舞い上がる。

日々を笑い、日々を愛す。
ちひろBLUESこと熊谷千尋のブログです。

【書き起こし】トークイベント「月刊おはなし図鑑」第6回(ゲスト:渡部貴将さん、トークテーマ:貞子やホラー映画について)

2019-06-23 22:34:41 | 月刊おはなし図鑑


1月から月一で行っているトークイベント「月刊おはなし図鑑」。
第6回は、6/22(土)にちず屋の2階で、シネ・ウインドのボランティアスタッフで表現集団 机上空論に所属の俳優、渡部貴将さんをゲストに、貞子やホラー映画などについてトークをしました。



詳細は告知に書いてあります。
【お知らせ】トークイベント「月刊おはなし図鑑」第6回 ゲストは渡部貴将さん!(シネ・ウインド/表現集団 机上空論)「貞子」の話!(6/22、ちず屋の2階)



トークの動画はこちらの記事からご覧ください。
トークイベント「月刊おはなし図鑑」第6回、渡部貴将さんと貞子やホラー映画の話、終了しました!



今回もトークの書き起こしを公開します。



トークイベント「月刊おはなし図鑑」第6回
(2019.06.22 ゲスト:渡部貴将さん)


ちひろ トークイベント「月刊おはなし図鑑」第6回、始めていきたいと思います。よろしくお願いします。
渡部  よろしくお願いします。
(拍手)
ちひろ どうもありがとうございます!あ、ちひろBLUESです。
よしこ よしこです。
ちひろ 毎月色んなテーマでやってるんですけど、今ちょうど「貞子」っていう映画をやってるので。僕とよしこさんが貞子が好きなんですよね。それで貞子のトークをしようと思っていたんですけど、なかなかホラー映画が好きな人が見付からない時に、あ!いたぞ!というわけで、渡部さんに声をかけさせていただきました。
渡部  はい。
ちひろ というわけでゲスト、渡部さんです。
渡部  どうも。お願いします。
(拍手)
ちひろ というわけで、渡部さんと、色んなホラー映画だったり、貞子だったり、これから1時間くらい話していこうと思います!よろしくお願いします!
渡部  よろしくお願いします!
よしこ ちひろと渡部さんは、前から知り合いなんですか?
ちひろ そうですね。
渡部  そうですね。それこそあの、僕、シネ・ウインドっていう映画館、ご存知ですかね。そこのボランティアスタッフをやっていて、そこで。
ちひろ 僕がよく映画を観に行ったりとか。
よしこ ああー。
ちひろ 「月刊ウインド」っていうシネ・ウインドが出してる雑誌にちょっと文章を書かせていただいたりとか。そういうことしてるうちに、気付いたら仲良くなってたって感じで。
渡部  そうですね。
ちひろ 映画館で仲良くなった感じですよね。
渡部  そうですね。
ちひろ 逆に映画館以外であんまり会わないですよね。
渡部  確かにそうですね。
ちひろ そんな感じです。
よしこ シネ・ウインドで私声かけたのって、漁港の、「アナタの白子に戻り鰹」の監督の人に、「あれ、ちひろの友達ですか?」って声をかけて。
ちひろ 今井真監督ですね。
よしこ ハハハハハハ!!
渡部  ほーう。
ちひろ 今井真監督が舞台挨拶に来た時に、僕が観るのが2回目で、会うのが2回目で、話してる時によしこさんがやってきて「友達ですか?」って聞いたら監督だったっていう。
よしこ 「あ、すみませんでした」っていう。
渡部  フフフ。
ちひろ シネ・ウインド、結構、監督とフレンドリーになれる映画館ですよね。
渡部  そうですね。
よしこ ああ。
ちひろ まあ、そんな感じで。話に出ましたけど、渡部さんはシネ・ウインドのボランティアスタッフをしている。
渡部  はい、そうです。
ちひろ で、それをやりながら、「表現集団 机上空論」という。
よしこ フッ!フフフフフフ!
ちひろ 何で「表現集団 机上空論」でそんな笑うの!
よしこ 待って!前歯折れてるからあんま笑わせないで!
渡部  フフフ!
よしこ ハハハハハハ!!
ちひろ 知らないよそんな情報!ちょっと待って!笑わせること言いました?今。
よしこ フフフフフフ!!待って、来月のおはなし図鑑には間に合うように、歯を入れ直します。
ちひろ 分かりました。笑いが絶えない回だ。でまあ、「表現集団 机上空論」というところで。
よしこ ハハハハハハ!!
ちひろ 役者もされていると。
渡部  そうですね。
よしこ ハハハハハハ!!
ちひろ ちょっと待ってください!いきなりですよ!そんな笑う要素ありました!?
よしこ もういいっけ進めてくれ。
ちひろ もういいか。進めるか。はい。何の話だっけ?渡部さんの話だった。フフフ…
渡部  そうですね…フフフ…
ちひろ シネ・ウインドのボランティアスタッフと、表現集団 机上空論をしていると。
よしこ フフフ!
渡部  そうですね。
よしこ フフフフフフ!!
ちひろ 話進めますよ!!じゃあ、シネ・ウインドのボランティアスタッフは、大体いつぐらいからやってたんですか?
渡部  大体6~7年くらい。
よしこ なげえ!!ハハハ!!
ちひろ 何で全部ツボに入るんだよ。
渡部  シネ・ウインドで、「おそいひと」っていう映画を観て。
よしこ なんか、聞いたことある。
渡部  あれは、障害がある人、脳性麻痺の。
よしこ フフフフフフ!!
渡部  そこ笑っちゃいけないと思いますよ!
ちひろ まあ、脳性麻痺の友達いるからね。
渡部  ああ、そうなんですか?ハハハ…
よしこ フフフ…
渡部  役者も本当に脳性麻痺なんですけど。その人が電動車椅子に乗って、通り魔みたいに人を殺していくっていう。
よしこ フフフ!
ちひろ すげえ面白そう!
渡部  めっちゃ面白いんですよ!ひらがなで「おそいひと」って書くんですけど。
ちひろ メモっておこう。
渡部  それがめっちゃ面白くて。
よしこ フッフフフフ!!フフフフフフ!!
渡部  それからシネ・ウインドに通うようになって。
ちひろ なるほど。
渡部  で、声かけられてボランティアスタッフに。
ちひろ 確かにあそこ、常連になると仲良くなっていきますよね。
渡部  そうですよね。
よしこ ふーん。
ちひろ 気付いたらボランティアスタッフになっていたと。
渡部  そうなんですよ。
ちひろ で、シネ・ウインドのボランティアスタッフやりながら、あと映画も撮ってますよね。自主制作で。
渡部  まあ、昔撮ってたみたいな感じです。
ちひろ 今はそんな撮ってない。
渡部  今はアイディアが枯渇でちょっと。ハハハ…
ちひろ なるほど。はい。
渡部  昔は企画書からちゃんと作ってたんですけど。
ちひろ それは「にいがた映画塾」とかですか?
渡部  「にいがた映画塾」ではパソコンを貸してもらってそこで編集しただけなんですけど。映画塾の人には基本手伝ってもらわなくて、自分達で作って。それこそあの、知り合いの女の子に、こういう格好(よしこさんみたいな格好)させて、貞子みたいなのを出したんですよ。
ちひろ ホラー映画を。
渡部  ホラー映画を撮ったんです。
ちひろ へー。
よしこ フフフフフフ!
ちひろ この人(よしこさん)、ホラー映画に出たいらしいんですよ。
渡部  はい。是非もうばっちりですよ。
ちひろ だからずっとそのために髪も伸ばしてるんでしょ。
よしこ 本当ですね?
渡部  本当に。
ちひろ 今日変だよな、なんか空気が。ハハハ…
渡部  それも最初ホラーだったんですけど、段々コメディになっていくっていうやつで。最初こういう格好(よしこさんみたいな格好)だったんですけど、最終的にナース服を着て、眼鏡をかけて、敬礼して出てくるみたいな。
ちひろ 井口昇イズムが全開じゃないですか。
渡部  そうなんです。
ちひろ 「ハイ!敬礼」じゃないですか。
渡部  そうなんですよ。そういう感じのを作った。
よしこ ナース服の貞子コスもしたことありますよ。
渡部  本当ですか!
