北原里英さん主演のお化け屋敷型ホラー映画『としまえん』観てきました！

5/30(木)、ユナイテッド・シネマ新潟で「としまえん」を観てきました。
新潟市内はユナイテッド・シネマ新潟のみでの上映だったようです。





予告編はこんな感じです。



さて、この『としまえん』、元NGT48の北原里英さんの主演ということで、4月のユナイテッド・シネマ新潟の先行上映では北原里英さんの舞台挨拶も行われたそうです。
僕はその日は予定があった行けなかったのですが、『としまえん』の映画が公開されたらもちろん観に行きました。

というのも、アイドル主演のホラー映画って僕は大好きだし、何より主演の北原里英さんが実は好きなんですよ。
北原里英さん、昨年の『32／サニー』も記憶に新しいですが、アイドル出身とは思えないくらい体当たりで女優業を頑張っている印象があるし、実は好きでラジオなんかも聞いていたんですが色々な映画に対する愛のある方で、応援したくなってしまう人です。

さてさて、映画の内容はと言うと、北原里英さん演じる大学生の早希が留学することになり、行方不明になった幼馴染の由香の家を訪ねると両親から由香の思い出の品として、遊園地・としまえんの入場券をもらいます。
その後、早希は留学前に由香とも共通の友人でもある4人の友人たちと遊ぶことになり、せっかくだからと、その入場券を使って5人でとしまえんに遊びに行くことに。

そこで、5人が「としまえんの呪い」と呼ばれる都市伝説で言われている行為を実際に試してみたところ、一人また一人と行方不明になっていく、というホラー映画です。
ここで描かれる「としまえんの呪い」とは、「古い洋館で扉を叩くと秘密の場所に連れて行かれる」「お化け屋敷で返事をしたら秘密の場所に連れて行かれる」「鏡の部屋で秘密の鏡を見たら秘密の場所に連れて行かれる」、そして「呪いを解くためにはメリーゴーランドに乗る」というもので、もちろん実際この「としまえんの呪い」の通りに物語は進行してくことになります。

世の中には『学校の怪談』や最近では『IT／“それ”が見えたら終わり』『コンジアム』など「お化け屋敷型ホラー」と言われるジャンルがあると思うのですが、この映画は実在する遊園地が舞台、しかも実在するお化け屋敷まで登場するわけですから、まさに「お化け屋敷型ホラー」の魅力が全開な作品でした。
100年近くの歴史のあるこの実在する遊園地・としまえんには、実際に様々な都市伝説があるらしく、そういう絶妙なリアリティが、「学校の怪談」的なオカルト心をくすぐるものがありました。

しかし、ただのお化け屋敷型ホラーで終わるかと思いきや、高校時代の回想シーンで行方不明になる前の由香がいじめられていたこと、そしてこの5人＋由香の6人で同じようにとしまえんに遊びに行き、同じようにとしまえんの呪いを試したことがきっかけで由香が行方不明になっていたことが判明し、少しずつとしまえんの呪いと、由香の行方不明の秘密が絡んでいきます。
そうして一人また一人と仲間が減っていき、最終的に早希が一人でとしまえん、そして由香の謎に挑むことになるのですが、途中までは早希が由香の一番の親友だった…と思わせておいて実は…！！的なちょっとしたどんでん返しもあり、要は早希は自身が過去におかした罪の意識というトラウマに挑むことになる…と、予想外に重い方向に話が転がっていくわけです。

正直、怖さという意味ではそこまで怖くないし、先程から書いているように話が思わぬ方向に転がっていきすぎてちょっとまとまっていない感じもありますし、オチもちょっと強引な感じがしましたが、先程も書いたようにアイドル主演のホラー映画が大好きな、しかもお化け屋敷型のホラーも大好きな自分としては、すごく楽しめる映画でした。
それに、この映画のちょっと歪な部分も含めた変な魅力が、昔ながらの遊園地のお化け屋敷に感じる、正直ちょっと古ぼけているけどそこが妙に魅力なんだよな…という感じで絶妙に心地良かったりもするんですよね。

思うにホラーファンというより北原里英さんファン、もっと言えば子供たちなんかもターゲットしたために恐怖を抑え気味にしたのかなと思いますが、ホラーの魅力を世の中に広めたい人間としては、もともとホラー映画ファンではない層にも楽しめるホラー映画が作られたことは素直に評価したいなと思います。
それに、北原里英さんという色んなジャンルでこれからどんどん活躍していってほしい女優さんの主演のホラー映画が作られたことは、素直に嬉しかったです。