舞い上がる。

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ちひろBLUESこと熊谷千尋のブログです。

白根大凧合戦ドキュメンタリー「凧ノ国」、観てきました。

2020-05-26 21:57:26 | Weblog


5/25(土)、シネ・ウインドで「凧ノ国」を観てきました。






新潟の梨本諦嗚監督による白根の大凧合戦のドキュメンタリーということで、会場には白根の凧が飾られていました。





予告編はこんな感じです。



梨本諦鳴監督は新潟の方で、新潟で自主映画を撮ったり、演劇を作ったり、純烈さんのMVを撮ったりしている方です。
そんな梨本監督が、白根大凧合戦に長期間密着取材した貴重なドキュメンタリーです。

映画の冒頭、白根大凧合戦の映像が流れ、そこに解説のナレーションが入るんですけど、白根大凧合戦って江戸時代から300年近くの歴史があるんですね。
そして、中ノ口川を挟んで両岸から凧を上げ、引っ張り合って戦うという「合戦」というスタイルは全国的にも珍しいものらしいです。

そこから、大凧合戦に関わる人達を一年かけて密着取材していくのですが、凧作りはまず、凧の材料となる竹の採取から始まります。
毎年秋から冬にかけて(夏の竹は水分を吸っていて使えないらしい)凧の材料の竹を採取するのですが、近隣だけでなく佐渡にまで竹を取りに行くこともあるということで驚きました。

そして、春までに竹を加工し、和紙は長野、綱は栃木や山形から取寄せ、春になると凧を作り上げる。
ここの、白根の伝統的な祭りの太鼓の音色に合わせて、冬から春にかけての季節の移り変わりを感じる白根の風景を映していく場面は、見ていてやたらとテンションが上がるシーンでしたね。

春になったら、冬のうちに集めていた材料を使って本格的に凧作りを始め、6月の大凧合戦に備えるそうです。
白根には大凧の様々の組があり、本当に町ぐるみで大凧作りをしているし、しかも組によって伝統的な大凧の作り方や飛ばし方がまったく違うです。

こうしてドキュメンタリーを見てみると、大凧作りって一年がかりでしているんだなあということが分かったし、それが江戸時代からずっと繰り返されているのは本当に凄いよなと思いました。
そういう様々な発見がある、貴重なドキュメンタリーでした。

そんな伝統的な白根大凧合戦が今年は新型コロナで中止になり、来年もどうなるか分からないそうです。
でも、そんな今だからこそ、一度立ち止まって歴史を知ることは大事だと思うので、そういう意味でも観られて良かったです。
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