ちひろ 店でですか?
よしこ 店で。
渡部  セルフリメイクということで、出ていただいて…
よしこ フフフ…
ちひろ 貞子コス、今してるようなもんだもんね。
よしこ うん。
ちひろ さっきちらっと話したけど、年末にトークイベントやった時に、宇佐美監督っているじゃないですか。「BADDREAM」の。その宇佐美監督に出てもらった時に、よしこさんがコメントでずっと「ホラー映画に出たいです。出たいです」って言ってたっていう。
よしこ フフフ!
ちひろ 全然ジャンル違うのに。
渡部  でも、じゃあ、書きますよ、脚本を。
ちひろ おっ!
よしこ えっ、本当に!?
渡部  今、撮りたい意欲が、ちょっとずつまた出てきたので。
ちひろ あ、そうなんですね。
渡部  何か書きます。
ちひろ なんか意外なところに繋がってしまった。
よしこ やったね。
渡部  はい。
ちひろ あと、役者もしてるんですよね。
渡部  まあ一応、はい。
ちひろ 表現集団 机上空論で。
渡部  そうなんです。
よしこ フフッ…!
ちひろ あー、この単語言うと笑うんだった!
渡部  ハハハ…!
よしこ あの、メイクの写真を見たんですけど。
渡部  はい。
ちひろ 白塗りのメイクの。
よしこ あれは、舞台で。
渡部  舞台で、ああいう役を。
よしこ ふうーん。
渡部  まあ、ああいうのが好きなんですよね。アンダーグラウンドな。
ちひろ たまに東京にアングラ演劇観に行ってますよね。
渡部  そうなんです。
よしこ アングラ演劇って何?
渡部  一言で言うと、例えば、机の角に小指をぶつけて、「痛い!」って言うのは、リアル演劇なんですよ。
よしこ はい。
渡部  で、机の角に小指をぶつけて、ものすごい叫んで「痛ーい!」って叫んで、のたうち回って、汗かいて、「ウワー!」って表現するのが、アングラだ、っていうのを言われたことがあります。
よしこ ふうーん。
ちひろ 師匠みたいな人に言われたんですか?
渡部  まあ、そうですね。
よしこ アングラ師匠に。
渡部  はい。
ちひろ なるほど、だから引き伸ばすわけですね、感情を。
渡部  なんですかね。
ちひろ リアルよりもさらに大仰にというか。
渡部  はい。そうですね。
よしこ ふうーん。
ちひろ すごいそれちゃうんですけど、「リング」じゃないですか、今日のテーマ。
渡部  はい。
ちひろ 「リング」観返してたら、「リング」のエンドロールに「天井桟敷」って入ってて。
渡部  あ、そうなんです。一作目の貞子を演じたのが、僕の好きな東京の「万有引力」っていう劇団の役者さんなんです。
ちひろ あ、そうなんですね!メモってきたんだけど忘れちゃった…
渡部  伊野尾さんという。
ちひろ 伊野尾理枝さん。
渡部  はい。
ちひろ あの人、天井桟敷の人だったんですね。
渡部  そうなんです。
ちひろ へー。意外なところで貞子の話が出てきましたけど。
渡部  フフフ!!
ちひろ すみません僕が無理矢理。
渡部  いえいえ。
ちひろ まあそんな感じで。ボランティアスタッフやったり、映画を自主制作で撮ったり、アングラ演劇をやったり。すみません、ちゃんと拝見できてなくてまだ。
渡部  いえいえ。
ちひろ それが渡部さんであると。
渡部  はい。
ちひろ そんな人でございます。
渡部  はい。
よしこ なんかやべえ仕事してるんですか?
ちひろ ハハハハハハ!!
渡部  コールセンターで働いてます。
よしこ フフフフフフ!!
ちひろ 普通の仕事だ!
渡部  はい。
ちひろ で、映画がすごい好きだってことで。
渡部  そうですね。
ちひろ 結構昔から好きなんですか?
渡部  大体、高校ぐらいから好きになりはじめて。好きになったきっかけが「2001年宇宙の旅」って映画で。
ちひろ あ、これじゃないですか!(Tシャツ)
渡部  はい、まさにこれなんですけど!BSでSF映画特集ってのをやってて、そこで観て、もう衝撃を受けて。
ちひろ へえー。
渡部  もうこれからは映画だ!と思って。
ちひろ これからは映画だ!
渡部  フフフフフフ!!
ちひろ いいですね!
よしこ それまではテレビとか見てたんですか?
渡部  それまでは僕結構オタクだったので。ガンダムとか、エヴァンゲリオンとか。今でも好きなんですけど。
よしこ あ、エヴァ!
渡部  わりとそういうのばっかり見てて。
よしこ 今日、シンジくんが初めて、初号機に乗った日ですよ。
渡部  ええー!
よしこ 6月22日ですよね。
渡部  知らない。
ちひろ シンジくん記念日なんですね。
渡部  へえー!
よしこ え、今年何年だっけ?
ちひろ 今年は2019。
よしこ えっと、じゃあ4年前の今日、シンジくんが初めてエヴァに乗って。
渡部  へえー!
ちひろ エヴァの未来を追い越してしまったんですね、我々は。
よしこ フフフ!
渡部  そうなんですね。
ちひろ メモっとこ。6月22日、シンジくんが…
よしこ フフフフフフ!!
ちひろ じゃあアニメとか、ロボットアニメとかがももともと好きで。
渡部  そうですね。ロボットアニメが大好きだったんです。
ちひろ なるほどなるほど。
よしこ へえー。
渡部  で、なんか、ちょっと、女の子にモテたかったので。
よしこ はい。
ちひろ ハハハ。
渡部  オタク趣味やめようかなと思って。
ちひろ いい話。高校生くらいの時に。
渡部  そうですね。ハハハ。
ちひろ ちょっと、もっとお洒落な趣味やりたいな、みたいな。
渡部  はい。で、映画にちょっと手を出したら、ハマってしまったんですね。
よしこ 今、アニメは?
渡部  見ますけど、でも昔ほど熱心ではない。
よしこ あー。
ちひろ なるほどなるほど。「2001年宇宙の旅」は、映画館に行ったり、ビデオ借りたりって感じでしたか?
渡部  そうですね。最初テレビで見て、で、「午前10時の映画祭」ってT-JOYで昔の映画やってるやつあるじゃないですか。
ちひろ あ、やってますね!
渡部  そこで上映された時に、これは観に行かなきゃいけないと思って、観に行って、いいなあって。
ちひろ 難しくなかったですか?高校生で「2001年宇宙の旅」って。
渡部  うーん…
ちひろ でも映像が凄かったのか。
渡部  そうですね。で、高校時代はわりとDVDとか借りて、昔の名作って言われてるようなものを見たり。
ちひろ いいですね。なんか、どのジャンルでも見るみたいなことをさっき言ってましたけど。
渡部  そうですね。何でも見ますね。それこそアニメも見ますし、何でも。
ちひろ ホラーも見るし。
渡部  ホラーも見るし、ドキュメンタリーも見るし、何でも見ますね。
ちひろ 僕の印象として、井口昇監督が大好きな人っていう。
渡部  はい。大好きです。ご存知ですか?井口昇監督。僕は日本で一番好きな映画監督なんですけど。
よしこ 何撮ってる人?
渡部  この(Tシャツの)「ヌイグルマーZ」とか。
ちひろ しょこたんが変身してゾンビと戦う映画。大槻ケンヂの小説が原作で。
よしこ うんうん。
渡部  「片腕マシンガール」とか。「片腕マシンガール」は、片腕を失った女の子が、ガトリング砲を付けて、ヤクザを殺しまくるっていう。
ちひろ で、弟を殺した奴らに復讐しに行くっていう。
よしこ あー。うんうん。
ちひろ すげー、いいですよ。
渡部  ちょっとこう、ぶっ飛んだ映画で。
よしこ シネ・ウインドでしか県内ではやってない?
