舞い上がる。

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ちひろBLUESこと熊谷千尋のブログです。

モノクロの1970年のメキシコシティで描かれる残酷な運命と人間の尊厳。『ROMA/ローマ』観て来ました!

2019-03-27 23:47:12 | Weblog


3/27(火)、イオンシネマ新潟西で「ROMA ローマ」を観て来ました。





予告編はこんな感じです。



この映画、もともとはNetflix限定で公開された映画だったところ、あまりに評判が良くて劇場でも公開するようになったとのことです。
個人的に、Netflix等の映像配信サービスに登録していないので(何故なら登録の仕方が分からないから)、劇場公開してくれたのはすごくありがたかったです。

さてこの映画、4人の子供の暮らすお屋敷で家政婦として働く若い女性を主人公に、家族に起こる騒動、デモが頻発する街の争乱、そしてその中での主人公の恋愛とあるとても悲劇的な展開、などを描いています。
1970年代のメキシコが舞台ということらしいのですが、全編モノクロの映像によって国や時代を超越した、どこかおとぎ話のような、それでいてどの時代のどの国にも当てはまるような、普遍的な作品になっていたと思います。

主人公と家族との触れ合いは心暖まる場面として描かれる一方、デモが頻発する街のヒリヒリした雰囲気も伝わってきて、時に残酷な場面も描かれたりします。
温かいものも、恐ろしいものも、全てが美しい映画で描かれているので引き込まれるし、全てが淡々と描かれるのでまるでドキュメンタリーを観ているような気持ちにもなりました。

そんな中、主人公にのしかかる運命は、ネタバレになるので詳しくは書きませんが、とにかく不憫で気の毒としか言えないもので、なんて残酷な運命なんだ…と思ってしまいました。
しかし、そんな残酷な出来事の後、彼女のとったある勇気ある行動が、「大丈夫、あなたはちゃんと生きる価値のある人間だよ!」と、彼女の人間としての尊厳をこの映画が守っているようで、そこにすごく感動させられてしまいました。
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