12/9(月)、楓画廊「Stories 5つのものがたりⅣ」を見に行ってきました。
5人の作家による企画展で、毎年12月に開催しているので、行くとまた年末だなあと感じます。
版画、油彩画、フレスコ画とジャンルは様々ですが、それぞれの作家さんがこの世界で見ているもの、感じているものを描いているという印象で、全体的に風景画と抽象画の中間のように感じる作品が多かったです。
大貫万寿美さんはシンプルな構図の木版画でシカや手袋、家などを描き、自然に根差した人間の生活や物語を感じたし、どこか冬の匂いを感じました。
好宮佐智子さんは、フレスコで夏の海などの風景を単純化した構図で描き、特にコンクリートのトンネルの向こうの海は確かに自分も知っている風景だと感じました。
さかいともみさんは、白いキャンバスの余白を活かしつつ、そこに青や黄色や緑の色彩が雲や波のように描かれ、夢や物語の世界の風景のように感じました。
金内沙樹さんは、キャンバスの余白がないほど塗られた黒や茶色の油彩で不思議な模様が描かれ、抽象画のようでよく見ると植物の一部を丁寧に描写していました。
坪井麻衣子さんは、黄色や橙色の油彩で描かれた風景が、光に溢れた夢や絵本の世界のように感じました。