渡部  でも、最近は…
ちひろ T-JOYでやりますよね。
渡部  そうですね。
ちひろ 去年「覚悟はいいかそこの女子。」っていう、初めてラブストーリーなのかな。
渡部  そう…ですね。
ちひろ まあ、ラブストーリー要素のある映画はあったけど。ド直球なのは。
渡部  そうですね。ラブコメの原作の漫画を映画化した。
ちひろ そういうのも撮っているっていう。
渡部  はい。
ちひろ 去年、シネ・ウインド33周年祭の時に、井口昇監督特集企画してましたよね。
渡部  はい。「ゴーストスクワッド」っていう、それももホラーなんですけど。
よしこ なんかタイトルが気になる。
渡部  この世に未練を残して死んだ女の子たちが、殺されてしまうんですけど、殺した奴らに復讐しに行くっていう。
ちひろ すげー、面白いです。
よしこ フフフ!
ちひろ 井口昇監督、アイドルをプロデュースしてて、ノーメイクスっていう。
よしこ うん。
ちひろ そのアイドルの子たちのアイドル映画でもあるっていう。
よしこ ああー。
ちひろ アイドルの子たちが、怨霊となって、復讐しに行くっていう映画なんです。
よしこ はいはい。
ちひろ それの特集を、一緒に宣伝しようみたいになって、(渡部さんと)一緒にツイキャスをこういう感じでシネ・ウインドでやったことがあって。
よしこ ふうーん。
ちひろ そこでちょっと仲良くなったっていう。
渡部  ハハハ!去年(2018年)。
ちひろ 去年の秋の話です。コメントで「美人がいる」って言われてますよ、よしこさん。
よしこ 真ん中の人(渡部さん)じゃないの。
渡部  ハハハハハハ!!
よしこ すごく化粧映えする顔ですよね。
渡部  おおっ。ありがとうございます。フフフ…
ちひろ この間、僕が宣伝で上げた画像、白塗りで。確かに、似合いますね。
渡部  ありがとうございます。嬉しいです。僕は高校の時に文化祭で、当時マリリン・マンソンっていうバンドが好きだったんですけど。
よしこ (喜びのあまり渡部さんとハイタッチ)
ちひろ 出た!何で毎回マリリン・マンソンの話になるんだろう。
渡部  白塗りして、バンドをやったっていう。
ちひろ あ、じゃあ楽器とかもやったんですか?
渡部  いや、僕、ボーカルだったんですよ。楽器弾けなかったので。
ちひろ ハハハ!なるほど。いい話だ。じゃあ白塗りしたんですね。
渡部  白塗りしましたね。
よしこ 私も高校生の頃、毎朝マンソン聞いてから学校に行ってた。
渡部  いいですねえ。
よしこ 今でもインスタほぼやらないのに、マンソンのインスタはフォローしてる。
渡部  へえー。
ちひろ 白塗りの良さってありますよね。
渡部  ありますね。
よしこ あれって何塗ってんすか。
渡部  マンソンがですか?
よしこ いや。
渡部  あ、僕ですか。僕はドーランですね。白塗り用のドーランがあって。
よしこ うん。どこに売ってるんですか?
渡部  普通に化粧屋さん。
よしこ へえー。
渡部  あ、違ったかな。なんか、舞台用の化粧品を売ってるところがあったかも知れないです。
ちひろ 新潟にあるんですね、そういうお店が。
渡部  はい。
よしこ ふうーん。何塗ってんのかなって気になってた。
ちひろ そんな渡部さんですけど。
渡部  はい。
ちひろ なんか色々出てくるんですよ、渡部さんは。
渡部  ハハハ。
ちひろ 早く「リング」の話に、貞子の話にいこうとしても、渡部さんが面白くて永遠にイジっていたくなってしまうという。
渡部  いやいやいやいや。
よしこ この部屋、暑いね。(ちず屋の2階)
ちひろ この部屋、暑いんですよね。来月どうするかね。
よしこ 来月エアコンが点くか。
ちひろ エアコンが点くか申請してみて、相談しましょう。
よしこ これ点くんかの。
ちひろ どうなんだろう。なんかもう、完全に話それるけど、7~8年前にここで真夏に演劇をやった時に、エアコンが壊れてみんなで氷を持ち寄って冷やしながらやった。
渡部  へえー。
よしこ すごいね。「サマーウォーズ」みたいだね。
ちひろ 「サマーウォーズ」ですね。
渡部  ハハハハハハ!!
ちひろ で、渡部さん、それでホラー映画も好きと。
渡部  そうですね。はい。
ちひろ ホラー映画も好きと。話を戻していくと。
渡部  はい。
ちひろ で、今回ちょうど「貞子」って映画が上映されたんで。貞子について話していこうかないかという話なんですけど。僕、調べてきたんですよ、貞子について。
よしこ うん。
ちひろ 全部話すとちょっと長くなっちゃうんで、ざっくり言うと、一番最初は鈴木光司さんって作家さんが「リング」という小説を、これ1991年なんですね!
渡部  へえー!
ちひろ もう、28年前。
よしこ うん。
ちひろ そこに登場した、怨霊のキャラクター、貞子。それが人気になって、小説は結局、6本作られる。今日、6冊持ってきました。で、「リング」を映画化したら大ヒットして、「貞子vs伽椰子」とかも入れると、8本くらい作られてるんですよ、貞子が出てくる映画って。で、さらにハリウッドで「ザ・リング」としてリメイクされて、それが3本出てたりとか。で、それぞれに、まあ小説は全部繋がってるんですけど、映画だと映画オリジナルのストーリーとかを作るから、パラレルな貞子の話がいっぱいあるんですよね。
よしこ そうだよね。
ちひろ これ、ややこしくて。全部話すと長くなるんで、例を挙げると、1998年、記念すべき一作目の「リング」(映画)が作られて、大ヒットして。「リング」の続編の小説に「らせん」ってあるんですけど、「らせん」(映画)も大ヒットするぞ!って思ったら…
よしこ もう全然。
ちひろ 「らせん」が全然ヒットしなかったんですよ。
渡部  うん。
ちひろ だけど「リング」の人気はすごかったから、「リング」があって「らせん」って話が繋がってるんだけど、それとはまたパラレルな感じで、「リング2」って違う話を作るんですよ。
よしこ うん。
渡部  はいはい。
ちひろ だから「らせん」と「リング2」はパラレルワールドの出来事だけど、でも同じところ(「リング」)から生まれてるっていう。だから、ゴジラみたいなもんですよね。
渡部  まあ、そうですね。
ちひろ ゴジラもあるじゃないですか。第一作目の「ゴジラ」をルーツにしてるけど、みんなパラレルだったりとか。
渡部  はいはい。
ちひろ そのくらい、もう、わけ分かんないと。
渡部  うん。
ちひろ 話すと長くなるからこのへんでやめますけど。
渡部  へへへ…
ちひろ まあ、色んな貞子映画がありますよってわけなんですけど。あなたの貞子はどこからって話で、渡部さんはちなみに貞子最初は…
渡部  僕は一作目の。
ちひろ 映画、小説じゃなくて。
渡部  映画ですね。
ちひろ 1998年の。
渡部  はい。
ちひろ あの頃、ホラー映画いっぱいあって楽しくなかったですか。
渡部  そうですね。確かにすごい。
よしこ テレビでも、心霊系のやついっぱいあって楽しかった。
ちひろ 「アンビリバボー」とか。
よしこ うん。あと、あの、みのもんたさんがお昼の番組で(「おもいっきりテレビ」)、そのコーナーの一部に。
渡部  分かります分かります。
ちひろ あったあった。
よしこ 「あなたの知らない世界」みたいなやつ。
ちひろ 90年代のオカルトブームみたいなのがあって。
渡部  そうですね。
ちひろ で、「リング」が流行ったことで、Jホラーブームが。
渡部  うん。
よしこ うん。
ちひろ 「リング」の第一作、映画館で観ました?
