いて登場。
すると、観客席の左右から欽也くんと神保さんが登場し、三人で並んだところで最初のダンス。

かと思いきや、ダンスシーン以外に、家族の一コマみたいなシーンも、ダンスとダンスの合間に出てきます。
これが、欽也くんと神保さんとゆっぺさんの三人による、家族の一コマって感じなんですね。

多分、欽也くんがお父さんで神保さんがお母さんでゆっぺさんが子供、なのかな?
舞台上には、ロープを渡して洗濯物みたいに布がかかっていたり、ちゃぶ台があったり、田圃の中に家を作りだしていました。

このシーン、言葉は一切ないんですが、見ていると少しずつストーリーが展開していくのが分かるんですよね。
ざっくり言っちゃうと、仲良かった親子が少しずつ離れ離れになっていって、再び戻ってくる、って感じだと思います。

で、中盤にある親子が離れ離れになるシーンをどうやって表現しているかっていうと、もう物凄く単純。
三人の役者がそれぞれ違う方向に歩いて、物理的に三人の距離が広がっていくんです。

まあ、それだけなら案外ベタな演出かもしれませんが、何がすごいって、そう、会場が田圃だってこと!
屋外だから、三人が離れ離れになる距離が半端じゃないんです。100mくらいあったのかな?

そんな訳だから、三人の役者さんたちが徐々に離れて行って、特に子供を演じていたゆっぺさんの背中がどんどん、文字通り小さくなっていくのが本当に見ていて切ないんですね。
本当に、このまま帰って来ないんじゃないか…みたいな気持ちになったその時!ゆっぺさんが振り返る!

欽也くんと神保さんもそれに合わせるかのように振り返る!
そして三人はそれまで歩いて離れて行った距離を全力疾走して戻って来て、三人手を取って踊り始める!(ゆらゆら帝国の音楽に合わせて!)

この、ただ人間が離れて戻ってくるっていうだけなんですけど、本当に感動して、正直ちょっと泣いちゃいましたよ。
というのは、再会した三人が、心から幸せそうに踊っていたから。

で、ここの三人のダンスが本当に素晴らしくて、もう三人心から幸せそうに、全力で、手を取ってくるくる回って踊る。
時に手が離れ、時に地面に倒れ込みながらも、プロレスのように何度も立ち上がり、また踊る。

また会場が屋外ってのも良かったです。
踊る三人の頭上には大きな空が広がり、雲が流れていて(ホント晴れてよかったよ!)、大袈裟に言っちゃうと地球とか宇宙とかそういう壮大な世界の真下で、人間が家族をつくってうおりゃー!って生きてる、そんな感動。

そう、ゆっぺさんの作るダンスってこの「うおりゃー!」って生きてる感じが本当に素敵なんですよね。
表面的な美しさを追求するというより、心の底からの気持ちをそのままダンスという形にして、全力でそれを表現する。

言ってしまえばそれって人間の美しさだと思うんですよ。
すごくいい公演でした!見られて良かったっす!







という訳で、ゆっぺさんも楽しみにしているに違いない劇団@nDANTE「お勝手の姫」
3月16、17日の本番まで、あと5日!







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