12/6(月)、イオンシネマ新潟西で、「リトル・ガール」を観てきました。
男性の体で生まれ幼少期から自分の性別に違和感があり女の子として生きてきたトランスジェンダーの小学生サシャと、その家族を巡るドキュメンタリー。
サシャはただ、女の子として生きていたいだけなのに、学校は女の子の服を着ることを禁止し、そんな学校に対してサシャの家族が自由を主張して抵抗していきます。
ただ女の子の服を着たい、その自由さえも制限されてしまうという、社会の偏見や現実の残酷さを感じつつ、サシャとその家族みたいな人達がそういう現実を少しずつ変えていくんだと思いました。
ちゃんとサシャと一緒に専門家に相談して、センシティブな問題もしっかり話し合い、サシャには何の問題もないことを証明するなど、変に攻撃的になるのではなく、ちゃんと正攻法でサシャのために行動していたのも良かったです。
サシャの母親も、子供がトランスジェンダーになるのは親に原因があるのではと悩むような一面も見せるのですが、「そんなことはありませんよ」としっかり声をかける専門家の姿も印象的で、こうやってひとつずつ誤解や偏見がなくなっていくんだなと思いました。
あと、サシャの兄がまだ子供なのですが、「学校が何を言ってきても抗議してやる!戦うんだ!」みたいにファイトを漲らせていたのもカッコよかった。
少し前まではなかったことにされていて、今でも偏見や差別の対象となっていくトランスジェンダー、性的マイノリティの人達に対して、こうやって家族という一番身近な人が支えてくれるのは本当に大きい。
世の中には、家族からも自由を認めてもらえないような人達だって大勢いると思うのですが、どうかサシャの家族のような人達が増えてほしいと思いました。