渡部  いや、ビデオだったと思いますね。でもいまいち映画自体は、そんなに僕、好きじゃなかったんですよ。
ちひろ あ、そうなんですか。
渡部  ただ、貞子っていうキャラクターがもう大好きになってしまって。
ちひろ なるほど。そこなんですよね。
渡部  そこなんですよ。
ちひろ 分かりますよ。「らせん」はあんまり貞子出てこないんですよね。
渡部  そうなんですよ!
ちひろ 路線が違うんですよね。
渡部  うん。
ちひろ やっぱり貞子っていうあのキャラが人気になっちゃったから、貞子メインの映画がどんどん作られていくってことだと思うんですけど。
渡部  うんうん。
ちひろ 一番好きな貞子映画は何ですか?
よしこ 「貞子vs伽椰子」です!
渡部  僕もそうです!
ちひろ あ、本当ですか。あれはいいですよね。
渡部  うん。
よしこ フフフ…
渡部  いいです。とてもいいと思います。
ちひろ 白石晃士監督の。
よしこ 布教しようと思って家族にも見せたんだけど、わけが分かんないって言ってた。
ちひろ 本当ですか?あれ超面白いですけどね。
よしこ 一作目の貞子を。
ちひろ 「リング」ね。
よしこ 2ヶ月くらい前に、夫と息子と3人で見たんですけど。
ちひろ はいはい。
よしこ 息子はまあ、小っちゃいんで、怖がるじゃないですか。夫は、まあ頭がオタクなんですよね。よくよく考えちゃうんですよね。
渡部  ああー。
よしこ だから、何でこここうなの?っていうのがすごく多くて。
ちひろ いますよそういう人!います!
渡部  ハハハハハハ!
よしこ お前呪うぞ!って思ったのね。まず能力があるのに、井戸に落とされるとかおかしくない?って。そこから!?
ちひろ えー!ハハハ!身も蓋もないことを。
よしこ うん。石みたいなので頭ドン!ってやられて、貞子、井戸に落とされるじゃないですか。その石をパーン!って砕くくらいの力があってもいいはずだろうって。
渡部  ハハハハハハ!!
ちひろ バトル漫画思考ですよね、その感じはね。
よしこ うん。
ちひろ 何々の能力で何々の能力を打ち消せるだろうみたいな。
渡部  ハハハハハハ!!
よしこ そうそうそう。
ちひろ そういう人はやっぱり、「貞子vs伽椰子」を見ればいいんじゃないですか。
よしこ それも見せたんだよ!
ちひろ はいはい。
よしこ 見せたけど、今度は、いや伏線がおかしいだろ!ってなって。
渡部  ううーむ。
ちひろ おかしいですかね…
渡部  でもあれはとっても交通整理がうまくできている映画だなと思ったんです。
ちひろ そうですよね。
よしこ 確か、伊豆大島とかそっちの話じゃなかった?とか言い出して、うるせえよ!って。
ちひろ それは原作の「リング」の話なんですよ。
よしこ フフフフフフ…
ちひろ 軽く解説をすると、貞子は伊豆大島の出身で、そのあと伊豆のだっけ?病院の井戸で殺されてるんだけど。で、そういう設定の元に「リング」とか「リング2」とか「らせん」とかそういう話が作られてるんだけど。「貞子vs伽椰子」は、そうじゃなくて、今までの「リング」とか「呪怨」の話は、全部、都市伝説ですってことで、割り切って、違う世界の話なんです。パラレルワールドの話なんです。だから、あれでいいんです!
よしこ いいんだよね!
ちひろ 一番最初に教授が出てくるじゃないですか。映画の最初に。
よしこ うん。
ちひろ 「口裂け女とか、呪いのビデオとか…」って。
渡部  はいはい。
ちひろ あそこで、貞子とか伽椰子ってのは映画の世界じゃなくって、現実にこういう都市伝説のある世界ですってのを最初に説明しちゃってるから、何が起きてもOKになってるんです、あの映画は。よく出来た映画です。
よしこ うん。そこを言っとく。
ちひろ 僕も「貞子vs伽椰子」がバカにされると、ちょっとお前、バカにしちゃダメだぞあの映画!って。
渡部  うん!
よしこ ハハハ!でも昨日息子に、貞子は怖い?って聞いたら、怖いのは髪の毛だけで、貞子はカッコいいよって言ってて。
ちひろ フフフフフフ…なるほど。
よしこ 手とか足とかは超カッコいいじゃん!って。6歳の子が言うんだから、多分カッコいいんだよ。
ちひろ 何か心にぐっとくるものがあるんでしょうね。
渡部  うん。
よしこ フフフフフフ!!
ちひろ 「貞子vs伽椰子」の好きポイントってどのへんですか?
渡部  そうですね…僕はあれは怪獣映画としても見れたと思ったし。
よしこ フフフフフフ…
ちひろ はい。
渡部  あれは「アベンジャーズ」なんじゃないかって密かに思ってて。
ちひろ なるほど。
渡部  僕は一作目の「アベンジャーズ」が大好きなんですよ。
ちひろ 2012年の。
渡部  はい。あれも交通整理がうまくいってて、それぞれのキャラの設定がちゃんと立っていながらも、みんなで共闘するっていう。
ちひろ はいはいはい。
渡部  それに近いものを、「貞子vs伽椰子」にも感じて。多少設定は変わってるかも知れないけど、根本的な部分の設定は残しつつ、2人が戦うっていうのが。
ちひろ なるほど。
渡部  で、僕、人に非ざるものっていうのにすごく憧れがあるので。
ちひろ ゾンビとか好きだって言ってましたもんね。
渡部  はい。なので、その人でないものがこう、戦うってのはもう、たまらなく好きなんですよね。
ちひろ 怪獣バトル映画ですよね。
渡部  そうなんですよね。
ちひろ あの、「貞子vs伽椰子」の話題になってから自分がめっちゃ話してるなあって思ってるんですけど。
渡部  ハハハハハハ!!
ちひろ 要するに、とんでもない存在感を持った貞子、とんでもない存在感を持った伽椰子という、どっちもあるルールの中であれば誰でも呪い殺せちゃう、人には敵わない存在がどっちもいる世界で、呪われてしまった登場人物たちが、どう生き延びていこうか共闘する、あれもある種「アベンジャーズ」的なところあると思うんですよ。
渡部  はいはいはい!
ちひろ 怨霊側じゃなくて、人間側も「アベンジャーズ」みたいになってるっていう。
渡部  はいはいはい!
ちひろ で、あの霊能力者、出てくるじゃないですか。
渡部  はい。
よしこ フフフ…
ちひろ あの霊能力者が僕、大好きで。
渡部  分かります!
ちひろ 安藤政信さんの。
よしこ 好き。
ちひろ 要するに、アゲの映画なんですよね、ホラー映画だけど。
渡部  うん。
ちひろ ホラー映画ってその、何て言うんですか…
渡部  ダウナーな。
ちひろ ダウナーじゃなくて、アッパーなホラーだから。こんな怖い奴、俺はやっつけてやるぜ!みたいな。「化け物には化け物をぶつけんだよ」って奴が出てきて。
渡部  はいはいはいはい。
ちひろ そいつもいて、またその変な弟子みたいな奴もいて。
渡部  うんうん。
よしこ うん。
ちひろ しかもその弟子も、子供なのに盲目っていう変な設定があって。
渡部  うんうん。
よしこ フフフ…
ちひろ 貞子に呪われた美少女、伽椰子に呪われた美少女、謎の霊能力者、その謎の弟子っていうあの4人が、これから倒しにいくぜ…って歩いていくシーンが超カッコいい!
よしこ ハハハハハハ!!
渡部  ハハハ…はいはい。
ちひろ 超カッコいいんですよ。予告編にも出てくるから、皆さん見ていただきたいんですけど。超カッコいいんですよ。あれバトル漫画の画ですよね。
渡部  そうですね。
ちひろ どうしてもこの話がしておきたかったんですけど…まだ「貞子vs伽椰子」でいきます?他にあります?それは後半でいきます?
渡部  そうですね。はい。お任せします。
ちひろ 貞子っていうキャラが好きってことですよね、どっちかって言うと。
渡部  そうですね。
よしこ 私も。
ちひろ そっち派?
よしこ うん。
渡部  僕、ホラー映画だと、黒沢清監督のホラー映画が好きで。
ちひろ はいはい。
渡部  何て言うんだろう。カメラが、ふっと動いて、ぱっと見るとここに何かいるみたいな。そういうのが好きなんですけど。
よしこ うんうん。
渡部  「リング」ってわりとそういうのではなく、何かがいそうだけどいないみたいな。
よしこ うん。
ちひろ はいはい。不気味な暗がりとかを、意味ありげに映したりしますよね。
渡部  はい。なので、ちょっと僕の中では、あんまり好きではないタイプのホラーだったんですよ。
ちひろ なるほど。
渡部  なので、「リング」の映画自体はそこまで好きではないんですけど、やっぱり貞子っていうキャラが好きだったっていう。
ちひろ なるほど。
よしこ ヒロインだよね。ホラーヒロイン。
渡部  そうですね。
よしこ うん。
ちひろ ある常識を超えちゃってると、すごく魅力的に見えるじゃないですか、映画のキャラクターって。超悪い奴とか。そういうのありますよね、貞子って。
渡部  はいはい。そうですよね。
よしこ 現実世界でも、そういう人いいなって思うんですか?
渡部  どういうことですか?
よしこ 普段生活してて、仕事に行くなり、演劇をするなり、ボランティアスタッフをするなり、色々していて、そこで出会う常軌を逸した人に、素敵とかなるんですか?
渡部  いやー、それはないと思いますね。
ちひろ 映画だから楽しめる。
よしこ フィクションの中だけ。
渡部  そうですね。そうですそうです。
ちひろ でもそうじゃないですか。目の前に貞子が来たら嫌だもん。殺されるじゃん。
よしこ フフフ!
渡部  うん。
ちひろ 黒沢清監督、好きだったんですね。
渡部  そうなんですよ。
ちひろ 僕も好きなんですよ。
渡部  いいですよね。
よしこ 何撮ってる人?
渡部  最近だと、「クリーピー 偽りの隣人」、あれはホラーじゃないけど。
ちひろ 最近、ホラーじゃないのが多いですよね。
渡部  そうですね。
ちひろ 僕は「アカルイミライ」が一番大好きで。
渡部  いいですね。
よしこ もっとポンポン挙げて。
渡部  「回路」とか「ドッペルゲンガー」とか「LOFT」とか。
ちひろ 何でしたっけ、首長竜の。
渡部  えっと、「リアル~完全なる首長竜の日~」、あれいいですよね。
ちひろ あの、本当か分からないですけど、僕別に霊感ないんで分からないですけど、黒沢清監督の「回路」っていう映画が、本当に幽霊が見える人の感覚と一番近いっていう説があるらしいです。
渡部  へえー!
よしこ へえー!見なきゃ。
渡部  面白い。
ちひろ 気になりますよね。
渡部  気になりますね。
よしこ 知り合いで、俺は霊感強いぜみたいな人います?
渡部  家の父親は霊感ありましたね。
ちひろ 本当ですか?
よしこ 過去形?
渡部  今はどうなんだろう…家の父親は本当に見えるので、ホラー映画は一切見ないんですよ。怖くて見れない。
よしこ へえー!
渡部  普通に、子供の頃、父親が仕事から帰ってきて、「何だお前、友達遊びに来てるのか」って言って、いや、いないけど。俺一人だけど…「向こうの部屋で子供の声が聞こえたけど。ああ、何でもねえわ」みたいな。そういうことが結構ありました。
よしこ へえー。
ちひろ 本当の怖い話ですね。
渡部  そうですね。フフフ…車運転してて、「あそこ、何か出るんだよな」みたいな。
ちひろ へえー。
渡部  「何回も白い影を見たことがある」とか。
ちひろ そこが事故が起きやすい場所だったりするんですか。
渡部  そうですね。
ちひろ へえー。
渡部  そういうことがよくありました。
ちひろ あるんだ本当に。ホラー映画でよくあるやつじゃないですか。
渡部  はい。僕は一切そういうのないので、普通にホラー映画を見ても面白い。
よしこ うん。
ちひろ はい。
よしこ なんか、怖い話をしてると、寄ってくるでしょみたいなことを、今日職場の人に言われて。よくそんなの出来るねって言われて。
ちひろ はいはい。
よしこ でも貞子はフィクションだから。
渡部  まあ、確かに。
ちひろ 映画ですからね。
よしこ でも、リアル怖い話も聞きたい。フフフ…
ちひろ 今日はちょっと方向性が違うけど、いつかやりたいですね。
渡部  いいですね。
ちひろ じゃあ、話をちょっと戻しますか。今回、「貞子」っていう一番新しい映画ありましたけど。それこそ、一番最初の「リング」の中田秀夫監督がまた監督をしてますけど。それを一緒に観てきたんですよ、この二人(よしことちひろ)。で、渡部さんも観てきたわけじゃないですか。
渡部  はい。
ちひろ 渡部さん的にはどうですか?「貞子」
渡部  僕はいまいちだったんですよ。
ちひろ ああ、そうなんですね。
渡部  はい。あの、YouTuber、動画を配信する人が、火災現場を撮っていく。あそこはすごく怖くて、とてもワクワクしたんですけど、怖さのピークはあそこだったなって思って。あとはゆるやかに怖くなくなっていってしまったのが、ちょっと残念だったのと。
ちひろ はい。
渡部  あと、そうだなあ…またテレビから出てくるじゃないですか。
ちひろ そうですね。
渡部  もういいんじゃないかなって。
ちひろ ハハハハハハ!!
渡部  まだそのネタかと思って。
ちひろ サービスシーンとは言え。
渡部  そうなんですよね。
ちひろ なるほど。
渡部  もういいんじゃないかなって思ってしまって。ハリウッドの「ザ・リング/リバース」ってのが、それもテレビから出てくるんですけど、それがすごく怖かったんですよ。
ちひろ 倒れたテレビから出てくるシーンですよね。
渡部  そうですそうです。
よしこ え、倒れたテレビから出てくるシーンがあるの?
渡部  そうですそうです。壁掛けの液晶テレビがあって、映像が映るじゃないですか。で、ヤバいヤバい!出てくる出てくる!って、テレビをバーン!って叩き付けるんですよ床に。
よしこ うん。
渡部  で、それを持ち上げて出てくるんですよ。
よしこ すげえ!カッコいい!
ちひろ アクティブ貞子。
渡部  そうそう。それがめっちゃ興奮したんですけど。
ちひろ モンスター的な興奮がありますよね。
渡部  うん。それと比べてしまうと、ちょっといまいちだなっていう。
ちひろ なるほど。「貞子」どうでした?よしこさんは。
よしこ 今回の?私スピンオフ漫画を読んでたんですよ。今回の映画の。
渡部  へえー。
ちひろ また変なところから話が。
よしこ で、それが完全にギャグ漫画で。怖くないんですよね。
渡部  ほーう。
ちひろ もう、貞子ちゃんみたいな感じで。
よしこ 貞子さんと貞子ちゃんみたいな。で、貞子もYouTuberになるんですよ。
渡部  フフフ…!
よしこ フフッ!漫画の中では。
渡部  やってみたとかやるんですか?
よしこ うん、やるんですよ。で、貞子的に最近悩みが、ブラウン管テレビがもうない。
渡部  ほうほう。
よしこ で、こだわりの一つとして、どうしても液晶じゃダメだと。
ちひろ それ分かる。
よしこ ブラウン管なんだって言ってて。でも今回、ブラウン管じゃない、今のテレビから出てきたじゃないですか。
渡部  はい。
ちひろ 出てきましたね。
よしこ あのこだわりどこにやったんだ!と思って。
ちひろ 作者のこだわりなんじゃないの、漫画の。
よしこ フフフ…そうなのかなあ。ブラウン管がいいよー。
ちひろ 確かに、これは僕の気持ちなんですけど、最初の「リング」「らせん」「リング2」「リング0 バースデイ」までの4作までって、時代的にまだフィルムの時代なんですよね。映画の画質がデジタルになってない。」
渡部  はいはい。
ちひろ だから、映像がフィルムの時のちょっとざらざらした感じってあるじゃないですか。
渡部  はいはい。
ちひろ あれとホラー映画の相性ってすごく良くて。
渡部  確かに確かに。
ちひろ で、さらにレンタルで見ると、本当にリアルVHSで見るから、その変な恐怖があるんですよね。本当にビデオで「リング」見ちゃってるっていう恐怖が。
よしこ あー。はいはい。
渡部  あー。確かに。はいはい。
ちひろ で、そのフィルムだったり、VHSの画質プラス、あのブラウン管のちょっと画質の悪い感じが、確かに怖いんですよ、いい感じに。
渡部  はいはい。
ちひろ でも今の液晶テレビってきれいだし、ちょっと恐怖が減じてる感はあるんですよね。だから、その漫画の貞子の気持ちは分かる!確かに、今回の「貞子」って、あんまり怖くはないんですよね。
渡部  そうなんですよね。で、これを勘違いしてほしくないのは、怖くない=つまらないって直結する回路の人が多いと思うんですけど、僕はそうじゃないと思ってて。怖くないけど切ないホラーもあるし、怖くないけど笑えるホラーもあるし。なので、怖くない=つまらないではないってことは、本当に言っておきたくて。
ちひろ それは分かります。さすがホラー映画好きですね。
渡部  いやいやいやいや。
ちひろ 僕もそれ本当に思ってたんで。
渡部  でも今回は、怖くないし、面白くもないっていうのが、ちょっとあったんですけど。
ちひろ あの、「リング」のシリーズ、ばーっと見て僕が思ったんですけど、どこに映画の重点を置くかっていうのがあって。ストーリーで怖がらせるのか、貞子で怖がらせるのか。で、その怖がらせ方もギャー!ってびっくりさせたいのか、人間の暗部みたいなのでじわじわ怖がらせたいのか、作品によって色んな描き方をされてて。最初の「リング」わりとバランスが良かったと思うんですけど、全体の。今回の「貞子」は、わりと貞子ってキャラクターで怖がらせる要素が実はすごく薄くて。
渡部  うんうん。
どっちかって言うと、「リング0 バースデイ」見ると分かるんですけど、貞子って実はすごい悲しい運命を追った悲劇のヒロインみたいな一面もあって。だからそれがちょっと熱いんですけど。
渡部  なるほど。
ちひろ その悲劇感が、強かったなって思ったんですよ、「貞子」。だから、どの貞子が好きかで、今回は多分賛否がパッコリ分かれるんだろうなって思ったんですよ。
渡部  パッコリ。フフフ…なるほど。
ちひろ パッコリって変だね。
渡部  フフフ…!
ちひろ はっきりか。はっきり分かれる。
渡部  なるほど。
よしこ なんなら今回さ、貞子より、貞子の生まれ変わりの女の子より、祖父江が一番怖かった気がする。
渡部  ああー。
ちひろ 祖父江ってどのキャラ?
よしこ あの、お母さん。
ちひろ ああー。一番最初に出てくる。
よしこ 火着けた。
ちひろ 火着けたお母さん。
よしこ あいつの目がクローゼットの隙間から見えるところが、超怖かった。
ちひろ あれは怖かったですね。あそこがピーク。
よしこ うん。あそこがピーク。
ちひろ 怖さのピーク。開始5分くらいじゃないですか。
よしこ そう。
渡部  フフフフフフ!!
ちひろ 今、コメントが、おそらく来月ゲストに出てくれるんじゃないかって人(與那覇くん)が、「次は携帯の画面から出てくるんじゃないか」って言ってて。
渡部  ああー。でもみんな同時多発的に携帯から出てきたら楽しいですよね。
よしこ うんうん、楽しい。
渡部  小っちゃいのがいっぱい、楽しいと思います。
ちひろ 「リング」の面白さっていうか、ホラー映画って全部そうなんですけど、その時代のリアルを切り取ってる感じがあるじゃないですか。
渡部  はいはい。
ちひろ 最初はVHS。「貞子3D」の時はニコ動。で、今回はYouTuber。
渡部  あー。はいはい。
よしこ 次何だろうね。
渡部  VRじゃないですか。
よしこ ハハハハハハ!!すごいな!!
ちひろ VRですか!ここにいる!みたいな。
よしこ 私、VR動画ってほぼ見たことないんですけど、あります?
渡部  僕、VRのアダルトビデオ見たことあります。
よしこ あ、なんかね、それ旦那の友達がすげえ面白いって。で、旦那もお試しのVRエロ動画みたいなのを携帯で見ていて。
渡部  はいはい。
よしこ 旦那、斎藤って呼ばれてるんですけど。「齋藤、そのまま後ろ向いて」って言われて、バッてやると(振り向くと)、教室なんですよ学校の。で、女子が机の上に座って、脚開いてるのが見える。
渡部  へえー。
よしこ で、もうちょっと下にやっていくと、すげえ見える。
ちひろ なるほど。それ連動してるの?
よしこ うん。
ちひろ へえー。すごいね。
よしこ こうすると(前を向くと)、前の席の透けブラが見える。
ちひろ なるほどなるほど。すげえ面白いじゃないですか。
渡部  面白いですよ。おすすめです。
ちひろ でもほら、貞子3Dで、3D貞子はやってるわけだから。
渡部  はいはい。
ちひろ あんまりSNSって見なくないですか、ホラーで。よく考えたら。なくはないけど。
渡部  そうですね。
ちひろ だから、SNS系のホラーが出てくるのかなーとか、ちょっと思ったり。動画サイトはいっぱいあるんだけど。
渡部  あー、なるほど。
ちひろ Twitterで感染していくとか。
よしこ RTするとみたいな。
渡部  ハハハハハハ!!
ちひろ そうそうそう。炎上すると呪われるとか。分かんないけど。
よしこ フフフフフフ!
渡部  フフフフフフ!
ちひろ (與那覇くんのコメントを読む)「VR貞子はもはやバイツァ・ダストですね」って言ってるよ。
渡部  バイツァ・ダスト、キラークイーンですか。
ちひろ 與那覇くんって人が来月、多分出てくれるんですけど。
渡部  あ、ちょんまげの!
ちひろ ちょんまげの。
渡部  あ、あの人友達になりたいです!
ちひろ 是非来てください。
よしこ 来てください。
渡部  侍の人ですよね。
ちひろ 皆さん、是非来てください。
渡部  一回シネ・ウインドに。
ちひろ 僕が連れて行ったんです。
よしこ ふうーん。
ちひろ あの、カンパニー松尾監督が来た時に。
よしこ 何年前?前回?
ちひろ うん。前回新潟に来た時。3年前かな?(4年前、2015年)
よしこ 私、あの時、與那覇くんにお願いして、壁ドンしてもらったんです。ハハハハハハ!!
渡部  ハハハハハハ…壁ドンが好きなんですか?それともちょんまげが好きなんですか?
よしこ あ、武士が。
渡部  武士か。
ちひろ 武士から壁ドンされたいってずっと何故か言ってて。
渡部  ハハハハハハ!!
ちひろ そのタイミングでFacebookで仲良くなって僕と。それで僕が與那覇くんの画像を上げたら、武士がいた!って言って食い付いてきて。
よしこ うん。
ちひろ 連絡が来て、「あの人誰?」って言われて。
よしこ うん。
ちひろ 「今度新潟来るよ」って言ったら「会いたい」って。
渡部  新潟の方ではないんですね。
ちひろ 愛知県に住んでます。
渡部  なるほど。
ちひろ ちょっと待って。貞子どこ行った。
渡部  ハハハハハハ!!
よしこ ハハハハハハ!!いいよいいよ。
ちひろ (與那覇くんのコメントを読む)「(バイツァ・ダストは)ジョジョ読んで」あ、ジョジョのネタか。
渡部  やっぱりそうか。時間を戻すんですよね。
よしこ (渡部さんを)遠目で画面で見ると、愚地毒歩みたいですね。
渡部  僕ですか!?
よしこ うん。
渡部  ハハハ…
ちひろ 毎回、刃牙か、マリリン・マンソンの話をほぼ毎回するよね、よしこさん。
渡部  ハハハハハハ!!
ちひろ 何の話題でもぶち込む。
よしこ フフフ…
ちひろ ちなみに、貞子以外で好きなホラー映画とかありますか?せっかくなんで。
渡部  僕は人生で一番好きな映画があって。それは「キャリー」っていう。
ちひろ ああー!はいはい。
よしこ 病んでんじゃねえの。フフフ…
渡部  あれも午前10時の映画祭でやってて。
ちひろ あ、やってたんですか。
渡部  一週間しかやってなくて、僕、3回観に行ったんですよ。
ちひろ ハハハ!
よしこ 病んでるんじゃないの。
渡部  病んでる…のかな…
よしこ フフフ…
渡部  まあ、ホラー、なのかな…
ちひろ 復讐ですよね。
渡部  そうですね。オカルトになるかもしれないですけど。大好きですね。
ちひろ 念じて人を殺すって出てくるじゃないですか。貞子も念じて人を殺すじゃないですか。
渡部  はいはい。
ちひろ そういうのが好きなのかなってちょっと思って。
渡部  あ、それはありますね。で、今回映画の「貞子」でも、少女が念じて。
ちひろ ああ、ありました。
よしこ あれ好き。
渡部  あれはワクワクしますね。
ちひろ 貞子って結構そういうシーンが多くて。一番最初に貞子のお母さん、山村志津子さんが、超能力の実験をしている時に、ペテン師だって言われた時に、そこに貞子が、まだ力を使いこなせてない時代に、念じてしまったから、ペテン師だって言ったマスコミが死んじゃう。
渡部  はい。いいですね。
ちひろ あと、「リング2」だと、貞子の呪いをかけられたけど生き残った少年ってのが出てきて、彼が念じて人を殺す能力を受け継いじゃってるんですよ。
渡部  ほーう。
ちひろ だから、警察とかが、「この事件に君は関わるんじゃない。母さんは取調べだ」みたいになった時に、警察をカッとにらむと、「うわー!」っていうシーンがあって。絶対好きだと思うんですよ。
渡部  いいですねえ。
ちひろ っていうかアレですね、フォースですね、もはや。
渡部  ハハハ…そうですね。
ちひろ ダース・ベイダーがやるやつですよね。
渡部  はいはいはい。
ちひろ まあ、「キャリー」が好きと。
渡部  「キャリー」大好きですね。
ちひろ 「キャリー」と、井口昇監督が好き。
渡部  そうですね。あと何だろうな、ホラーで好きなのは。あ、井口監督が撮った、「富江」も好きですし。
ちひろ あー!
よしこ あー!懐かしい。
ちひろ 仲村みうさんのやつ。
渡部  そうですそうです。
ちひろ 最近AVに出てしまった。
渡部  そうですね。ハハハ…もう一つ「怪談新耳袋」ってのを撮ってるんですよ。
ちひろ あれですか、スマイレージが出てるやつですか。
渡部  あ、そうですそうです。「怪談新耳袋 異形」っていう4話のオムニバスで。
ちひろ あれ僕好きですよ。ハハハ…
渡部  僕もあれ大好きなんですよ。
ちひろ いいですよね。
渡部  是非見ていただきたい。
ちひろ バカバカしいことだけど一生懸命やってる感じがいいですよね。
渡部  はい。そうなんです。
ちひろ そんなオチ?みたいな。
渡部  はいはいはい。いいですよねー。
ちひろ 結構、日本の怪談って、怨霊とか、そういうのが多いんですけど、異形系のホラーって実はそんなにないというか。
渡部  はいはい。
ちひろ でも、あの映画は全部異形が出てくるじゃないですか。
渡部  そうですね。
よしこ 異形って何ですか?
渡部  要するに、人間ではないもの。
ちひろ 人ならざるもの。
渡部  異なる形と書いて異形。
よしこ あの、洋モノホラーにあるサッパリ系ですか。
渡部  うーん、何でしょうね。でも、異形は「赤い人」ってのが出てくるんですけど。
ちひろ そうそう、僕もその話しようと思ってました。
渡部  謎の存在なんですけど。
ちひろ 謎の赤い人間が、人間をどんどん呪い殺していくっていう、ただそれだけの話があって。
よしこ うん。
ちひろ それがすげえ面白いんですよ。
渡部  何だかよく分からないんですよ。
ちひろ 最後まで分からないんですよ。
よしこ なんか、八尺様みたいな?
ちひろ 八尺様ってあれでしょ、ネット怪談か何かで有名になったやつだよね。
よしこ うん。
ちひろ 超巨大な女。
渡部  ふーん。
ちひろ それに呪われる。村の因習みたいなので。
渡部  へえー。それで思い出したんですけど、話してもいいですか?
ちひろ いいですよ。どうぞどうぞ。あと10分くらいなんで、話したいこと全部話しましょう。
渡部  「怪談新耳袋」も結構、劇場版が何本もあって。
ちひろ はいはいはい。
渡部  「怪談新耳袋 劇場版」ってのがあるんですけど。そこで、主人公の男がいて、おじさんが出張に行く。すごい高級マンションに住んでるおじさんがいて。主張に行くから、主張の間、部屋を見ててくれ、好きなように使ってくれと。ワインセラーとかあって、すごいいいところなんですけど。ただ、名前を呼ばれるから返事しろよと。
よしこ ん?
渡部  それだけは絶対守ってって言われるんですよ。
ちひろ もう設定だけで、いいですね。
よしこ フフフ…
渡部  何言ってるんだろうって思って、泊まって、もうピザとか頼んで悠々自適に過ごしてたら、「かずのりさん」って呼ばれるんですよ。で、おじさんかずのりじゃないし、自分もかずのりじゃないんですよ。ただ、「かずのりさん」って呼ばれて、えっ?って思うんですよ。で、返事しないでいると、また「かずのりさん」って呼ばれるから、「はい」って返事すると、呼ばれるのがなくなるんですよ。で、それがずっと続くんですよ。で、最初は怖かったんだけど、もう慣れてきちゃって。「かずのりさん」って呼ばれても「俺はかずのりじゃないんだけどな」とか言うと、「かずのりさん」ってまた呼ばれて、「ああ、ごめんごめん。はいはいはい」みたいな。それが続いていって。その主人公の男が、ちょっと女の子を引っかけて。
よしこ え、そのおじさんの家にいる期間って何日?
渡部  一週間くらいだと思うんですけど。
ちひろ 段々調子に乗っていくわけなんですね。
渡部  そうなんですよ。もう慣れてきちゃって。
ちひろ いいですね。調子に乗った奴は大体痛い目に遭いますからね、ホラー映画だと。
渡部  ハハハ…で、女の子がやって来て、ちょっといい感じになるんですよ。で、いい感じになってて、また「かずのりさん」って呼ばれて。女の子には聞こえないんですね。
よしこ ふうーん。
渡部  うるせえなあって思って、返事しないでしたら、どんどん名前を呼ばれまくって。ヤバいヤバい!ってなって、女の子を帰して、ヤバいヤバいヤバい!って思ってたら、八尺様みたいなでっかい女が部屋にいて、「かずのりさーん!」って。「うわあー!はーい!」って、それで治まるんですよ。
よしこ え!?治まるの!?ハハハハハハ!!
ちひろ ハハハハハハ!!面白い!!
渡部  で、おじさんが帰ってきて、「ちゃんと返事したか」って言われて、「した」「ならいいんだ」で終わるんですよ。
よしこ え!?何なの!?
渡部  分からないんですよ。
ちひろ 力技なオチですね。
よしこ ハハハハハハ!!
ちひろ なんか、ダウンタウンのコントみたいですね、まるで。
渡部  そうなんですよ。すごい面白いんで。
ちひろ それちょっと見たいですね。
渡部  そんなのがあります。
よしこ 面白い面白い。
ちひろ 面白い面白い。
よしこ うん。
ちひろ なんか「ほんとにあった怖い話」か何かで、主人公が呪われてしまって、誰かが死んでみたいな話が続いて。でも幽霊は出てこないんですよ。不吉なことばかりが起きて。最後これで話が終わるのかなと思って、ガラって部屋を開けたら、幽霊の巨大な顔が部屋一面にあって。「ギャー!」って終わる、ただそれだけの話を見たことがあって。
渡部  ハハハハハハ!!
よしこ フフフフフフ!!
渡部  いいですねえ。
ちひろ そういう、力技的なホラーって、冷静に考えるとアウトだけど、なんか嬉しいですよね。
よしこ フフフフフフ…!
渡部  そうですね。
ちひろ なんか、ツボが分かってきた気がします。
渡部  あ、本当ですか。嬉しいです。
ちひろ フフフ…
渡部  まあ結局、この世のものではないので、人間の法則だとか常識ってのは通用するわけがないんですよ。
よしこ うん。
ちひろ そうですよね。
渡部  だから、わけ分かんないことが起きて当たり前だと思うんですよ。
ちひろ はいはいはい。
渡部  なので、そういう力技も許せてしまっている。
ちひろ あの、異形のものではない、例えば殺人鬼系のホラーだったり、あるじゃないですか。
渡部  はい。
ちひろ そういうのはあまり見ないですか?
渡部  そうですね…
ちひろ フレディ、ジェイソンとか。
渡部  あ、でも、普通に好きです。
ちひろ あ、好きですか。
渡部  はい。まあ、でもあれも、言ってしまえば…
ちひろ あれも異形ですよね。
渡部  はい。
ちひろ 僕「悪魔のいけにえ」が超好きで。
渡部  ああ、いいですねえ。
ちひろ 爆音で観た時があって。最初は入って行くとやられるみたいな、伏線を張り巡らせてるんだけど、最終的には、チェーンソーを持ったレザーフェイスが、「ブーン!」「ギャー!」「ブーン!」「ギャー!」それだけの映画で。
渡部  フフフフフフ…
よしこ うん。
ちひろ 向こうが走って追い駆けてくる。こっちは全力で逃げる。「ギャー!」「ギャー!」「ギャー!」みたいな感じで、後半ずっと続くだけみたいな映画で。
よしこ うん。
ちひろ すげえ面白い。
渡部  「悪魔のいけにえ2」ってのがまた、とっても素敵な映画なんですよ!
ちひろ あ、それ見てない。
よしこ 「死霊のはらわた」は見たな。
渡部  大好きです!
よしこ 「人肉饅頭」(「八仙飯店之人肉饅頭」)とかは?
渡部  見てないですね。
ちひろ それ日本のやつだっけ、「人肉饅頭」って。
よしこ 中国かな?(香港でした)
ちひろ また変なの見てるね。
よしこ フフフ…でも中学とか高校の頃。
渡部  「(悪魔のいけにえ)2」の話をしてもいいですか?
よしこ うん。フフフ…
ちひろ フフフ…それで終わる感じになるのかな今日は。
渡部  いいですか?
ちひろ どうぞどうぞ。
渡部  1の続編なんですけど、1の被害者の女の子の父親かな。(調べたら叔父でした)レザーフェイスに復讐しようとするんですよ。
ちひろ ほう。
渡部  保安官で、デニス・ホッパーっていう狂った役者が演じてるんですけど。
ちひろ ああー。
よしこ うん。
渡部  で、レザーフェイスと戦うためにチェーンソーを手に入れようとするんですよ。で、チェーンソー屋に行って、試し切りさせてくれって。
よしこ ん?
渡部  試し切り。
よしこ フフフフフフ!
渡部  でっかい丸太を持ってこさせて、チェーンソーでバーンとやって、「これダメだ、もっといいやつ持ってこい」。で、バーンとやって、「これはいいぞ!」って言ってるところで、店の店主がそれを見ながら、「うーむ…」とかやってる。
よしこ ハハハハハハ!
ちひろ ハハハハハハ!
渡部  何なんだこの時間は、っていう。
ちひろ ありますよね。ホラー映画で怖くないところにめっちゃ力入ってると楽しいですよね。
よしこ うん。
渡部  で、そのチェーンソー二刀流で。
よしこ 二刀流。
渡部  はい。レザーフェイスに復讐しに行くっていう。すっごいもう、バカバカしいアクション映画で。アクション映画じゃないか。
ちひろ 「キルビル」みたいな話ですね。
渡部  そうなんです。そうなんです。おすすめです。
よしこ はい。
ちひろ まだ時間あるかな。あと3分くらいありますね。今年観たホラー映画だと「コンジアム」がすごい好きだったんですけど、観ました?
渡部  ああー、観なかったんですよー。
よしこ ねえ、「居酒屋ゆうれい」ってホラー?
ちひろ あったね、そんな映画。
よしこ うん。しっぽりしてるやつ。
渡部  僕見たことないんですよ。
ちひろ 面白いですか?「居酒屋ゆうれい」
よしこ うん。面白かったよ。何で見たんだろう。ま、いいですいいです。
渡部  はい。
ちひろ 渡部さんのホラー映画談議、面白いですね。ホラー漫談みたいで。
渡部  本当ですか?フフフフフフ…ありがたいです。
よしこ かずのり、超怖かった。
渡部  怖いですよね。見てください。「怪談新耳袋 劇場版」
よしこ はい。
渡部  いっぱいエピソード入ってる中での一本なんですよ。
よしこ え、怖がりですか?
渡部  いや、全然。
ちひろ あ、そうなんだ。
渡部  はい。
よしこ 子供の頃から?
渡部  子供の頃は怖かったです。
よしこ あ、じゃあ逆だ。
渡部  あ、そうなんですか?
よしこ うん。
ちひろ 大人になって怖くなった人?
よしこ そう。子供の頃、全然、真っ暗一人で大丈夫だったんですけど。大人になってから。
渡部  そうなんですね。怖いのダメなんですね。
よしこ うん。ダメなんですよ。
ちひろ でもホラーは好き。
よしこ 好き。ダメなのに好きなの。
ちひろ 分かりますよ。
よしこ 分かる?
ちひろ 俺も怖がりだもん。
よしこ 本当?
ちひろ うわあ…ってなりながら観てるもん。映画館でホラー映画観ると、怖くても逃げられないから、怖くていいですよね。
渡部  なるほど。
よしこ あー、うんうん。
ちひろ それが僕好きなんですよ。
よしこ なんかね、家帰っても怖いんですよ。風呂場の鏡を見れないんですよ。
渡部  はいはい。
よしこ トイレの戸を閉められないんですよ。開けっぱでするんですけど。
渡部  はいはい。
よしこ 今ダメですね。
渡部  僕は、出てくるわけがないって、どっかで思ってるので。
よしこ ああー、うんうん。
渡部  作り物だと思って見てるっていうか。
ちひろ まあ、そんな訳で、残り30秒くらいなので、このへんで終わろうかと思うんですけど。
渡部  おおー。
ちひろ すみません、話は尽きないですが。このあとよかったら、お客さんとお話して帰りましょうというわけで。見ていただいた皆さんありがとうございました。
渡部  ありがとうございました。
よしこ ありがとうございました。
ちひろ では、渡部さん、楽しいお話をありがとうございました。
渡部  ありがとうございました。
ちひろ というわけで、このへんで終わります。
(拍手)
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« トークイベント「月刊おはな... | トップ | 【お知らせ】新潟コミティア... »
最新の画像もっと見る

月刊おはなし図鑑」カテゴリの最新記事